映画「呪怨ザ・ファイナル」ネタバレ・あらすじ！考察と感想

映画「呪怨ザ・ファイナル」は、2015年｜日本｜ハリウッド版を含めて10作以上が作られた、日本を代表するホラーシリーズの完結編。

そこで今回の記事では、映画「呪怨ザ・ファイナル」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「呪怨ザ・ファイナル」解説

失踪した妹・結衣の行方を探す麻衣は、小学校教師をしていた結衣が佐伯俊雄という不登校児の家を何度も訪れていたことを知る。

麻衣は佐伯家を訪ねるが、そこに家はなかった。

不動産屋によると、佐伯家は関わった人間が次々と姿を消す「呪いの家」だといい…。

キャスト

生野麻衣：平愛梨
北村奏太：桐山漣
玲央：おのののか
碧：柳ゆり菜
まどか：松浦雅
絵菜：RIMI
玲央の母：中原果南
弥生：黒島結菜
佐伯伽椰子：最所美咲
佐伯俊雄：小林颯
佐伯剛雄：緋田康人
竹田京介：袴田吉彦
生野結衣：佐々木希

スタッフ

監督：落合正幸
音楽：配島邦明
脚本：一瀬隆重、落合正幸

映画「呪怨ザ・ファイナル」ネタバレ・あらすじ

映画「呪怨ザ・ファイナル」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

回想シーンと生野結衣の運命

映画は「呪怨　終わりの始まり」の回想シーンから始まります。

小学校教師の生野結衣は、虐待で命を落とした山賀俊雄の生まれ変わりである佐伯俊雄の行方を心配し、その事実を突き止めた後、神隠しに遭い命を落とします。

麻衣と奏太の不吉な出来事

結衣の姉、麻衣はホテルの客室スタッフとして働き、恋人の奏太と暮らしています。

結衣からの連絡を受けるものの、奏太は何かを知っている様子で、麻衣と彼の間で不吉な出来事が起こり始めます。

玲央と俊雄の奇妙な出来事

高校生の玲央は父親を亡くし、母と二人暮らしです。

児童相談所から預かった従弟の俊雄を家に連れて帰ると、玲央の家で奇妙な出来事が次々と起こり始めます。

これらの出来事を病院に入院している小さな女の子、絵菜がスマホのカメラで覗いていました。

玲央の家での恐怖

玲央の家では、伽耶子と俊雄の黒い影や足音、冷蔵庫の野菜の腐敗など、不気味な現象が次々と起こり、呪いの恐怖が広がっていきます。

麻衣の調査と不気味な体験

麻衣は妹の結衣が失踪したという知らせを受け取り、心配しながらも仕事に戻ります。

ルームサービスで紅茶を提供した際、紅茶の中に俊雄の顔が浮かぶのを見て驚きますが、すぐに何もないことに気づきます。

奏太もまた、仕事中に不気味な体験をします。

最終列車を見送った後、ホームに落ちていた新聞を拾おうとした瞬間、不気味な手首に捕まれる錯覚を見て驚きます。

麻衣の調査と竹田の警告

麻衣は妹の解任通知と共に彼女の私物を開け、結衣が佐伯俊雄という児童に関心を持っていたことを知ります。

住所を調べて俊雄の家を訪ねますが、その家は既に取り壊されていました。

現場にいた不動産屋の竹田に俊雄の行方を尋ねますが、竹田は関わらない方が良いと忠告し、何も教えてくれません。

玲央の友達と俊雄の変化

玲央の家では、クラスメイトの女子2人が母親の仕事で遅いことを知り、従弟の俊雄を見るために泊まることになります。

玲央は俊雄に違和感を感じ、友達に会わせまいとしますが、2人に頼まれて俊雄を連れてきます。

俊雄は初めて礼儀正しく挨拶し、玲央の友達2人に可愛がられます。

碧とまどかの悲劇

碧は、俊雄の家に関わった姉の弥生の幽霊にカラオケボックスで遭遇し、残酷に殺されます。

その後、まどかも俊雄の家に関連する惨劇をネットで調べた後、ファミレスで俊雄の霊に殺されてしまいます。

玲央と母親の運命

玲央は母親と共に俊雄と伽耶子の霊を家の中で目撃し、襲われて亡くなります。

俊雄は元々の山賀俊雄の霊と入れ替わりながら、解離状態で玲央たちと関わっていたことが明らかになります。

絵菜の運命と玲央の母の選択

入院中の絵菜は、スマホで玲央の家を覗き見し、俊雄が蒼白い裸の姿と服を着た子どもに分裂していることを知り驚きます。

病室で、飼い猫マーを抱いた蒼白い俊雄に出会い、彼が幽霊であることを見抜きます。

絵菜は、「私はもうすぐ死ぬの。死んでからもお友達になってくれる？」と言い、俊雄に取り込まれてしまいます。

呪いを終わらせるために

玲央の母は、佐伯俊雄の父・剛雄の家での出来事を知らず、俊雄が母を亡くしたばかりで不憫に思い、預かることにします。

自らが伽耶子の犠牲になることを選択します。

玲央は母を目の前で伽耶子と俊雄の霊に奪われ、ショックで心身喪失状態となります。

彼女は山賀俊雄の生まれ変わりである俊雄を「呪いを終わらせるために」と包丁で殺そうとしますが、結局俊雄に襲われてしまいます。

麻衣の最期

麻衣の恋人・奏太は、佐伯家が取り壊される前に訪れ、そこで襲われて亡くなります。

麻衣は奏太の死を知らず、仕事場で不審に思い、帰宅後に家の中にいる奏太を見て初めて彼の死を知ります。

麻衣は奏太の死を受けて、玲央の家を訪ねます。

そこで、俊雄と伽耶子の霊に取り憑かれた玲央とその母親、また絵菜に迎えられます。

俊雄は絵菜を依り代にして麻衣に「僕・・・俊雄」と挨拶します。

逃げようとする麻衣は、以前に巻き込まれた結衣に足止めされます。

結衣は「止められない、終わらないの」と言いながら気が狂ったように笑います。

最終

麻衣もまた、佐伯一家に関わったことで俊雄と伽耶子、玲央たちの亡霊に消されてしまいます。

映画「呪怨ザ・ファイナル」考察や感想

「呪怨ザ・ファイナル」は、呪いがどのようにして連鎖し、広がっていくのかを深く掘り下げた作品です。映画全体を通して、呪いが時間と場所を超えて広がる様子が描かれています。特に、佐伯俊雄と山賀俊雄の霊が入れ替わりながら活動している点が、呪いの複雑さと恐怖を際立たせています。呪いの起源が一つの家に結びついているだけでなく、その影響が周囲の人々に及び、さらに遠くへと伝播する様子は、呪怨シリーズの特徴である「呪いの連鎖」を象徴しています。

登場人物の選択とその結果

登場人物たちの選択がどのように彼らの運命を決定づけるのかが、映画の中心的なテーマです。例えば、麻衣が妹の失踪を受けて玲央の家を訪ねる決断は、彼女自身の運命を大きく変えることになります。彼女の行動が、呪いの連鎖を断ち切るどころか、逆に呪いの影響を強化させてしまうことが示されています。また、玲央の母が自ら犠牲になる決断をすることで、家族の呪いがさらに深まることになります。これらの選択は、映画が伝えようとする「呪いから逃れることはできない」というメッセージを強調しています。

キャラクターの心理描写と恐怖

映画の中でキャラクターたちの心理状態が詳細に描かれています。例えば、麻衣の恋人である奏太が最終列車を見送った後に不気味な体験をするシーンや、麻衣が紅茶の中に俊雄の顔を見るシーンなど、恐怖が彼らの心理に与える影響がリアルに描かれています。これにより、観客は単なる恐怖の演出だけでなく、登場人物たちの内面的な葛藤や恐怖感をより深く理解することができます。