映画「RONIN」ネタバレ・あらすじ!ケースの中身の考察と感想

映画「RONIN」ネタバレ・あらすじ!ケースの中身と考察と感想

映画「RONIN」は、ジョン・フランケンハイマー監督によるアクションサスペンスです。

裏切りの連鎖で気を抜けない作品です。

そこで今回の記事では、映画「RONIN」ネタバレ・あらすじ!ケースの中身と考察と感想を紹介していきます。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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目次

映画「RONIN」解説

5人の元諜報員が、謎の雇い主によって、あるブリーフケースを盗み出すという任務のためにパリに集められた。

大胆なやり口で標的の一団からケースの強奪に成功したチームだが、グレゴーが裏切ってケースを持ち去る。

チームはグレゴーを追い詰めるのだが…。

 

キャスト

  • サム:ロバート・デ・ニーロ
  • ビンセント:ジャン・レノ
  • ディアドラ:ナターシャ・マケルホーン
  • グレゴール:ステラン・スカルスガルド
  • スペンス:ショーン・ビーン
  • ラリー:スキップ・サダス
  • シーマス・オルーク:ジョナサン・プライス
  • ジャン=ピエール:ミシェル・ロンズデール
  • ナターシャ・キリロワ:カタリーナ・ヴィット

 

スタッフ

  • 監督:ジョン・フランケンハイマー
  • 音楽:エリア・クミラル
  • 脚本:J・D・ザイク、リチャード・ウェイズ
  • 製作:フランク・マンキューソ・Jr

 

映画「RONIN」ネタバレ・あらすじ

映画「RONIN」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

銀色のケース

パリの酒場に集まり始めた曰くありげな男たちの中には、アメリカ人のサムもいました。

彼は慎重に周囲を見回し、逃走経路を確保してから酒場に入ります。

ウェイトレスに案内され、彼らは車で隠れ家に向かいました。

隠れ家には他のメンバーも既に集まっており、彼らの仕事は強盗でした。

アイルランド訛りのある女性、ディアドラから、ある人物が持つ銀色のケースを奪う依頼が説明されます。

メンバーは調達係のヴィンセントを通じて必要な道具や武器を集め始めます。

元軍人たちで構成されたチームの中でも、イギリス人のスペンスはリーダーシップを取ろうと躍起になります。

 

サムがリーダー

深夜、サムたちは武器を調達するため武器商人の元へ向かいます。

交渉役を買って出たスペンスが不用意に交渉を進める中、慎重なサムは狙撃兵を確認し、不信感を抱きます。

交渉は銃撃戦に発展し、サムたちは武器を奪い、ドライバー担当のラリーの見事な運転で隠れ家に戻ります。

その頃、ディアドラは黒幕らしき男から予定の繰り上げを指示され、サムはケースの中身が不明なことからディアドラに報酬の引き上げを要求します。

スペンスは依頼を遂行する能力がないとして解任され、サムの判断能力の高さから自然とリーダーに据えられました。

サムたちは場所を移して標的の偵察を開始します。

標的のロシア人は高度な訓練を受けた護衛を引き連れていました。

サムたちは取引場所への移動時に襲撃し、ケースを奪う計画を立てます。

 

計画実行の日

銃撃戦とカーチェイスの末、ケースを奪いますが、ロシア人のグレゴールがケースをすり替えます。

彼は負傷して別行動を取りつつケースを持ち去り、サムは手に着いた塗料でケースがすり替えられたことを知ります。

サムはラリーからケースを奪い取り、捨てた瞬間にケースが爆発します。

グレゴールを見失い、サムたちはケースを追うことになります。

グレゴールは元KGBのコネを使ってケースを買い戻そうとしますが、一度欺かれた交渉相手の上司にケースをアイルランドに売り飛ばすと脅迫します。

サムは昔のツテであるCIAにグレゴールの携帯電話の監視を依頼し、その結果、取引現場に踏み込むことができました。

 

カーチェイスに

グレゴールは取引相手とサムに追われながら古代コロッセオ遺跡を逃げ回り、最終的にディアドラと黒幕の男に捕まります。

黒幕はグレゴールを連れ去り、ラリーを殺して車で逃走します。

サムはコロッセオで負傷し、ヴィンセントの古い友人に助けを求めます。

治療を受けて気絶したサムは、目が覚めるとフィギュア作成に没頭する友人と対面します。

友人は赤穂浪士の忠義について講釈し、サムとヴィンセントはその情報を基に監視を続けます。

彼らはケースの隠し場所に向かい、またもカーチェイスに発展します。

最終的にケースをグレゴールに持ち去られ、シーマスとディアドラも取り逃がしてしまい、サムとヴィンセントはカフェでグレゴールの行方を考えます。

 

ターゲット

サムはカフェにいた家族が持っていたケースに気付き、それがスケート靴の収納ケースだと判明します。

グレゴールが今夜開演する有名アイススケーターのアイスショーに関わるロシアの大物と取引を計画していることを突き止め、会場に向かいます。

取引が行われる中、グレゴールはスケーターを人質に取りますが、大物はグレゴールを殺しケースを奪います。

会場が大混乱になる中、警察官に扮したシーマスが現れ、大物を殺してケースを奪います。

パトカーで待つディアドラにサムが現れ、彼女はサムを誘いますが、サムはCIAの仕事を明かし、シーマスがターゲットであることを告げます。

ディアドラは去り、シーマスをサムとヴィンセントが追い詰めます。

シーマスはヴィンセントを撃ち、サムを返り討ちにしようとしますが、ヴィンセントがシーマスを撃ち殺します。

 

ケースの中身

シーマスが殺害されたニュースも流れます。

全てが終わり、サムとヴィンセントは別れの会話をします。

結局ケースの中身は明かされず、サムはCIAの友人と去り、ヴィンセントも一人どこかへ去って行きました。

 

 

映画「RONIN」ケースの中身の考察と感想

映画「RONIN」におけるケースの中身についての考察と感想を述べると、これは典型的な「マクガフィン」の例です。

 

ケースの中身の考察

「マクガフィン」とは、映画や小説でプロットを進行させるために用いられるが、その具体的な内容は重要ではないアイテムや目標を指します。

ヒッチコックが広めたこの概念は、物語の登場人物が追い求める対象でありながら、観客にとってはその中身や詳細が重要でないことを示しています。

「RONIN」におけるケースの中身が明かされないのは、まさにこのマクガフィンの典型です。

映画の焦点は、ケースの中身そのものではなく、それを巡る人間関係、緊張感、裏切りの連続、そしてキャラクターたちの心理戦にあります。

この手法により、観客はケースの中身に対する興味を失うことなく、物語の展開に集中することができます。

「RONIN」でのケースの中身がマクガフィンであるという手法は、物語の緊張感とスリルを維持しつつ、キャラクターの魅力とテーマを強調する効果的な方法です。

このアプローチにより、映画はただのアクションやスリラーにとどまらず、深みのある人間ドラマと普遍的なテーマを描き出すことに成功しています。

観客はケースの中身にとらわれることなく、全体のストーリーやキャラクターの動機に引き込まれ続けます。

 

感想

映画「RONIN」は、その複雑なプロットと深いキャラクター描写により、観客を引きつける魅力的なスパイアクション映画です。

その中でも特に注目すべきは、物語の鍵となるケースの中身が最後まで明かされない点です。

この手法は映画をさらに魅力的にし、観客に深い印象を残します。

物語の中で、ケースの中身はマクガフィンとして扱われています。

マクガフィンとは、物語を進行させるために登場するアイテムや目標のことですが、その具体的な内容は重要ではありません。

ケースの中身が明かされないことで、観客はケース自体よりも、それを巡るキャラクターの行動や心理戦に集中することになります。

この映画において、この手法は非常に効果的に機能しています。

まず、ケースの中身が明かされないことで、映画全体にわたって緊張感とスリルが持続します。

観客は最後までケースの中身を知りたいという欲求を抱き続け、それが物語への興味を保ち続ける原動力となります。

この手法により、映画のテンポは速く、緊迫感が途切れることなく保たれています。

また、ケースの中身が不明なままであることは、キャラクターの深掘りに大きく寄与しています。

サム、ディアドラ、グレゴール、シーマスといった登場人物たちの行動や動機がクローズアップされ、彼らの個性や背景がより際立ちます。

特に、サムの冷静かつ計算された行動や、ディアドラの謎めいた魅力が強調され、物語を通じて彼らの人間ドラマが深く描かれています。

さらに、この映画は、ケースの中身が何であるかということ以上に、信頼と裏切りのテーマを強調しています。

キャラクターたちの裏切りや駆け引き、信頼と不信の関係が物語の中心に据えられ、それが観客に普遍的なメッセージを伝えています。

ケースの中身が明かされないことで、このテーマが一層浮き彫りにされ、映画全体に一貫したトーンを与えています。

最後に、ケースの中身が明かされないオープンエンディングは、観客に余韻を残し、映画が終わった後も様々な解釈や考察を促します。

観客はそれぞれの視点からケースの中身を想像し、自分なりの結論にたどり着くことができます。

この余韻が、「RONIN」をただのアクション映画以上のものにしています。

スパイアクションの醍醐味と人間ドラマの深さを同時に味わうことができました。

 

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まとめ


今回の記事では、映画「RONIN」ネタバレを解説しました。

映画「RONIN」は、ジョン・フランケンハイマー監督によるアクションサスペンスです。

裏切りの連鎖で気を抜けない作品です。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

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