映画「ゴーストランドの惨劇」は、2018年|フランス|トラウマホラーの鬼才、パスカル・ロジェ監督が6年ぶりに放った衝撃作!
そこで今回の記事では、映画「ゴーストランドの惨劇」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「ゴーストランドの惨劇」解説
人里離れた叔母の家に移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。
新居に到着した夜、暴漢が家に押し入り、母は姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにした。
その惨劇から16年後。
小説家として成功した双子の妹・ベスが久しぶりに実家に戻り…。
キャスト
- ベス:クリスタル・リード
- ヴェラ:アナスタシア・フィリップス
- ベス(10代):エミリア・ジョーンズ
- ヴェラ(10代):テイラー・ヒックソン
- ポリーン:ミレーヌ・ファルメール
スタッフ
- 監督:パスカル・ロジェ
- 音楽:トッド・ブライアントン
- 脚本:パスカル・ロジェ
映画「ゴーストランドの惨劇」ネタバレ・あらすじ
映画「ゴーストランドの惨劇」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
旅立ちと不穏な兆し
10代の姉妹ヴェラとベスは、母親ポリーンの運転する車で、今は亡き祖母の家に向かいます。
ベスはホラー小説家を夢見ており、車中で自作の小説を母に披露します。
母ポリーンはベスの才能を称賛しますが、姉ヴェラは辛辣な批判を浴びせます。
直線道路を走行中、後方から大型のキャンピングトラックがクラクションを鳴らしながら迫ってきます。
トラックは追い抜きざまに手を挙げ、ベスと母も手を挙げて応じます。
その後、立ち寄ったショップでベスは、5人家族惨殺事件の記事を見つけ、興味を引かれます。
祖母の家に到着すると、家中が古い人形で埋め尽くされていました。
引っ越しの片付けが始まる中、ベスは初潮を迎えますが、自分の血を見て卒倒しそうになります。
母が介抱しているところに、ヴェラは「血を見て倒れるようではホラー小説家にはなれない」と冷たく言い放ちます。
母はヴェラを叱りますが、ヴェラは妹ばかり可愛がる母に不満を募らせ、ベスに「自分の荷物を早く片付けろ」と怒鳴りつけます。
突如襲い来る恐怖
突然、大男が家に侵入し、ベスに突進してきます。
もう一人の女装した男も入り込み、ヴェラを取り押さえようとします。
母ポリーンは娘たちを守るため、大男にタックルを試み、ナイフを持った女装した男に飛び掛かります。
母はベスに「今のうちに逃げなさい」と叫びますが、混乱の中で逃げることができません。
16年が経過し、大人になったベスはホラー小説家として成功を収めており、夫と幼い子供と幸せな生活を送っています。
彼女の新作『ゴーストランドの惨劇』がヒットし、テレビ出演も果たします。
番組中、ベスは自分の体験が作品の原動力であったと語ります。
自宅で放送を夫と見ている最中、姉ヴェラから緊急の電話がかかってきます。
ヴェラは「早く帰って来て!」と叫び、電話が切れます。
ベスは夫に事情を説明し、母とヴェラが暮らすあの家に向かいます。
再び始まる悪夢
家に到着すると、優しい母ポリーンが出迎えますが、姉ヴェラは見当たりません。
母にヴェラの様子を尋ねると、彼女は精神状態が不安定で、地下室に籠もっていると言われます。
ベスが恐る恐る地下室に降りると、顔を腫らし怯えたヴェラが泣いています。
ヴェラは「ママは殺されたのよ」とベスに告げます。
ベスは母が女装した男に腹を刺され、首をかき切られて殺されるシーンを思い出します。
ベスはヴェラと共に地下室に監禁されていることに気づきます。
定期的に大男と女装した男が現れ、厚化粧をさせられ人形の服を着せられた上で、レイプされ続ける日々が続きます。
暴行によりベスの顔も腫れ上がります。
ベスは隙を見て大男を攻撃し、ヴェラと共に家から逃げ出しますが、途中でパトカーが通りかかるも、トラックが背後から現れ、警官は射殺され、ベスとヴェラは再び捕らえられます。
現実と幻想の狭間
ベスは出版記念パーティーに出席し、ホラー小説界の大物から『ゴーストランドの惨劇』を傑作と称賛されます。
しかし、ベスの目の前をヴェラが走り抜けます。
ヴェラを探すベスを母ポリーンが引き止め、「どうしてもあっちの世界に行くの?」と尋ねます。
ベスは「行く」と答え、ヴェラのいる扉の向こうに飛び込みます。
ベスは再び大男と女装した男に襲われますが、警察官が踏み込み、大男を射殺します。
女装した男も銃口を向けられるも従わず、射殺されます。
救急車内でベスは救急隊員に、自分の理想を追い続けたことを語ります。
母ポリーンは殺され、ベスとヴェラは監禁されていた間も、ベスはホラー小説家になる夢を追い続けていました。
映画「ゴーストランドの惨劇」ラストシーンの意味と考察や感想
ストシーンは、ベスが現実と幻想の狭間で生きていることを象徴しています。
彼女の成功したホラー小説家としての生活と、トラウマティックな過去の記憶が交錯し、どちらが現実でどちらが幻想かが曖昧になります。
これは、トラウマがどれほど深く心理に影響を与え、現実感覚を歪めるかを示しています。
ベスが母ポリーンの問いかけに「行く」と答えるシーンは、彼女が未だにトラウマから逃れられていないことを示しています。
彼女は過去の出来事に囚われ、その恐怖から逃れられないまま生きています。
ベスが再び襲われるシーンは、彼女が過去の出来事を再体験し続けていることを象徴しています。
警察に救出される場面は、ベスが自分自身の力でトラウマと向き合い、乗り越える可能性を示唆しています。
ベスがホラー小説家として成功を収めたことも、彼女が自分の恐怖を表現し、コントロールする手段を見つけたことを意味しています。
これは、自己救済と癒しのプロセスの象徴です。
母ポリーンの問いかけは、ベスの内なる葛藤を反映しています。
母親の存在は、ベスが安心感や愛情を求める一方で、過去の出来事を引きずり続ける原因ともなっています。
ベスが母親の言葉を振り切って扉の向こうに進むことは、彼女が過去と向き合う決意を示しています。
感想
「ゴーストランドの惨劇」は、トラウマと恐怖をテーマにしたホラー映画で、観客を深く引き込むストーリーと巧妙な演出が特徴的です。
主人公ベスとヴェラの姉妹が、亡き祖母の家で遭遇する恐ろしい出来事が物語の軸となっており、彼女たちがどのようにそのトラウマと向き合い、乗り越えていくかが描かれています。
まず、キャラクターの描写が非常に丁寧で、特にベスを演じるエミリア・ジョーンズとクリスタル・リードの二人の演技は素晴らしいものでした。
ベスの内なる恐怖と葛藤、そしてホラー小説家としての成功という二面性を見事に表現しており、観客として彼女の感情に共感しやすくなっています。
姉ヴェラを演じるアナスタシア・フィリップスも、精神的に不安定なキャラクターをリアルに演じており、その苦しみと強さがひしひしと伝わってきます。
母親ポリーンを演じるミレーヌ・ファーマーも、娘たちを守ろうとする母親の姿を感動的に描いており、家族の絆が物語の中で重要なテーマとなっていることを感じさせます。
次に、演出とビジュアルの面でもこの映画は秀逸です。
監督のパスカル・ロジエは、緊張感を高めるために視覚的な要素を巧みに活用しています。
特に、暗く不気味な祖母の家や恐怖の象徴である人形たちの描写は、観客に強烈な印象を与えます。
音楽と音響効果も効果的に使われており、突然の大きな音や静寂の中での不気味な音が観客の恐怖心を一層引き立てています。
物語の進行も緊迫感があり、一度観始めると目が離せなくなりました。
ベスとヴェラが直面する恐怖は、ただの物理的なものだけでなく、心理的なトラウマとして深く描かれており、彼女たちの恐怖を一緒に体験することになります。
特に、物語の後半で現実と幻想が交錯するシーンは、視覚的にも心理的にも非常に衝撃的で、映画全体に独特の雰囲気を与えていると感じました。
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まとめ
今回の記事では、映画「ジャッジ!」ネタバレを解説しました。
映画「ゴーストランドの惨劇」は、2018年|フランス|トラウマホラーの鬼才、パスカル・ロジェ監督が6年ぶりに放った衝撃作!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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