映画「忌怪島／きかいじま」ネタバレ・あらすじ！感想や考察

映画「忌怪島／きかいじま」は、2023年｜日本｜バグじゃない、呪いだ。

怨念と科学技術がシンクロした時、最恐の呪いが再起動する…

そこで今回の記事では、映画「忌怪島／きかいじま」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「忌怪島／きかいじま」解説

とある南の島でVR（バーチャル・リアリティ）を研究するチーム・シンセカイ。

そんななか、彼らが開発中のシステムに“赤い女”のバグが突然現れる。

「それは“イマジョ”じゃ…」と語る島に住むシャーマン。

そして、現実世界と仮想世界が交ざり始め…。

キャスト

片岡友彦：西畑大吾
深澤未央：生駒里奈
山本春樹：平岡祐太
北島弘治：水石亜飛夢
三浦葵：川添野愛
新納シゲル：笹野高史
金城リン：當真あみ
肥後：なだぎ武
出井文子：伊藤歩
園田環：山本美月

スタッフ

監督：清水崇
音楽：山下康介
脚本：いながききよたか、清水崇

映画「忌怪島／きかいじま」ネタバレ・あらすじ

映画「忌怪島／きかいじま」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

忌怪島へ

天才脳科学者の片岡友彦は、VR開発チーム「シンセカイ」に参加するため、忌怪島にやってきます。

シェアハウスでは、老人のシゲルが管理をしており、島に住む中学生のリンがシゲルの世話をしていました。

VR開発と不審死

シンセカイのメンバーたちは、忌怪島をモデルにした無人島で過ごす仮想空間を開発しており、そのコピーに成功しています。

しかし、友彦は到着前に連絡を取り合っていたシンセカイのリーダー井出が、数日前に不審死を遂げていたことを知ります。

井出はVR機械を付けたままラボで亡くなり、ラボの床が海水で水浸しになっていたとされています。

さらに、島民の園田も井出と全く同じ状況で亡くなっていたことが判明しますが、警察は事故死として捜査を終了しています。

女幽霊の正体

友彦は、園田の娘・環から井出と園田の死因を調べてほしいと頼まれ、調査に取り組みます。

調査の結果、井出がVRを使って人間同士の感情や思考を同期させるシンクロ機能に着手し、その被験者として園田を選んでいたことが判明します。

井出と園田のVR映像を確認すると、二人が仮想空間内の鳥居のある海岸で海に引きずり込まれて死んでいる様子が映っており、赤い着物を着た女の幽霊が映り込んでいることがわかります。

この幽霊に襲われた形跡が見受けられます。

行方不明

友彦はこの女の幽霊の正体を調べ始め、島のシャーマン・南トキの脳波データを集めてシンクロさせ、霊視能力を手に入れることを決意します。

しかし、翌朝、メンバーの一人である北島が行方不明となります。

井出の時と同様に床が海水で濡れており、監視カメラにはVRの機械を付けたままフラフラと外に出ていく姿が映っていました。

怪奇現象

その後、友彦たちは井出の録画映像を確認すると、以前映っていた女幽霊が消えていることに気づきます。

怪奇現象は続き、犠牲者が増えていきます。

友彦たちは島のシャーマン・南トキから女幽霊について聞きます。

その幽霊は「イマジョ」と呼ばれるもので、過去に島で無理やり有力者の愛人にされ、その末に有力者の妻に発覚し惨たらしく殺された女性です。

イマジョは怨霊となり、次々と島の人々を呪い殺していきました。

トキによると、イマジョはシンセカイのメンバーが島に来てから静かにしていたものの、再び人を襲い始めたといいます。

イマジョはシンセカイの仮想空間を使ってあの世とこの世を行き来するようになり、怨念が強すぎて祓うことができないと言います。

シゲルの秘密

全滅の危機に直面した友彦たちは、イマジョを仮想空間に閉じ込め、出入り口となる鳥居を封じることを決定します。

その後、シゲルが島民たちに迫害され、精神を病んで死んでしまった母親の復讐のためにイマジョを解き放ったことが判明します。

リンの運命

シゲルはリンだけは生き残らせようと家に閉じ込めますが、環がリンを助け出し、シゲルはそのまま倒れて亡くなってしまいます。

その後、環とリンはシゲルの部屋で、大きく祀られたイマジョと、壁の中に亡くなった母親の遺体を発見します。

そのころ、友彦とシンセカイのメンバー・春樹はイマジョを封じるために仮想空間の島に向かっていました。

春樹はイマジョが行き来するための鳥居を見つけますが、イマジョに殺されてしまい、友彦も襲われます。

一方で、環とリンは浜辺にある鳥居を見つけ出し、鳥居を燃やします。

鳥居を燃やしたことで、イマジョに襲われていた友彦は助かります。

物語が終わり

友彦と環は忌怪島から出る船に乗りますが、二人の手首には仮想空間にいることを示す数字が光っており、二人は仮想空間の島に閉じ込められてしまっていました。

リンはシゲルから教えられた歌を歌いながら鳥居のある海へ歩いていき、そのまま戻ってこなかったのです。

映画「忌怪島／きかいじま」考察や感想

この映画は、恐怖とミステリーが絡み合うサイコスリラーで、仮想空間とリアルの境界が曖昧になっていく様子が非常に興味深い。

VRと現実の交錯

映画『忌怪島』では、VR技術がもたらす新たな恐怖が描かれています。天才脳科学者の片岡友彦が参加するVR開発チーム「シンセカイ」は、忌怪島を仮想空間に再現するという壮大なプロジェクトに挑んでいますが、そこには人間の感情や思考を同期させるシンクロ機能が関与しており、その結果、恐ろしい怪奇現象が引き起こされます。この設定が、リアルと仮想の境界が曖昧になる恐怖を効果的に表現しており、視聴者に強い印象を与えます。

不審死と幽霊の正体

井出と園田の不審死から始まるこの物語は、ミステリーとホラーが絶妙に組み合わさっています。二人の死因が仮想空間内での出来事に関連していることが次第に明らかになる過程が緊張感を高めます。また、赤い着物を着た女幽霊「イマジョ」の存在が浮かび上がり、彼女の過去や怨念が物語に深みを加えています。イマジョの過去の悲劇が、仮想空間で再現されることで、現実世界にも影響を及ぼしているという構図が巧妙です。

全滅の危機と封じ込め作戦

物語が進むにつれて、登場人物たちが全滅の危機に直面する緊迫感が増します。イマジョの封じ込めを決定した友彦たちの奮闘は、非常にドラマティックで、仮想空間と現実の境界がさらに曖昧になる様子が描かれています。特に、鳥居を燃やすシーンは象徴的で、イマジョの力を抑えるための切実な試みが伝わってきます。

シゲルの秘密と感情の対比

シゲルがイマジョを解き放った理由や、彼の母親の復讐心が明らかになることで、物語にさらに深い感情的な層が加わります。シゲルの行動とその結果として起こる悲劇は、仮想空間と現実の絡まりが引き起こす複雑な感情をよく表しています。リンを生き残らせようとするシゲルの姿勢や、環とリンの逃避行も感情的に強い影響を与えます。

エンディングと仮想空間の影響

映画の終わりに、友彦と環が仮想空間に閉じ込められてしまうシーンは、非常に衝撃的です。仮想空間にいることを示す数字が手首に光る描写は、物語が仮想と現実の境界を完全に超えてしまったことを象徴しています。リンが鳥居のある海へと歩いていき、戻ってこなかったラストシーンも、物語の恐怖と謎が解決されないまま残る不安感を強調しています。