映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、2016年日本映画|七月隆文の同名小説を三木孝浩監督が映画化。

20歳の男女による30日の「時の奇跡」を描いたファンタジックラブストーリーです。

そこで今回の記事では、映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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目次

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」解説

京都の美大に通う南山高寿は、電車の中で福寿愛美を一目見た瞬間、恋に落ちる。

勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとするが、彼女はなぜか突然涙してしまう。

そして、初めてのデートで告白をし、交際が始まるが、愛美には大きな秘密があり…。

 

キャスト

  • 南山高寿:福士蒼汰
  • 福寿愛美:小松菜奈
  • 林:山田裕貴
  • 福寿愛美:清原果耶
  • 上山正一:東出昌大

 

スタッフ

  • 監督:三木孝浩
  • 原作:七月隆文
  • 音楽:松谷卓
  • 脚本:吉田智子

 

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」ネタバレ・あらすじ

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

1日目

主人公の南山高寿は眼鏡をかけておとなしい美大生です。

ある日、電車の中で文庫本を読んでいる福寿愛美に一目ぼれします。

彼女が降りる駅で声をかけようとするが、思い悩んでいるうちに彼女を見失います。

しかし、彼女が既に降りていたことに気づき、人気のない場所で彼女を追いかけて声をかけます。「一目ぼれしました。メアド教えてください。」と伝えると、彼女は携帯を持っていないために連絡先を教えられないと言います。

彼は諦めかけた時、愛美が「違うの。本当に持ってないの。だから、少しお話しませんか?」と呼び止めます。

駅のホームで2人は話し始め、愛美の名前と20歳であることを知ります。

高寿は美大でカートゥーンを専攻し、愛美は美容師を目指していました。

普段は降りない駅で間違えて降りてしまったことを語ります。

次の電車が来た時、高寿が「また会える?」と尋ねると、愛美はなぜか泣き出します。

彼女は「うん、また会えるよ」と答え、別れることになります。

 

2日目

翌朝、高寿は同じ時間に電車に乗れば会えると軽く考えていますが、実際には彼女との約束もなく、また駅を間違えていたため、会うことが難しいと感じています。

授業が終わった後、高寿は動物園で課題を進めるためにキリンの絵を描いています。

その時、後ろから声をかけられ、「これ、教室に張り出されるんだよ」と言われたのは愛美でした。

高寿は驚きつつも嬉しく思い、愛美がこの場所をどうやって知ったのか尋ねます。

すると、愛美は昨日高寿が話していたことを覚えていて、さらに宝ケ池に行きたいと言っていたことも伝えます。

二人は宝ケ池に向かうことにし、途中で高寿が5歳の時に溺れて助けてもらった経験を話します。

すると、愛美も5歳の時に同様の経験があることがわかります。

その後、愛美は自分の下宿先の電話番号を高寿に渡し、別れます。

この時、愛美は変わった行動を取り、水玉のノートではなく茶色いメモ帳から1枚を破り、電話番号を書きました。

その晩、友人の上山に彼女ができたと報告すると、上山は即座に連絡してデートの約束をするようアドバイスします。

高寿は何を話せばいいのか戸惑いますが、上山の助言で映画のデートを約束します。

 

3日目

翌日、デートのために学校から帰ろうとした高寿は、昨日描いたキリンの絵が教室に張り出されているのを見つけます。

喜びの中で絵を見つめていると、待ち合わせの時間が迫っています。

慌てて会場に向かいます。友人の上山からのアドバイス通り、事前に下見をしておき、共通の興味を見つけるよう努めます。

待ち合わせの時間になり、映画までの時間つぶしに喫茶店に入ります。

そこで青い服を着たポメラニアンが散歩しているのを見て、高寿が真似をし、愛美を笑わせます。

インテリアの話題で盛り上がり、出店のホットサンドも愛美に気に入ってもらえましたが、彼女が選んだメニューはあまり満足できなかったため、もう一度食べ直しに行きます。

そのために映画の時間に間に合うか心配になりますが、何とか間に合います。

映画が終わるとすっかり日も暮れ、公園では他のカップルたちが過ごしています。

高寿は改めて愛美に告白し、彼女は後ろを向いて涙を流しますが、「涙もろいし、結構わがままで、食べ物で気分が左右される」と笑いながらOKしてくれます。

そして「また明日ね」と言って別れます。

 

4日目

高寿は寮生活から一軒家の下宿に引っ越すことになり、上山の助けを借りて荷物を運びます。

その際、愛美が現れ、3人は初めて顔合わせをします。

荷物運びが終わり、高寿と愛美は二人で荷ほどきをします。

愛美は初めて高寿に「名前で呼んでもいい」と言いますが、その言葉に彼女は涙を流します。

この日から、二人はお互いを「愛美ちゃん」「高寿くん」と名前で呼び合うようになります。

荷ほどきの最中、愛美はカギのついた小箱を見つけます。

それは高寿が10歳の時、宝ヶ池で溺れかけた際に助けてくれた女性から預かったもので、「また会えるよ。その時、一緒に開けよう」と言われたものでした。

夜、門限前に愛美を駅まで送る帰り道、手をつなごうとする高寿に対し、再び愛美は涙を流しますが、「また明日」と言って別れます。

 

5~14日目のある日

2人は一緒に買い物に出かけ、その後愛美が手料理を振る舞います。

高寿は材料から「カレー?」と予測しますが、愛美はブッブーと否定し、鍋でビーフシチューを作ります。

高寿はその味に大満足し、「うま!うちの味と似てる」と言いますが、愛美が「隠し味にチョコレートを入れたからね」と答えると、高寿は驚きます。

どうして愛美が彼の家の隠し味を知っているのか疑問に思いますが、愛美ははぐらかします。

以前、愛美がキリンの絵が教室に貼られることを予測していたこともあり、「愛美ちゃんって実は予知能力ある?」と尋ねますが、彼女はそれをはぐらかします。

 

15日目

高寿は美容師見習いの愛美に髪を切ってもらいます。

愛美に「呼び捨てで呼んでも構わない?」と聞くと、「いいよ」と許可され、二人はお互いを呼び捨てで呼び合うようになります。

しかし、愛美はまたも涙を流します。

夜、二人は映画を見て楽しみ、盛り上がった結果、キスを交わし、そのままベッドに入ります。

しかし、愛美は自分の門限が迫る前に家に帰ることを決め、高寿は駅まで彼女を送ります。

帰宅後、高寿は自分の部屋で忘れ物に気づきます。

それは愛美のノートであり、以前二人が手にしていたものでした。

高寿は気まずく感じながらも、ノートを覗いてみます。

そこには3月15日の日付が書かれており、その先には「彼の30日目(私の1日目)」という文章があります。

さらに不思議なことに、それ以前の日付(3月14日、3月13日など)が遡って書かれています。

高寿は戸惑いますが、それを理解する前に、深夜に愛美からの電話がかかってきます。

愛美は高寿に対して、「忘れ物を見たでしょう?私、隠していたことがあるの。明日の朝6時に高寿の教室に来て。そこで全て説明するから。あの箱、持ってきて」と告げます。

その言葉に戸惑う高寿ですが、すぐに深夜12時になり、愛美の声は電話から消えてしまいます。

彼女は公衆電話から電話をかけていたようで、受話器が揺れているのが見えました。

高寿は混乱しながらも、愛美が言及した「箱」について考えます。

それは彼が10歳の時にもらった鍵つきの箱であることに気づきます。

 

16日目(愛美の15日目)

朝、高寿は愛美の指示通りに教室に向かいます。

そこで愛美が待っており、彼女は奇妙な説明を始めます。

愛美は自分が平行世界の人間であり、高寿とは時間が逆に流れている存在だと告げます。

高寿の明日は愛美の昨日にあたり、まさに「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の物語です。

この理由から、愛美は高寿の未来を知っているのです。

さらに愛美は、二人が20歳の間にはたった30日間しか一緒にいられないと説明します。

その間に再会できるのは5年ごとで、35歳と5歳のそれぞれの年齢でしか再会が可能ではありません。

つまり、高寿と愛美が出会うのは、30年ごとに1カ月間だけなのです。

愛美は高寿に驚きの事実を明かします。

彼女が10歳の頃、高寿が鍵つきの箱を預けたのは、実は30歳の彼女だったのです。

また、高寿が5歳の頃、溺れていたのを助けたのも、35歳の彼女でした。

箱を開けると、愛美がまだ高寿に紹介していないはずの両親と、高寿と愛美の4人の写真が入っています。

この事実に戸惑いながらも、高寿は愛美の日記を思い出します。

そこには「3月14日 彼の29日目(私の2日目)彼の両親に会う。」と記されており、彼の混乱はさらに深まります。

喫茶店に入った高寿は、以前デートした場所であることに気づきます。

そこで初めて見た青い服を着たポメラニアンを真似ようとしますが、愛美はその場面を初めて見たかのように驚いて反応します。

実際には、二人はそれを共有する過去の記憶がないのです。

 

21日目(愛美の4日目)

深夜12時を過ぎ、高寿は愛美に電話をします。

「明日の君に、僕は酷いことをしてしまう、でももう乗り越えたから。愛美のことが大好きだから。明日会えるかな、昨日の君に。」そして、始発でやってきた愛美を抱きしめます。

愛美は驚きつつも「こんなの聞いてないよ」と思わず呟き、高寿を抱き返します。

愛美は高寿に自分が彼と出会った時のことを話します。

 

22日目(愛美の5日目)

この日から、愛美のスケジュールに合わせて、高寿とのデートが始まります。

伏見稲荷に行ったり、飛び石のある河川敷を歩いたりと、二人は無数の思い出を築いていきます。

やかんがない時には鍋でお湯を沸かす方法を高寿が愛美に教えるなどして、残された日々を大切に過ごします。

 

28日目(愛美の3日目)

上山のアパートの屋上で、バーベキューパーティーが行われます。

愛美にとっては初めての上山との対面ですが、愛美は日記のおかげで上山の名前を知っていました。

彼女はちゃんと「久しぶりだね、上山君」と挨拶します。

帰り道で高寿は愛美に「愛している」と告げます。

 

29日目(愛美の2日目)

高寿と愛美は地元に戻り、高寿はたこ焼きを食べながら、かつての未来の愛美の姿を思い出します。

実家では父親が自転車のパンク修理をしており、家族とビーフシチューを楽しみます。

夕食の際、母親からの特別なチョコレートの秘密も明かされ、笑いがあふれる家族の記念撮影があります。

帰りのバスの中で、高寿は愛美と家族になれないことについて悲しみますが、愛美はそれに対し謝るしかありませんでした。

 

30日目(愛美の1日目)

高寿は教室で愛美を待ちながら、彼女をモデルにして肖像画を描きます。

愛美にとっては最初の日であり、高寿は彼女の緊張をほぐすように話しかけます。

二人はこれから起こる30日間について積極的に話し合い、高寿は自分の話が愛美の未来を形作ることに気づきます。

肖像画が完成し、夜、駅のホームで二人は時間が許す限り話をします。

愛美は高寿に「私、いい恋人だった?」と聞き、高寿は「うん」と答えます。

愛美が「これからすれ違っていくんだね」と言うと、高寿は「僕たちはすれ違ってなんかいない、端と端を結んだ輪になって一つに繋がってるんだ。2人でひとつの命なんだ。」と答え、愛美は微笑みます。

そして、夜の12時に電車が通過すると、愛美の姿は消えてしまいます。

高寿と愛美の同い年の20歳の30日間が終わりました。

 

5年後(愛美15歳)

少し大人びた25歳の高寿が、制服を着た15歳の愛美に、20歳の時に描いた肖像画を見せます。

愛美は驚きながらも、高寿に愛されている自分を肖像画で見ます。

 

15年後(愛美5歳)

お祭りの晩、5歳の愛美は屋台の爆発に巻き込まれそうになりますが、35歳の高寿に助けられます。

高寿は愛美の無邪気な質問に答えながら去りますが、この時初めて愛美の初恋が始まります。

 

2日目〜(愛美の29日目〜)

物語は再び愛美の視点で描かれ、これまでの出来事が逆の視点から展開されます。

肖像画のモデルとなり、両親に紹介され、バーベキューを楽しむなど、高寿との日々を振り返ります。

 

1日目(愛美の30日目)

高寿から告白された後、電車に乗り込む愛美は、感情のままに泣き崩れます。

高寿の姿を思いながら、彼が入居していないアパートを通り、彼との思い出に浸ります。

エンディングでは、バックナンバーの「ハッピーエンド」が流れる中、線路を走る電車が物語の終わります。

映画9文字のタイトルの答えは「ベンジャミン・バトン」です。

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映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」ラストシーンの意味と考察や感想

ラストシーンでは、高寿と愛美の物語が時間を超えてつながっていることが描かれます。

特に、愛美が高寿の姿を見つめるシーンでは、過去と現在、または記憶と現実が重なり合っています。

これは、物語の中での二人の出会いや別れが、彼らの人生に深い痕跡を残していることを象徴しています。

高寿と愛美は時間を超えた関係にあり、幾度となく別れを経験しながらも、再び出会うことができます。

このテーマは、人生の中での別れと再会、失ったものを取り戻すという普遍的なテーマを掘り下げています。

物語は時間の経過と共に登場人物たちの成長を描いています。

特に、5年後や15年後のシーンでは、登場人物たちがそれぞれ成長し、変わっていく姿が見られます。この成長と変化が、物語の深みを増しています。

ラストシーンは、物語の終わりと同時に新たな始まりを予感させます。

特に、愛美の無邪気な質問と高寿の答えが、新たな物語の芽を示唆しています。

愛美の初恋が始まるという描写は、物語が完結した後も、登場人物たちの物語が続いていくことを暗示しています。

 

感想

この映画は、高寿と愛美という二人の主人公が時間を超えた恋愛を通じて織り成す物語です。

時間の流れによって別れ、再会を繰り返す彼らの姿は、人間の深い愛情と絆の力を感じさせます。

特に、物語の終盤でのラストシーンは、感動的でした。

愛美が高寿の描いた肖像画を見る場面では、過去の出来事が彼女の記憶に蘇り、視聴者にもその感情が伝わってきました。

時間を超えて愛され続けることの美しさと悲しさが同時に表現されていて、深く心に響きました。

また、登場人物たちの成長と変化も興味深い点でした。

特に、5年後や15年後のシーンでは、高寿と愛美がそれぞれ成長し、新たな人生の段階に進んでいる姿が描かれていました。

この成長の過程が、物語の奥深さをさらに引き立てていました。

映画全体を通じて、時間の経過というテーマが物語の中心にありましたが、それを通じて描かれるのは永遠の愛と希望でした。

終わりがあるからこそ、また新たな始まりが訪れるという希望が、この作品から感じ取れました。

 

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まとめ


今回の記事では、映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」ネタバレを解説しました。

映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、2016年日本映画|七月隆文の同名小説を三木孝浩監督が映画化。

20歳の男女による30日の「時の奇跡」を描いたファンタジックラブストーリーです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

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