田村由美による人気漫画シリーズ『ミステリと言う勿れ』が、「月刊フラワーズ」で連載され、2021年に小学館漫画賞を受賞しました。
続いて、2022年に菅田将暉主演でドラマ化され、全話で10%以上の視聴率を達成しました。
そして2023年には、期待の続編を予感させる結末を迎えたドラマが、劇場版映画として公開されました。
今回は、2023年の映画『ミステリと言う勿れ』の内容やネタバレや感想を含めてご紹介いたします。
ミステリと言う勿れのあらすじ
【8年前】
一台の車が高速で道路を走行し、カーブを曲がることができずにガードレールを突き破り、そのまま崖から転落。車は爆発し、乗っていた4人の男女が亡くなりました。
【現代】
海岸で汐路という人物と出会った我路は、”闇”を持つ一族に潜入する予定でしたが、自分が指名手配犯になったため、その計画は困難になります。
そこで我路は自分の代わりに、出会った大学生の整を汐路に紹介しました。
整は広島を訪れていたところ、汐路に命と金をかけたボディガードの依頼を受けます。
最初は混乱していましたが、汐路の紹介で狩集家の遺言の場に連れてこられることに興味を持ち始めます。
狩集家のアカウンタントである軍司と弁護士の義家によると、汐路の祖父である幸長の遺言には、全ての子供が亡くなったため、次期当主は孫の世代から1人を選ぶことが書かれていると言います。
整は、狩集家の遺産相続の条件として、それぞれの候補者に蔵の鍵が渡され、なぞかけの言葉を解く者が相続権を得ると聞かされました。
汐路は狩集家には相続時に問題が起こり、人が亡くなるジンクスを父から聞き、父と兄弟が自動車事故で亡くなったのも遺産相続の問題が原因だと信じていました。
整は問題を避けるために候補者たちと話し合いを試みるが、競争相手であるため一人も応じませんでした。
その夜、整は狩集家の広い家に泊まり、魔除けとされるアメジストドームが玄関にあり、家の至る所にお札や祠がある様子に違和感を抱きます。
翌日、整と汐路は汐路の担当する蔵を調査し、9体の日本人形が見つかりました。
日本人形の衣装に描かれた花の柄から、整はそれぞれが月を表していることに気づきます。
しかし、12ヶ月に必要な「牡丹」「菊」「桜」が不足していることが分かりました。
新音の蔵を見せる条件で覗いた2人は、新音の部屋に偽造と本物の「有田焼」がたくさんあることに気づきました。
その日、蔵に向かう途中、汐路と新音は何者かによって植木鉢を投げられたり、夜には階段に油を撒かれて転倒しました。
不穏な雰囲気の中、ゆらが誰かによって閉じ込められたことが判明し、彼女の夫と理紀之助が助けに駆けつけました。
理紀之助にはアリバイがなかったため、彼が疑われました。
無実を証明するため、彼は自分の蔵について情報を提供しました。
彼の蔵には多くの血のついた日本刀がありましたが、その他の情報はありませんでした。
このことで4人の候補者は互いを疑い始め、不安になります。
夜、柵の近くに埋められた短刀を見つけた整は、汐路に対してそれ以上の行動は控えるよう警告します。
ボディガードとして汐路を観察していた整は、植木鉢の落下や階段に油を塗った事件、そしてゆらを閉じ込めた犯人が汐路であることを見抜いていました。
汐路は長い年月にわたり、自身を非難してきた父の弥が運転した車の事故で、理紀之助や新音、ゆらの両親が亡くなったことを負い、その事故が単なる居眠り運転ではなく遺産相続の問題から起きた殺人であると信じていました。
遺産相続の競争中に、汐路は殺人事件やそれに似た事故を起こすことで信憑性を高めようとし、彼女の深いトラウマに気づいた理紀之助、新音、ゆらは彼女の行動を受け入れ、互いを傷つけることなく事件を解決することを誓います。
整は事件が収束したと考え、東京に帰ることを考えていましたが、コインランドリーからの帰り道で何者かに襲われそうになり、そして狩集家の家族写真を見たことで考えを改めました。
ミステリと言う勿れのネタバレ
整は朝晴を含む4人の候補者と汐路の初恋の相手を呼び出し、過去の狩集家が特定の特徴を持っていたことを伝えます。
最初は冗談かと思った5人でしたが、狩集家にはその条件を満たす人がおり、彼らは不自然な方法で亡くなっていることが分かります。
整は弥の死亡事故に関する調査を始め、弥が似た特徴を持つ兄弟と狩集家の謎を調べたことを発見しますが、USBメモリを見つけることはできませんでした。
彼らは物語の内容に動揺し、蔵の地下には多くの人骨が埋まっていることを知ります。
さらに物語によれば、一族の一人は「鬼」と名乗り、特定の特徴を持つ者を殺害することを誓っていたことが明らかになります。
整たちが真実を知ったことで、一族の誰かが弥を殺した可能性が高まります。
整と候補者たちは喫茶店で集まり、それぞれの情報を開示します。
そして弥が「本当の狩集家の末裔」を発見し、その情報をUSBメモリに保存していたことが判明します。
朝晴が帰宅した後、新音が飲み物をこぼしてしまう場面を見た汐路は、自分が昔弥にジュースをこぼしたことを思い出します。
この話を聞いた整は、USBメモリの位置に気付き、「全員にそのことを共有するように」と汐路に言いました。
一方、USBメモリの位置を知った犯人は急いでそこに向かい、データを読み出し、「本当の狩集家の末裔」の居場所を把握します。
犯人は「本当の狩集家の末裔」の家に火をつけようとしますが、警察に捕まります。
整たちが現れ、犯人である朝晴に、偽のUSBメモリを掴ませたことを告げます。
「真壁家」と「車坂家」は代々狩集家の顧問を務め、「鬼」のルールを守り、特定の特徴を持つ狩集家の人々を殺してきました。
整は朝晴を警戒しており、汐路とともに彼を罠にかけたのは、彼が弥に睡眠薬を入れたジュースを飲ませ、彼の死を引き起こした犯人だからです。
朝晴は容易に罪を認め、遺産相続の場で「なぞ解き」を使用して狩集家の末裔を見つけ、殺害しようと考えていたことを告白しました。
さらに口止めに真壁軍司と車坂義家によって止められたが、彼らが謎を知る脚本家を殺したことを無視しています。
警察に連行される途中で、朝晴は「幼い汐路が弥の行動を全て教えてくれたおかげで弥を殺害できた」と述べ、これによって汐路は深く傷つきます。
整は嘆く汐路を慰め、アメジストドームに隠されていた弥のUSBメモリを渡し、「本当の狩集家の末裔」を訪問します。
その女性は石を用いたアクセサリーを作る人で、弥との出会い、狩集家の後継者としての日本人形を貰ったこと、そして「『鬼』のルールを終わらせる」という約束を受けたことを語ります。
女性は4人に性格に合わせた石を用いたブレスレットを渡しました。
全ての出来事が終わり、整を駅まで見送る汐路たち。
整は疲れており、新幹線で眠ることを決めます。
事件が大隣警察署に報告され、整の存在に警察は驚きます。
一方、逃亡生活を送る我路は汐路からのメールを読み、満足そうに微笑みました。
ミステリと言う勿れの感想
映画 ミステリと言う勿れ
面白かった！ドラマ見てなくて初見だったけど、面白かった！ミステリーにハマりそう#ミステリと言う勿れ— sot (@sot222b) November 8, 2023
ミステリと言う勿れ
の映画を見てきた。
この話までコミックで読んでたので犯人は覚えてたけど、ほかを忘れてたから、面白かったわ(*^^*)鬼の集いの朗読劇の女性の語りがめちゃくちゃ怖かった…
— 夜乃すてら (@night2137star) November 8, 2023
あらゆる目当ての映画と悉く時間が合わなくてミステリと言う勿れ観てきた。フジ独特の過剰演出にややうんざりしつつ、あの異常に現実味のない話がよく料理されてました、脚本の人えらい。汐路ちゃん役の子が可愛かった。
— るるいえ (@_ell1e) November 8, 2023
大学生の久能整は、トラブルに巻き込まれるミステリ漫画『秘密の解読者』。
映画版はドラマの続編として公開され、人気の高い「狩集家遺産相続問題」が中心となります。
整の広範な知識とマシンガントークは相変わらず健在。論語から『サスペリアPART2』まで、物語に深く関わる多様な知識が展開されます。
豊富な知識が会話の理解を深め、再鑑賞の楽しみをもたらします。
まとめ
以上、ミステリと言う勿れのネタバレや感想を解説しました。
ミステリと言う勿れは、原作の「広島編」を映像化した作品で、広島の名所を堪能できます。
大画面で広島を満喫しながら、整と共に遺産相続の謎を解いてみませんか。
鑑賞前に『サスペリアPART2』を予習する時間があれば、本作を鑑賞する際に整の感じた「違和感」の意味がより理解できるでしょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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