映画「コーヒーが冷めないうちに」ネタバレ・あらすじ！ラストシーンの意味と考察や感想

2024年7月21日

映画「コーヒーが冷めないうちに」は、2018年日本映画｜「本屋大賞」にノミネートされた川口俊和の小説を映画化した感動ドラマです。

あなたの戻りたい過去はいつですか・・？

そこで今回の記事では、映画「コーヒーが冷めないうちに」ネタバレ・あらすじ！ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「コーヒーが冷めないうちに」解説

時田数が従兄の流と切り盛りする喫茶店には、店内のある席に座ると望み通りの時間に戻れるという都市伝説があった。

戻れるのはコーヒーが冷めるまでの時間、現実は変えられないなどのルールがあるが、今日も噂を耳にしたさまざまな客が訪れる。

キャスト

時田数：有村架純
清川二美子：波瑠
賀田多五郎：林遣都
時田流：深水元基
平井久美：松本若菜
新谷亮介：伊藤健太郎
高竹佳代：薬師丸ひろ子
平井八絵子：吉田羊
房木康徳：松重豊
謎の女：石田ゆり子

スタッフ

監督：塚原あゆ子
原作：川口俊和
音楽：横山克
脚本：奥寺佐渡子

映画「コーヒーが冷めないうちに」ネタバレ・あらすじ

映画「コーヒーが冷めないうちに」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」

映画『コーヒーが冷めないうちに』の冒頭では、時田数と従兄の店主時田流が切り盛りする喫茶店「フニクリフニクラ」が紹介されます。

この店には、過去に戻ることができるという座席があり、その座席に座るためにはいくつかの厳しいルールがあります。

ルールには、過去に戻っても現実は変わらないこと、店を出られないこと、コーヒーが冷めるまでの間しか過去にいられないことなどが含まれます。

もしコーヒーが冷める前に飲み干せなければ、幽霊になって店から出られなくなるというリスクもあります。

清川二美子の後悔と挑戦

キャリアウーマンの清川二美子が喫茶店「フニクリフニクラ」を訪れます。

二美子は1週間前に幼なじみの賀田多五郎と喧嘩し、彼がアメリカに行くと言った際に「どこへでも行ってしまえば！」と言ってしまったことを後悔しています。

過去に戻る都市伝説を信じ、謎の女がトイレに行っている間にその席に座り、コーヒーを注文。

数の「コーヒーが冷めないうちに」という言葉と共に、二美子は本当に1週間前の喧嘩の瞬間に戻ります。

過去の自分の過ちを修正し、五郎に本心を伝え、コーヒーが冷める前に飲み干して現在に戻った二美子は、五郎にメールを送り、一緒にアメリカに行く決意を伝えます。

高竹佳代の物語

秋のある日、喫茶店「フニクリフニクラ」の常連である高竹佳代は若年性認知症を患っており、夫の房木康徳に関する記憶がありません。

それでも、康徳は毎日佳代を迎えにこの店を訪れ、佳代の世話をし続けていましたが、妻の病気を受け入れられずに苦しんでいました。

ある日、偶然あの席が空いていたことから康徳はコーヒーを注文し、佳代の病状が進行する前の頃に戻ります。

康徳は佳代から分厚い封筒を受け取り、中には佳代が康徳への愛と感謝を込めて書いた手紙がありました。

その手紙には「患者と看護師ではなく夫婦でいたい」と書かれており、康徳はこれを胸に、妻の病気を受け入れて支え続ける決意を新たにしました。

平井八絵子の物語

冬のある日、女性の平井八絵子がこの店を訪れました。

八絵子は若い頃に旅館を営む両親と対立して家を飛び出し、その後この町でスナックを営んでいました。

妹の久美が度々訪れては実家に戻るよう説得していたのですが、久美は交通事故で他界してしまい、八絵子はこれまでのことを深く後悔していました。

八絵子は早速コーヒーを注文し、最後に久美と会った日に戻ります。

久美から「私はお姉ちゃんとふたりで旅館を経営するのが夢だったの」と告白され、涙をこぼしました。

八絵子は久美に事故の日には絶対に外に出るなと忠告し、時間ギリギリにコーヒーを飲み干して現在に戻ると、実家に帰って旅館を継ぐ決心をしました。

新谷亮介のこと

大学生の新谷亮介は、喫茶店「フニクリフニクラ」の不思議な出来事や店員の時田数のことが気になっていました。

亮介は、この店でコーヒーを淹れるのが時田家の女性に代々受け継がれていることや、謎の女の正体が数の母・要であることを知ります。

要は亡き夫に会うために過去に戻り、戻ってこれずに“幽霊”となっていたのです。

実は要にコーヒーを淹れたのは数であり、彼女はそのことをずっと悔いていました。

亮介は社会人となり、数との結婚を決意します。

数のお腹には亮介との子が宿り、亮介は数を助けるために作戦を考えました。

亮介は数に指定した日時に店に行くよう告げ、数は見知らぬ女の子からコーヒーを淹れてもらって母が幽霊になる直前の時へとさかのぼりました。

要は重い病を患っており、数は幼い頃に戻って要に「ここにいて…行かないで…」とせがみました。

要は余命が尽きる前に娘の成長を見たいとコーヒーを飲み、そのまま時間切れを迎えて戻れなくなっていたのです。

要は娘の成長を喜び、数は前向きな気持ちになることができました。

時田数

やがて数は未来（みき）という女の子を出産し、未来が成長した後、過去に飛んで数にコーヒーを淹れることになるのです。

映画「コーヒーが冷めないうちに」ラストシーンの意味と考察や感想

新谷亮介は、店の不思議な出来事と数のことに興味を持ち、やがて数との結婚を決意します。数のお腹には亮介との子が宿っており、亮介は数を助けるためにある作戦を考えます。数は未来に指示された日時に店を訪れ、見知らぬ女の子からコーヒーを淹れてもらい、母・要が幽霊になる直前の時へとさかのぼります。要は未来に飛んで娘の成長した姿を見たいと願い、コーヒーを飲んで戻れなくなりますが、数は要と和解し、前向きな気持ちになります。数は未来（みき）という名の女の子を出産し、成長した未来が過去に飛んで数にコーヒーを淹れることで、家族の愛と繋がりを強調します。

数と母・要の再会と和解は、過去の苦しみや誤解を乗り越えた家族の絆を象徴しています。

数は母との和解を通じて、心の平安と前向きな気持ちを取り戻します。

数が未来を出産し、未来が過去に飛んで数を助けるというサイクルは、世代を超えた愛と支え合いの象徴です。

これにより、過去の出来事が未来にどう影響を与えるかが描かれています。

映画全体を通じて、時間の流れや過去の選択が現在にどう影響を与えるかがテーマとして描かれています。

ラストシーンでは、過去に戻って修正することはできないが、過去の出来事を受け入れ、未来に向かって進むことの重要性が強調されています。

過去を受け入れ、未来に向かって進むことの重要性を示すこの映画は、視聴者に対して強いメッセージを伝えています。