遠藤達哉による漫画を原作としたTVアニメ『SPY×FAMILY』の劇場版では、諜報員ロイド、超能力者の娘アーニャ、殺し屋ヨル、未来予知犬ボンドから成る仮初めの家族・フォージャー家が、初めて全員で家族旅行に出発します。
しかし、世界平和を揺るがす事態に巻き込まれてしまいます。
江口拓也、種崎敦美、早見沙織などのTV版レギュラー陣が引き続き出演し、さらに「ハケンアニメ!」の中村倫也、「今日から俺は!!劇場版」の賀来賢人が参加します。
監督はTV版で助監督を務めた片桐崇氏が担当します。
本記事では、劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのネタばれや感想を紹介していきます。
劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのあらすじ
物語は、父であり敏腕諜報員の〈黄昏〉ことロイドが普段通りにオペレーション〈梟〉に従事していたところ、担当が変更されるという衝撃的な展開で始まる。
同時に、娘であるアーニャが通うイーデン校では〈星〉を懸けた調理実習が行われ、ロイドは世界平和のために任務継続を交渉するために伝統菓子≪メレメレ≫を作り、家族での本場の味の確認を提案し、家族旅行へと向かう。
列車内でアーニャが誤って飲み込んだ怪しげなトランクの中のチョコレートがきっかけで、フォージャー家は様々なハプニングに見舞われる。
そのチョコレートには世界平和を揺るがす秘密が隠されており、フォージャー家は世界の命運を握ることになる。
アーニャが飲み込んだチョコレートの秘密と、仮初めの家族が世界をどのように守るのか、物語がどのように進展するのかが注目される。
劇場版 SPY×FAMILY CODE: White ネタバレ
時は緊迫した情報戦が渦巻く世界。ウェスタリスの情報局〈WISEワイズ〉の諜報員ロイド・フォージャーは、オペレーション〈梟ストリクス〉の途中で新たな指令を受け、担当者が無能な男に変更される。
同時に、イーデン校で噂される〈星ステラ〉の調理実習に参加し、任務進展を示すために伝統菓子≪メレメレ≫を作り、校長に提案する。
家族旅行でフリジス地方を訪れることになり、ロイドは秘密のやりとりをしていた謎の女性に不安を感じながらも、アーニャに協力を仰ぐ。
しかし、列車内でアーニャが誤ってトランクケースの中のチョコレートを飲み込んでしまうことで、世界平和を揺るがす重大な秘密が明らかになり、旅先でさまざまなハプニングが続く。
命運は再びこの仮初めの家族に託されてしまった。
劇場版 SPY×FAMILY CODE: White の感想
“見事な脚本ですね。
非常に人気のあるマンガのアニメ版が、劇場で公開されました。
予告が何ヶ月も前から行われ、年末に向けて期待が高まりましたが、その期待を上手に膨らませすぎず、認知を広める手腕に感心します。
原作やテレビアニメを知らなくても楽しめるというのも素晴らしい点です。
意外な下ネタの展開に驚きつつも、それがジャンプらしいと感じ、存分に楽しむことができました。
全年齢向けに対応する手腕が光ります。
また、話を巧みにすり替え、大胆なウソを仕込むことで、緊張感や興奮を生み出しています。
キャラクターの振る舞いも過激で、これでもかと振り切った演出があり、一人で見ても、家族で見ても楽しめる点が素晴らしいと思います。
特に、アーニャの様々な表情を楽しむことができ、それが作品の真骨頂と言えるでしょう。
劇場でもアーニャの行動が笑いを誘っていたとのことで、原作やテレビシリーズのファンに対するフォローも見逃されていません。
同時に、展開が素早く進む中で、時間があっという間に経過していく展開の巧妙さも感じ入ります。
冒頭では、初めてこの作品に触れる人でも楽しんで世界に引き込まれる演出があり、それだけでも脚本の優れた部分を感じさせられました。
ヨルさんがアクションを担当し、映画らしさをビジュアルでサポートしている点も評価できます。
しかし、その事情については掘り下げられていないという潔さが、この作品の特徴の一つと言えるでしょう。
簡潔に言えば、非常に楽しい作品でした。期待せずに観ることをおすすめします。”
“最速で鑑賞しました。
映画独自のプロットで、一体どのような展開になるのか、ずっと興奮しながら観ることができました。
笑いや涙があり、作品の魅力を損なわないまま、映画として素晴らしい出来栄えに感嘆が絶えません。
特にヨルさんが家族について語るシーンは本当に感動的で、アクションシーンも見応え十分でした。
そして何より、アーニャが楽しそうにしている姿は永遠に続いて欲しいと心から思いました。”
“初日の深夜上映に参加しました。
最速の上映は深夜だったため、観客は主に大人の層でした。
しかし、もしキッズがいたら、アーニャのコメディ感による笑い声がさらに増えそうですね。
物語は仮初めの家族の切なさや、現代社会とリンクする戦争の辛さなど、感動的で泣ける場面もありました。
終盤は勢いに満ち、様々なエピソードが詰まっており、大人も子どもも楽しめるエンターテイメント映画でした。”
“予想通りのスパイファミリーで、良い点も悪い点も普段通りでした。
映画という枠を利用して急にスケールが大きくなることもなく、むしろフォージャー家の日常を拡張したようなストーリーでした。
タイトルの『コード・ホワイト』からは、コナン映画のような雰囲気を期待していましたが、実際には『アーニャのスイーツ大作戦!』みたいな題名の方が、内容により即していたと感じます。
はっきり言って、コナンよりもクレしんに近い印象で、かなりファミリー向けの映画でした。”
“IMAXレーザーでの初日初回鑑賞しました。
単純に楽しい家族旅行映画で、劇場版ならではの迫力があり、特に音響効果が非常に素晴らしかったです。ロイドさんの美声が強烈に響いて、聴覚的な楽しみも得られました。
期待が高まりすぎていたせいか、物語はあっけなく終わってしまった印象がありましたが、エンディングで源くんの登場というまさかのサプライズがあり、予測できない展開に驚きました。
音響が良いのでDolby Cinemaでも十分に映えそうです。
アクションパートが後半に集中しているので、4DXでの上映も期待されますね。
もしやるならば、もちろん観に行くつもりです。
とにかく、初日に観られて本当に良かったです。”
“”特別な今日だから、家族で一致団結クライマックス”
秘密を抱えた父母娘が偽装家族として世界平和を目指すテレビアニメの完全新作劇場版は、超人気作品の映画化で、蛇足は不要とされがちな中、日常ファミリーコメディのアプローチが最大のポテンシャルを発揮した傑作です。
旅行先での大騒動は、ジャンプよりもむしろ劇場版名探偵コナンのフォーマットに近いですが、ハイな要素が加わることで、原作のドライな雰囲気からは想像できないほど心に迫ります。
アニメならではの演出が映画体験を豊かにしており、ここぞという瞬間での声の使い方も際立っています。
WITのアクションとCWのデフォルメが見事に融合し、ゲスト声優も含めてプロの手腕が光る作品に仕上がっています。
作家性を徹底的に突き詰めないかぎり、この冬、競合他社はこの作品に全てを奪われることでしょう。”
劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteまとめ
以上、劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのネタばれや感想を紹介しました。
「うんこの神さま」やアーニャの顔芸など、家族向けの演出が目立った『劇場版SPY×FAMILY CODE: White』。
物語の展開でも冒頭から各キャラクターの秘密がわかりやすく描かれ、深夜帯に放送されていたアニメ『SPY×FAMILY』が子供たちにも受け入れられるように工夫されていると見受けられます。
さらに、Official髭男dismや星野源がアニメシリーズから続投してテーマソングを担当し、広範な層にアプローチしているとも考えられます。
入場者特典の『SPY×FAMILY CODE: White Film Files』では、子供たち向けの間違い探しや迷路、クイズなどが盛り込まれている点も注目です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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