映画『レイトオータム』は、2010年に公開された韓国・香港・アメリカの合作映画です。
監督はキム・テヨン、主演はヒョンビン（フン役）とタン・ウェイ（アンナ役）。
物語は、夫を殺害して服役中の女性と、エスコートサービスを生業とする男が出会い、72時間の限られた時間の中で心を通わせるラブストーリーを描いています。
そこで今回の記事では、映画「レイトオータム」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「レイトオータム」解説
夫を殺した罪で服役中のアンナは、母の葬儀に出席するため、一時的に外出を許されてシアトルへ向かう。
その途中、彼女はフンという男性に出会い、シアトルではかつて愛したワン・ジンと再会する。
次第に心を通わせていくアンナとフンだったが…。
- ヒョンビン（フン役）
女性のあらゆる要望に応じるエスコートサービスを生業とする男。追われる身となり、偶然出会ったアンナと心を通わせていく。 - タン・ウェイ（アンナ役）
夫を殺害した罪で服役中の女性。母の葬儀のため72時間の外出許可を得てシアトルに戻り、そこでフンと出会い心を開いていく。 - チョン・ソーラ（オクチャ役）
フンの顧客の一人で、彼に恋心を抱き、複雑な関係に発展する人妻。 - キム・ジュンソン（ワン役）
アンナの幼なじみで、かつて恋人関係にあった男性。
映画「レイトオータム」ネタバレ・あらすじ
映画「レイトオータム」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
72時間の自由
アンナ（タン・ウェイ）は、夫を殺害した罪で7年間服役している女性です。
ある日、彼女の母が亡くなったことを知らされ、葬儀に出席するために72時間という期限付きで外出許可が与えられます。
外出の条件として、定期的に刑務所に電話で所在を報告しなければなりません。
バス代
アンナはシアトルへ向かうバスに乗りますが、そのバスでフン（ヒョンビン）という男に出会います。
フンは追われている状況で、バス代を持っておらず、アンナにバス代を貸してくれと頼みます。
アンナは仕方なくお金を貸し、フンは借金のカタとして腕時計を預けますが、彼のなれなれしい態度にアンナは不快感を覚えます。
再会と心の交流
シアトルに到着したアンナは、母の家にたどり着きますが、家族との再会はぎこちないものでした。
久しぶりの再会にも関わらず、アンナは疎外感を感じ、そのまま外出します。外で幼なじみのワン（キム・ジュンソン）と再会しますが、彼との会話も心が通わないまま終わり、アンナは過去の傷が蘇ることを感じます。
一方、フンは「女性のあらゆる要望に応じる」というエスコートサービスを生業としており、既婚者のオクチャ（チョン・ソーラ）との複雑な関係を持っていました。
オクチャの夫が誤解し、フンを追い詰めているのです。
ホテルに誘う
街中で偶然アンナと再会したフンは、バス代を返そうとしますが、アンナから「私を抱きたい？」と突然問いかけられます。
フンはアンナをホテルに誘いますが、いざという時、アンナは拒否し、自分に対する嫌悪感に打ちひしがれます。
フンはそんなアンナを元気づけ、シアトルの観光に連れ出します。
愛と過去の告白
街を共に歩き回る中で、アンナは次第にフンに心を開き、自分の過去について話し始めます。
アンナはかつてワンと愛し合っていましたが、彼との関係は破綻し、別の男性と結婚しました。
しかし、ワンとの再会が彼女の結婚生活を崩壊させる結果となります。
ワンと駆け落ちしようと計画していたことが夫に知られ、夫は激しい暴力を振るいます。
アンナはその暴力に耐えかねて、結果的に夫を殺害してしまったのです。
30分だけ
夜になり、フンにオクチャから電話がかかってきます。
彼はアンナに「30分だけ待ってくれ」と言い残し、オクチャの元へ向かいます。
オクチャはフンに一緒に来てほしいと懇願しますが、フンはそれを断り、渡されたお金だけを受け取ってホテルを後にします。
しかし、フンがホテルに戻るとアンナはすでに立ち去っており、預けた腕時計だけが残されていました。
再会の約束とフンの逃亡
翌日、アンナの母の葬儀にフンが花を持って現れます。
葬儀の後の会食の場で、アンナのかつての恋人ワンとフンが同席します。
フンはワンがアンナの元恋人であることに気づき、2人の間に緊張が走ります。
ワンは既に妻子を持っていますが、アンナに再び接近していることを知ったフンはワンに「人の物に手を出すな」と警告します。
これが原因で2人はケンカになり、最終的にアンナも感情を抑えきれず、ワンに対して怒りと悲しみをぶつけます。
別れのキス
葬儀を終えたアンナは刑務所に戻るため、再びバスに乗ります。
途中の休憩所で、オクチャの夫がフンの前に現れ、オクチャを殺したのはフンだと非難します。
オクチャが死んだことを知ったフンはショックを受け、逃亡を決意します。
フンはアンナに別れのキスをし、「君が自由になった時、またここで会おう」と再会を約束し、自分の腕時計を彼女に預け、姿を消します。
待ち続けるアンナ
2年後、アンナは刑務所を出所し、かつてフンと約束した場所で彼を待ち続けます。
しかし、フンがその場所に現れることはなく、アンナの心に切なさが募るエンディングとなります。
映画「レイトオータム」つまらない？感想と考察
映画『レイトオータム』は、静かでゆっくりとした雰囲気が全体を包むので、アクションや派手な展開を期待していると、少し物足りなく感じるかもしれません。
特に韓国映画やロマンチックなラブストーリーに慣れていると、テンポが遅い部分や無言のシーンが多いので「退屈だな」と思う人もいるでしょう。
でも個人的には、この映画はむしろその静けさが魅力だと思いました。
派手さはないけれど、登場人物が言葉にしない感情や心の傷がじわじわと伝わってくるんです。
特にアンナとフンが少しずつ心を開いていく過程や、お互いの孤独が重なっていく感じが、見ているうちに自然と引き込まれました。
映像もシアトルの冷たく曇った空が物語にぴったりで、全体的にメランコリックな雰囲気が心に残ります。
特にラストシーンでは、希望と切なさが入り混じって、観終わった後も「2人はどうなったんだろう」と考えさせられる余韻がありました。
つまらないと感じるかどうかは人によると思いますが、もし感情的にじっくり浸りたい気分なら、この映画はおすすめです。
派手さはなくても、心に深く染み込む作品です。
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まとめ
今回の記事では、映画「レイトオータム」ネタバレを解説しました。
映画「レイトオータム」は、淡々と進む物語と美しいシアトルの風景が印象的で、派手な展開はないものの、深い余韻を残す作品となっています。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
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