映画「ハッピー・デス・デイ 2U」ネタバレ・あらすじ！考察と感想

2024年8月6日

映画「ハッピー・デス・デイ 2U」は、2019年｜アメリカ

時を駆けるビッチが誕生日に殺されまくるタイムループ・ホラー「ハッピー・デス・デイ」の続編！

そこで今回の記事では、映画「ハッピー・デス・デイ 2U」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「ハッピー・デス・デイ 2U」解説

自分が殺されまくる誕生日の繰り返しからようやく抜け出したツリー。

だが、今度は恋人・カーターのルームメイト、ライアンがタイムループにはまり、謎の殺人鬼に狙われてしまう。

ツリーはライアンを助けるため、殺人鬼の正体を暴こうとするが…。

キャスト

ツリー：ジェシカ・ロース
カーター：イズラエル・ブルサード
サマール：スラージ・シャルマ
ディーン・ブロンソン：スティーヴ・ジシス
ライアン：フィー・ヴー
ロリ：ルビー・モディーン
ドレ・モーガン：サラ・ヤーキン
ダニエル：レイチェル・マシューズ
グレゴリー・バトラー：チャールズ・エイトキン
ジュリー（ツリーの母）：ミッシー・ヤガー
デヴィッド（ツリーの父）：ジェイソン・ベイル
ステファニー・バトラー：ローラ・クリフトン

スタッフ

監督：クリストファー・ランドン
音楽：ベアー・マクレアリー
脚本：クリストファー・ランドン
製作：ジェイソン・ブラム

映画「ハッピー・デス・デイ 2U」ネタバレ・あらすじ

映画「ハッピー・デス・デイ 2U」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

ライアンのループの始まり

大学生ライアン（フィー・ヴ）は車の中で目覚めますが、次のループに巻き込まれます。「ラテン音楽を聞き」「空き缶だらけの車から出る」「道では犬に吠えられ」「木の下の男を驚かせ」「スケートボードの男、環境保護活動家に会う」といった出来事が繰り返されます。ライアンはカーター（イズラエル・ブルザード）の部屋を訪れた後、研究所に向かいます。研究所では、ドレ（サラ・ヤーキン）とサマール（スラージ・シャルマ）が量子原子炉の研究をしていますが、学部長のブロンソン（スティーブ・ジシズ）が現れ、原子炉が停電を引き起こしているとして機械の停止を決定します。

ベビー・マスクの男の登場

その夜、ライアンが暗い部屋にいると、ベビー・マスクの男が現れ、彼を殺害します。しかし、ライアンは再び車で目覚め、同じ「ラテン音楽を聞く」などの1-5のループが繰り返されます。ライアンがカーターの部屋を訪れると、ツリー（ジェシカ・ローテ）もいます。ツリーはかつて同じような恐怖のループを体験したことを話し、ライアンを助けようとします。

量子原子炉の謎

ツリー、カーター、ライアンはバットを持って真相を究明するために研究所に向かいますが、ベビー・マスクに襲われます。ツリーは、ライアンの機械がタイムループを作り出したのではないかと考えます。ライアン、ツリー、カーター、ドレ、サマールは原因を討論します。その夜、ライアン、ツリー、カーターはバスケットボールの試合に行きますが、ライアンは再びベビー・マスクの男に襲われます。ツリーがベビー・マスクを倒すと、その正体は未来から来たライアンであることが判明します。

未来からのライアン

ライアン、ツリー、カーターは未来から来たライアンを椅子に縛り、事情を聞きます。未来から来たライアンは、量子原子炉が引き起こす大惨事を防ぐために来たと説明し、機械を壊そうとします。そこに学部長のブロンソンが現れ、機械の電源を切るよう指示しますが、機械は暴走し、全員が吹き飛ばされます。

ツリーの再びのループ

ツリーは再びカーターの部屋で目覚め、以前と同じループ体験が繰り返されることに気づきます。「父からの電話を無視」「金髪のライアンに会う」といった出来事が続き、18日の誕生日が再び繰り返されるループ地獄に戻ったと感じます。ツリーは外に出ると、「サングラスの男と環境保護活動家に会う」「車のクラクションを聞き、スプリンクラーを見て、集会で男が倒れる」「ティムに会う」といった以前のループが再び繰り返されます。ツリー、カーター、ライアンはこの現象の原因を話し合いますが、ライアンの複雑な科学理論はツリーには理解できません。

ルームメイトとの再会

部屋に戻ったツリーはルームメイトのロリに会いますが、今回は毒入りケーキは渡されません（前作ではロリが毒入りケーキでツリーを殺そうとしました）。さらに、ダニエルが登場し、ツリーはダニエルとカーターのキスを目撃してショックを受けます（前作ではダニエルとカーターは無関係でした）。ツリーは久しぶりに父に会い、驚くことに母も現れて抱き合います（前作では母は亡くなっています）。これにより、ツリーは今回のループが異なる次元で起きていることに気づきます。

量子原子炉の実験

ライアンはループの原因を究明するために量子原子炉の実験を続けますが、ツリーはトゥームズ（前作で彼女を襲った凶悪犯）の殺人のニュースを聞いて病院へ向かいます。ツリーは凶器を持ってトゥームズを探しますが、警官に不審者扱いされて手錠をかけられます。そこへベビー・マスクが現れ、ツリーを襲います。ツリーはロリを警戒しますが、この次元ではロリが彼女を助けようとします。しかし、ロリはベビー・マスクに殺されてしまいます。ツリーは飛び降りて死に、再びカーターの部屋で目覚め、「父からの電話を無視する」というループが再び始まります。

毎日の実験

ツリーはループ地獄を終わらせるため、ライアンの研究所を訪れますが、ライアンたちは機械を正常に作動させるためには複雑な計算式が必要で、解決には時間がかかると言います。ツリーは正しい計算式を導き出すため、毎日異なる方法で死ぬという実験を始めます。彼女は洗剤を飲む、トラックに飛び込む、時計台から飛び降りる、空から飛び降りるなど、さまざまな方法で自殺を繰り返します。いつものように18日が繰り返される中、ツリーは倒れ、カーターが彼女を病院に運びます。病院で目覚めたツリーはグレゴリー医師に会いますが、この次元ではグレゴリーはツリーのことを知りません（前作ではツリーとグレゴリーは不倫関係、しかしこの次元ではグレゴリーはロリと不倫関係にあります）。

グレゴリーとの対決

ツリーはロリが殺されるのを恐れ、グレゴリーの妻が犯人かもしれないと非難します。ロリを救うため、ツリーは病院で銃を持ちベビー・マスクと戦いますが、ロリはすでに殺されています。ツリーはベビー・マスクに襲われますが、ガス爆発を起こして自爆します。再び18日が始まり、なぜか数学の天才になったツリーはライアンの計算を成功させます。ライアンはツリーにどちらの次元（前作の次元：ツリーとカーターが恋愛関係で、ツリーの母は死んでいる。今の次元：カーターとダニエルが恋愛関係で、ツリーの母は生きている）を選ぶか尋ねます。ツリーは今の次元を選びます。

ループの最終決断

ライアンがループを終わらせようとしますが、コンピュータが故障します。ツリーはカーターに、今の次元に残るのはカーターのためでなく母のためだと告白し、カーターとダニエルの恋愛を見る次元で生きる苦悩を打ち明けます。その夜、ツリーは両親と幸せな誕生日を過ごします。ライアンのコンピュータがうまく作動し、ループを終わらせようとします。しかし、ツリーはカーターとロリが病院でトゥームズに殺害されたニュースを見てしまいます。ツリーはライアンの研究所に急ぎ、ループの停止をやめさせようとしますが、車は発電所に衝突し、ライアンの機械は止まります。ツリーは最終的に、前作の次元（ツリーとカーターが恋愛関係で、母は死んでいる）に戻ることを決意します。

前作の次元

ツリーは前作の次元に戻ることを決意し、今の次元の人々と別れを告げます。彼女はロリに会い、不倫は良くないと忠告します。ツリーは母に最後の別れをし、ライアンとともにループを終わらせる準備を始めますが、ブロンソンが現れ、電源を切って機械を持ち去ります。ツリーたちはダニエルを使ってブロンソンから機械を盗み出す計画を立て、ダニエルがブロンソンのオフィスで盲目のフランス人留学生のふりをして問題を起こし、ブロンソンが気を取られている間に機械を盗み出します。

ベビー・マスクと対決

その夜、ツリーはロリを救うために病院へ向かい、ベビー・マスクと対決します。ツリーは警官を脅して銃を奪い、ロリを連れ出しますが、ベビー・マスクの正体がグレゴリーであることに気づきます。ツリーはグレゴリーと対決し、彼が不倫を隠すためにトゥームズを使ってロリを殺害しようとしていたことを推測します。そこへグレゴリーの妻が現れ、ロリを殺害しますが、グレゴリーは妻を射殺します。ツリーはグレゴリーを殺し、ロリを救います。

一方、ブロンソンはライアンの研究所に向かい、機械を奪おうとしますが、機械は大爆発します。次にツリーが目覚めた場所は、カーターとツリーが恋愛関係にある次元です。ライアンたちの努力が実り、ツリーは前作の次元に戻ることができたのです。

エンドロール

今回の件で社会奉仕を命じられたライアンたちは清掃をしています。そこへアメリカ軍の関係者が訪れ、ライアンたちの機械と実験に興味を示します。ツリーは最高の実験対象者がいると話し、映画はその対象者であるダニエルが叫び声を上げて目覚めるシーンで終わり、続編を期待させます。

映画「ハッピー・デス・デイ 2U」考察と感想

前作の主人公ツリー（ジェシカ・ローテ）がループの中で成長したように、『2U』ではライアン（フィー・ヴ）が中心となり、ループの苦悩を経験します。ライアンのループ体験は、前作のツリーのものとは異なり、彼の個人的な問題や研究に関連しているため、異なる視点からループの概念を掘り下げています。

ツリーがループに巻き込まれると、前作の次元とは異なる次元での出来事が展開されます。この次元の変化は、ツリーのアイデンティティや人間関係の再評価を促します。前作では母親が亡くなっていましたが、今回の次元では母親が生きており、ツリーは異なる人間関係と向き合うことになります。この設定は、ツリーの内面の変化と成長を象徴しており、選択の重みや自己受容をテーマにしています。

量子原子炉や複雑な科学理論がストーリーの中心にあり、タイムループの原因として描かれています。ライアンと仲間たちが科学的な解決策を模索する中で、科学と個人の感情が交錯します。ライアンの実験や計算は、ストーリーの進行に重要な役割を果たし、科学がどのようにして個人の運命を変えるのかを示しています。

ツリーが次元の選択を迫られる場面では、彼女の道徳的な葛藤が描かれます。ツリーは母親のために現在の次元を選びますが、カーターとの恋愛関係や前作の次元との比較も影響しています。この選択は、個人の幸せと他者の幸福との間での葛藤を象徴しており、自己犠牲と道徳的選択の重要性を浮き彫りにしています。

映画のエンドロールでは、社会奉仕を命じられたライアンたちが登場し、新たな実験対象としてダニエルが提示されます。これにより、続編の可能性が示唆されており、シリーズがさらに広がりを見せることが期待されます。続編では、今回の物語で描かれたタイムループの理論やキャラクターの関係がさらに掘り下げられるかもしれません。

『ハッピー・デス・デイ 2U』は、前作の成功を踏まえつつ、新たな要素を加えることで、タイムループの面白さをさらに深めています。科学的な側面と個人的な葛藤を組み合わせることで、視覚的にも感情的にも楽しませる作品となっています。

感想

『ハッピー・デス・デイ 2U』を観たとき、いくつかのポイントが特に印象に残りました。前作と比べて、続編がどのように新しい方向に進化したのかが興味深かったです。

まず、ライアンのタイムループ体験は、前作のツリーの体験とは異なり、科学的な要素が強調されていました。ライアンの研究や実験がストーリーの中心となり、タイムループの原因を解明しようとする過程は、新鮮でありながらも前作のテーマを巧みに引き継いでいました。科学と個人の問題が絡み合うことで、物語に深みが増していたと思います。

次に、ツリーが異なる次元での出来事に直面することで、彼女のキャラクターがどのように成長したのかが見えました。母親が生きている次元でのツリーの苦悩や選択は、前作の設定と大きく異なるため、彼女の内面的な葛藤がより強調されていました。特に、母親との別れやカーターとの関係の変化が、ツリーのキャラクターに新たな層を加えていたと感じました。

ループの終息に向けたツリーの選択も印象的でした。彼女がどちらの次元を選ぶかという場面で、個人的な幸せと他者の幸福との間での葛藤が描かれており、感情的な重みが感じられました。ツリーが自己犠牲の選択をする場面は、彼女の成長と成熟を象徴しており、前作とはまた違った深い感情が引き出されていました。

最後に、エンドロールでの続編の布石は、シリーズの未来への期待感を高めました。社会奉仕を命じられたライアンたちと、続編の可能性を示唆するシーンは、次回作がどのように展開するのかを考える楽しみを残してくれました。