2024年3月15日に公開された映画『変な家』の原作を掘り下げ、その内容と事件の解決策を明かします。
間宮祥太朗が雨宮役、佐藤二朗が栗原役で主演を務め、物語の鍵を握るヒロイン・柚希を川栄李奈が演じる。
監督は「エイプリルフールズ」の石川淳一。
物語は、オカルト専門のライターが奇妙な住宅で発生した事件を調査する不動産ミステリーです。
本記事では、『変な家』のあらすじやネタバレ、感想、仏壇の秘密や、左手のない遺体の身元、最後の窓の象徴的意味などの興味深い点を含めて
詳細に解説していきます。
まだご覧になられていない方は一度ご覧になってから読むことをおすすめします。
変な家のあらすじ
『変な家』は、謎めいた覆面作家・雨穴（うけつ）によるミステリー小説です。
この物語は、都内の中古一軒家の不可解な間取り図を巡る謎から始まります。
覆面のホラー作家である雨穴は、友人の柳岡から「この家には不可解な点がある」という間取り図を受け取り、知人の建築士である栗原と共にその謎を解明しようとします。
物語は、一見普通の間取り図に隠された、窓のない子供部屋や不自然な配置のキッチンなど、不可解な点を明らかにしていく過程を描いています。
この家に纏わる不可思議な空間や、監禁された部屋など、奇怪な部分が物語が進むにつれて徐々に現実味を帯びてきます。
栗原の分析が信頼性を増し、物語は予想外の展開を見せるのです。
変な家のネタバレ
「変な家」の実写版が公開したらしいのだけど、よく考えなくても原作が実写なのに実写化とはこれいかに… pic.twitter.com/iaav0qRknV
— 命水シューラ (@October_beryl) March 17, 2024
物語は、オカルトに詳しいフリーライターが、友人から中古の家について相談を受けるところから始まります。
この家の間取りには不可解な点があり、特に1階のリビングとキッチンの間に位置する奇妙な空間がフリーライターの興味を引きます。
フリーライターは、ホラーとミステリーの愛好家である設計士・栗原に、この家の設計について意見を求めます。
栗原は、特に2階の子ども部屋の間取りに注目し、その部屋がまるで監禁用のように見えると指摘します。
この部屋には窓がなく、トイレがあり、二重扉が設けられています。
『変な家』の核心的な謎は、その不気味な間取りが秘める恐るべき秘密にあります。
間取り
オカルトとミステリーに詳しいフリーライターと建築士である栗原は、この家が実は殺人計画のために設計された可能性を指摘します。
彼らは、1階のリビングとキッチンの間に位置する奇妙な空間に注目し、2階の子ども部屋と浴室の角に重なる配置から、秘密の通路が存在する可能性を考えます。
栗原の仮説によれば、この秘密の通路を使って、風呂場で殺された遺体が子ども部屋に運ばれ、そして車庫の物置を経由して運び出されるという、恐ろしい計画が立てられていたとされます。
この家の設計が隠す殺人の謎は、物語の中心に位置し、読者に深い恐怖と興味を引き起こす要素となっています。
物語に新たな転機をもたらすのが、宮江柚希という謎めいた女性の登場です。
彼女はフリーライターの記事に反応し、「変な家」の住人である自身の夫が殺害された可能性があると訴えます。
柚希の夫である宮江恭一は3年前に行方不明となり、後に遺体として発見されました。
特筆すべきは、その遺体から左手首が欠損していたことです。
この情報は物語における重要な転換点となり、後の展開への伏線として機能します。
柚希は、夫の遺体の発見状況と「変な家」の奇妙な間取りとの間に、潜在的な関連性を指摘します。
この謎めいた女性と彼女の過去の事件は、物語の中で中心的な謎の一つとして、徐々に明らかにされていきます。
物語において、柚希と綾乃という二人の女性の関係が重要な位置を占めます。
最初は、柚希がフリーライターに接触し、自らを『変な家』の住人であり、夫が殺された可能性があると主張する謎めいた女性として登場します。
しかし、物語が進むにつれて、彼女が実は『変な家』の住人である片淵綾乃の妹であることが明らかになります。
綾乃の生涯
柚希は10歳の時に綾乃が突然失踪したことを明かし、その後の綾乃の生涯についても詳細を述べます。
綾乃はその後、慶太という男性と結婚し、埼玉で子どもをもうけて暮らしていました。
彼女たちが東京に引っ越してきた後、柚希は13年ぶりに綾乃と再会しますが、その後再び綾乃との連絡が途絶えてしまいます。
物語は、「左手供養」という不気味な家族の伝承を軸に展開しています。
この伝説は、片淵家に代々受け継がれる残酷な儀式と秘密を含んでいます。
柚希がフリーライターとの対話の中で「左手供養」について明かします。
この儀式では、左手のない子どもが生まれた場合、特定の年齢になるまで秘密裏に育てられ、その後殺人を実行させるという恐ろしい内容が含まれています。
伝説によれば、左手のない子どもは10歳になると、清吉の血を引く人間を殺し、その左手首を切り取ることが求められます。
切り取られた左手は潮の仏壇に供えられ、子どもは13歳になるまで年に一度、殺人の儀式を行うことが定められています。
この残酷な儀式は、片淵家の内部で行われ、一族の暗い歴史と結びついています。
物語はこの「左手供養」の真相を追求し、謎を解き明かしていく過程で、家族間の裏切り、秘密、そして禁忌に迫っていきます。
物語において、片淵家の歴史とその内部での葛藤は重要な背景として描かれています。
片淵家の歴史
物語は、片淵家の祖先である片淵嘉永が、家族の運命を左右する決断を下す場面から始まります。
嘉永は、正妻との間に生まれた長男・宗一郎を跡取りに指名しますが、妾の子である清吉が宗一郎よりも優秀であったことが明らかになります。
清吉は独立して成功し、分家を興します。
一方、宗一郎は妹の千鶴との不義の関係から生まれた双子の一人が左手を持たずに生まれます。
宗一郎はこれを「潮の呪い」と考え、双子が3歳になった際、呪術師である蘭鏡から「左手供養」の儀式を行うよう説得されます。
この「左手供養」は、実際には清吉の分家への復讐と、自らの跡取りを守るための策略であり、家族内の葛藤と裏切りの歴史を象徴しています。
この伝説は片淵家の歴史を通じて受け継がれています。
綾乃は片淵家の「左手供養」の伝統に縛られた生活を送り、最終的にこの重荷から逃れることを選択します。
彼女は慶太と結婚し、一人息子の桃弥を持ちますが、片淵家の暗い過去と伝統からは解放されることができませんでした。
絶望的な選択
物語のクライマックスでは、綾乃は桃弥を連れて片淵家から独立し、新しい生活を始めます。
しかし、彼女の夫である慶太は、重治と清次を殺害し、その後自首するという絶望的な選択をします。
この事件の後、綾乃と桃弥は善江のマンションに身を寄せ、平穏な生活を送ることになります。
綾乃の物語の結末は、片淵家の過去に対する一種の決着を示すものであり、同時に家族内の複雑な緊張関係や秘密が解決されることなく残されることになります。
物語の結末は、栗原の更なる恐ろしい考察と共に、多くの謎を残したまま幕を閉じます。
変な家の感想
原作とは異なり、雨男（雨穴）がコンプライアンスを無視して民家に不法侵入したり、随所で驚きの要素を入れたりして、エンターテインメント性が高く楽しめました。
雨穴の不気味さがない代わりに、意味不明な行動をする栗原が不気味で良かったです。
ただ、ラストの持っていき方が乱暴だったり、例の男の子がみすぼらしい見た目だったのは残念でした。
綺麗な賢そうな見た目なのに、という意外性が欲しかったです。
春休みだったので中高生が多く、映画館でホラーを観るならではの雰囲気を味わえたのも良かったです。
まとめ
明日、変な家を観に行く予定だけど
ビビるほど怖いの？ pic.twitter.com/ISNRI0MZ9s— ピスタチオ💧🍊 (@us99201) March 23, 2024
以上、変な家のあらすじやネタバレ、感想などを詳しく解説しました。
家の不可解な間取りと、その背後に潜む謎について詳細に解説しました。
物語の核心は、左手がない遺体の謎や仏壇の意味、そして家族の秘密が隠された家系図にあります。
また、窓のない部屋が物語の結末にどのような意味を持つのかも重要なポイントです。
この映画は、単なる犯人探しを超えて、家族の絆、秘密、そして過去を深く探求する作品です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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