石原さとみさんが、5月17日(金)に公開された映画「ミッシング」で、出産後初の主演を務めます。
石原さんは、6年前から吉田恵輔監督の映画に出演したいと考えており、以前に直接出演をお願いして断られた経験があります。
今回の映画「ミッシング」で、石原さんの念願が叶いました。この映画のあらすじやネタバレはどうなるかを考察しながら解説していきます。
本記事では、ネタバレが含まれていますので、まだご覧になられていない方は一度ご覧になってから読むことをおすすめします。
映画「ミッシング」のあらすじ
とある街で幼い少女が失踪する事件が発生しました。
あらゆる手段を尽くしても、3ヶ月経っても見つからないままでした。
娘の美羽が戻ってくるのを待ち続ける母・沙織里は、世間の関心が次第に薄れていくことに焦りを感じ、夫の豊との温度差から夫婦喧嘩が絶えませんでした。
唯一頼れるのは、取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田だけでした。
そんな折、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに行っていたことが明らかになると、ネット上で「育児放棄の母」として誹謗中傷の的になってしまいます。
キャスト
- 石原さとみ
- 青木崇高
- 森優作
- 有田麗未
- 小野花梨
- 小松和重
- 細川岳
- カトウシンスケ
- 山本直寛
- 柳憂怜
映画「ミッシング」のネタバレ
行方不明
沙織里(石原さとみ)と豊(青木崇高)の夫婦は、駅の近くでビラを配っていました。
3ヶ月前に、6歳の娘・美羽が行方不明になったのです。
そこに、静岡のローカル局のテレビ取材班が訪れます。記者の砂田(中村倫也)、カメラマンの不破(細川 岳)、新人記者の三谷(小野花梨)がいます。
沙織里の弟・圭吾(森 優作)は取材に協力的ではありません。
それに対して、沙織里は「なんで出てこないの!」と激怒し、弟の家に押しかけます。
仕方なく取材に応じた圭吾ですが、無言であったり、一言だけ話したりと、無気力な態度を見せます。
彼が以前警察に白い車を見たと言ったことが、後になって見間違いだったと分かります。
ドキュメンタリー
ドキュメンタリーが放送された結果、多くの情報が寄せられましたが、その多くは信頼性に欠けるものでした。
それどころか、娘が失踪した日に沙織里がアイドルのライブに参加していたことが再び話題となり、誹謗中傷が広がります。
さらに、弟の圭吾も取材時の様子から不審がられ、犯人だと疑われることになります。
沙織里は、「美羽ちゃんらしい人を見かけた」というメールを受け取り、夫の豊の運転で愛知県蒲郡市へ向かいます。
しかし、返信が途絶えたままその日は会えないと言われ、最終的にはアカウントが削除されてしまいます。沙
織里はホテルにいた女の子に「美羽!?」と駆け寄りますが、豊から「こんなところにいるはずがない」と言われ、「わぁぁぁぁぁ」と叫びます。
その夜、豊はタバコを吸いながら涙を流します。
美羽の誕生日
美羽の誕生日が近づく中、沙織里と豊はお祝いをすることにします。
テレビ局の砂田はその様子を撮影したいと言いますが、誕生日当日は選挙報道で忙しくなる予定です。
沙織里は「今やりましょ」と提案し、飾りつけを始めます。
カメラマンは電話でケーキを注文し、プレートのメッセージも指定します。
豊は「それは違うんじゃないか」と批判しますが、撮影は進められます。
沙織里がビラを配っているとき、砂田がもっと悲しげな様子を指示します。
それに対し、沙織里は「撮影は必要ない」と言い、ビラを持ち帰ろうとします。
砂田とカメラマンは車を出しますが、沙織里は走って車を止め、ドアを叩きながら撮影をお願いしたいと懇願します。
圭吾のアパート
さらに情報を得るため、沙織里は弟の圭吾のアパートに向かい、「取材を受けろって言ってるの!」とドアを叩き続けます。
「出たくない!」と叫ぶ弟を、半ば強引に説得します。
公園のベンチで圭吾は砂田のインタビューを受けますが、やはり受け答えが不自然です。
砂田が丁寧に聞き出すと、失踪当日に圭吾が闇カジノに行っていたことが明らかになります。
テレビ局に報告すると、上層部からは弟のことを報道するよう指示されますが、砂田は沙織里のインタビュー後に判断してほしいと言います。
沙織里のインタビューでは、美羽が落書きした絵について話し、消そうとしたがそのままにしてあることを語ります。
感情的に美羽のいなくなった辛さを訴え、「なんでもないようなことが幸せ」と言ったとき、カメラマンが「虎舞竜」とつぶやきます。
「今のセリフは言わないほうがいいですよね」と、視聴者が気になると指摘するのです。
美羽が保護
沙織里がインタビューを受けている最中に、美羽が保護されたという電話がかかってきます。
急いで警察署に駆けつけますが、警察からはそのような連絡はしていないと言われ、デマ情報だったことが判明します。
沙織里はショックで表情が変わり、失禁してしまいます。
砂田は刑事から「もうやめろ。テレビが報道するからこうなるんだ」と言われます。
砂田は「事実を報道しているだけです」と反論しますが、刑事は「その事実が面白いんだよ」と返します。
その後、テレビ放送で圭吾が闇カジノに行っていたことが公になります。
沙織里は弟の圭吾に対して怒りと恨みのメッセージを送り続け、圭吾の部屋には石が投げ込まれます。
ある朝、沙織里が目を覚ますと、隣に小さな手があってギュッと握ります。
しかし、それは幻で、ベッドには誰もおらず、沙織里は一人です。
彼女の瞳からは涙がこぼれます。
2年後、
別の少女が失踪する事件が発生します。
美羽の失踪と同じ犯人かもしれないと考えた沙織里は、その少女の写真をビラに掲載して配ります。
しかし、犯人は母親への恨みを抱えた男性で、沙織里は少女が見つかってよかったと涙を流します。
一方、弟の圭吾は、ある男が気になり、アパートの窓をのぞいているところを住民に怪しまれて取り押さえられます。
圭吾は、かつての嘘の証言で見た白い車を本当に発見したと思い込み、その男が美羽の誘拐犯かもしれないと考えていたのです。
警察署からの帰り道、沙織里は圭吾を責め続けます。
圭吾が突然車を路肩に停め、「ごめん」と謝り、「美羽に会いたい」と涙を流します。
沙織里はそのタイミングに困惑しながらも涙を流します。
後に、圭吾の部屋に戻ると沙織里から動画が送られます。その動画には、圭吾と美羽が遊んでいる姿が映っていました。
美羽の落書きに虹の光が差し込みます。
沙織里は、自分の手の影を落書きに合わせ、美羽の頭を撫でるようにします。
その後も沙織里と豊は、駅でビラを配り続けます。
すると、ある親子に声をかけられます。
それは、沙織里が美羽と同じ犯人の仕業だと思っていた失踪事件の被害者でした。
母親は感謝を伝え、「何でもお手伝いします」と申し出ます。
沙織里は感謝の言葉を返し、豊が泣き崩れます。
映画「ミッシング」のネタバレをレビューを踏まえて考察
試写会などでのレビューを踏まえたうえで、予想される結末について書いていきます。
以下がレビューで言及されていた内容です。
・スッキリとした終わり方ではない。
・石原さとみさんの「本当ですか!?」というセリフは、娘が見つかったという報告に対するものではない。(いたずら電話に対するもの?)
・もう一件、類似の失踪事件が発生し、その被害者の少女は見つかる。
・わずかな希望の光はあるものの、本当にわずかでしかない。
これらの情報から、映画「ミッシング」では石原さとみさんが演じるキャラクターの娘は見つからない可能性が高いと考えられます。
予告編だけでも重苦しい内容ですが、ハッピーエンドではないことが予想されるため、視聴には心の準備が必要かもしれません。
まとめ
以上、映画「ミッシング」のあらすじやネタバレについて考察しました。
いかがでしょうか?
娘が失踪したものの、まだ生きているかもしれないというわずかな希望があります。そのため、娘につながることを少しでもやらなければならないのです。
周囲の雑音があろうとも、それにすがるしかありません。この状況が絶望へと変わり、沙織里は次第に壊れていきます。
この物語は他人事ではなく、観客にも強く訴えかけてくる内容となっています。ぜひ劇場で鑑賞していただきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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