『あの花咲く丘で、再び君に逢えたなら』は、2023年12月8日公開された反抗期を迎える中学生が戦争末期の日本へタイムスリップし、特攻隊員の青年との交流を通じて戦争の非情さや真実の愛に触れる物語です。
今回は映画化が決定したこの小説のあらすじやネタバレ、感想についてご紹介いたします。
また、ご覧になられていない方は一度ご覧になられてから読むことをおすすめします。
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたらのあらすじ
中学2年生の百合、加納百合はある日、突如として第二次世界大戦中の日本へタイムスリップしてしまう。
迷える彼女は、特攻隊員である佐久間彰に連れられ、鶴屋食堂で住み込みで働き始める。
未知の生活に戸惑う百合に対し、彰は花が咲き誇る丘に連れて行き、元気づける様々なサポートを提供する。
百合は戦争末期の日本の若者たちができるはずのない夢を抱き、自身の時代を懐かしむ思いを抱く。
そして、ある日、百合は彰が特攻隊員として敵に向かって飛ぶことを知り、衝撃を受ける。
さらに、彼女は「早く日本が負けて戦争が終わればいい」と発言し、憲兵に問い詰められるが、彰に救われる。
その出来事から、百合は彰に恋心を抱くようになるのだった。
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたらのネタバレ
大規模な空襲に巻き込まれた百合は、危機感を覚えつつも、彰に助け出される。
特攻出撃が迫る中、百合は彰に誘い出し、「彰のことが好き。だから一緒に逃げよう」と告白する。
「ここで逃げるわけにはいかない」と拒絶されるが、百合は未来から来て日本が負けて戦争が終わることを伝える。
将来への期待を抱く彰だが、「君がいた未来を変えたくない」として特攻を選ぶ。
そして、彰は百合に口づけを交わす。
特攻の日が訪れ、彰は百合に「ユリの花」を手渡す。
別れを惜しむ百合だが、すぐにタイムスリップし、現代の日本に戻る。
母親に叱られながらも、百合は母の心配を理解し、平凡な日常に戻る。
課外授業で「特攻資料館」を訪れた百合は、彰の写真と手紙を見つける。
手紙には、彰の思いが綴られ、百合は涙する。
しばらく経ったある日、学校で彰に似た青年に出会う。
青年は編入生として現れ、百合は彼との出会いに不思議な懐かしさを感じるのであった。
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたらの感想
“最初から涙がとまらない理由がわからなかった。
言葉はそれほど多くなかったが、彼の百合への深い愛情が強く伝わってきた。
「戦争のない時代に生まれていたなら、君と共に一生を過ごしたかった」
もし可能なら、これから幸せに生き、笑顔で過ごす2人の姿を見たかった。
彼の思慮深い言葉で綴られた手紙がどれほど美しかったか、そしてその歌詞の美しさ。
やはり日本語は美しい。
映画を観終わった後、水上恒司が演じた彰のことを知って、もう一度その歌を聴くと、再び胸が苦しくなった。
恐らく、水上恒司が彰を、福原遥が百合を演じたことは良かったと思う。
余談だが、物語が王道で展開が無駄なことがないためか、恋愛が重要視されているが、少し物足りなさを感じた。
ただし、戦争映画としての視点が異なるため、その物足りなさを感じるのは不適切かもしれない。”
“空襲が起きた時、一般の人々が避難する方向と逆に、私は鶴さんのもとに向かいました。
当時の人々はその時の状況に詳しいから大丈夫だと信じていたんですよ！
あなたは自分の命を守るためにも避難しなさい！！って気持ちになって、正直、ちょっと見ていられなかった（笑）
好きな人が死ぬことが分かっているのに、なおかつ戦場に送り出すこと、本当に辛いですよね、、当時の人々も同じように”
“感じ方は様々かもしれませんが、私は非常に感動して涙が止まりませんでした。
「もしも戦争のない時代に生まれて、
君と一緒に過ごす日々が当たり前でないことを痛感し、大いに泣けた。」
国のために命を捧げることが正義とされた時代に、一種の洗脳を感じました。
巨大な船に対して小さな飛行機で挑むことが無意味であることは、多くの人が理解していたでしょう。
その考えを抑えつけて飛行機に乗り込む人々や、彼らを送り出す人々に心から胸が痛みました。”
“タイムスリップの設定で、戦時中を舞台に描かれたラブストーリーについての映画を観てきました。
福山さんが長崎を背景にした主題歌に参加しているとのことで、興味津々でした。
実際に年末に知覧や万世に関する資料館を訪れたところ、その映画のポスターを発見し、気になっていたので鑑賞することにしました。結論から言うと、観て良かったです。
話の内容とは少し関係がありませんが、映画館で近くに座っていたカップルが序盤から涙を流していたのが印象的でした。
また、別のカップルも涙を流しながらポップコーンを食べていました。
どちらも20代のようでした。彼らが戦争に対してどれだけ思い入れを持っていたのかは分からないですが、監督と水上さんの語る映画の目的を知ると、彼らの涙がその目的そのものだと感じました。
映画は興味を引くことがスタートだとよく言われますが、この作品は戦争経験者との交流が皆無な世代を対象にすると、これ以上のものはないと思います。
若い世代が映画を通じて知覧や万世、回天、そして長崎広島を旅行の目的地に設定するきっかけになればと密かに願っています。
特に知覧と万世については、是非訪れて欲しいと思います。
映画の最後の資料館のシーンで映った水上さんの所属名の意味が分かります。
隼も見られるし、片道切符の意味も理解できます。
自分の立場を考慮しながら、様々な考えに触発されました。”
“新年最初の映画鑑賞。
あらすじを聞いただけで心惹かれ、期待して映画館に足を運んだ。
ただ、あらすじだけで大まかな展開が予想できるため、中身が非常に重要な映画だったと感じた。
前半から中盤にかけては普通で、特に心をつかむ瞬間はなかった。
後半からラストにかけては感動のシーンが続き、涙も流れたが、ある程度の感動は予想していたし、映画の雰囲気やキャラクターが自分に合っていないのか、映画の世界に没頭できず、画面越しに映像を見ている感覚があり、時折気持ちが離れる瞬間があった。
最後は感動を詰め込みすぎて、少し過剰に感じられた。
主役2人の切ないラブロマンスがメインストーリーだが、特に引き込まれることはなかった。
戦時中であったが、恋愛描写に学園ラブコメのようなリアリティの欠如を感じ、若干冷めた気持ちでいくつかのシーンを見ることがあった。
むしろ脇役の恋愛ドラマの方が魅力的だと感じることもあった。
感動はあったが、どこか爽快感のない印象を残す映画だった。”
“期待値を最大限に抱いて映画館に足を運んだが、期待以上の感動がなく、「う〜ん…」という総合的な印象だった。
設定があまりにも無理があり、途中で笑いがこみ上げてしまった。
ただし、千代と石丸のシーンは非常に感情移入しやすく、心に響いて泣けた。
映画全体を通して、特攻隊にはあまり意味がないのではないかと感じた。
誰かがその役割を果たさなければ戦争は敗北もせず、終結もなかったかもしれないと思う。
しかしながら、作品は当たり前の日常を再評価させ、夢や目標を追い求め、好きなことを追い求めることができる毎日に感謝する気持ちを促してくれるものでした。
期待値が過大だったことは反省すべきだが、作品から得られたメッセージには感謝している。”
まとめ
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キャスト・スタッフのインタビューをはじめ、撮影セットの美術解説や、軍事解説、1945年のキーワードも収録。主題歌『想望』の歌詞や、込められた想いも紹介されております。https://t.co/PYKx9G7IZt pic.twitter.com/z7GX8OVRP8— 松竹ストア 映画・アニメグッズショップFroovie／フルービー (@Froovie) January 5, 2024
以上、あの花が咲く丘で、君とまた出会えたらのあらすじやネタバレ、感想を紹介しました。
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」での感想はいろいろな意見がありました。
「戦争は良くない」、「平和な時代に生まれてよかった」「福山雅治が歌を担当しているの？」などこの映画のメッセージ性や、意外性などに気づいた方々が多い印象が見受けられました。
改めて、この平和な時代に生きてこれるのが幸せだと思わされたのではないでしょうか？
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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