『アサシンクリード』とは、UBISoft(以下「UBI」)によるアサシン(暗殺者)を主役とした潜入アクションゲームシリーズです。2024年11月15日発売予定の『アサシンクリード シャドウズ』ではシリーズで初めて日本が舞台になることが発表されました。
この作品の主人公はオリジナルキャラのくノ一「奈緒江」と、実在はしたが不明点が多い人物の「弥助」です。ゲーム発表当初は何故戦国時代の日本に黒人がいるのかという指摘がベースだったのですが、トレーラー映像や関係者の発言には日本を侮辱しているかのような内容も見受けられ、炎上しました。現在、日本語でのプロモーションではやり玉に挙げられた記述を削除し、「フィクションである」と強調していますが、炎上の勢いは収まる気配がありません。
この炎上でUBIの株価が一時的に約15%下落し、世界中で発売中止を求めた署名運動も行われています。炎上の理由として以下の問題が挙げられています。
アサクリ問題詳細
遂にAbemaでアサクリ問題の生放送が行われるも、やっぱり周回遅れのダメダメな内容だった… に関する反応集【/反応集】 https://t.co/uzQSdXhXzE @YouTubeより
これだからマスゴミって言われんねん
— えめぐり (@114514_a1919810) July 16, 2024
弥助の起用を巡る諸問題
- 弥助は宣教師によって日本に連れて来られた奴隷であり、史実に基づく資料は非常に少ない。
- 公式は弥助を「圧制者から日本を救う伝説の侍」としており、これは史実とは大きく異なります。
- 弥助が侍であるという主張は歴史学的には不明確です。
誤解を招くような制作陣の発言
- UBIの開発陣は弥助を「私たちの侍」と称し、「日本人ではない私たちの目になれる人物を探していた」と発言。
- ファミ通は該当部分を削除し、これがさらに批判を呼びました。
擁護側の失言と失態
- 元カプコンプロデューサーの岡本吉起氏が全面擁護し、「面白ければ内容は関係ない」と発言。
- 岡本氏は騒動を謝罪し、該当動画を削除しました。
トレーラーや宣伝の歴史考証が雑すぎる
- トレーラーでは四季の統一感が皆無、安土城の畳が正方形、信長が板張りに座らせられるなど不自然な描写が多い。
- UBIのディレクターは「封建時代の日本を忠実に描いている」と発言しましたが、これに対しても批判が出ています。
開発中のプレイ動画への批判
- 開発中のプレイ動画でも四季の統一感がない、農民の農作業の風景が他の写真と一致する、弥助が右から刀を抜くなどツッコミどころが多い。
- ディレクターのインタビューで「当時の日本ではほとんどの人が首をきれいに切られて亡くなった」という発言があり、これも誤解を招いています。
くノ一側でも炎上
- 本作の時代考証に協力したのは日系アメリカ人のLGBT研究家であり、ポリコレコンサルト会社「SweetBabyINC」との関係が疑われています。
- 開発者のインタビューでは「そもそも2人の主人公が登場する予定ではなかった」という発言もあり、作品自体の存在意義も疑われています。
以上のような理由から『アサシンクリード シャドウズ』は発売前から大きな炎上を引き起こし、UBIは火消しに努めていますが、未だに収まる気配がありません。
問題点の詳細
『アサシンクリード シャドウズ』の発表に伴い、以下のような問題が指摘されています。
- 歴史的な不正確さ:
- 弥助は確かに歴史上存在した人物ですが、彼が侍であったとする明確な証拠はありません。UBIの公式発表やプロモーションにおいて、弥助が侍であったとする記述があり、これが歴史の改変であるとの批判が寄せられています。
- 例として、信長が弥助に家を与えたという主張がありますが、信長公記やイエズス会報告書、家忠日記にはそのような記述は見られません。
- 文化的な誤解:
- トレーラー映像や関係者の発言には、日本文化や歴史に対する誤解や軽視が見受けられるとの指摘があります。特に、日本の歴史的事実と異なる内容が、あたかも事実であるかのように広められることへの懸念が強いです。
- ポリティカル・コレクトネスの過剰さ:
- 女性や黒人を主人公にすること自体には賛否が分かれていますが、歴史や文化に対する正確さが犠牲にされていると感じる人々からは、ポリコレのために事実を捻じ曲げているという批判が強まっています。
社会的反応
- 国内外からの批判が殺到し、大規模な炎上となりました。
- これにより、UBIの株価が一時的に約15%下落し、発売中止を求める署名運動が世界中で行われています。
- 日本語でのプロモーションでは問題となった記述を削除し、「フィクションである」と強調していますが、炎上の勢いは収まりません。
まとめ
『アサシンクリード シャドウズ』の炎上騒動は、歴史的な不正確さや文化的誤解、ポリコレの過剰さなどが主な原因とされています。UBIの対応やプロモーションの方法が火に油を注ぐ形となり、騒動は拡大しました。今後も、この問題は継続的に注視されることでしょう。
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