映画「エリジウム」ネタバレ・あらすじ！考察と感想

2024年8月8日

映画「エリジウム」は、2013年｜アメリカ｜『第9地区』のN・ブロムカンプによるSFアクションです。

地球の軌道上に浮かぶコロニーに潜入せよ！

そこで今回の記事では、映画「エリジウム」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「エリジウム」解説

富裕層はスペース・コロニーに、貧困層は汚染された地球に暮らす近未来。

工場の作業事故で致死量の放射を浴びたマックスは、あらゆる病気を完治する医療機器のあるコロニーへの潜入に挑む。

だが、それを察知したコロニーの防衛長官が放つ傭兵たちに襲われる。

キャスト

マックス・ダ・コスタ：マット・デイモン
デラコート高官：ジョディ・フォスター
クルーガー：シャールト・コプリー
フレイ：アリシー・ブラガ
フリオ：ディエゴ・ルナ
スパイダー：ワグネル・モウラ
ジョン・カーライル：ウィリアム・フィクトナー
パテル大臣：ファラン・タヒール
ドレイク：ブランドン・オーレ
クロウ：ジョシュ・ブラッカー
マチルダ：エマ・トレンブレイ
サンドロ：ホセ・パブロ・カンティージョ

スタッフ

監督：ニール・ブロムカンプ
音楽：ライアン・エイモン
脚本：ニール・ブロムカンプ

映画「エリジウム」ネタバレ・あらすじ

映画「エリジウム」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

エリジウム

地球は環境汚染と疫病の影響で荒廃しており、多くの人々が貧困に苦しんでいます。

一方、富裕層は宇宙に浮かぶコロニー「エリジウム」で生活しており、そこは完璧な環境で、医療ポッドを使えばどんな病気でも瞬時に治すことができます。

エリジウムは地球の軌道上にあり、富裕層だけが住むことができる理想的な場所です。

余命5日

ロサンゼルスに住む子供のマックスとフレイは、将来の夢を語り合い、マックスはエリジウムに連れていくと約束します。

成長したマックスはエリジウム関連の工場で働いていますが、ある日、過去の盗みのせいでロボット警察に捕まり、腕を折られてしまいます。

このため、工場に行けなくなり、幼馴染のフレイが働く病院に行きます。

フレイには幼い娘がおり、彼女は白血病にかかっていました。

再会を喜びながらも、娘の病状を知ったマックスは深く心を痛めます。

その後、工場で放射能に曝され、余命5日と宣告されます。

アーマー

エリジウムでは、防衛長官デラコートが総裁を無視してクーデターを画策しており、エリジウム関連企業のCEOジョン・カーライルに、データ書き換えのウイルスを頭に保管させています。

デラコートはカーライルにエリジウムに来るよう指示します。

マックスは余命が短いため、エリジウムへの潜入を決意し、闇業者からエリジウムに入るためのアーマーを身体に取り付けます。

データの転送に成功

マックスはジョン・カーライルの脳内に保存されている重要なデータを奪取するため、かつての強盗仲間たちと共にカーライルを拉致する計画を立てます。

彼らは小型飛行機でカーライルを運ぼうとしますが、マックスはその飛行機を襲撃し、カーライルを確保します。

しかし、飛行機は墜落し、カーライルはデラコートに危機を伝えます。

デラコートは地球にいる傭兵のクルーガーを派遣し、マックスとカーライルの確保を命じます。

マックスはカーライルの脳に接続し、データのダウンロードを開始しますが、クルーガーの接近により、作業は困難になります。

マックスの仲間たちが次々と犠牲になる中、マックスはなんとかデータの転送に成功し、フレイの自宅に逃げ込みます。

飛行船の大破

フレイはマックスの腕にエリジウム通行証の焼印を見て、自分の娘をエリジウムに連れて行ってほしいと懇願しますが、マックスはこれを断ります。

その後、クルーガーがフレイと娘を人質に取り、マックスと共にエリジウムへ向かうことになります。

飛行船がエリジウムに向かう途中で激突し、大破します。

クルーガーは重傷を負い、マックスもクルーガーの部下に攻撃されて意識を失います。

墜落の原因

マックスが意識を取り戻すと、デラコートが彼のデータを抜き取っている最中でした。

マックスは力を振り絞り、装置から外れて、監視者にフレイの居場所を吐かせます。

クルーガーは部下によって医療ポッドに運ばれ、身体の修復を行います。

クルーガーは墜落の原因をデラコートに責められ、怒りに駆られてデラコートを刺し、マックスを追いかけます。

新たな希望

マックスとクルーガーの壮絶な戦いが繰り広げられ、最終的にマックスがクルーガーを倒します。

マックスは中央制御室に侵入し、データをアップロードしますが、意識が次第に遠のいていきます。

データのダウンロードが完了すると、マックスは息絶えます。

データの書き換えが成功し、地球の市民もエリジウムの住民として認識されるようになります。

これにより、エリジウムから多くの医療ポッドが地球に派遣され、フレイの娘を含む多くの病人が治療を受け、健康を取り戻します。

エリジウムの住民と認識された地球の人々は、医療ポッドによって新たな希望を手に入れます。

映画「エリジウム」考察や感想

映画『エリジウム』は、未来の地球と宇宙コロニー「エリジウム」を舞台に、社会的な格差とその解決策を描いた作品です。地球は環境汚染と疫病で荒廃し、多くの人々が貧困に苦しんでいます。一方、エリジウムは富裕層だけが住むことができる理想的な場所で、医療ポッドによってどんな病気も瞬時に治せる完璧な環境が整っています。

物語は、ロサンゼルスに住むマックスの視点で進行します。マックスは過去の犯罪歴からロボット警察に捕まり、腕を折られたことから余命5日と宣告されます。彼は幼馴染のフレイと再会し、彼女の娘が白血病にかかっていることを知り、エリジウムへの潜入を決意します。エリジウムに行くためにアーマーを装着し、過去の仲間と共にエリジウム関連企業のCEOからデータを奪取する計画を立てます。

エリジウムでは防衛長官デラコートがクーデターを企て、マックスとカーライルはそれに巻き込まれます。クルーガーという傭兵が地球に送り込まれ、マックスとカーライルの確保を試みます。最終的に、マックスは中央制御室に侵入し、データをアップロードして地球市民をエリジウムの住民として認識させることに成功しますが、その過程で命を落とします。

マックスの犠牲によって、エリジウムから地球に多くの医療ポッドが送られ、病気に苦しむ人々が治療を受け、新たな希望を得ることができます。『エリジウム』は、個人の行動が社会全体にどのような影響を与えるかを描き、社会的不平等への警鐘を鳴らしています。

感想

『エリジウム』を観た感想は、非常に考えさせられるものでした。映画の舞台は、貧困と環境破壊に苦しむ地球と、富裕層だけが住むことができる宇宙コロニー「エリジウム」という対照的な世界です。地球の人々が絶望的な状況に置かれている一方で、エリジウムではどんな病気も瞬時に治る医療ポッドが整備されているという設定が、社会の不平等を強く感じさせます。

主人公のマックスは、自分の余命が短いと知らされたときに、自分だけでなく、友人の娘の命を救おうと奮闘します。彼が過去の仲間たちと協力し、エリジウムに潜入するシーンは緊張感があり、彼の決意が伝わってきました。特に、エリジウムに対する強い思いと、それによって多くの人を助けたいという気持ちが胸に残りました。

映画のラストで、マックスが自らの命をかけてデータを書き換え、地球の人々がエリジウムと同じように医療を受けられるようになるシーンは、非常に感動的でした。彼の犠牲が多くの人々に希望をもたらすという結末は、正義感や自己犠牲の美しさを感じさせましたが、その一方で、どこまで本当に救われたのかと考えると複雑な気持ちにもなります。