映画「CUBE ZERO」は、大ヒットした『CUBE』、『CUBE2』に続く、密室系スリラー3部作の最終章!
第1作の前日譚が描かれ、CUBE誕生に秘められた謎が解明されます。
そこで今回の記事では、映画「CUBE ZERO」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味の考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
映画「CUBE ZERO」解説
立方体の空間・キューブがいくつも集合している巨大な“迷路”。
壁・中央にあるハッチを開けて、隣のキューブに移動できるようになっているが、死に至るトラップが仕掛けられている。
被験者の女性、カッサンドラ・レインズも気づけばその中にいた。
スタッフ
- ウィン:ザカリー・ベネット
- ドッド:デヴィッド・ヒューバンド
- レインズ:ステファニー・ムーア
- ジャックス:マイケル・ライリー
- マーティン・ローチ
- テリ・ホークス
- リチャード・マクミラン
- マイク・ナーギャング
- トニー・マンチ
- ディエゴ・クラテンホフ
- ジャスミン・ジェルジョ
キャスト
- 監督:アーニー・バーバラッシュ
- 音楽:ノーマン・オレンスタイン
- 脚本:アーニー・バーバラッシュ
映画「CUBE ZERO」ネタバレ・あらすじ
映画「CUBE ZERO」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
キューブから脱出しようとする男
彼の進入した部屋には不運にもトラップが仕掛けられており、男は謎の液体を浴びせられる。
それをただの水だと思い込んだ男は飲んでしまうが、実はそれは人食いバクテリアを含む液体だった。
男の体はみるみるうちに溶け落ち、やがて完全に崩壊する。
キューブの技師ウィンとドッド
その様子をモニター越しに見ているのは、キューブの技師ウィンとドッド。
彼らにとって、こうした惨劇は日常茶飯事であり、無数の無残な「死」を見てきたのである。
ドッドがチェスをしている隣で、ウィンは彼をモデルにした「チェスマン」と名付けたアメコミヒーロー風のイラストを描いていた。
ウィンは一見オタクっぽい風貌だが、チェスを簡単に解いてしまうため、ドッドは勝ったことがない。
ウィンは同僚のオーウェンが見当たらないことを不思議に思い、ドッドに尋ねるが、ドッドは「具合が悪いんだろ」と歯切れの悪い返事をする。
不審に思うウィンは、数日前にオーウェンの部屋から争うような音がしたと話すが、ドッドは「夢でも見たんだ」と強引に言い放つ。
そして「もういい、黙れ。死にたくないだろ?」と言い聞かせる。
このキューブ内では深く詮索しないことが暗黙の了解になっているらしい。
その時、無人のエレベーターで食事が届く。
錠剤型の食事を摂り終えた2人は、「上の階」から「被験者」のレム睡眠状態を記録せよという指令を受け取る。
レインズ
被験者となったのはレインズという名の女性だ。
彼女の記憶を覗くと、幼い娘アンナと森の中を楽しそうに歩いている場面が映し出される。
しかし、謎の覆面姿の男にアンナが連れ去られ、レインズは麻酔銃で撃たれるが、残る意識で抵抗し男の覆面を剥がす。
その男の額には謎の刺青が刻まれていた。
次に彼女が目を覚ましたのはキューブの内部だ。
中を移動するうちに、レインズは他の被験者たちと出会う。
突然、大柄な黒人男・ハスケルに掴みかかられ驚くが、同じ被験者だと分かりその場は収まる。
レインズはハスケルの額にあるマークを見て警戒する。
レインズによれば、その刺青は軍人のものである。
しかし、他の被験者たちは記憶を失っており、ハスケルも何も思い出せない。
レインズだけはわずかに記憶が残っており、娘の姿を探すが見つからない。
脱出方法
彼らは互いの身分が不明瞭なまま、脱出方法を模索する。
突き当たりに向かえば出口があると考えるが、各部屋にはランダムにトラップが仕掛けられている。
温厚な性格のバートクが、ブーツを部屋に投げ入れ、何も起こらなければ安全だと話す。
信憑性はないが、今はそれしか罠を回避する方法がない。
ブーツを投げ入れ何も起こらなかったため、バートクは部屋に入る。
すると扉が勝手に閉まり、トラップが発動する。
鋼鉄のようなワイヤーが壁から飛び出し、バートクの全身を拘束。
助けを呼ぼうとするも、鋼糸によって首を切られ、全身をバラバラにされて死亡する。
規則違反
その光景を管理室のモニターで見ていたウィンは、レインズの顔に見覚えがあると言い出す。
彼女がなぜ収容されたのかドッドに尋ねるが、「規則違反だ」と取り合わない。
ウィンは施設について色々と聞き出そうとするが、ドッドは答えない!
被験者たちは、ブーツを投げる作戦が失敗に終わり、絶望感に打ちひしがれていた。
ハスケルは、罠のセンサーが変わったのではないか、音や温度で感知するものに変わったのかもしれないと話す。
これに対して、ジェリコは「どうせみんな死ぬのよ!」と叫び、緊張が高まる中、肥満男のメイヤーホールドが扉の入口に書かれたアルファベットに気付く。
他のドアにも同じように謎のアルファベットが並んでいるのを見つけた彼らは、レインズの提案で地図を描くことにする。
レインズはヘアピンでブーツを削り、ペン代わりにして服にアルファベットを描いていく。
管理室のウィン
3つのアルファベットの区切りがピリオド「.」ではなくコンマ「,」だと気づき、文字を数字に変換すれば座標になるのではとレインズが思い立つ。
アルファベットの数の通り、一辺が26部屋の立方体ではないかと話しながら、メイヤーホールドは靴を投げ入れる。
すると、センサーが作動し、靴がたちまち凍結する。
こうして、彼らは別ルートを探すことに決める。
今回の被験者の件に納得がいかないウィンは、室内のファイルを調べ、レインズのものを見つけ出す。
驚くべきことに、キューブ内に入るには「同意書」が必要なのに彼女にはそれがない。
上層部に連絡しようとするウィンに、ドッドは取り合わない。
ウィンはドッドの読んでいた新聞を見て、レインズが違法ストライキを起こしている写真を発見する。
彼女は政治犯と見なされ、同意書もなしに強制収容されていた。
ウィンは幹部に報告しようとするが、ドッドは頑なに拒否する。
上級技師のオーウェン
その時、突如部屋の電話が鳴り、ドッドが応じる。
上級技師のオーウェンが不在のため、ウィンが代わりに立ち会うことになるが、キューブの出口に到着していたのはオーウェンそのものだった。
同僚であるはずの彼がなぜ被験者になっているのか、ウィンは言葉を失う。
罠のせいか満身創痍のオーウェンは鎖で繋がれ、泣きながら助けを求める。
ドッドは険しい表情のままオーウェンに名前を尋ねる。
ウィンがボタンを押すと、オーウェンは焼却処分されてしまった。
被験者の殺害
一人残されたドッドは、ウィンの机の上で自分をモデルにした『チェスマン』というヒーロー風のイラストを見つけ、それまで見て見ぬふりを続けようとしていた自分の思いに気付く。
突然のエレベーターの音にドッドはウィンかと思いきや、そこには2人の助手を連れた義眼の男・ジャックスが現れる。
キューブの中間管理職でもあるジャックスは、ウィンが逃げ出したことを聞き現れたようだ。
ジャックスの助手たちは、早速指示を受け、メインコンピューターを使いウィンの行方を探し始める。
そしてドッドには、予備の機材でレインズの解析と、被験者の殺害を命じられる。
あきらめろ
一方、レインズたちは部屋が移動していることに気付く。
ジェリコが移動する部屋に取り残され、一人隔離されてしまう。
その先でドッドから謎の注射を打たれたジェリコは気絶する。
レインズたちはジェリコを探しているうちに、メイヤーホールドが部屋で餓死した被験者の遺体を見つける。
遺体からブーツを貰ったハスケルは、頭痛を訴える。
レインズは、軍人に埋め込まれた生体反応チップが原因だとジェリコに説明する。
別室に隔離されたジェリコを助けに行ったメイヤーホールドだったが、彼女に抱き着かれて思わず突き飛ばしてしまった。
ジェリコに打たれた注射はウイルスのようで、彼女の顔は溶け落ち全身血まみれになっていた。
感染したメイヤーホールドも同様に顔に斑点が浮かび上がってくる。
ハスケルは他の部屋を調べることを提案し、その部屋では遺体の痕跡があった。
ハスケルはメイヤーホールドを突き落とし、レインズに「あきらめろ」と告げる。
メイヤーホールドの周囲には超音波が発せられ、彼の身体は内部から破裂する。
ドッドが殺害
その時、ウィンが現れ、感染率が高い、肉食性のウイルスだと説明する。
ウィンは自らを被験者たちの味方として紹介し、キューブの内部の仕組みを語り始める。
しかし、ジャックスはその情報を阻止しようとする。
ウィンは周りの部屋の座標を教え、助けになろうとするが、ジャックスがそれを阻止しようとする。
SP達はウィンたちを排除するよう命令され、電流が流されるが、ドッドが電源を切断してアクセスエラーを発生させる。
ジャックスらはすぐに対処しようとするが、ドッドが殺害されてしまう。
『CUBE』の一作目へと繋がる仕組み
ウィンとレインズがキューブから脱出し、山中の湖から逃げるところで終わります。
しかし、ウィンはジャックス率いる軍隊に捕らえられ、終身刑の判決を受けます。
彼女がキューブに戻る前に記憶をリセットする手術の同意書に、ウィンの描いたイラストのサインが勝手に利用されていることが明らかになります。
ウィンは、ジャックスにレインズの行方を尋ねますが、レインズが逃げ切ったことを知ります。
ウィンは喜び勝ち誇った笑いを浮かべますが、この結末が彼女の妄想なのか、現実なのかは明確ではありません。
その後、ウィンは脳に手術を施され、緑の部屋に戻されます。
しかし、以前の彼女とは全く異なる状態になっており、自閉症のような言動を示します。
この結末は、『CUBE』の一作目へと繋がる仕組みが示唆されています。
また、ウィンがカザンと同一人物である可能性も示唆されていますが、これは作品の余談であり、明確な証拠は提示されていません。
映画「CUBE ZERO」ラストシーンの意味の考察と感想
「CUBE ZERO」のラストシーンは非常に興味深いものです。
ウィンが自らの手でレインズを逃がし、最後には笑いながら捕らえられる様子が描かれています。
その後、彼女は再びキューブの実験に戻され、脳に手術を受け、異なる状態になっていることが示唆されます。
この結末は、主人公たちがキューブから脱出できたと思われた瞬間に再び捕らえられ、実験の一部として取り込まれるという、無意味な輪廻に陥ってしまったことを示唆しています。
また、ウィンの笑いながらの捕獲は、自らの状況を受け入れ、あるいは自身が実験の一部であることを理解していることを示唆しています。
この結末は、人間の欲望や希望がどれだけ強くても、結局は無力であることを象徴しています。
キューブの世界は理不尽で無慈悲であり、そこに取り込まれた者たちは永遠の苦しみに閉じ込められてしまうというメッセージが込められているように感じます。
個人的には、この結末は非常に印象的で、深い考察を促します。
人間の欲望や希望がどこまで行っても実験の一部でしかないことを示しており、非常に暗いが考えさせられるエンディングだと感じました。
映画「CUBE ZERO」面白いポイント
面白いポイント1:CUBEの仕組みが明かされる
これまでのシリーズでは謎のままだったCUBEの背景に、本作では焦点が当てられます。
オペレーターたちの存在や施設の構造が明かされることで、単なるパズル映画から社会的メッセージ性のある作品へと進化しました。
CUBEシリーズファンにとって、この謎解きは非常に満足感が高い要素です。
面白いポイント2:オペレーター視点の新鮮さ
「CUBE ZERO」の大きな特徴は、CUBE内部だけでなく、外部から操作するオペレーターたちの視点が描かれることです。
彼らの心理描写や内部分裂の様子が、物語に新しい緊張感をもたらしています。
この視点の切り替えが物語をさらに深く感じさせます。
面白いポイント3:倫理的ジレンマ
主人公エリックが直面する「命令に従うべきか、反抗すべきか」というジレンマが観客に強く訴えかけます。
彼の葛藤や選択は、観る者にも自分ならどうするかを問わせる力があります。
倫理観と自己保存の狭間での人間ドラマは、この映画の真髄ともいえる部分です。
面白いポイント4:スリル満点の罠
シリーズの代名詞である「トラップ」は本作でも健在で、予測不可能な仕掛けにハラハラさせられます。
特に後半に登場する新しい罠は、これまでのシリーズ以上に恐怖を感じさせ、手に汗握る展開が続きます。
面白いポイント5:衝撃的なラスト
「CUBE ZERO」のエンディングは、多くの観客にとって驚きと衝撃を与えるものです。
物語の伏線が回収されると同時に、謎がさらなる謎を呼ぶ展開に、「もう一度観直したい!」と思わせる余韻を残します。
映画「CUBE ZERO」口コミ
CUBEシリーズの大ファンです!今作ではついにCUBEの運営側が描かれ、これまで謎だった部分が一気に解消されました。特にエリックの視点から見える施設の裏側が、観ていて最高にワクワクしました。
単なるスリラーだと思っていたら、予想以上に哲学的な内容にびっくり。倫理観や支配の問題が描かれていて、観終わった後も考えさせられる映画でした。映像も美しく、CUBE内部の恐怖感がリアルに伝わってきました!
実はシリーズを初めて観たのが『CUBE ZERO』だったのですが、まったく問題なく楽しめました。オペレーター側の視点があるおかげで、CUBE自体の謎に興味を持ちながら観ることができました。これはシリーズ全作を観たくなります!
CUBEの罠がさらに進化していて、観ていてずっとドキドキしていました。特に後半のトラップシーンは、手に汗握る展開で息が止まりそうでした。これぞスリラー映画の醍醐味だと思います!
最後の展開に思わず声が出ました!シリーズの謎を解くようで解かない、絶妙なバランスが面白かったです。観終わった後もあのラストシーンが頭から離れません。本当に見応えのある作品でした。
まとめ
今回の記事では、映画「CUBE ZERO」」ネタバレを解説しました。
映画「CUBE ZERO」は、大ヒットした『CUBE』、『CUBE2』に続く、密室系スリラー3部作の最終章!
第1作の前日譚が描かれ、CUBE誕生に秘められた謎が解明されます。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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