映画「CURE」は、「岸辺の旅」の黒沢清監督による渾身の一作。
特殊な殺害方法、崩壊する精神など緊張感が張り詰める映像が連続するが、同時に人間関係の中に癒やし(CURE)を覗わせる。
そこで今回の記事では、映画「CURE」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
\業界最大級200万人が利用!/
映画「CURE」解説
娼婦が惨殺された現場で、死体を見た刑事の高部は、被害者の胸をX字型に切り裂くという殺人事件がひそかに連続していることを訝しがる。
彼の友人である心理学者・佐久間が犯人の精神分析を施しても、特異な手口の共通性を解く手掛かりは見つからなかった。
キャスト
- 高部賢一:役所広司
- 間宮邦彦:萩原聖人
- 佐久間真:うじきつよし
- 高部文江:中川安奈
- 桑野一郎:螢雪次朗
- 明子(女医):洞口依子
- 大井田(警官):でんでん
- 藤本本部長:大杉漣
- 花岡徹:戸田昌宏
- 安川:大鷹明良
- 精神科医:河東燈士
- 花岡とも子:春木みさよ
- 田中哲司
スタッフ
- 監督:黒沢清
- 音楽:ゲイリー芦屋
- 脚本:黒沢清
- 製作:加藤博之
映画「CURE」ネタバレ・あらすじ
映画「CURE」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
高部賢一
ホテルの一室で、男がベッドにいる女性を殴り殺しました。
警察官の高部はその現場に駆けつけ、喉から胸にかけてX印に切り裂かれた売春婦の遺体を発見します。
犯人は免許証を置いたまま逃走した桑野でした。
やがて桑野は全裸で発見され、事情聴取が始まります。
別の事件でも同様の手口で殺害された女性が見つかり、高部は仲の良い精神科医・佐久間(に助言を求めます。
同時に、白里海岸で記憶喪失の間宮が学校教師の花岡と会話しています。
間宮は健忘症のため話したことを覚えておらず、花岡の家で話を続けます。
花岡の妻が殺害され、X印で切り裂かれた遺体で発見されると、花岡が逮捕されます。
間宮邦彦
高部の妻・文江は精神的な問題で病院に入院しています。
高部は事件解決後に旅行に行こうと話し合います。
一方、高部と佐久間は花岡の事情聴取を進めますが、動機は不明瞭です。
その後、高部自身が催眠術を受けている可能性を感じ、深く考え始めます。
同時に、間宮は大井田巡査によって連行され、病院にいます。
間宮は奇妙な魅力で周囲を引き込み、その日のうちに大井田巡査が交番で同僚を射殺する事件が起こります。
高部と佐久間は大井田巡査に関心を持ち、その背後には間宮という若者が関与していることを知ります。
メスマ
間宮は大井田巡査と共に病院で医師・宮島に接触します。
間宮は水を流しながら催眠術を試みますが、タバコの欲求に苦しんでいます。
高部は間宮を参考人として拘束し、彼の行動の謎を解明しようとします。
留置所での捜査中、間宮の自宅で精神医学に関する書籍と『メスマ』という本を発見します。
佐久間の調査によれば、メスマは催眠療法の先駆者であり、その技術は日本でも試みられていたことが分かります。
さらに、かつて医大で研究を行っていた間宮が火傷事故で記憶を失った経緯が明らかになります。
伝道師
高部は文江を沖縄に送ることを決意し、彼女の治療を考えます。
しかし、佐久間が死亡するという出来事が起こります。
高部は精神的に不安定になり、廃屋に向かいます。
そこではかつての病院の光景が現れ、高部は幻覚を見始めます。
一室で、催眠療法を行っていたとされる男性の写真を見つけた高部は、間宮に遭遇します。
間宮はその男の使命を継いで催眠療法を行う「伝道師」であると語ります。
高部は決意し、間宮を射殺します。院長室には蓄音機があり、男の声が催眠術をかける音声を再生しています。
高部はその声に聞き入ります。
ラストシーン
高部は通常通りのレストランに座っていますが、ウエイトレスの様子が変わって見えます。
彼は間宮の後を継いだ「伝道師」としての光景を感じ取ります。
映画「CURE」ラストシーンの意味と考察や感想
「CURE」のラストシーンでは、主人公の高部が間宮を射殺し、その後院長室で蓄音機から流れる催眠術の音声を静かに聞き入っている場面が描かれます。
このシーンは物語全体のテーマや象徴を凝縮していると言えます。
映画全体を通じて催眠術が重要な要素であり、人々を支配する手段として描かれます。
間宮はその力を使い、他者を操る「伝道師」として振る舞います。
高部が間宮を射殺することで、その支配から解放される場面と解釈できますが、一方で高部自身も催眠術の影響下にある可能性が示唆されています。
高部が廃屋の中で幻覚を見る場面は、彼の精神状態が不安定であることを示唆しています。
物語の終わりにおいても、彼の現実と幻想の境界が曖昧であり続けています。
映画は犯罪の背後にある人間の心理や闇を掘り下げます。
催眠術を通じて描かれる支配と抵抗、そして自己の喪失と再生の過程が複雑に絡み合います。
感想
「CURE」は非常に深い心理的な映画であり、観客に多くの考察と思索を促します。
特にラストシーンは、物語の謎が解けるわけではなく、むしろ更なる問いかけを呼び起こします。
高部が間宮を射殺することで解決されるべき問題が解決されたわけではなく、むしろ物語の謎が更に深化したようでした。
この結末は、現実と幻想の狭間で揺れる登場人物たちの内面を探求し続ける姿勢を映し出しているように感じました。
また、催眠術を通じて人間の心理にアプローチする手法は、自己を問い直す契機となりました。
映画の魅力はその複雑で深いテーマと、深い印象を残す象徴的な表現にあるように感じました。
映画「CURE」が見れる動画配信サービス
映画「CURE」が見れる動画配信サービスなら、U-NEXTを利用するのがおすすめです。
今なら無料トライアル実施中なので、無料で「CURE」を見ることができます。
また、U-NEXTは、無料登録時に600ポイントが付与され、このポイントで漫画を読んだり、有料動画を見ることもできます。
- 31日間無料トライアルあり!期間内に解約したら0円
- 作品数は見放題作品14万本+レンタル作品3万本の合計17万本
- 新作映画や新作映画をいち早く配信
- 70誌以上の雑誌読み放題&42万冊以上の電子書籍をポイント購入
- 毎月1,200ポイント(現金1,200円分)をプレゼント
「CURE」」を観たい人には、動画配信サービスU-NEXTをお勧めします。
月額料が高いのが気になりますが、毎月1200ポイントもらえるのでそれを使えばお金はかかりませんし、追加料金不要の見放題作品の映画もたくさんあるので、映画好きな人にもピッタリです。
最近では独占配信している映画も増えてきて、U-NEXTは映画に力を入れてきています。
31日間以内に解約すれば完全無料なので、映画を観たい人はぜひU-NEXTの無料トライアルに登録してみてください。
まとめ
今回の記事では、映画「CURE」ネタバレを解説しました。
映画「CURE」は、「岸辺の旅」の黒沢清監督による渾身の一作。
特殊な殺害方法、崩壊する精神など緊張感が張り詰める映像が連続するが、同時に人間関係の中に癒やし(CURE)を覗わせる。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
\業界最大級200万人が利用!/
コメント