映画「ミリオンダラー・ベイビー」は、老トレーナーと不遇の人生を送る女性ボクサーの絆と劇的な人生を描いた名作です。
アカデミー賞4冠を達成した、クリント・イーストウッド監督の痛切ドラマ!
映画「ミリオンダラー・ベイビー」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味の考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「ミリオンダラー・ベイビー」解説
不幸な暮らしを送ってきたマギーは、人生の再起を懸けボクシングの名トレーナー・フランキーに弟子入り。
孤独なフランキーとマギーの間には深い絆が芽生え、ボクシングでも頭角を表すように。
そんな中、汚いやり口で知られるビリーとの対戦に挑むのだが…。
キャスト
- フランキー・ダン:クリント・イーストウッド
- マギー・フィッツジェラルド:ヒラリー・スワンク
- エディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス:モーガン・フリーマン
- ショーレル・ベリー:アンソニー・マッキー
- デンジャー:ジェイ・バルシェル
- ビッグ・ウィリー:マイク・コルター
- ホーヴァク神父:ブライアン・オバーン
- アーリーン・フィッツジェラルド:マーゴ・マーティンデイル
- オマー:マイケル・ペーニャ
- ビリーのマネージャー:ベニート・マルティネス
- ミッキー・マック:ブルース・マックヴィッティ
- サリー・メンドーサ:ネッド・アイゼンバーグ
- トラックの少女:モーガン・イーストウッド
- ビリー:ルシア・ライカー
- マーデル・フィッツジェラルド:リキ・リンドホーム
- J・D・フィッツジェラルド:マーカス・チェイト
スタッフ
- 監督:クリント・イーストウッド
- 原作:F・X・トゥール
- 音楽:クリント・イーストウッド
- 脚本:ポール・ハギス
映画「ミリオンダラー・ベイビー」ネタバレ・あらすじ
映画「ミリオンダラー・ベイビー」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
ロサンゼルスにある古びたボクシングジム『ヒット・ピット・ジム』
このジムの経営者でありトレーナーのフランキー・ダンは、”止血の名人”として知られ、ボクシング試合で重要な役割を果たしてきた。
フランキーは、20年来の親友で元ボクサーのエディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリスと共にジムを運営し、これまでに多くの優秀なボクサーを育ててきた。
しかし、不器用で気難しい性格のため、ボクサーの安全を最優先するあまり、慎重な試合しか組まず、より大きな成功を目指すボクサーたちは他のジムに移っていった。
また、フランキーは娘ケイティと長らく音信不通であり、手紙を書いても宛先不明で戻ってくるばかりだった。
ある日、フランキーのジムに、アメリカ中西部の田舎町からやって来た31歳の女性、マーガレット・“マギー”・フィッツジェラルドが入門を申し込みました。
マギーは亡き父親以外から愛されたことがなく、生活保護受給者の母アイリーンや兄弟と共にトレーラーハウスで貧しい生活を送っていました。
自分の生きる道
ボクシングに自分の生きる道を見出したマギーは、ウェイトレスとして働きながらジム代を工面し、フランキーが止血係を務める試合に出向いてトレーナーになってほしいと頼みました。
しかし、愛弟子のビッグ・ウィリーを他のジムに引き抜かれたばかりのフランキーは最初は断ります。
しかし、スクラップは必死でトレーニングに励むマギーにボクシングの才能を見出し、アドバイスを送りました。
マギーの本気を感じ取ったフランキーも、彼女とスクラップの熱意に折れ、本格的に指導を始めました。
やがてプロデビューを果たしたマギーは順調に勝ち続け、評判を集めました。
フランキーとマギーの間には、実の親子以上に固い絆が生まれていきました。
英国チャンピオンとのタイトルマッチ
その強さから階級をウェルター級に上げたマギーは、英国チャンピオンとのタイトルマッチに挑むことになりました。
フランキーは、背中にゲール語で「モ・クシュラ」と書かれた緑色のガウンをマギーに贈ります。
マギーがその言葉の意味を尋ねても、フランキーは曖昧に笑うだけでした。
マギーはファイトマネーで故郷の家族に一軒家を買いましたが、母アイリーンは生活保護が打ち切られると不満を漏らし、娘のボクシングを快く思っていませんでした。
そんな中、マギーとフランキーに100万ドルのファイトマネーがかかった大きなタイトルマッチの話が舞い込みます。
WBA女子ウェルター級チャンピオン、“青い熊”のビリー。
対戦相手は反則を厭わないWBA女子ウェルター級チャンピオン、“青い熊”のビリー。
試合はマギーが優勢に進めていましたが、ラウンド終了後にビリーが放った反則パンチを受けたマギーは、コーナーの椅子に頭から突っ込み、そのまま病院に搬送されました。
マギーは全身不随となり、人工呼吸器が欠かせない状態になってしまいました。
フランキーは深い負い目を感じ、あらゆる医者に相談しましたが、頚椎が折れ神経も切れているマギーには治療法がありませんでした。
リハビリ施設に移ったマギーの元に、旅行から戻った母アイリーンたち家族が訪れましたが、彼らにはマギーへの愛情や思いやりがなく、逆に彼女の財産を奪おうとしました。
深く傷ついたマギーは家族と絶縁を宣言しました。
フランキーの帰りを待っている
生きる希望を完全に失ったマギーは自殺未遂を繰り返し、ついにはフランキーに安楽死を懇願しました。
フランキーは苦悩の末、ガウンに書かれた「モ・クシュラ」の意味が「愛する人よ、お前は私の血肉」だと告げ、マギーの生命維持装置を外し、アドレナリンを大量に投与しました。
マギーはフランキーに微笑みかけながら静かに息を引き取りました。
フランキーはその後、姿を消し、ジムには二度と戻ってきませんでした。
現在、ジムはスクラップがトレーナーとなり、若いボクサーたちを育てながらフランキーの帰りを待っているのでした。
映画「ミリオンダラー・ベイビー」ラストシーンの意味の考察と感想
フランキーがマギーに安楽死を施す決断は、彼の深い愛と自己犠牲を示しています。
マギーの苦しみを見て、自らの倫理的・宗教的信念を超えて、彼女の望む方法で苦しみから解放することを選びました。
この行為は、フランキーにとっても大きな精神的犠牲を伴うものであり、彼の人間性と愛情の深さを強調しています。
マギーが「自分らしく死にたい」と願うシーンは、人間の尊厳と選択の自由についての重要なメッセージを伝えています。
彼女は自分の人生の最期の瞬間を自分で決めることで、自らの尊厳を保とうとします。
このテーマは、現代社会における安楽死や医療倫理の議論とも深く関連しています。
また、フランキーがマギーを失った後、ジムから姿を消すことは、彼の深い孤独と喪失感を象徴しています。
彼はマギーにとっての父親的存在であり、彼女の死は彼にとっても大きな痛みとなりました。
彼の消失は、彼が二度と元の生活に戻れないほどの傷を負ったことを示しています。
感想
「ミリオンダラー・ベイビー」のラストシーンは、非常に感動的で心に残るものでした。
フランキーの苦悩と決断、マギーの強い意志と尊厳が描かれたこのシーンは、観る者に多くのことを考えさせます。
フランキーの姿を消すという結末は、彼の心の中の深い喪失感を強調しており、観る者に大きな余韻を残します。
スクラップがフランキーの帰りを待ち続けるというラストの描写も、友情と希望のテーマを暗示しています。
全体として、この映画は人間の尊厳、愛、そして自己犠牲についての深い洞察を提供しており、観る者に強い感動を与えます。
この映画を観た後、私たちは人間の尊厳や生命の価値について改めて考えさせられます。
フランキーとマギーの物語は、決して簡単ではない選択に直面することの難しさと、その選択が持つ深い意味について教えてくれます。
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まとめ
今回の記事では、映画「ミリオンダラー・ベイビー」」ネタバレを解説しました。
映画「ミリオンダラー・ベイビー」は、老トレーナーと不遇の人生を送る女性ボクサーの絆と劇的な人生を描いた名作です。
アカデミー賞4冠を達成した、クリント・イーストウッド監督の痛切ドラマ!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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