映画「日の名残り」は、1993年｜イギリス｜ノーベル賞作家、カズオ・イシグロ原作です。
英国の名門家に一生を捧げてきた老執事の半生を描いた人間ドラマ！
そこで今回の記事では、映画「日の名残り」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「日の名残り」解説
ダーリントン卿の屋敷で務めを果たす老執事・スティーヴンスは、20年前に一緒に働いていた女中頭・ケントンから手紙をもらい、当時に思いをめぐらす。
ダーリントン卿は第1次大戦後に、ドイツ復興の援助に力を注ぎ、次第にナチスに取り込まれていき…。
キャスト
- アンソニー・ホプキンス
- エマ・トンプソン
- ジェームズ・フォックス
- クリストファー・リーヴ
- ピーター・ヴォーン
- ヒュー・グラント
- ミシェル・ロンズデール
- レナ・ヘディ
- ベン・チャップリン
スタッフ
- 監督：ジェームズ・アイヴォリー
- 原作：カズオ・イシグロ
- 音楽：リチャード・ロビンズ
- 脚本：ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
映画「日の名残り」ネタバレ・あらすじ
映画「日の名残り」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
1950年代のイギリス
舞台は1950年代のイギリス、オックスフォードシャー。
ジェームズ・スティーブンスはアメリカの政治家ルイスの家で執事として働いています。
ルイスは政界から引退し、家族をイギリスの邸宅に呼び寄せる予定です。
このため、スティーブンスは20年前に共に働いていたベン夫人（旧姓ケントン）からの手紙を受け取り、彼女を職場に復帰させるために休暇を取り、クリーブドンに向かいます。
ダーリントン・ホール
スティーブンスは車を運転しながら、過去の思い出が蘇ります。
彼とケントンが出会ったのは、英国貴族ダーリントン卿の邸宅、ダーリントン・ホールです。
ダーリントン卿の死後、その屋敷はルイスに購入され、現在は彼が住んでいます。
スティーブンスはダーリントン・ホールでの出来事や彼とケントンの関係の変遷を振り返ります。
過去の勤務
約20年前、ダーリントン・ホールではスティーブンスとケントンが共に働いていました。
スティーブンスは高い品格を求め、感情を表に出さずに執事としての職務に専念していました。
一方、ケントンは勝気な性格で、初めはスティーブンスと衝突することもありました。
その頃、ダーリントン・ホールで開かれた国際会議には各国から高位の客人が集まりました。
会議ではドイツの将来について話し合われ、ルイスは「皆アマチュアだ」と警告しました。
スティーブンスの父が体調を崩し亡くなる中、ケントンは彼のことを頼まれ、快く引き受けました。
危険な思想
ダーリントン卿の周囲には親独派の人物が集まり、スティーブンスは主の主義に無関心でいるよう努めていました。
ダーリントン卿がナチス思想に影響され、ユダヤ人を解雇する決定を下すと、ケントンは激怒し辞職を宣言しますが、帰る家がないため辞職せず、スティーブンスは彼女を慰めます。
次第に二人は惹かれ合います。
愛の告白
スティーブンスは愛に関して奥手で、ケントンへの好意を示すことはありませんでした。
一方、ケントンはベンから求婚されており、スティーブンスに対する淡い恋心を抱えていました。
ダーリントン・ホールでの秘密の会合の夜、ケントンはベンと結婚して町を去ることをスティーブンスに告げます。
スティーブンスは動揺しつつも儀礼的な祝福をして仕事に戻り、ケントンは涙を流しながら去って行きます。
再会と別れ
スティーブンスは過去を振り返りながらクリーブドンに向かいます。
旅の途中、ダーリントン卿に関する話を耳にし、関わりがないと嘘をつきます。
再会したスティーブンスとケントンは互いに落ち着かず、スティーブンスは職場復帰を提案しますが、ケントンは娘の妊娠を理由に断ります。
スティーブンスは再び彼女と働けるかもしれないという期待が消え、戻らない時間を痛感します。
ケントンも人生に対する後悔を口にします。
やがて別れの時間が訪れ、ケントンは涙を流しながらバスの中からスティーブンスを見つめます。
スティーブンスは「さよなら！」と叫び、二人はそれぞれの道を歩むことになります。
スティーブンスはダーリントン・ホールに戻り、物語は幕を閉じます。
映画「日の名残り」ラストシーンの考察と感想
ラストシーンでは、スティーブンスがクリーブドンでケントンと再会し、彼女に職場復帰を提案する場面があります。
しかし、ケントンは娘の妊娠を理由に提案を断ります。この時のスティーブンスの心情は複雑です。
彼は過去の思い出に浸りながらも、現実の厳しさに直面しています。
再び彼女と働けるかもしれないという淡い期待が消え去り、過去の時間が戻らないことを痛感します。
スティーブンスの感情が一瞬のうちに表れるこの場面は、彼の内面の葛藤と寂しさを強く伝えています。
スティーブンスがダーリントン・ホールに戻るシーンで、物語は幕を閉じます。
ダーリントン・ホールは過去の象徴であり、スティーブンスの職業的な誠実さと自己犠牲の象徴でもあります。
彼が再びこの場所に戻ることで、彼の人生の一部が完全に終わったことを意味します。
ダーリントン・ホールは彼にとっての終着点であり、過去と現在が交錯する場所でもあります。
感想
スティーブンスがケントンとの再会を望んでいたけれども、彼女の事情で一緒に働けないことになったシーンでは、彼の期待と現実のギャップに胸が痛みました。
彼が抱えていた未練や後悔が、彼の表情や言動に現れていて、観ているこちらもその気持ちを共感しました。
ケントンが涙を流しながらスティーブンスを見送る場面は、二人の間にあった感情の深さと複雑さを強く感じさせてくれました。
過去の思い出や感情が人の人生にどれほど影響を与えるのかを考えさせられました。
登場人物たちの感情がリアルに描かれていて、観終わった後もその余韻が心に残りました。
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まとめ
今回の記事では、映画「日の名残り」ネタバレを解説しました。
映画「日の名残り」は、1993年｜イギリス｜ノーベル賞作家、カズオ・イシグロ原作です。
英国の名門家に一生を捧げてきた老執事の半生を描いた人間ドラマ！
それでは最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
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