映画「三度目の殺人」は、福山雅治、役所広司、広瀬すずの豪華共演で描く心理サスペンスです。
そこで今回の記事では、映画「三度目の殺人」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と伏線を考察と感想を紹介していきます。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「三度目の殺人」解説
解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された三隅。
犯行を自供し、殺人の前科もあった三隅の死刑はほぼ確実。
弁護を担当することになった重盛は、無期懲役に持ち込むため調査を始めるが、調査を進めるにつれ、重盛の中に違和感が生まれていく。
キャスト
- 重盛朋章: 福山雅治
- 摂津大輔:吉田鋼太郎
- 川島輝:満島真之介
- 服部亜紀子:松岡依都美
- 三隅高司: 役所広司
- 山中美津江:斉藤由貴
- 山中咲江:広瀬すず
- 重盛結花: 蒔田彩珠
- 小野稔亮:井上肇
- 篠原一葵:市川実日子
- 重盛彰久:橋爪功
- タクシー運転手:小倉一郎
- 桜井:高橋努
- 三隅の大家:根岸季衣
- 渡辺: 品川徹
スタッフ
原案・脚本・編集・監督:是枝裕和
製作:小川晋一、原田知明、依田巽
映画「三度目の殺人」ネタバレ・あらすじ
映画「三度目の殺人」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
死刑が確定
弁護士の重盛朋章は、容疑者の三隅高司から依頼を受ける。
三隅は先日、男性を殴打し、ガソリンをかけて焼き殺した殺人容疑で逮捕されていた。
彼は最初から罪を認め、窃盗も行っていたため死刑が確定していた。
減刑を望む三隅を引き受けた重盛は、周辺の調査を開始する。
彼の同僚である摂津大輔は、三隅に疑いの目を向けていた。
最初に会ったときから、三隅が供述を繰り返し変えるのに嫌悪感を抱いていた。
重盛も同様に不信感を抱く。
被害者の妻と娘
重盛は何度も三隅を訪ねるが、彼の話は一貫しない。
真実を掴むのが難しい。
暫定的には死刑を回避し、無期懲役を目指して調査を進める。
ある日、重盛は三隅の住居を訪れると、予想外の事実が明らかになる。
被害者は三隅が働いていた会社の社長であり、彼を解雇した男性だった。
三隅の供述通り、殺人は明らかな怨恨によるものであるようだ。
そして、現在メディアで注目されているのは、被害者の娘・山中咲江と母親・山中美津江である。
重盛は三隅の自宅へ向かい、大家に訪ねてこの家を訪れた人物について尋ねる。
すると、足の悪い少女が目撃されていたという。
その少女こそが被害者の娘・咲江であり、三隅と被害者の娘との間に何らかの関係があったことが判明する。
さらに、彼が被害者の妻・美津江とやりとりしたメールが明らかになる。
そのメッセージには、「例の件お願いします」と書かれており、妻からの三隅への依頼を示していた。
『妻・美津江が主犯となる保険金殺人事件』という考えも浮かぶが、確たる証拠はない。
重盛はますます不信感を募らせ、頭を悩ませる。
裁判の日
裁判の日が迫る中、重盛は部下と共に北海道へ向かっていた。
三隅の殺人は初めてではなく、かつて30年の刑を受けた事件の詳細を聞きに来たのだ。
しかし、当時の事件を知る人々も彼の供述の変遷に戸惑っていた。
重盛たちが分かったのは、殺人の事実と、変わらぬ謎めいた性格、そして消息の掴めない三隅の娘だけだった。
裁判の日が訪れる。
その日、裁判では『保険金殺人を企んだ被害者の妻・山中美津江を主犯とした事件』が予定されていた。
しかし、美津江は口を割らなかった。
そして裁判後、重盛たちの事務所を訪れたのは、娘の山中咲江だった。
咲江は衝撃的な事実を告げる
自分と三隅の関係、そして殺された父親の正体。
父親は咲江に性的暴行を繰り返していたのだ。
咲江は裁判で自らの過去を全て話すつもりだった。
その上で三隅を救おうと考えていた。
しかし、その事実を三隅に伝えると、彼は突然「罪を認めない」と言い始めた。
最初は否定していたが、検事と弁護士の両方から「認めれば罪は軽くなる」と言われたからだという。
殺人犯の心理
突然の告白に混乱するも、すでに進行中の裁判を中断することはできなかった。
そして咲江には真実を隠すよう説得され、裁判は続行された。
一時は裁判が混乱したが、最初の予定通り進行し、三隅は有罪とされ死刑が宣告される。
重盛は最後まで三隅の心を理解できなかった。
咲江が父から受けた性的虐待の過去を暴露しようとしたことで裁判が混乱した、と思おうとしたが、結局のところ、真相は明らかにならなかった。
相手が殺人犯である以上、一般の感覚ではその心理を理解することは難しいのだ。
映画「三度目の殺人」ラストシーンの意味と伏線を考察と感想
映画「三度目の殺人」のラストシーンは、物語の核心を浮き彫りにする重要な場面です。
シーンでは、被害者の娘である咲江が父親からの性的虐待の過去を告白しようとし、裁判を混乱させようとします。
しかし、突然、被告である三隅が罪を認めないと主張し、裁判は続行されます。
このラストシーンは、物語の複雑なモラルとキャラクターの心理を浮き彫りにし、観客に深い考察を促します。
このシーンの意味は複雑であり、物語全体のテーマやメッセージに関連しています。
咲江の告白は、被害者やその家族に対する同情と共感を引き出し、彼女の苦しみと闘いを浮かび上がらせます。
一方で、三隅の拒絶は、彼の複雑な心理と、彼が真実を認めることで直面する可能性のある結果を反映しています。
また、このシーンは、裁判の過程における正義と真実の模索を示し、時には現実が期待通りには進まないことを示唆しています。
このラストシーンは物語全体の伏線やテーマとも密接に関連しています。
物語の初めから、三隅の性格や行動についての謎めいた要素が示唆されており、彼の過去の事件や行動が物語の核心に関わっています。
また、咲江の父親からの虐待の伏線も、物語の進行に沿って徐々に明らかにされてきました。
このような伏線が最終的に物語のクライマックスに結びつき、物語の複雑な展開とキャラクターの発展を示しています。
感想
「三度目の殺人」を観て、強い感銘を受けました。
この映画は、単なる犯罪サスペンスではなく、人間の心の闇や葛藤を深く描いた作品でした。
特に、ラストシーンでは被害者の娘である咲江が父親からの性的虐待の過去を告白しようとする場面が印象的でした。
一方で、被告である三隅が罪を認めず、裁判の混乱が生じる様子は、物語の複雑さを際立たせました。
この映画は、正義や真実というテーマを掘り下げながらも、決して単純な答えを与えず、観客に考えさせる作品でした。
人間の心理や倫理的ジレンマを丹念に描きながら、物語は最後まで観客を引き込んでいきました。
また、伏線やキャラクターの心理描写が絶妙に絡み合い、物語全体に奥行きを与えていました。
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まとめ
今回の記事では、映画「三度目の殺人」ネタバレを解説しました。
映画「三度目の殺人」は、福山雅治、役所広司、広瀬すずの豪華共演で描く心理サスペンスです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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