「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」は、2024年2月16日に公開された人気アニメ「ハイキュー!!」の劇場アニメで、公開して間もないですが、大きな反響を呼んでいます。
2022年8月13日に『ハイキュー!! FINAL』と題して、テレビアニメの続編となる劇場アニメ二部作の制作が発表されたことにより、期待が待ち遠しかったのではないでしょうか。
本記事では、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」のあらすじやネタバレ、感想を紹介
していきます。
まだご覧になれてない方は、ネタバレがありますので一度ご覧になってから読むことをお勧めします。
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のあらすじ
小学生の頃、春高バレーのテレビ中継で“小さな巨人”に憧れ、烏野高校バレー部に入部した日向翔陽。
しかし、そこには中学最初で最後の公式戦で敗北した相手・影山飛雄の姿が!?
反発しつつも、日向の抜群の運動能力と影山の正確なトスは、奇跡のようなクイック攻撃、“変人速攻”を生み出し、烏野の復活の鍵となる。
東京の音駒高校との合同合宿で、日向は因縁のライバルである孤爪研磨と出会う。
攻撃的なプレースタイルの烏野高校に対し、“繋ぐ”をモットーにした超守備的なプレースタイルの音駒高校。
音駒高校との試合を通じて、新たな可能性を見出していく烏野高校のメンバーたち。
春の高校バレー宮城県代表決定戦や春高の初戦で、強敵を相手に進化を遂げた烏野高校は、春高2回戦で優勝候補の稲荷崎高校を打ち破る。
そして、ついに3回戦で因縁のライバル校である音駒高校と対戦することとなる。
何度も練習試合を行ってきたが、公式の舞台で本気で戦うことはなかった両チーム。
烏野高校対音駒高校の通称“ゴミ捨て場の決戦”が始まる。
約束の場で、“もう一度”の機会が訪れる―。
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のネタバレ
烏野高校と音駒高校の戦いは、“カラス”と“ネコ”の校名が関わる因縁深い一戦で、“ゴミ捨て場の決戦”として知られています。
その因縁は、現在の音駒高校バレー部監督である猫又育史が中学2年生の頃に遡ります。
当時、後に烏野高校バレー部の監督となる烏養一繋と出会い、良きライバルとなった2人でしたが、猫又の東京への引っ越しにより、公式試合での対戦は実現しませんでした。
高校に進学後も、両者は全国大会で戦うことなく、第一回戦で敗退しました。
その後、選手としての経歴は異なりましたが、2人は互いに母校でバレー部のコーチをしていることを知り、烏野と音駒は練習を重ね、監督としての立場での戦いを約束しました。
しかし、監督になっても両校の対戦は実現せず、引退後もその約束は果たされませんでしたが、翔陽と研磨の世代でついにその戦いが実現します。
一繋は不在ですが、その孫である繋心が烏野のコーチとして参加し、世代を超えた戦いが実現します。
出典:ハイキュー公式>>
この戦いの発端は育史と一繋の因縁でしたが、繋心と音駒の現役時代の監督である直井も全国大会での戦いを約束し、翔陽と研磨の関係も重なります。
多くの人々の思いが重なるこの一戦となりました。
烏野高校と音駒高校、それぞれのバレーチームは対照的な戦術を持ち、熱い戦いを繰り広げています。
出典:ハイキュー公式>>
烏野高校はかつての強豪校からの転落後、“飛べない鳥”と揶揄されることもありましたが、翔陽や影山の加入により変化が訪れました。
多様な特技を習得し、負けん気の強いメンバーたちが揃う攻撃的なチームです。
特に翔陽と飛雄による「変人速攻」や、連携して敵を惑わす「シンクロ攻撃」などで戦います。
一方、音駒高校は「守りの音駒」と呼ばれ、受動的な戦闘スタイルが特徴です。
連携し、相手の攻撃を粘り強く受け止めます。
序盤の粘りを続け、セッターである研磨が対策を練り、反撃に転じます。
研磨は音駒にとって重要な存在であり、彼のリーダーシップはチーム全体の力を引き出します。
「血液だ。滞りなく流れろ。酸素を回せ。“脳”が正常に働くために。」という掛け声は、個々の能力を高めるだけでなく、チームの要である研磨を支える戦術を示唆しています。
劇場版『ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』では、烏野高校と音駒高校の熱いバレーボールの戦いが、実際の試合時間に相当する85分の映像で描かれます。
時間の制約から、原作漫画ではドラマチックな描写が抑えられ、いくつかのセリフが割愛される場面もあります。
たとえば、影山のサーブに対する音駒の海信行のレシーブや、月島蛍と山口忠のハイタッチなど、原作では描かれていた多くのドラマチックな場面が映画では省略されています。
一方で、映画では原作にはなかった追加の演出もあります。
例えば、音駒が犬岡を投入して前衛を強化するシーンでは、研磨が2枚の盾を持つ姿が描かれます。この演出は原作には存在しませんが、映画のために追加されました。
原作の36巻には、作者の古舘春一が週刊少年ジャンプでの掲載時に加えたアオリ文「2枚の盾、装備ー!!」が記載されており、このアイデアが映画の演出に取り入れられました。
このようなアレンジは、映画公開のタイミングで加わったものであり、鑑賞後に原作と映画を比較することで、面白い違いを楽しむことができます。
今回の映画では、特筆すべき見せ場は、試合終盤の研磨視点で展開されるクライマックスのシーンでしょう。
研磨に観客が感情移入しやすい演出がなされ、試合の緊張感や興奮がリアルに伝わってきました。
この演出からも明らかなように、『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』では、これまでの原作漫画やTVアニメシリーズとは異なるアプローチが取られています。
主人公である翔陽や影山よりも、ライバルチームである研磨を中心に据えた物語として描かれています。
映画の冒頭から翔陽と研磨の出会いが描かれ、研磨は当初、バレーボールに特別な興味を持っていませんでした。
しかし、試合を通じて翔陽に刺激され、自身の気持ちに変化が生じていきます。
研磨は知略を駆使し、敗北の末にも試合を楽しんだと語り、バレーボールを教えてくれた黒尾に感謝の意を示します。
バレーボールに対する彼の気持ちが試合を通じて変化していく様子が、この映画の最大のドラマとなっています。
その変化が、翔陽以上に研磨を映画の主役に仕立て上げています。
『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』のポストクレジットシーンで、翔向の前に現れたのは星海光来でした。
彼は鷗台高校バレーボール部の2年生で、翔陽と同じく身長が低い選手です。
低身長であることにコンプレックスを持ちながらも、努力を重ねて現在は新たな“小さな巨人”として活躍しています。
彼は翔向にとって、研磨とはまた異なる因縁の選手です。
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦の感想
爆発的なエネルギーと見事な映像演出が、圧倒的な熱量と興奮をもたらし、原作の魅力を保ちながらも、深い人間性と作品の豊かさを体現しています。
回想シーンがやや多いと感じられるかもしれませんが、それでもこの映画は見事に完成されています。
これまでシリーズを見ていない人や久しぶりに見る人でも、試合前に放送席の解説者が選手一人ひとりを説明してくれるので、理解しやすいです。
友人の言葉を借りれば、「逆カーテンコール」のような感覚もあり、とても良かったです。
まとめ
以上、劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のあらすじやネタバレ、感想を紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
劇場版シリーズはもともと2部作として制作されることが発表されており、今回の『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』が第一部に当たります。
次回作の第2部では、光来が所属する鷗台高校との戦いが描かれ、春高の準々決勝が期待されています。
果たして第2部ではどんな結末になるかが楽しみです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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