映画「高台家の人々」は、2016年に公開された日本映画で、「ごくせん」で知られる森本梢子の人気コミックを原作としています。
この作品は、妄想癖のあるOL・平野木絵と、テレパシー能力を持つエリートサラリーマン・高台光正の恋模様を描いたラブコメディで、家族との絆や個々の葛藤も巧みに織り交ぜられています。
そこで今回の記事では、映画「高台家の人々」ネタバレ・あらすじ!考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「高台家の人々」解説
- 平野木絵(演:綾瀬はるか)
妄想癖の強い内気なOLで、主人公。高台光正との出会いによって、人生が大きく変わっていきます。綾瀬は、木絵のユーモラスで愛らしいキャラクターを自然体で演じています。 - 高台光正(演:斎藤工)
高台家の長男でエリートサラリーマン。心を読むテレパシー能力を持っています。斎藤は、クールで知的な外見と内に秘めた優しさを持つ光正を魅力的に演じています。 - 高台茂子(演:水原希子)
光正の妹で、同じくテレパシー能力を持っています。奔放で明るい性格であり、木絵に対して好意的に接します。水原は、自由奔放でありながらも繊細さを持つ茂子を活き活きと演じています。 - 高台和正(演:間宮祥太朗)
光正の弟で、茂子と同様にテレパシー能力を持っています。彼もまた、木絵に興味を持ち、兄の恋愛を見守ります。間宮は、少し意地悪でユーモアを持つ和正を軽妙に演じています。 - 高台由布子(演:大地真央)
光正たちの母親で、厳格でありながらも家族を大切にする人物。息子の結婚相手として木絵に不安を抱きつつも、最終的には彼女を受け入れます。大地は、優雅で威厳ある母親像を見事に演じています。 - 高台茂正Jr.(演:市村正親)
高台家の父親で、由布子と共に家族を支える存在。心を読む能力を持つ家族を理解し、温かく見守る役割を担っています。市村は、包容力とユーモアを持った父親像を魅力的に描き出しています。 - 斉藤純(演:夏帆)
茂子の友人で、光正に片思いしている女性。木絵と茂子の関係を通じて、自分の想いにも向き合うことになります。夏帆は、純の純粋で健気なキャラクターを丁寧に演じています。 - 岸本浩平(演:坂口健太郎)
茂子が想いを寄せる青年であり、彼女との恋愛模様が描かれます。坂口は、柔らかく穏やかな性格の岸本を魅力的に演じています。 - 高台アン(演:シャーロット・ケイト・フォックス)
光正の祖父の恋人であり、家族の中でも特別な存在。彼女の存在が、物語の根底にある家族の絆に大きな影響を与えます。シャーロットは、異国の地で自分の愛を貫く強い女性を美しく演じています。
映画「高台家の人々」ネタバレ・あらすじ
映画「高台家の人々」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
恋の始まり
物語は、風邪を引いて会社を休んでいた木絵が、職場に復帰すると、高台家の長男・光正がニューヨークから戻ってきていたことから始まります。
木絵は光正と偶然出会い、彼が心を読めるテレパスであることを知らずに、自分の妄想を自由に楽しんでいました。
木絵の空想は、彼女が姫になり、光正がその騎士として彼女を守るというものでしたが、その妄想に笑ってしまった光正は、木絵に興味を持ちます。
光正は、木絵の妄想に引き込まれ、彼女をデートに誘うようになります。
デートを重ねるうちに、木絵は光正の心を読む能力に気づき始め、光正もまた彼女に惹かれていきます。
ある日、木絵が妄想の中で光正に告白すると、その後実際に光正から告白され、二人は恋人同士になります。
秘密と試練
恋が進展する中で、光正は木絵を家族に紹介することを決意します。
高台家には、光正の他にも妹の茂子と弟の和正がおり、彼らもまたテレパスの能力を持っていました。
木絵は、彼らの心が読めるという特殊な能力に驚きますが、その一方で、家族全員が持つこの能力が彼らを結びつけ、同時に悩ませていることにも気づきます。
一方、光正は木絵との結婚を真剣に考え始めますが、母親の由布子は、息子の結婚相手が木絵であることに反対します。
由布子は、家族の能力を受け入れ、さらに家族の一員としての責任を果たせる女性を望んでおり、平凡なOLである木絵にはその資格がないと考えます。
木絵は、光正の母親からの反対に傷つきますが、光正は彼女への愛を再確認し、木絵に心を読む能力を持っていることを告白し、再びプロポーズします。
しかし、この告白により、木絵は自分が光正を幸せにできるのか、自分がこの家族にふさわしいのかという不安に駆られるようになります。
不安と愛の狭間で
結婚式の日が近づく中、木絵は自分が本当に光正を幸せにできるのか、心の中で葛藤します。
式の当日、教会で光正と向き合うも、その場から逃げ出してしまいます。
木絵は実家に戻り、自分の気持ちを整理しようとします。
その間、光正は木絵を諦めず、彼女を探し続けます。
木絵が逃げた理由を理解した光正は、彼女に空港で待っているとメッセージを残し、自らの気持ちを伝えます。
木絵は、自分の気持ちと向き合い、光正の元へ向かおうと決意しますが、途中で倒れてしまいます。
結末と新たな始まり
光正は、木絵が現れることを信じて空港で待ち続けます。
木絵は、光正の祖父の墓に花を供える光正を見つけ、再び彼と向き合います。
木絵の存在を感じた光正は、彼女がそばにいることに気づき、二人は再び結ばれます。
映画「高台家の人々」原作との違い
映画「高台家の人々」は、森本梢子さんの人気コミックを実写映画化した作品です。
物語は、妄想癖があるOL平野木絵と、テレパシー能力を持つエリートサラリーマン高台光正の恋を中心に描かれています。
しかし、原作ファンからは、実写化に対して厳しい意見が多く聞かれます。
特に、キャスト選びに関しては多くの不満が寄せられています。
木絵のキャラクター像が、綾瀬はるかさんのイメージとは大きく異なるという点が批判されており、原作では木絵は大きくも美人でもない設定です。
また、光正様のキャラクターも、映画版では爽やかさが感じられず、日本人離れした濃い顔立ちであることが指摘されています。
ストーリーに関しても、妄想シーンは楽しめるものの、テレパスの能力が木絵にバレる展開が早すぎると感じられます。
また、母親の由布子がテレパスのことを知っている設定は、原作では兄弟が母親にバレないようにしているため、映画版のこの設定は原作ファンにとって納得しがたい部分です。
また、木絵の性格描写にも違和感を感じるファンが多いようです。
原作の木絵は、もっと前向きで決断力のある人物であり、結婚式当日に光正様を置いて逃げるような行動は取らないだろうという意見があります。
そして、映画のラストでは、木絵が空港に向かう途中で土手に座り込んでしまうシーンが描かれますが、この場面も多くの原作ファンにとって理解しがたい展開だったようです。
原作が大好きだったので、実写化には期待していましたが、正直がっかりしました。まず、木絵が綾瀬はるかさんなのは美しすぎて違和感がありました。木絵はもっと普通のOLで、親しみやすさが魅力なのに、その魅力が失われてしまっていて残念です。
映画の結末も原作と違っていて、何だか消化不良でした。光正様が空港で待っているのに、木絵が土手で座り込んでいるシーンは意味が分からなくて、観ていて混乱しました。原作のファンとしては、映画よりも原作を読むことをお勧めします。
映画「高台家の人々」感想
映画「高台家の人々」の原作が大好きで、映画化のニュースを聞いたときにはとても楽しみにしていましたが、実際に観てみるといくつか気になる点がありました。
まず、キャスティングに関してですが、木絵役の綾瀬はるかさんは確かに素敵な女優さんですが、原作の木絵とは少し違う印象を受けました。
木絵はもっと普通のOLで、親しみやすさが魅力だったんですけど、綾瀬さんの演技はどうしても美しさが前面に出てしまっていて、原作の木絵の雰囲気とは違うと感じました。
光正役の斎藤工さんも、原作の光正様とは少しイメージが異なりました。
原作では爽やかで繊細な一面が魅力だったのですが、映画の光正様はちょっと硬い印象があって、もう少し柔らかさが欲しかったなと思いました。
ストーリーの展開も、原作の良さが十分に引き出されていなかったように感じます。
特に、木絵が結婚式をすっぽかして逃げるシーンは、ちょっと唐突に感じましたし、木絵のキャラクターにはそぐわないような気がしました。
原作ではもっと自然な形で物語が進んでいたので、この変更は個人的に残念でした。
映画は原作の持っている魅力を完全には再現できていなかったと思います。
原作を知っているからこそ感じる違和感がありました。
もちろん、映画としては楽しめる部分もありますが、原作ファンの方にはちょっと物足りないかもしれません。
もし原作の雰囲気を味わいたいなら、映画よりもぜひ原作を読んでみてくださいね。
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まとめ
今回の記事では、映画「高台家の人々」ネタバレを解説しました。
映画「高台家の人々」は、テレパシー能力を持つ高台家の人々と、妄想癖がありながらも心の純粋さで彼らの心を動かす木絵の物語です。
結婚という大きな決断に直面し、家族や自分自身の不安を乗り越えていく様子は、笑いと涙を交えた温かい作品となっています。
「高台家の人々」は、恋愛と家族の物語が巧妙に絡み合った、心温まるラブストーリーです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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