「⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、2023年に公開された日本映画で、水木一郎の有名な作品「ゲゲゲの鬼太郎」の誕生を描いた作品です。
この劇場作品はなんと15年ぶりのものとなります。
物語は龍賀一族の周りで発生した殺人事件を解決すべく、銀行員の水木と幽霊族のゲゲ郎が活躍します。
特に注目すべきは、鬼太郎や目玉のおやじの誕生秘話です。
本記事では、⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のネタバレと感想を紹介していきます。
ネタバレになるので、まだご覧になっていない方は、一度ご覧になってから読むことをおすすめします。
⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のあらすじ
第二次世界大戦が終結し、帰還した水木は東京の銀行で勤務していました。
水木の取引先である龍賀一族の当主、龍賀時貞が亡くなり、これを受けて水木は人里離れた哭倉村へ向かうことになります。
龍賀製薬の社長であり婿養子の龍賀克典が次期当主になることを見越して、水木は太いパイプを築くべく動き始めました。
しかし、当主に選ばれたのは克典ではなく、長男の龍賀時麿でした。
翌日、時麿が何者かに左目を突かれて死亡しているのが発見されます。
これを受け、一族の関係者は村に現れたばかりのゲゲ郎を容疑者として逮捕し、牢屋に入れることを決定します。
水木はゲゲ郎の監視役に指名され、その中でゲゲ郎から聞かされた情報により、ゲゲ郎は幽霊族であり、同じく幽霊族の失踪した妻を探して村にやってきたことが明らかになります。
ゲゲ郎が牢屋から勝手に抜け出したことに気付いた水木は、ゲゲ郎を追い、村の湖の真ん中に位置する離れ小島に到達します。
その島は立入禁止とされており、中央には巨大な穴倉が広がり、そこにはなんと妖怪たちが蠢いていました。
妖気に襲われて倒れた水木に対して、妖怪たちは襲い掛かります。
しかし、ゲゲ郎が駆けつけ、水木を助けて島から脱出します。
妖怪たちは何らかの呪いで、穴倉から出ることができないようでした。
その後、龍賀一族の次女である丙江が、時麿と同様に無残に殺されているのが発見されます。
実は水木は、龍賀一族が極秘に製造している「血液製剤M」の生産場所を突き止めるように依頼されていました。
ゲゲ郎と手を組むことで、その場所が明らかになります。
それは立入禁止となっていた島の穴倉の中で、幽霊族の血液を村人の体内に注入し、その後村人の体内から製剤を抽出するという手法で、幽霊族も村人も犠牲にされ、製剤が生産されていたのです。
⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のネタバレ
水木は一族の秘密を追うゲゲ郎とともに、長女の龍賀沙代から東京に連れて行ってほしいと懇願されます。
水木はこの要望を受け、一族の秘密を引き換えに了承します。
しかし、秘密を追う中で、陰陽師の長田が襲撃してきます。
妖怪狂骨を解放した長田に苦戦するゲゲ郎は捕らえられ、龍賀一族の当主である時貞から性的虐待を受けていたという沙代の過去を知ることとなります。
水木は沙代を助けようとしますが、沙代を取り巻く妖怪の姿が見え、沙代が事件の黒幕であることを見抜きます。
巨大な妖怪を操りながら 暴れる沙代ですが、やがて沙代をもろとも殺そうとした長田によって刺され、絶命してしまいます。
一見事件は解決したかのように見えましたが、時貞が孫の時弥の体を乗っ取り現れます。
時貞もまた巨大な妖怪を操り、襲いかかります。
ゲゲ郎は激しい戦いを繰り広げますが、最終的には敗れ、妻や仲間たちの生き血を吸われ、赤く染まった桜の木に張り付けられてしまいました。
水木は隙を見つけて、時貞が持っていた壷を破壊します。
妖怪を操る力を失った時貞は、巨大な妖怪に呑み込まれてしまいます。
解放されたゲゲ郎は仲間たちの力を借り、巨大な妖怪を打倒します。
その際に放たれた気力は、やがてちゃんちゃんこに変わり、ゲゲ郎の元に届きます。
激しい戦いが終わり、ゲゲ郎と水木は妻とともに茂みの中で目を覚ます。
しかし、託されたはずの妻は見当たらず、水木は記憶を失っていました。
しばらくして、水木はボロボロの家屋で妻とゲゲ郎の姿を見つけます。
しかし、記憶を失った水木は驚いて逃げてしまいます。
再び家屋に戻ると、ゲゲ郎は朽ち果て、妻は亡くなっていました。
水木は妻を埋葬し、その際に墓から産声が聞こえます。
左目の潰れた赤ちゃん鬼太郎が誕生しました。
水木は鬼太郎を抱きしめ、彼を育てることを決意します。
ゲゲ郎の左目が取れ、やがて目玉のおやじとなる光景を見つめていました。
⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎の感想
“ゲゲゲの鬼太郎はあまり知らなかったけど、
子供のころに知っていた猫娘の姿とは異なり、
鬼太郎の声が沢城みゆきでびっくりしたww
水木のキャラが良すぎて、映画のオリジナルキャラかと思ったけど、
友達から「墓場の鬼太郎(何それ?)」にも登場すると聞いて(映画では電車内で原作とは異なる動きをするらしい)、原作も見てみたくなった!
アクションシーンのアニメーションが素晴らしかったな。
2D感がありつつ、輪郭が筆で描かれたかのようで、動きがしっかり見えて最高にカッコよかった。
個人的には耳には優しくない映画だなと感じ、シーン切り替えでブツッと切り替わる箇所が何箇所かあったのが気になり、耳鳴りシーンでは眉をしかめてしまった(普段からよく耳鳴りに悩まされている)
日本の村社会の不気味さを描いた作品はこれまでにも見てきたけど、アニメで、しかもゲゲゲの鬼太郎という比較的子供に人気の作品でこの内容をやるのは勇気がいったと思う。
作中で「目に見えるものだけ見ようとするから見えないのじゃ」みたいなセリフがあったけど、
それは妖怪だけじゃなく、これまでずっと不平等な社会や税金を搾取する政治家、なくならない性差別や男尊女卑的な思想など「見たくないもの」に目を背けて知らないふりをして
なんとなくこの国を作ってきた日本国民に対しての最大の皮肉に感じた。
そしてこうやって痛いところを突かれても行動に移せない国民がほとんどだと思う。
戦後からずいぶん発展はしたけど、国民、人間の本質はそんなに変わっていないよな(特に田舎だと)
鬼太郎がどんなふうに人助けしているのかも無知なのでゲゲゲの鬼太郎見たい!”
“子どもの頃、鬼太郎が好きだった感覚で映画を観に行ったけど、新しいし、シンプルで前の知識がなくても楽しめる作品だった。
ホラー、グロ、人間の醜悪さが全部詰まった大人向けだから、ストーリーが重苦しい感じが良かった。
親父があんなにかっこいいとは思わなかった。
会場には女性が多かったイメージで、全員の声が良かったし、納得した。
アニメの6期も観てみようかな。”
“鬼太郎の父の壮絶な姿を描いた物語。
冒頭では、鬼太郎とそれを追う記者が廃村を訪れ、その村で起きた過去の出来事を振り返ります。
鬼太郎の父と水木の友情も描かれており、感動的な要素もあります。
友人のアドバイスで「墓場鬼太郎」の1話を観ておくと良いと聞いていましたが、事前の知識がなくても、エンディング近くで理解できない箇所があるかもしれません。
ただし、それ以外の部分は、鬼太郎シリーズに精通していなくても楽しめる内容となっています。
様々な妖怪が登場し、鬼太郎の父のカッコいいバトルシーンも見どころです。
舞台となる村は排他的な思想が支配し、絶対的な権力を持つ一族が支配しているため、ジャパニーズホラーの雰囲気が漂っています。
お家の相続問題、一族が次々と殺されていく様子、禁断の島、不老不死の妙薬……
これらのキーワードだけでも十分に興味深いです。
一族や村が秘めていた事実、幽霊族に関する展開は後半で緊迫感を醸し出しますが、鬼太郎らしい勧善懲悪のテーマや護るべきもののために戦う姿勢は心を打つものがありました。”
⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎まとめ
以上、⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎のネタバレと感想を紹介しました。
⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎は、水木一郎の有名な作品「ゲゲゲの鬼太郎」の誕生を描いた作品です。
この作品は、R12作品なので、ご覧になるのは少し勇気がいるかもしれません。
やはり、妖怪の作品なので不気味なシーンが多いのも特徴です。
また、鬼太郎の誕生の作品なため、全く初めての人にも楽しめる作品となっています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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