2024年7月28日、パリのシャンドマルス・アリーナで行われた柔道男子66キロ級の決勝戦で、阿部一二三選手(26歳、パーク24)がブラジルのW.リマ選手(24歳)を下し、見事2大会連続での金メダルを獲得しました。阿部選手は東京五輪以来、3年間にわたって無敗を誇り、圧巻の連覇を達成しました。
目次
妹・詩の敗退とその影響
東京五輪金メダル獲得以降、阿部一二三選手は無敗の状態を保ち続けてきました。しかし、妹・詩選手が出場した女子52キロ級では、2回戦で予期せぬ敗退を喫しました。この結果、兄妹同日五輪連覇の夢は叶わなかったものの、阿部選手は強い意志で準決勝に臨みました。
準決勝での勝利
準決勝では、世界ランク1位のD.ビエル選手(28歳、モルドバ)と対戦しました。試合はゴールデンスコアに突入するも、阿部選手は大外刈りでポイントを奪い、見事勝利を収めました。準決勝後、敗退した妹・詩選手に「お疲れさま」と声をかけるシーンもありました。
決勝戦の戦い
決勝戦では、世界ランク8位のリマ選手と対戦しました。阿部選手は冷静な表情で試合に臨み、序盤は組み手争いが続きましたが、試合開始から1分48秒で素早い足技を決めて技ありを奪い、その後も袖釣込腰で技ありを追加しました。結果として、阿部選手は全て立ち技での勝利を収め、パリ五輪でも金メダルを獲得しました。
まとめ
阿部一二三選手の2大会連続金メダル獲得は、兄妹の強い絆と努力の賜物です。妹・詩選手の敗退という試練にもかかわらず、阿部選手は強い精神力で試合を乗り越え、東京五輪からの無敗記録を保持し続けました。柔道界の新たな歴史を刻んだこの快挙に、世界中からの称賛が集まっています。
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