映画「フォーエバー・パージ」ネタバレ・あらすじ！考察と感想

映画「フォーエバー・パージ」は、2020年｜アメリカ|殺人が合法化される恐怖を描いたスリラー第5弾です。

アメリカから6時間以内に脱出せよ！

そこで今回の記事では、映画「フォーエバー・パージ」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「フォーエバー・パージ」解説

パージ法が復活したアメリカ。

移民排斥の殺人を繰り返す差別主義者たちが、「フォーエバー・パージ」を叫び暴走を始める。

メキシコが市民保護のために6時間だけ国境を開放すると宣言し、農場で働く移民夫婦・アデラとホアンは国境を目指すが…。

キャスト

アデラ：アナ・デ・ラ・レゲラ
ホアン：テノッチ・ウエルタ
キャシディ・タッカー：キャシディ・フリーマン
ハーパー・タッカー：レヴェン・ランビン
Ｔ．Ｔ．：アレハンドロ・エッダ
ディラン・タッカー：ジョシュ・ルーカス
ケイレブ・タッカー：ウィル・パットン

スタッフ

監督：エベラルド・バレリオ・ゴウト
音楽：ザ・ニュートン・ブラザーズ
脚本：ジェームズ・デモナコ

映画「フォーエバー・パージ」ネタバレ・あらすじ

映画「フォーエバー・パージ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

メキシコからアメリカへ

ホアンとアデラは、少年の案内で国境の地下トンネルを通ってアメリカに到着します。

少年は別れ際にバラのカードを渡し、困った時には思い出すようにと言います。

パージの開始

アメリカでは、ニュー・ファンディング・ファーザーズ・アメリカという政党が政権を握り、不法入国者の取締りを強化していました。

この政党は、12時間だけ犯罪を合法化する「パージ」を実施しようとしています。

パージ開始前の動き

10ヶ月後、アデラはテキサス州の食品工場で働き、ホアンはタッカー家の牧場で働いています。

タッカー家は、ケイレブと息子ディラン、娘ハーパー、妻キャシディの4人家族です。

キャシディの出産のため、タッカー家は新たな従業員を検討していますが、ディランはメキシコ人を雇いたくないと考えています。

パージの開始と混乱

いよいよパージが始まる日、ホアンはケイレブに「ディランはメキシコ人が嫌いなのか？」と尋ねますが、ケイレブは答えずにホアンに万が一のための金銭を渡します。

テレビでは、パージの開始が宣言され、暴力と殺人が警告されます。

パージ後の襲撃とアデラの危機

アデラとホアンはメキシコ移民の集まる場所に避難し、タッカー家は牧場を閉じます。

アデラとホアンが外に出ると、パージの正当性を訴える街宣車を目撃します。

翌朝、パージ終了を告げるサイレンが鳴り、人々は歓喜します。

ホアンは同じ牧場で働くＴ.Ｔ.と共にタッカー家の牧場へ戻り、アデラも食品工場へ戻ります。

しかし、アデラは食品工場でうさぎのお面を被った男に襲われ、家畜用の檻に閉じ込められます。

アデラとデリウスの決闘

アデラの同僚デリウスは彼女を助けますが、うさぎの男に襲撃されます。

この男はパージがまだ続いていると信じており、デリウスとアデラは男を殺してしまいます。

警察が現れ、二人をパージ後の不法殺人として逮捕します。

タッカー家の襲撃

一方、タッカー家もパージ終了後に襲われます。

襲撃者カークはタッカー家が裕福で貧しい者を搾取していると信じ、フォーエバー・パージを唱えながら家族を縄で縛ります。

ケイレブはカークに逆らい、殺されてしまいます。

その時、ホアンとＴ.Ｔ.が現れ、カークとその仲間を射殺します。

ホアンとタッカー家の人々は牧場から逃げ出します。

パージ後の混乱と再会

町ではパージ後も殺人や暴力行為が続き、暴徒たちは「パージは永遠だ」と唱えています。

逮捕されたアデラとデリウスは警察の車の中にいます。

ホアン、Ｔ.Ｔ.とタッカー家はラジオで暴徒がパージを継続しており、町が危険であることを知ります。

再会と結末

ホアンはアデラに電話し、彼女の場所を確認します。

ホアンとタッカー家はアデラがいると思われる場所に到着し、銃を持って車から降ります。

キャシディは車内に残ります。

ディランが暴徒を射殺してキャシディを守る間、アデラとデリウスのいる警察車両も暴徒に襲われます。

駆けつけたホアンが二人を救出し、アデラとホアンはディランの車に乗り込みますが、ダリウスは暴徒に殺されてしまいます。

新たな希望

ラジオでは、永続的なパージに対抗するため、政府が軍を派遣するとのニュースが流れます。

ホアン、アデラ、そしてタッカー家は一時的にコンビニに避難し、荒らされた店内から食べ物を確保します。

ラジオのニュースで、６時間後にメキシコ国境が閉じられることが告げられ、ホアンとタッカー家はメキシコに逃げることを決意します。

ラジオは人々にメキシコへの避難を呼びかけています。

パージは永遠だ

ホアン、アデラ、タッカー家はエルパソのメキシコ国境に到着しますが、町は暴徒に荒らされていました。

彼らは銃を持ち、徒歩でメキシコへ向かいます。

途中で暴徒に襲われますが、銃で応戦し、なんとか進みます。

その道中で、エライジャという男に遭遇します。

エライジャは「パージは永遠だ」と唱え、ディランに「メキシコ人を殺せば、命は助けてやる」と告げます。

ホアンとタッカー家は逃げ出しますが、Ｔ.Ｔ.はエライジャに捕まり殺されてしまいます。

最後の戦いと結末

キャシディとアデラは、ホアンたちと一時的に別れます。

アデラはバラの絵を見つけ、メキシコからアメリカに入国する際に少年から渡されたカードのことを思い出し、その方向へ逃げます。

その後、アデラとキャシディはホアンとタッカー家に再会し、一緒にメキシコを目指します。

しかし、エライジャに率いられた暴徒たちに襲撃されます。

キャシディとハーパーは難民テントを目指し、キャシディの出産に備えます。

感謝の気持ち

ディラン、ホアン、アデラは暴徒と戦うことになります。

ホアンが暴徒を倒している間に、アデラがエライジャに捕まりますが、ホアンがエライジャを殺害し、アデラを助けます。

結果、暴徒たちは全て倒されます。

ディランがテントに到着すると、キャシディは無事に女の子を出産していました。

ホアンとアデラもテントに駆けつけ、ディランはスペイン語で感謝の気持ちを伝えます。

映画「フォーエバー・パージ」考察や感想

映画『フォーエバー・パージ』（原題: The Forever Purge）は、アメリカ社会の分断や暴力、そして移民問題に対する鋭い批判を込めた作品です。映画の中で描かれる「パージ」は、12時間だけ犯罪が合法化されるという設定ですが、シリーズが進むにつれてその影響が「永遠のパージ」という形で拡大し、社会全体が暴力に覆われていく様子が描かれています。映画は、犯罪が合法化された時の人間の本性や社会の脆弱さを浮き彫りにし、法のない状態での混沌と暴力の恐ろしさを強調しています。

主なキャラクターであるホアン（テノッチ・ウエルタ）とアデラ（アナ・デ・ラ・レゲラ）は、メキシコからアメリカに移住し、アメリカ社会の中でサバイバルを強いられる移民として描かれています。彼らの苦悩や希望は、アメリカにおける移民の現実を反映しており、観客に共感を呼び起こします。特に、彼らが直面する暴力と偏見は、現実世界の移民が経験する困難さを象徴しています。

映画はアクションシーンとサスペンスを効果的に組み合わせており、観客を引き込む緊張感を保ち続けています。暴徒との戦い、逃げる過程、そして最後のクライマックスシーンは、アクション映画としてのエンターテイメント性を提供しつつ、社会的なメッセージも強く伝えています。特に、終盤での激しい戦闘シーンや逃避行の描写は、緊迫感を高める要素となっています。

映画の結末では、ホアン、アデラ、タッカー家のキャラクターたちが協力してサバイバルし、希望の光を見いだす姿が描かれています。キャシディの出産シーンや、最後にスペイン語で感謝の気持ちを伝えるディランの姿は、絶望の中にあっても希望を見つけることができるというメッセージを伝えています。暴力と混乱が支配する中でも、人間の絆や希望が生きる力を与えてくれるという点が印象的です。