映画「インビジブル・ウィットネス」は、2018年|イタリア|大どんでん返しが待ち受ける高濃度サスペンスです。
タイムリミットは3時間!
そこで今回の記事では、映画「インビジブル・ウィットネス」ネタバレ・あらすじ!考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
映画「インビジブル・ウィットネス」解説
愛人の殺人容疑をかけられ絶体絶命に陥った実業家・アドリアーノ。
名声を失いたくない彼のもとに、敗訴ゼロの敏腕女性弁護士・フェラーラがやってくる。
圧倒的な不利な状況にも関わらず、フェラーラはアドリアーノを無実にしてみせると伝えるが…。
キャスト
- リッカルド・スカマルチョ
- ミリアム・レオーネ
- ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ
- マリア・パイアーロ
- サラ・カルディナレッティ
スタッフ
- 監督:ステファノ・モルディーニ
- 音楽:ファビオ・バロヴェーロ
- 脚本:ステファノ・モルディーニ、マッシミリアーノ・カントーニ
- 製作:ロベルト・セッサ
映画「インビジブル・ウィットネス」ネタバレ・あらすじ
映画「インビジブル・ウィットネス」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
フェラーラ弁護士の到着
白髪の女性フェラーラ(マリア・パイアーロ)が実業家アドリアーノ・ドリア(リッカルド・スカマルチョ)の部屋に到着します。
彼女はドリアの顧問弁護士パオロから推薦された新たな弁護士で、急遽状況を確認するために訪れました。
ニュースでは、ドリアが女流写真家ラウラ(ミリアム・レオーネ)殺害の容疑者として捜査中であると報じています。
ドリアの告白
フェラーラは、事件に関する新たな証人が現れ、3時間後に検察に出頭する必要があると説明し、ドリアに真実を隠さず話すよう求めます。
ドリアはためらいながらも、ラウラとの不倫とその後の脅迫について話し始めます。
ドリアは、10万ユーロを持って雪山のホテルに向かうよう指示され、指定されたホテルの部屋で待機していました。
しかし、部屋に潜んでいた男に襲われ、頭を鏡にぶつけられて意識を失います。
目を覚ますと、部屋には転がっている物と共に、心配してノックする音が聞こえていました。
ドリアが目にしたのは、床に倒れていたラウラで、彼女は頭を強打されて死亡していました。
真実の追求
ドリアは、警官にラウラを抱えながら、自分は犯人ではなく、隠れていた男が殺したと訴えます。
しかし、フェラーラは警察の報告書を指摘し、物音は聞こえたが部屋から出てくる者は見ておらず、ドアも内側からロックされているため、犯人がどこに消えたのかが不明であると説明します。
ドリアは、自分が罠にはめられたと主張し、逮捕されたことで妻ソニアも去ったと訴えますが、詳細な説明はしません。
フェラーラは、弁護の依頼人には2種類あり、正直に真実を打ち明ける者と、自分が賢く立ち回れると信じて弁護士に嘘をつく者がいると語ります。
真実を知らなければ弁護方針は固まらないとし、辛い真実も語るように求めます。
事故の詳細
フェラーラは、部屋に隠れていた人物が必要だと説明し、行方不明の若者ダニエルの記事を示します。
これを見て目をそらしたドリアは、3ヶ月前にラウラと山荘で過ごしていた時の出来事を語り始めます。
ドリアとラウラは車で山道を走行中、鹿が横切り対向車を巻き込む事故を起こします。
対向車の運転手は死亡しますが、2人は無事です。
ラウラは事故が公になると浮気が発覚し家族を失うと警告し、事故を隠す計画を立てます。
ラウラは対向車の遺体を隠し、ドリアに遺体を湖に沈めるよう指示します。
トンマーゾ夫妻との出会い
ドリアが計画通りに遺体を湖に沈めた後、ラウラは修理のために現れたトンマーゾという老人と出会います。
トンマーゾはラウラの車を牽引して自宅に運ぶことを提案し、ラウラはその申し出を受け入れます。
トンマーゾの家で、ラウラは事故で死んだ若者がトンマーゾ夫妻の息子ダニエルであることに気づきます。
ラウラはダニエルのスマホをポケットに入れたまま、車の修理が終わったとのことで急いで立ち去ります。
トンマーゾ夫妻はダニエルのスマホが見つかり驚きますが、ラウラはそれを隠して去ります。
ドリアとラウラは合流し、ドリアは事故を隠蔽して日常に戻ります。
しかし、テレビでダニエルの行方不明が報じられ、トンマーゾ夫妻も映っているのを見て、ドリアは後悔の念に襲われます。
冷静な分析
フェラーラ弁護士は、ドリアに真実を話すよう強く求め、情報提供者が検事と面会することを伝えます。
ドリアは顧問弁護士のパオロに連絡し、彼からフェラーラの実績を聞き、協力を依頼されます。
その後、ドリアの元に刑事が現れ、事故現場で女が目撃されたと伝えます。
目撃者の証言がラウラに似ており、パオロはドリアがパリにいたと主張します。
パオロはドリアにアリバイを提供し、警察への圧力をかけるように指示します。
証拠の重要性
ラウラは銀行員であった夫の権限でダニエルの預金情報を改竄し、ダニエルが横領を行ったと報道されることになります。
ドリアはこれを知らされ、ラウラの暴走に驚きます。
フェラーラは、ラウラが銀行員であったのは昔のことで、システムが変わったため不可能だと指摘します。
ドリアは夫が協力した可能性があると説明し、話を続けます。
事業が順調なドリアは、大きな取引をまとめた後、パーティーに出席します。
そこで、ダニエルの父トンマーゾが現れます。
トンマーゾは、ドリアが修理した車に乗り込む姿を見て、車がラウラの物でないと気づきます。
トンマーゾはドリアにライターを差し出され、そのライターが修理した車の中にあったものと同じだと気づきます。
告発とその影響
ドリアは自分がパリにいたと主張しますが、トンマーゾは証拠を捏造できると反論し、息子の事故現場に第3者がいたと警察に訴えます。
これにより、ダニエルは横領の容疑者となり、警察の対応が変わります。
ダニエルの行方不明は犯罪者扱いされ、妻のエルヴェラはショックで寝込んでしまいます。
トンマーゾは、証拠を捏造できるのはドリアのような権力者だと疑い、ドリアとラウラの密会を目撃します。
トンマーゾはその事実を警察に訴えますが、相手にされません。
彼はドリアの権力を認識しつつも、息子の安置場所だけは教えてほしいと懇願しますが、ドリアは応じず、トンマーゾは警備員に追い出されます。
冷静な分析
ドリアは、自分の起こした交通事故の犠牲者を隠し、結果的に被害者の父から疑われることになったと告白します。
それを聞いたフェラーラ弁護士は、ドリアの話に動じることはありません。
ドリアの告白を聞いたフェラーラ弁護士は、状況を冷静に分析します。
彼女は、脅迫されたという説を納得させ、ホテルの部屋にいた真犯人を証明しなければ検察の疑いを晴らすことはできないと指摘します。
ドリアは、犯人はトンマーゾや事故現場の目撃者ではないかと考え、ホテルの出来事を詳しく語ります。
指定された場所に10万ユーロを持参するよう指示されたドリアとラウラは、山頂のホテルに向かいます。
ラウラは公衆電話で指示を受け、その後部屋にチェックインします。
ドリアが部屋に入ると、彼のスマホに「この部屋で全てを話します」とのメールが届き、直後に部屋に潜んでいた男に襲われます。
ドリアは意識を失い、男はラウラを襲います。
策略と気づき
ドリアは、犯人はラウラが調べなかった部屋に潜んでいたトンマーゾだと考えていますが、フェラーラはこのシナリオでは警察が納得しないと指摘します。
また、家族もドリアが犯人だと信じていると伝えます。
ドリアはフェラーラの提案に納得し、遺棄場所を示す地図に印を付けますが、最終的には彼がダニエルを殺害した事実も含めて、ラウラに罪を背負わせる計画を提案します。
この要求に対し、フェラーラは怒りを露わにし、警察の捜査に委ねるべきだと告げます。
フェラーラの真の目的が徐々に明らかになります。
フェラーラは、ドリアに渡したペンに盗聴器を仕込んでおり、ドリアの秘密をトンマーゾに伝えていたのです。
ドリアが気づくと、窓の外にはトンマーゾとフェラーラの姿がありました。
フェラーラが変装していたエルヴェラの正体が暴露され、真実が暴かれる中で、ドリアは自分の状況を完全に把握することになります。
ドリアの運命
ドリアがフェラーラの策略に気づき、彼女が用意したシナリオと証拠が警察に通報されると、ドリアの運命は完全に決まることとなります。
映画「インビジブル・ウィットネス」考察や感想
映画は、実業家アドリアーノ・ドリアの失墜を描きながら、彼の犯罪とその背後にある複雑な人間関係を探ります。
ドリアの秘密が暴露される過程で、トンマーゾとその家族との関係が重要な役割を果たします。
トンマーゾの息子ダニエルが事故で亡くなり、その後の不正な行動がドリアに影響を与えることで、権力と責任、そして家族間の葛藤が浮き彫りになります。
また、ラウラは物語の中心的なキャラクターであり、彼女の行動が事件を複雑にします。
彼女の過去の銀行業務、事故の隠蔽、そして犯罪の全容に対する彼女の冷徹な態度は、映画の緊張感を高めます。
ラウラの行動は、贈収賄、証拠の改竄、そして最終的には彼女自身の死に至るまでの一連の操作が、どれだけ人間の倫理に反するかを示しています。
フェラーラ弁護士の登場は、映画にさらなる層を加えます。
彼女の策略や計画がどのようにしてドリアに影響を与え、最終的な結末に導くのかが重要です。
フェラーラがドリアに仕掛けた罠や策略は、真実を明らかにするためのものである一方で、彼女自身の動機や目的も絡んでいます。
彼女が用意したシナリオや証拠は、正義を実現するための手段として描かれていますが、同時に彼女自身の冷徹な判断が顕著に示されます。
最後に映画は、登場人物たちの道徳的ジレンマや心理的葛藤を深く掘り下げています。
ドリアの苦悩、ラウラの裏切り、トンマーゾの復讐心などが、物語の核を成しています。
これらの要素は、個々のキャラクターがどのようにして自分の倫理観と向き合うか、そしてそれが事件の展開にどのように影響を与えるかを探る重要な視点となります。
感想
見る者に深い印象を与えると同時に、複雑な心理的なトリックと人間ドラマを巧妙に組み合わせていました。
物語が進むにつれて、どんどん引き込まれていく感覚がありました。
アドリアーノ・ドリアのキャラクターは、私にとって非常に複雑で興味深かったです。
彼の持つ権力と、その権力に裏打ちされた自己保身のために、どれほどまでに人は道徳を曲げることができるのかを考えさせられました。
彼が自らの過ちを隠すために取った手段や、最後まで真実を明らかにしようとする姿には、強い葛藤が感じられました。
ラウラのキャラクターもまた、物語の中で非常に重要な役割を果たしていました。
彼女の冷酷さや計算高さは、犯罪の恐ろしさだけでなく、人間の心の奥底に潜む闇も描き出していました。
彼女が引き起こす一連の事件が、どのようにしてドリアを追い詰めていくのか、その過程を見守るのは本当にスリリングでした。
フェラーラ弁護士のキャラクターも印象的でした。
彼女の策略と巧妙な計画が、物語をより深く、より複雑にしていました。
フェラーラがどれだけ冷酷に状況を操りながらも、最終的には正義を実現しようとする姿勢には、感心する部分もありましたが、同時に彼女の手段の非道さに対しては複雑な感情も抱きました。
最終的に映画が提示する結末には、強烈なメッセージが込められていたと思います。
正義がどのようにして実現されるのか、またその過程で誰が犠牲になるのかという問題を突きつけられました。
個人的には、物語のクライマックスでの展開が非常に印象的で、予想を超える結末には驚かされました。
まとめ
今回の記事では、映画「インビジブル・ウィットネス」ネタバレを解説しました。
映画「インビジブル・ウィットネス」は、2018年|イタリア|大どんでん返しが待ち受ける高濃度サスペンスです。
タイムリミットは3時間!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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