映画「アルキメデスの大戦」は、三田紀房の同名漫画を『永遠の0』の山崎貴監督が実写化。
天才数学者を菅田将暉が、海軍少将・山本五十六を舘ひろしが演じる。
嘘をつかない数学だけに説得力はあります。
そこで今回の記事では、映画「アルキメデスの大戦」ネタバレ・あらすじ!ラストの意味と伏線を考察していきます。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「アルキメデスの大戦」解説
欧米列強との対立を深める日本は、1933年、軍拡路線に舵を切り、秘密裏に世界最大の戦艦・大和の建造を計画。
海軍少将・山本五十六はこれからの戦いに必要なのは航空母艦だと進言するが、上層部は耳を貸さない。
そこで山本はある人物に近づく。
キャスト
- 櫂直:菅田将暉
- 山本五十六:舘ひろし
- 田中正二郎:柄本佑
- 尾崎鏡子:浜辺美波
- 大里清:笑福亭鶴瓶
- 大角岑生:小林克也
- 宇野積蔵:小日向文世
- 永野修身:國村隼
- 嶋田繁太郎:橋爪功
- 平山忠道:田中泯
スタッフ
- 監督:山崎貴
- 原作:三田紀房
- 音楽:佐藤直紀
- 脚本:山崎貴
- 製作:市川南
映画「アルキメデスの大戦」ネタバレ・あらすじ
映画「アルキメデスの大戦」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
ヤマト沈没
時は昭和20年4月7日、坊ノ岬沖での壮絶な海戦。
日本の戦艦「大和」は、アメリカ軍の猛烈な攻撃に晒され、最終的には損傷を受けて転覆、爆発し、海に沈みました。
この戦いで、3,000人以上もの命が失われた。
しかし、この出来事の裏には12年前から始まる物語があります。
巨大戦艦の建造
海軍少将の山本五十六は、航空機を主力とした海戦の時代が来ると予見し、藤岡喜男造船少将に新型航空母艦の設計を命じました。
一方で、「大艦巨砲主義派」の嶋田繁太郎海軍少将は、巨大戦艦の建造を主張しました。
そして、その決定は半月後の会議で行われることになりました。
会議の後、山本、藤岡、そして彼らを支持する海軍中将の永野は、今後の戦略を練るために料亭で集まりました。
しかし、彼らの夜は思わぬ展開に。
部屋に入った彼らを迎えたのは、学生服を着た若者でした。
彼は、芸者たちと遊びながら軍人を嫌っていることを明かしました。
そして、彼の正体は尾崎財閥の出身で、退学した大学生でした。
彼は大金を使って芸者たちを楽しませていましたが、山本たちを追い返そうとしました。
しかし断る!
山本は永野に、平山案の見積もりが虚偽である可能性があることを指摘し、真実を暴く計画を立てるのでした。
山本は、部下の田中を連れて、先日会った若者である櫂直の下宿を訪れた。
櫂にアメリカへ留学する計画を告げると、山本は彼にアメリカとの戦争が起こる可能性があることを警告した。
驚いた櫂は「勝てるはずがない」と言うが、山本は巨大戦艦の建造を推し進める嶋田たちを止める手助けをしてほしいと頼む。
山本は、そのような戦艦ができれば国民は勝利を確信し、幻想に取り憑かれるだろうと説明する。
しかし、櫂は断る。
戦火の幻
櫂はかつて、尾崎に連れられて海軍の嶋田と会ったことがあった。
そこで戦艦の建造に反対する意見を述べ、それが嶋田たちの怒りを買い、立場を追われたのだった。
日本を発つ日、港には尾崎の娘である鏡子が見送りに来ていた。
その背後に戦火の幻が見えた櫂は、船を下りて山本が待つ車へと向かった。
山本が“少佐”の地位で櫂を迎え、平山案の見積もりを計算し直すように依頼し、部下の田中を助手につけました。
メモる
櫂が海軍省に着くと、永野に会いました。
永野が冗談を言って櫂は困った様子。
山本が急いでその冗談を撤回します。
櫂には日当たりの悪い北側の部屋が与えられ、雨漏りしていた。
資料といえば、藤岡が記憶を頼りに書き起こした書類が二、三枚しかありませんでした。
さらに、海軍省内で資料を見ようとしても軍規によって断られ、計算し直すための資料は一切手に入りませんでした。
櫂は本物の戦艦を見るため、横須賀港に向かいます。
そこで偶然にも“長門”という戦艦に乗船する機会を得ました。
櫂は田中に艦長を引き出して、機密の設計図を盗み見ることに成功しました。
そして、艦内の様々な場所を巻尺で測り、手帳にメモを取りました。
平山案の見積もり
海軍省に戻った櫂はメモをもとに長門の図面を起こし、平山案の見積もりを計算し始める。
味方は得られず、平山陣営からの嫌がらせも受けながら、2日間で初期図面を完成させた。
次は、見積もりに必要な材料費や人件費の根拠となる資料を探す。
田中の提案で民間の造船会社に打診するが、海軍からの命令で協力を得られない。困った櫂は鏡子に助けを求める。
鏡子の提案で大阪の造船会社を訪れるが、大里に断られる。諦めかけたその時、鏡子が現れる。
鏡子の剣幕に押され、大里は櫂に協力することに決めた。
彼は過去の資料がある倉庫へ案内し、一週間でそれらを検証すれば平山案の嘘を暴けると告げた。
櫂たちは安心した。
尾崎造船の意図
櫂は、「なぜ尾崎造船が大損を覚悟してまでこの平山案の戦艦造船を引き受けるのか」と疑問でした。
大里が、他の巡洋艦と抱き合わせで受注するのだと、尾崎造船はそうやって大きくなった会社なのだと教えてくれました。
その時、田中宛に永野中将からの電報が届いた。
明日の決定会議が急遽午前11時に変更されたという。
計算していたことでは間に合わない。
櫂は設計図を切り刻み、鉄の量だけ計算してほしいと頼み、切り分けた紙に鉄の量を書き写し、最終夜行列車に乗り込んで東京へ向かった。
列車内でも櫂、田中、鏡子の三人はずっと計算をしていた。
見積もり額の2倍
東京に到着しても、会議の部屋に着いてもまだ計算は終わっていなかった。
会議が始まり、藤岡が若干の減額を申請するも、議長の大角はそれを無視した。
むしろ、永野たちに対し、「私の顔を立てると思って…」と平山案の採択を迫った。
櫂は、計算を田中に任せて立ち上がり、黒板の前で説明を始めた。
グラフを描き、さらに時間を稼ぐために数式を書き始めた。
櫂は船の鉄の量を元に正しい見積もり金額を導き出すと豪語し、これに対し、嶋田は資料を持ってきて確かめるように要求した。
櫂は水雷艇千鳥、重巡洋艦妙高と立て続けに正しい解答を導き出し、ついに平山案を計算すると、その金額は提案された見積もり額の2倍近い金額だった。
藤岡の提案した空母
その事実を突きつけられた平山はしばしの沈黙ののち、「真実?そんなものが何になる?」と開き直り、他国に見積もりが漏れた場合、正式な見積もりが知られれば列強はさらに強い戦艦を作ってくる、
敵をあざむくにはまず味方からだ、と持論を展開します。
その言葉で場の空気は一変し、大角は平山案を採用すると決定します。
櫂は、貼り出されていた平山案の設計図をじっと見つめ、「この船には重大な欠陥があります」と声を上げました。
最大級の横波に対して構造的に耐えられないという櫂の指摘に、平山は再度設計図を見直し、
そして自分の非を認めました。
自ら提案を取り下げ、結局藤岡の提案した空母が採用されたのでした。
戦艦大和
一ヶ月後、櫂は平山に呼び出された。
部屋には20分の1スケールの戦艦の模型が置かれており、平山はこの案を再び復活させたいと告げる。
櫂には一度図面を起こした船の完成姿を見たいはずだと挑発する。
しかし、櫂は否定する。
平山は、「日本人は負け方を知らない。最後の一人まで戦おうとするだろう。だが、国を象徴するような巨大戦艦があればどうだろう」と言う。
彼はあえて巨大戦艦を作り、それが沈むことで戦意を喪失させ、国民に負けを認めさせるための“洗脳”にしたいと考えていた。
そして、その意図にふさわしい名前を考えていた。
その名前は「大和」だった。
9年後
船を下り、岸から戦艦大和を見つめる櫂の目には涙が浮かんだ。
その理由を問われた櫂は、「この国のようだ」と答えた。
軍人はその意味を理解せず、「そうですね。まさに大日本帝国の象徴です」と誇らしげに答えたのでした。
映画「アルキメデスの大戦」!ラストの意味と伏線を考察
ラストの場面は、櫂が戦艦大和を見て涙を流す場面から始まります。
この場面は、戦争の深刻な影響や国家の誇りと喪失を象徴しています。
櫂の涙は、戦争による犠牲や悲劇に対する深い哀悼の念を表しています。
櫂が「この国のようだ」と述べた時、彼は戦艦大和の姿に自らの国家や歴史を見出しているのです。
戦艦大和は日本の最高の技術と力の象徴であり、同時に国家の誇りと威厳を体現しています。
しかし、その巨大な存在は一方で戦争という過酷な現実を象徴し、その沈没は国家の崩壊や悲劇を意味します。
櫂の涙は、戦争によって失われる多くの命や、その過程で傷つけられる国家の心情を象徴しています。
彼は自らの国家に対する愛と、同時に戦争による悲劇に対する哀悼の念を胸に抱いているのです。
この場面は、戦争の本質やその影響を考える機会を与えています。
櫂の涙と発言は、戦争がもたらす犠牲や悲劇に対する深い理解と同時に、国家や歴史の重要性に対する彼の内面を表現しています。
戦艦大和の姿は、日本の歴史と文化、そしてその未来への思いを象徴しています。
櫂の涙は、その象徴的な存在に対する彼の複雑な感情を表しており、この場面は読者や視聴者に深い考察を促すものとなっています。
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まとめ
今回の記事では、映画「アルキメデスの大戦」ネタバレを解説しました。
映画「アルキメデスの大戦」は、三田紀房の同名漫画を『永遠の0』の山崎貴監督が実写化。
天才数学者を菅田将暉が、海軍少将・山本五十六を舘ひろしが演じる。
嘘をつかない数学だけに説得力はあります。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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