映画「ベルリン・天使の詩」は、ベルリンを舞台に、人間の女性に恋をした天使が人間になるまでの姿を描いた名作です。
ノーベル文学賞作家、ペーター・ハントケの散文詩を思わせるような脚本にも注目ですね!
そこで今回の記事では、映画「ベルリン・天使の詩」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味の考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「ベルリン・天使の詩」解説
人間の心の声を聞くことができる天使・ダミエル。
地上に降りて人間に寄り添い、その声を聞いているうち、サーカスのブランコ乗りの女性・マリオンに恋をする。
彼は人間になって彼女を抱きしめたいと願うが、それは天使の“死”を意味していた…。
キャスト
- ブルーノ・ガンツ
- ソルヴェーグ・ドマルタン
- オットー・ザンダー
- クルト・ボウワ
- ピーター・フォーク
スタッフ
- 監督:ヴィム・ヴェンダース
- 音楽:ユルゲン・クニーパー
- 脚本:ヴィム・ヴェンダース、ペーター・ハントケ
映画「ベルリン・天使の詩」ネタバレ・あらすじ
映画「ベルリン・天使の詩」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
人間に憧れる
東西に分断されたベルリンの街を見下ろす天使ダミエル。
彼は塔の上から人々の心の声に耳を傾け、寄り添うことを使命としていた。
しかし、天使の目に映る世界はモノクロで色がなかった。
ダミエルは日々、街を歩き回り、その日の出来事を親友のカシエルと語り合うのを楽しみにしていた。
しかし、永遠に霊として存在し続けることに次第に疑問を抱き、人間のように感覚を持つことに憧れるようになる。
孤独から解放される
ある日、ダミエルはサーカスのテントを訪れ、空中ブランコの練習をしている団員のマリオンに出会う。
彼が彼女に見入っていると、団長がサーカス団の破産を告げ、今夜のショーが最後になると言う。
虚しさと不安、絶望や孤独を感じるマリオンに、ダミエルは強く惹かれていく。
ダミエルが見守る中、マリオンは失敗の恐怖を乗り越え、最後の演技を見事に成功させる。
ショーが終わると、彼女はひとりライブハウスに向かう。
ダミエルは彼女に寄り添い、混雑した会場で踊るマリオンの手に触れる。
その夜、彼女の夢に天使の姿をしたダミエルが現れ、マリオンは孤独から解放される。
ダミエルは街のコーヒースタンドで俳優のピーター・フォークと出会う。
ピーターはダミエルの姿は見えないが、その存在を感じ取り、天使には経験できない人間としての喜びを語り、人間になることを勧める。
彼が差し出す手にダミエルも応じ、2人は握手を交わす。
天使が人間になる
翌日、ダミエルは親友カシエルと散歩しながら、マリオンに恋をしていることを打ち明け、人間になる決意を伝える。
正気を疑うカシエルが振り返ると、そこには天使のはずのダミエルの足跡があり、気づくとダミエルはカシエルの腕の中で天使としての最後の瞬間を迎えていた。
ダミエルは天使の鎧が頭にぶつかって目を覚ます。
頭の痛みに手をやると、手についた血の赤い色を見て初めて色彩のある世界を実感し、感動する。
彼はピーターに出会ったコーヒースタンドで初めてコーヒーを飲み、その後ピーターに会うために撮影所へ向かう。
再会したダミエルは、ピーターも元天使だったことを知り、人間としての生き方を教えてもらおうとするが、ピーターは自分で見つけるように助言する。
人間になった天使
人間となったダミエルはなかなかマリオンを見つけ出せずにいたが、カシエルが近くにいることを感じ、彼女に再会できるという確信を持ち続ける。
マリオンを探して街をさまよう中、以前彼女が訪れたライブハウスのロックバンドのポスターを見つけ、ライブ会場へ向かう。
そこで、まるで引き寄せられるようにダミエルに近づいたマリオンは、彼が夢に見た天使だと気づき、2人は運命に導かれるように再会を果たす。
ダミエルはマリオンと共に新しい生活を始め、ついに帰る家を持つことになる。
空中ブランコの練習をするマリオンを手伝う彼のそばには、今も2人を見守るカシエルの姿があった。
映画「ベルリン・天使の詩」ラストシーンの意味の考察と感想
ダミエルが人間として生きることを選び、血の赤さに感動するシーンは、人間の有限性と感覚の豊かさを象徴しています。
天使としての永遠の命にはない、一瞬一瞬の経験の価値を強調しています。
彼の選択は、痛みや喜び、愛など、人間の感情や経験のすべてが持つ意味深さを表しています。
ラストシーンでダミエルとマリオンが再会し、互いに引き寄せられるように結ばれることは、愛とつながりの力を示しています。
ダミエルが人間になるきっかけとなったのも、マリオンへの愛であり、その愛が最終的に彼を新しい生活へと導きます。
人間としての愛とつながりの重要性が強調されています。
カシエルが見守る中でダミエルとマリオンが新しい生活を始めるシーンは、天使と人間の共存を示しています。
天使の存在は見えなくなっても、彼らの影響や導きは続いていることを示唆しています。
これは、目に見えないものが持つ力や、見守る存在の重要性を象徴しています。
ピーター・フォークがダミエルに「自分で見つけるように」と言った言葉が、ラストシーンに繋がります。
ダミエルは自分の意思で人間になり、愛する人と出会うために努力します。
これは、自己発見と自由意志の尊さを描いています。
ダミエルの旅は、自己を見つけるための旅でもあり、観客にも自己発見の大切さを問いかけます。
感想
「ベルリン・天使の詩」のラストシーンは、人間の有限な存在とその中にある無限の美しさを讃えています。
天使であったダミエルが、血の赤さに感動し、人間の感覚に喜びを見出す姿は非常に感動的で、人間であることの素晴らしさを改めて感じさせます。
ラストシーンには、存在の意味や愛の力、自己発見の旅といった深い哲学的なテーマが詰まっています。
ダミエルとマリオンの再会と新しい生活の始まりは、希望に満ちた締めくくりです。
人間としての困難や苦しみを乗り越え、愛と共に新たな一歩を踏み出す姿に勇気をもらった気になりました。
カシエルの見守りが続くことで、見えない存在が持つ安心感も感じられました。
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まとめ
今回の記事では、映画「ベルリン・天使の詩」」ネタバレを解説しました。
映画「ベルリン・天使の詩」は、ベルリンを舞台に、人間の女性に恋をした天使が人間になるまでの姿を描いた名作です。
ノーベル文学賞作家、ペーター・ハントケの散文詩を思わせるような脚本にも注目ですね!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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