映画「ユージュアル・サスペクツ」ネタバレ・あらすじ！考察と感想、どこまでが本当？

映画「ユージュアル・サスペクツ」は、1995年｜アメリカ|見る者を圧倒する、サスペンス映画の傑作です。

巧妙なストーリーと衝撃のラスト…！

そこで今回の記事では、映画「ユージュアル・サスペクツ」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「ユージュアル・サスペクツ」解説

コカインの取引現場が襲撃され、密輸船が爆破して大量のコカインと金が消え、警察は唯一の生存者キントの尋問を始める。

キントは、事件の黒幕は誰も顔を知らない大物ギャング・ソゼだと語るが…!?

キャスト

マグナマス：スティーヴン・ボールドウィン
キートン：ガブリエル・バーン
クイヤン：チャズ・パルミンテリ
ホックニー：ケヴィン・ポラック
コバヤシ：ピート・ポスルスウェイト
ヴァーバル：ケヴィン・スペイシー

スタッフ

監督：ブライアン・シンガー
音楽：ジョン・オットマン
脚本：クリストファー・マッカリー

映画「ユージュアル・サスペクツ」ネタバレ・あらすじ

映画「ユージュアル・サスペクツ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

事件の発端

物語はカリフォルニア州サン・ペドロ埠頭で発生した大爆発から始まります。爆発により多くの人々が死亡し、コカイン取引の現場でコカインが強奪されたことが原因とされています。爆発の結果、27人が死亡し、9,100万ドルのコカインが消失しました。この事件で生き残った2人のうち、重傷を負った一人と、無傷で生き残ったロジャー・ヴァーバル・キント（ケヴィン・スペイシー）がいます。関税特別捜査官のクイヤン（チャズ・パルミンテリ）は、無傷のロジャーを尋問します。

過去の出来事

物語は6週間前に遡ります。ニューヨーク市警と合衆国関税局は、大量の銃を積んだトラックの強奪に関わったとして容疑者5人を逮捕します。これらの容疑者は以下の人物です。

ディーン・キートン（ガブリエル・バーン） – 元汚職警官で、自分の死を偽装し、現在は刑事弁護士の助けを借りて表向きは更生した生活を送っています。
ロジャー・ヴァーバル・キント（ケヴィン・スペイシー） – 気弱で足を引きずっていますが、計画の天才です。
マクナマス（スティーヴン・ボールドウィン） – タフで家宅侵入のプロで、犯罪者フェンスター（ベニチオ・デル・トロ）と組んでいます。
トッド・ホックニー（ケヴィン・ポラック） – 爆破のプロです。

キートンの解放と結束

ニューヨーク市警と合衆国関税局は、ディーン・キートン（ガブリエル・バーン）が事件に関与していると考え、彼に焦点を当てます。しかし、証拠不十分を理由に弁護士からの要求によりキートンは釈放されます。この釈放を受けて、キートンを含む5人の犯罪者たちは再び結束し、大量のエメラルド原石を強奪することに成功します。

ロサンゼルスでの取引と新たな計画

エメラルド原石を処理するために、5人はロサンゼルスに向かいます。そこで、マクナマス（スティーヴン・ボールドウィン）の知り合いである質屋のレッドフッドと取引を行いますが、新たにテキサスの宝石商襲撃の提案を受けます。5人はこの提案に迷いながらも、最終的に襲撃を決行します。

宝石商襲撃の失敗と麻薬の発見

襲撃はうまくいかず、結果的に宝石商とボディガード全員を殺害する事態となります。さらに、レッドフッドの説明とは異なり、襲撃の対象は宝石ではなく麻薬であることが判明します。5人はレッドフッドを問い詰め、彼が伝説のギャング「カイザー・ソゼ」の右腕であるコバヤシ（ピート・ポスルスウェイト）から指示を受けていたことを聞き出します。

コバヤシとカイザー・ソゼ

コバヤシは、カイザー・ソゼという伝説的なギャングの名前を持ち出し、5人を操る立場にあります。彼は5人に対し、自らの目的に従うよう圧力をかけ、彼らの行動をコントロールしています。この新たな情報が、物語の核心に迫る重要な要素となります。

コバヤシの真実とカイザー・ソゼの登場

5人の犯罪者たちの前にコバヤシ（ピート・ポスルスウェイト）が現れます。彼は、拘置所での出会いが実はカイザー・ソゼ（伝説的なギャング）によって仕組まれていたことを明かします。実は、5人はそれぞれ無意識のうちにカイザー・ソゼから何らかの物を盗んでいた過去があり、そのために彼らを操っていたのです。

新たなミッションと報酬

コバヤシは、カイザー・ソゼからの指示として、商売敵であるアルゼンチンギャングがサントロペ沖でコカインの取引を予定しているという情報を伝えます。5人に対し、その船と積荷を破壊するように指示し、成功すれば彼らの罪を帳消しにすると約束します。命の保証はないものの、9100万ドルの報酬も約束され、5人はこのミッションに応じることになります。

フェンスターの逃亡と死亡

5人のうち、フェンスター（ベニチオ・デル・トロ）はこの仕事に対して不安を感じ、逃げようとしますが、逃げる途中で銃弾を浴びて死亡します。残りの4人は、選択の余地なくミッションに従わざるを得なくなります。

襲撃と結果

襲撃の日、武装した4人はアルゼンチンギャングと激しい銃撃戦を繰り広げます。最終的に爆発が起こり、4人のうちロジャー・ヴァーバル・キント（ケヴィン・スペイシー）と重傷を負った乗組員のみが生き残ります。爆発によって死体の判別は困難となり、ディーン・キートン（ガブリエル・バーン）は行方不明になります。また、カイザー・ソゼも爆発で死亡したという噂が流れます。

クイヤンの調査と驚愕の真実

クイヤン（チャズ・パルミンテリ）はレイビン巡査部長の協力を得て、ロジャー・ヴァーバル・キント（ケヴィン・スペイシー）を尋問します。一方で、FBIのジャック・ベアはソゼの顔を見た重傷の乗組員からの証言を基に、似顔絵の作成に取り掛かります。クイヤンはロジャーの証言を元に、キートン（ガブリエル・バーン）が以前の手口で自分の死を偽装したと考えますが、それに納得できないでいます。

レイビンのある一言で、クイヤンは部屋のボードに目をやり、愕然とします。ボードにはロジャーが語った話の要素がすべてデタラメであることが示されていることに気付きます。特に、コーヒーカップの底に「コバヤシ陶器」のロゴがあったことが、全ての疑問を解決する鍵となります。

真実の暴露とロジャーの正体

クイヤンは、ソゼの正体が実はロジャーであると悟ります。キートンは実際には現場でロジャーによって殺されていた可能性が高いことが明らかになります。その時、ファックスが届き、ソゼの似顔絵がロジャーにそっくりであることが確認されます。クイヤンはすぐに釈放したばかりのロジャーを追いかけますが、ロジャーはすでに「コバヤシ」と名乗る人物の車に乗り込んで去ってしまった後でした。

この瞬間、クイヤンはロジャーが全ての策を練り、カイザー・ソゼの正体を隠し通していたことを理解します。ロジャー（ソゼ）は自身の正体を隠しつつ、巧妙に周囲を操っていたのです。

映画「ユージュアル・サスペクツ」考察や感想

映画『ユージュアル・サスペクツ』は、その複雑で巧妙なストーリーテリングと衝撃的なラストで知られる名作です。物語は、カリフォルニア州サン・ペドロ埠頭での大爆発から始まります。コカイン取引の現場での強奪が原因とされ、多くの犠牲者と共に9000万ドル以上のコカインが消失しました。この事件で生き残ったのは、重傷を負った一人と、無傷のロジャー・ヴァーバル・キント（ケヴィン・スペイシー）のみで、関税特別捜査官のクイヤン（チャズ・パルミンテリ）がロジャーを尋問します。

物語は6週間前に遡り、ニューヨーク市警と合衆国関税局が、大量の銃を積んだトラックの強奪に関わったとして、5人の容疑者を逮捕します。その5人は、元汚職警官のディーン・キートン（ガブリエル・バーン）、計画の天才で気弱なロジャー・ヴァーバル・キント（ケヴィン・スペイシー）、タフで家宅侵入のプロのマクナマス（スティーヴン・ボールドウィン）、爆破のプロのトッド・ホックニー（ケヴィン・ポラック）、そしてフェンスター（ベニチオ・デル・トロ）です。

ニューヨーク市警と関税局はキートンに焦点を当てますが、証拠不十分を理由に彼は釈放されます。釈放後、5人は再び結束し、大量のエメラルド原石を強奪。ロサンゼルスに向かい、マクナマスの知り合いの質屋レッドフッドとの取引を行いますが、新たにテキサスの宝石商襲撃の提案を受け、襲撃を実行します。しかし、襲撃は失敗し、宝石商とボディガード全員が殺害され、実際のターゲットは宝石ではなく麻薬だったことが判明します。5人はレッドフッドを問い詰め、彼が伝説のギャング「カイザー・ソゼ」の右腕であるコバヤシ（ピート・ポスルスウェイト）から指示を受けていたことを知ります。

コバヤシは、5人をカイザー・ソゼの意向で操る役割を果たしており、5人には「アルゼンチンギャングがサントロペ沖でコカイン取引を予定しているので、その船と積荷を破壊すれば罪を帳消しにする」と命じます。報酬として9100万ドルが約束されますが、命の保証はありません。フェンスターが逃亡して殺され、残りの4人はミッションに従わざるを得なくなります。襲撃当日、武装した4人は激しい銃撃戦を繰り広げ、最終的に爆発が起こり、ロジャーと重傷の乗組員だけが生き残ります。ディーン・キートンは行方不明になり、カイザー・ソゼも爆発で死亡したという噂が流れます。

クイヤンはロジャーを尋問しながら、FBIが作成したソゼの似顔絵と重傷の乗組員からの証言を基に調査を進めます。しかし、クイヤンはロジャーの証言がすべてデタラメであることに気づきます。特に、コーヒーカップの底に「コバヤシ陶器」のロゴがあったことが、すべての疑問を解決する鍵となります。クイヤンはロジャーが実はカイザー・ソゼであると悟り、キートンは実際にはロジャーに殺されていた可能性が高いと考えます。その後、ソゼの似顔絵がロジャーそっくりであることが確認され、クイヤンはすぐにロジャーを追いかけますが、ロジャーは「コバヤシ」と名乗る人物の車に乗り込んで去ってしまいます。

この瞬間、クイヤンはロジャーが全てを巧妙に操り、カイザー・ソゼとしての正体を隠し通していたことを理解します。『ユージュアル・サスペクツ』は、ラストでの衝撃的な真実の暴露と、それまでのすべての謎を解決する精緻な構成が評価されています。物語全体が一つの大きなパズルであり、視聴者は最後までその全貌を見せない巧妙なストーリーテリングに引き込まれるのです。