映画「僕が愛したすべての君へ」は、2022年日本映画|『君を愛したひとりの僕へ』とどちらを先に観るかによって結末が大きく変わる!
ふたつの世界、ひとつの恋・・・
そこで今回の記事では、映画「僕が愛したすべての君へ」ネタバレ・あらすじ!考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「僕が愛したすべての君へ」解説
両親の離婚によって母親とふたりで暮らしている男子高校生の高崎暦。
ある日、クラスメイトの瀧川和音に声をかけらた暦は、彼女が85番目の並行世界から移動してきたことを教えられる。
さらにその世界では暦と和音が恋人だったことを告げられ…?
映画「僕が愛したすべての君へ」ネタバレ・あらすじ
映画「僕が愛したすべての君へ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
運命の交差点
高崎暦(73歳)は自宅で療養中です。突然、IP端末に表示された「8月17日10時、昭和通り交差点」という予定に興味を持ちます。
これについて妻の和音は、「行って確かめてみたら?」と暦を促します。
電動車イスで交差点に向かった暦は、そこでひとりの少女に出会います。
少女は暦に「迎えにきてくれたの?」と尋ねます。
暦は彼女の言葉に合わせ、「はい、迎えに来たよ」と答えますが、少女は突然姿を消してしまいます。
この時代では並行世界への移動(パラレル・シフト)が認知されており、暦は自分がそこで体験した可能性を考えます。
しかし、IP端末を確認するとエラーが表示されています。
幼少期の思い出
両親が離婚し、母親と一緒に暮らすことになった時、厳格な祖父、やさしい祖母、そして愛犬のユノとともに、古風な日本家屋で過ごしていました。
暦が子供の頃、父から買ってもらったエアガンで遊んでいた時、祖父に取り上げられます。
怒った暦は祖父との関係が悪化し、結局祖父が他界してしまったことを後悔しています。
祖父の部屋で眠る暦
ある日、ユノと散歩中に転んで意識を失い、目を覚ますとカプセルの中にいました。
カプセルから出ると、そこは父親が働く虚質科学研究所でした。
電話で母親を呼び出すと、話が噛み合わないように感じます。
実は暦は並行世界に移動し、母親の家に行くと、祖父が暖かく出迎えてくれたことが分かります。
しかし、その世界では愛犬のユノが亡くなり、庭にはその墓がありました。
祖父は暦に対して、厳しく接してもそれは愛情の裏返しであることを伝えます。
女子生徒に絡まれる
翌朝、暦は元の世界に戻ってきたようです。
その後、祖父の遺品整理をしていると、エアガンと共に祖父からの手紙が見つかります。
「人や動物に向けるべきではない」という祖父の言葉に深く心を動かされた暦は、自分自身と向き合うことを決意します。
高校生になったばかりの暦は、友達を作ることを決意していましたが、目立たないようにしていたにもかかわらず、進学校の上位クラスの生徒たちは皆他人に無関心でした。
ある日、暦は突然、ひとりの女子生徒に絡まれます。
それが瀧川和音という同じクラスの女子でした。
和音は腕に未実用のIP端末をつけており、「85 離れた世界から来た」と告げます。
暦は驚きながらも和音の話を理解しようとしますが、和音との関係に意識が向いてしまいます。
和音との友情
数日後、暦は和音に会うためにカラオケボックスに呼び出します。
しかし、そこで和音は真実を明かします。
実は彼女の話はすべて嘘で、仕返しのために暦をだましていたのです。
暦は初めて和音が総代だったことを知りますが、和音のプライドを傷つけたことを後悔し、和音との友情が始まります。
5歳の息子
卒業後、ふたりは同じ大学に進み、虚質科学の研究室で学びます。
暦は何度も和音に告白しますが、和音は拒否します。
しかし、時間が経つにつれてふたりの距離は縮まり、いつしか勉強や休み時間を一緒に過ごすようになります。
そして、暦はようやく和音からの告白を受け入れ、ふたりはつき合うようになります。
結婚式の日、ふたりは並行世界の研究者として、本当に相手が自分の世界の人間なのかを確かめるためにIP端末を外して臨みます。
暦と和音は、5歳の息子・涼を持つ家族となっていました。
涼はクレヨンで描いた場所の絵を持っていますが、その場所の詳細は和音に教えてくれません。
ある日、家族で人気のアートイベントに出かけた際、暦が買い物をしている間に近くで男が騒ぎ出し、涼が危険にさらされます。
暦は犯人に立ち向かい、涼を守ろうとしますが、逃げる犯人によって涼が斬りつけられる幻覚を見ます。
しかし、その後には無傷の涼が眠っている姿が現れ、出来事が夢だったのか疑問に思います。
事件後、幼稚園を休んでいた涼は外出を求めるようになりますが、和音は激怒し、仕事を休んで家に篭もりがちな生活を送ります。
一方で、暦は研究所での父に相談し、和音の行動について助言を求めますが、あまり進展はありません。
余命半年
そんな中、研究所の所長から和音がオプショナル・シフトの痕跡を持っていることが発覚します。
暦はすぐさま家に戻り、和音と涼を探しますが見つけられません。
そこで暦は涼が描いた絵を頼りに、その場所に向かいます。
すると、そこには和音がいて、自分が別の世界の和音であること、そしてその世界では涼が死んでいることを告げます。
和音は自分の行動を反省し、自らを送還する決断をします。
最後に「ずるい」とつぶやきながら、涼の描いた絵を大切に持ちながら元の世界へと帰っていきます。
涼が成長し結婚し、孫も生まれ、家族は幸せな日々を送っていましたが、73歳で余命半年と告げられた暦は自宅で家族に囲まれて穏やかに生活します。
あなたはいま、幸せですか?
ある日、暦は横断歩道で少女と出会いますが、特に何も変わったことはありません。
しかし、交差点近くで休んでいると突然苦痛に襲われ、薬を取ろうとして地面に落としてしまいます。
そのとき、老婦人が現れて手を差し伸べ、暦の苦しみを和らげます。
落ち着いた暦は老婦人に礼を言い、名前を尋ねますが彼女は名乗りません。
「どこかでお会いしたことがありませんか?」と尋ねるも、彼女はその名前を知りません。
「もしかしたらどこかの並行世界で会ったことがあるのかも」と彼女は笑います。
暦は最後に彼女に尋ねます。「あなたはいま、幸せですか?」彼女は「幸せです」と答え、暦は安心します。
ふたりは別れを告げ、それぞれの道を歩み始めます。
僕が愛したすべての君へ
帰宅した暦は和音にその出来事を報告し、新たな出会いがあったことを語ります。
そして、知らない人が幸せであることに喜びを感じる暦は、和音に感謝の気持ちを伝えます。「
君がいてくれたから、僕はこんなに幸せです」と告げます。
心の中で、暦は並行世界のすべての自分や愛する人たちに幸せを願い、感謝の気持ちを込めて思います。
「どうか君と、君の愛する人が、世界のどこかで幸せでありますように」と。
映画「僕が愛したすべての君へ」考察と感想
主人公が複数の女性との関係を通じて、愛と友情の間で揺れ動く姿が描かれます。
特に、彼が最も愛した女性と、親友である女性の間での葛藤は物語の中心となっています。
これは、愛と友情の境界線が時に曖昧であり、互いの感情や人生の選択に影響を与えることを示唆しています。
また映画は、過去の出来事と現在の状況を交互に描くことで物語を進めています。
主人公が自分の過去の選択や行動と向き合いながら、それが現在の彼の人生にどのように影響を与えているかを考えさせます。
特に、過去の愛との別れが現在の関係にどのように影響を与えるかがテーマとして掘り下げられています。
愛の形が多様であり、一つの形にとらわれないことが重要なメッセージとして提示されています。
主人公が異なる女性たちと交わす愛情は、それぞれ独自の色合いを持ち、人々の心を豊かにするものであることを示唆しています。
愛と失敗、友情と対峙しながら、自己の内面に向き合い、成長していく主人公。
彼の行動や選択が、彼自身の成長と理解を深めるための道を示しています。
感想
この映画は、愛と友情の複雑な関係を描いています。
主人公が複数の女性と交わす愛情は、それぞれが持つ個性や過去の影響を通じて、深い感情の波を呼び起こします。
特に、彼が最も愛した女性と、親友である女性との間で揺れ動く姿には、心を揺さぶられるものがありました。
愛と友情の境界線が時に曖昧であり、その選択が彼の人生や周囲の人々にどのように影響を与えるかを考えさせられました。
また、映画は過去と現在を交互に描くことで、主人公の成長と自己発見の過程を見せてくれます。
彼が過去の選択や失敗に向き合いながら、それが現在の彼の人生にどう影響を与えているのかを深く考えさせられました。
自己の内面と向き合い、成長していく姿に共感を覚えました。
特に印象に残ったのは、愛の形が多様であり、それぞれの愛が独自の色合いを持つことです。
人々の心を豊かにし、成長させるものとして描かれた愛情の深さに感動しました。
最後の結末も、主人公がたどり着いた精神的な成長と受容の過程を象徴しているように感じました。
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まとめ
今回の記事では、映画「僕が愛したすべての君へ」ネタバレを解説しました。
映画「僕が愛したすべての君へ」は、2022年日本映画|『君を愛したひとりの僕へ』とどちらを先に観るかによって結末が大きく変わる!
ふたつの世界、ひとつの恋・・・
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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