映画「首」は、世界の北野武監督が“本能寺の変”を描く戦国時代劇です。
構想30年をかけて実現し、狂った戦国の世を描き出す。
男たちの愛憎と裏切り、大スケールの合戦、邪悪なユーモアと残酷描写、北野映画の全てが詰まった衝撃作となってます。
そこで今回の記事では、映画「首」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と評価や考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「首」解説
戦乱の時代、天下統一を掲げる織田信長の家臣・荒木村重が反乱を起こし、姿を消す。
信長は自身の跡目相続を餌に、羽柴秀吉、明智光秀ら家臣たちに村重の捜索を命じる。
捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、なぜか光秀は村重を殺さずにかくまい…。
キャスト
- 羽柴秀吉:ビートたけし
- 明智光秀:西島秀俊
- 織田信長:加瀬亮
- 難波茂助:中村獅童
- 曽呂利新左衛門:木村祐一
- 荒木村重:遠藤憲一
- 斎藤利三:勝村政信
- 般若の左兵衛:寺島進
- 服部半蔵:桐谷健太
- 黒田官兵衛:浅野忠信
- 羽柴秀長:大森南朋
- 安国寺恵瓊:六平直政
- 間宮無聊:大竹まこと
- 為三:津田寛治
- 清水宗治:荒川良々
- 森蘭丸:寛一郎
- 弥助:副島淳
- 徳川家康:小林薫
- 千利休:岸部一徳
スタッフ
- 監督:北野武
- 原作:北野武
- 音楽:岩代太郎
- 脚本:北野武
- 製作:夏野剛
映画「首」ネタバレ・あらすじ
映画「首」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
天正七年
織田信長に反旗を翻した荒木村重は、攻め落とされた有岡城から一人逃げ出していました。
村重を取り逃がしたことで、信長は激怒し、「お前が逃がしたのか?」と明智光秀を疑い、飛び蹴りを食らわせます。
光秀はその時、過去に村重が信長から刀で刺された饅頭を食べさせられ、血だらけの口に熱い接吻をされた出来事を思い出します。
旅芸人の曽呂利新左衛門は、口のきけない仲間二人と共に、有岡城の城門で敵兵に化けて脱出しようとしていた村重を捕まえます。
その頃、京都六条河原では、村重の一族数十人の斬首が行われていました。
丹波の百姓、為三と茂助は、女や幼子も容赦なく殺される様子を見守ります。
興奮した群衆が柵を壊してなだれ込むと、二人も一緒に入り込み、死体から物を盗みます。
茂助は子供が持っていたでんでん太鼓を手に入れます。
千利休の茶室
一方、千利休の茶室には光秀など信長の家臣三名が訪れます。
以前、村重の説得に失敗した光秀は、村重を匿っているのではないかと疑われますが、ここでもきっぱりと否定します。
しかし散会後、利休に引き留められた光秀が見せられたのは、捕らえられた村重の姿でした。
光秀は一旦は刀を抜くものの、村重を自分の亀山城に運ぶよう指示します。
翌年、羽柴の軍勢が村に差しかかり、為三と茂助は侍になるため合流します。
しかし、すぐに敵襲に遭い全滅。
死体の下で生き残った茂助が起き上がると、為三が敵将の首を持ってきました。
二人でこれを持って侍に取り立ててもらおうと喜ぶ為三を茂助は腹を刺し、首を奪います。
その様子を曽呂利たちが見ていました。
信長の手紙
茂助は曽呂利たちの仲間となり、千利休の使いとして鳥取城を攻める羽柴秀吉の陣までやって来ます。
そこでは黒田官兵衛の作戦で兵糧攻めが行われようとしていました。
役目を終えた曽呂利たちは雑兵たちを相手にイカサマ博打をして袋叩きにされそうになりますが、曽呂利を面白いと思った秀吉に助けられ、仕事を与えられます。
それは生きて帰れないようなもので、甲賀の里にいる光源坊から「信長の手紙」を預かってこいというものでした。
道中、丹波で茂助の村を通りますが、焼き討ちに遭い村人は皆殺しにされていました。
茂助は呆然としますが、せいせいしたと言い先を急ぎます。
甲賀の里に近づくと、曽呂利たちは囲まれていました。
近づいてきたのは「般若の左兵衛」、甲賀の抜け忍である曽呂利の兄弟子でした。
左兵衛の案内で光源坊に会い、首尾よく信長の手紙を手に入れた曽呂利は、左兵衛に金を渡す約束をします。
その夜、里では祭りが行われ、片手や片足のない者たちが白目を剥いて踊る異様な光景に茂助は圧倒されます。
馬揃え
光秀と村重は、以前から恋仲でした。
亀山城で抱き合い、家康を陥れるための策略を練ります。
しかし、その計画を左兵衛と曽呂利が天井裏から盗み聞きしており、光秀は気配を察知し、光秀は部下の斎藤利三に対し、「曲者を見つけ出せ」と命じます。
その後、京都では信長の威光を示す「馬揃え」が開催されました。
光秀は全てを取り仕切り、その姿に羨望の視線が注がれますが、百姓出身の秀吉は参加していません。
秀吉は信長からの手紙を受け取り、失望します。
手柄を上げた者に跡目を譲ると公言していた信長ですが、手紙には裏切り者を斬るよう指示が書かれていました。
怒り狂う秀吉にとって、信長の言葉は嘘ばかりでした。
忍びは使い捨て
光秀は信長が寵愛する森蘭丸との情事を目撃し、その後弥助にからかわれる光景を見て苦々しい表情を浮かべます。
毛利攻めの途中で呼び出された秀吉が安土城に到着すると、信長は秀吉を侮辱し、光秀が止めようとすると弥助によって外に投げ出されます。
更に、信長によって光秀は暴行を受け、抵抗することなく口づけを強要されます。
その後、秀吉たちは光秀を呼び出し、信長の行動に同情しつつも村重について尋ねます。
光秀は以前の裏切り者が秀吉の部下であったことを理解し、甲賀の里を滅ぼしてしまったことを後悔します。
秀吉は「忍びは使い捨てだ」と言い放ち、村重を殺すよう提案します。
光秀ははぐらかしますが、秀吉は信長の手紙を読み上げ、光秀を煽り立てます。
秀吉たちは家康を訪ねる
信長と光秀が危険だと警告し、気をつけるよう忠告した後、突然、土下座した秀吉は信長に何かあった場合に、一度だけ自分に天下取りの夢を見させてほしいと頼みます。
家康は困惑し、秀吉の行動に戸惑います。秀吉は家康の草履を取り違えたことを後悔し、荒れ狂います。
家康を守るように派遣された曽呂利たちが家康の本陣に到着しました。
彼らは、家康のために連れてこられた女性たちが間者であることに気付き、信頼を勝ち取ります。
戦場では家康の影武者が矢に射抜かれますが、すぐに次の影武者に交代します。
しかし、すぐに次の影武者も殺され、今日の影武者が尽きてしまいます。
家康が座ろうとすると、忠勝が危険だからと制止します。
信長と光秀は、家康を確実に殺すために毒を用意しました。
祝勝の宴で家康に毒の鯛を供し、早く食べさせようとしますが、家康は食べたフリをして汁椀に隠していきます。
皆が部屋を出ている間に、家康が食べたフリをしていたことが発覚し、怒った信長は光秀を殺すよう命じます。
光秀は必死で信長に訴えますが、信長は光秀を殺すよう外国人宣教師に命じます。
光秀は刀を奪い取り、宣教師を斬り捨てると、信長に抱きしめられます。
その後、信長は家康に罰を与えることを宣言し、再度家康の殺害を命じます。
本能寺
亀山城に戻った光秀は、村重に事の顛末を話しますが、村重は光秀が信長を愛しているのではないかと嫉妬し、不機嫌になります。
光秀は死にたくなくて口からでまかせを言ったと説明しますが、村重は光秀に信長を殺して天下を取ろうと持ちかけます。
本能寺での宴席で信長と家康を一気に葬ろうというのです。
その頃、秀吉は足場の悪い備中高松城を攻めあぐねています。
そこへ千利休と間宮無聊が、本能寺での茶会について知らせに来ます。
官兵衛は曽呂利に家康のもとへ行くよう命じ、茂助は曽呂利にでんでん太鼓を託します。
しかし秀吉は、事がうまく運んだら曽呂利を始末するつもりです。
安土城で信長に謁見した曽呂利は、信長に面白い話を約束し、家康が逃げる手助けをします。
亀山城では光秀と村重が出陣を迎え、その後、村重を裏切ります。
光秀は家康の首を狙いますが、本能寺では信長が瀕死の蘭丸を介錯し、その後弥助が信長を斬ります。
信長の首
本能寺内部で光秀は信長の首を探しますが見つかりません。
家康を追っている利三には暗殺のチャンスが巡りますが、影武者ばかりで目的を果たせませんでした。
〝本能寺の変〟を知った秀吉陣営では、秀吉や秀長、官兵衛は仲間を欺くために驚いたふりを演じます。
特に秀長の不器用な芝居に秀吉は笑いをこらえるのに必死です。
官兵衛は迅速に指示を出し、その用意周到さが褒められます。
一刻も早く京都に向かわねばならない彼らは、敵将・清水宗治の切腹により和睦を成立させるため、官兵衛を交渉に派遣します。
毛利方の交渉相手である安国寺恵瓊の物言いに白ける官兵衛と曽呂利でしたが、宗治の切腹により一応の終結を見ます。
しかし宗治の武士としての切腹の儀式は、百姓出の秀吉たちには理解できないものばかり。彼らはヤキモキしつつも出発を急ぎます。
マラソン大会
その後の逃避行はまさにマラソン大会のようで、秀吉たちは武器を持たずに姫路まで駆け抜けます。
秀吉は神輿に担がれて川を渡り、気分が悪くなって吐いてしまいます。
そんな中、秀長は「兄者が死んだらおれが大将だ」と茂助に話しますが、それが冗談か本気かは分かりません。
姫路に到着した茂助は、官兵衛から次の戦いに参加するよう指示を受け、喜びます。
曽呂利は明智と羽柴の戦いが五分五分と見て、早く秀吉の陣営を抜け出し千利休を訪ねますが、間宮に刺されます。
しかし曽呂利も間宮を刺し、ふたりは相打ちになりました。
敵将の首
秀吉は消極的な家臣に一番槍を求め、光秀は家臣たちに金子を与えて天下取りを鼓舞します。
こうして光秀は、味方だと思っていた秀吉に追われることになります。
戦況は秀吉の優勢で進み、光秀は利三と合流して敗走します。
そしてどちらの軍も野盗に襲われ大打撃を負います。
茂助の仲間たちは殺され、利三も討ち死にします。
茂助は木の下で光秀を見つけます。
そこには敵将の首があり、光秀は首を差し出します。
茂助は喜び勇んで首を掲げますが、野盗に取り囲まれます。
首
秀吉の陣営には無数の首が持ち込まれ、光秀と茂助のものであるかどうかが検分されます。
光秀の首は汚れており、誰も気づきません。
しかし官兵衛が茂助の首と気づき、秀吉は「首なんてどーでもいいんだよ」と言いながら光秀の首を蹴ります。
映画「首」ラストシーンの意味と評価や考察と感想
映画「首」のラストシーンは、物語の重要な転機を象徴しています。
光秀と茂助が最後に対面し、光秀が茂助に自らの首を渡す場面は、物語の結末を象徴的に表現しています。
このシーンは、光秀が自らの命を終わらせることで、信長への復讐の果てと、自らの行為に責任を取ることを示しています。
彼が茂助に首を渡すことで、自らの運命を受け入れ、復讐の連鎖を終わらせようとしていることが表現されています。
また、茂助がその首を掲げる姿は、彼の復讐の執念と絶望を象徴しています。
彼が絶望の中で生きることを決意し、光秀の行為によってその執念が再燃されることが描かれています。
このラストシーンは、物語全体のテーマやメッセージを強調する重要な場面です。
復讐と絶望、そしてその果てにある自己犠牲と赦しの意味が、力強く表現されています。
観客には、復讐の連鎖が生む悲劇と、赦しの力を理解する機会が与えられます。
感想
光秀が自らの首を茂助に渡す場面は、彼の復讐の果てにある決断と赦しの象徴として強烈な印象を残しました。
復讐に囚われた光秀が最後に自らの命を終え、それを受け取る茂助の絶望と執念が交錯する様子は、人間の心の複雑さや生きる意味について深く考えさせられました。
「首」のラストシーンは、復讐と赦し、絶望と希望といったテーマを見事に表現した素晴らしい結末でした。
物語の余韻が残り、深い感動と考えさせられる作品でした。
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まとめ
今回の記事では、映画「首」」ネタバレを解説しました。
構想30年をかけて実現し、狂った戦国の世を描き出す。
男たちの愛憎と裏切り、大スケールの合戦、邪悪なユーモアと残酷描写、北野映画の全てが詰まった衝撃作となってます。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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