映画「トライアングル」ネタバレ・あらすじ！ラストシーンの意味考察と映画の感想

2024年10月21日

映画「トライアングル」は、閉塞された空間で巻き起こるスリリングな展開を得意とする、注目の若手監督クリストファー・スミスが作り上げた、シチュエーション・ループ・スリラー。

豪華客船に突然現れた覆面の殺人鬼。

生き残った彼女の前に現れたのは、もう一人の自分

そこで今回の記事では、映画「トライアングル」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

＼業界最大級２００万人が利用！／

詳しくはこちら>>

映画違法サイト一覧

映画「トライアングル」解説

ヨットセーリングに行ったジェスらは、嵐に襲われ大海原へ投げ出されてしまう…命からがら助かった5人の前に、突然豪華客船が現れる。

人の姿が見えない船内を調べていると突然、覆面をした謎の人物が現れ、次々に命を奪われていく。

監督: クリストファー・スミス
出演者:
- メリッサ・ジョージ (ジェス)
- マイケル・ドーマン (グレッグ)
- レイチェル・カーパニ (サリー)
- ヘル・ニクソン (ダウニー)
- リアム・ヘムズワース (ビクター)

映画「トライアングル」ネタバレ・あらすじ

映画「トライアングル」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

ヨットクルーズの始まり

物語は、シングルマザーのジェスが、友人に誘われたヨットクルーズに参加するところから始まります。ジェスは息子トミーに手を焼いており、その日は特にイライラしていました。ヨットには友人のサリーとダウニー夫妻、グレッグ、ビクター、ヘザーが乗り込んでいます。しかし、クルーズ中に嵐が襲い、ヨットは転覆。彼らはなんとか大型客船「アイオロス号」に乗り込みますが、ここから恐ろしい出来事が始まります。

豪華客船での恐怖

船内に入ると、乗組員も乗客もいない不気味な状況。6人は手分けして船内を探索しますが、次々と奇妙な出来事が起こります。ジェスは自分の鍵を見つけたり、鏡に「劇場に行け」と書かれたメッセージを見つけたりします。そして、覆面をした謎の人物に襲われ、仲間たちが次々に殺されてしまいます。必死に覆面の人物と戦ったジェスは、やがて驚愕の事実に気づきます。その人物こそ、未来の自分自身だったのです。

無限ループの真相

ジェスは、自分がループの中にいることに気づきます。彼女は、自分たちが再び船に乗り込み、同じ出来事を繰り返すのを目撃します。何度も繰り返される同じ行動と、それに伴う死。ジェスは、全員が死ぬことでループがリセットされることを悟り、なんとかその流れを変えようと試みます。しかし、彼女の行動がまた新たなループを引き起こしてしまいます。

逃れられない運命

ループから抜け出そうとするジェスは、ついに自宅に戻りますが、そこで出発前の自分と息子に遭遇します。自分自身を殺して再び時間をリセットしようと試みますが、彼女の運命はすでに決まっているかのように、再びヨットハーバーに戻り、同じループが始まるのです。映画のラストでは、ジェスが何度も繰り返される無限ループから逃れられないことが暗示され、観客に強烈な余韻を残します。

映画「トライアングル」ラストシーンの意味

映画『トライアングル』のラストシーンは、無限ループの構造が主人公ジェスの運命を縛っていることを強調しています。以下に、そのラストシーンの意味を詳しく解説します。

1. ジェスの行動と無限ループ

ラストシーンでジェスは、自宅に戻り、出発前の自分と息子トミーに遭遇します。息子に対する暴力を目の当たりにしたジェスは、過去の自分を殺し、その死体を車のトランクに隠します。しかし、その後、車での移動中にカラスを轢いてしまい、同じ道を何度も通っていることが示唆されます。このシーンは、ジェスがいくら行動を変えようとしても、運命から逃れられないことを暗示しています。

車が事故に遭うと、彼女は再びヨットハーバーに戻り、友人たちと共にヨットに乗り込もうとする場面に戻ります。この瞬間、観客は彼女が無限ループに完全に囚われていることを理解します。何度も同じ出来事を繰り返しながら、ジェスは出口を見つけることができず、運命に翻弄され続けるのです。

2. ギリシャ神話との関連

映画の中で「シーシュポスの岩」というギリシャ神話が取り上げられています。シーシュポスは、巨大な岩を山の頂上まで運ぶ罰を受け、岩が転がり落ちる度にそれを何度も繰り返さなければなりません。この神話は、無限に繰り返される苦しみや無意味な努力の象徴であり、ジェスの運命と重なります。彼女もまた、ループの中で同じ行動を繰り返し、出口のない罰を受け続けているのです。

3. 罪の償いと罰

ジェスの行動、特に息子トミーに対する暴力や、自分自身を殺すという行為は、彼女が何か大きな罪を犯していることを示唆しています。ループは、その罪に対する罰であり、彼女が償いを果たすまで続くものと解釈できます。しかし、彼女がその罪を償う具体的な方法は明示されていません。これにより、ジェスがこのループから解放される道があるのか、そもそも解放が可能なのかは曖昧なままです。

4. 無限ループの象徴

ラストシーンで何度も繰り返される同じ行動は、運命の逃れられなさや、彼女の無力さを象徴しています。ジェスが何をしようとも、同じ結果に戻ってしまうことで、彼女が自分の行動に対する影響力を失い、単なるループの中の一駒であることを示唆します。この無限ループは、人生の無意味さや、運命に逆らえない人間の悲劇を象徴的に描いています。

5. 観客への問いかけ

映画のラストは、ジェスがこの無限ループから逃れることができるかどうかを明確にしないまま終わります。この曖昧さは、観客に「ジェスはどうすればループから抜け出せるのか？」や「彼女の罪とは何なのか？」といった問いを投げかけます。映画は、ループの真相を完全に明かすのではなく、観る者に考えさせる余地を残しているのです。