映画「ひとよ」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想

映画「ひとよ」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想

映画「ひとよ」は、尊くも時に残酷な家族の絆、言葉にできない究極の愛を描いたヒューマンドラマです。

そこで今回の記事では、映画「ひとよ」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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目次

映画「ひとよ」解説

どしゃぶりの夜、タクシー会社を営む稲村家の母・こはるは夫を殺害。

彼女はそれが、最愛の子供たち三兄妹の幸せと信じていた。

15年の時が流れ、次男・雄二ら三兄妹は心の傷を隠したまま、大人になっていた。

そんな一家のもとに、こはるが帰ってきて…。

 

キャスト

  • 稲村雄二:佐藤健
  • 稲村大樹:鈴木亮平
  • 稲村園子:松岡茉優
  • 丸井進:音尾琢真
  • 柴田弓:筒井真理子
  • 歌川要一:浅利陽介
  • 牛久真貴:韓英恵
  • 稲村二三子:MEGUMI
  • 友國淳也:大悟
  • 堂下道生:佐々木蔵之介
  • 稲村こはる:田中裕子

 

スタッフ

  • 監督:白石和彌
  • 原作:桑原裕子
  • 音楽:大間々昂
  • 脚本:高橋泉

映画「ひとよ」ネタバレ・あらすじ

映画「ひとよ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

 

5年前

土砂降りの夜、家では3人の兄妹が静かに遊んでいました。

彼らの体には、日常的な父親の暴力による傷跡が残っていました。

その夜、母親のこはるが帰宅します。タクシー運転手であるこはるは、その直前に暴力的な夫をタクシーで轢き殺してしまったのです。

「ほとぼりが冷めたころ、15年経ったら戻ってくる」と言い残し、こはるは家を出て行きます。

兄妹たちは彼女を追いかけようとしますが、追いつくことはできませんでした。

 

 

それから15年

長男の大樹は電気屋で働いていますが、子どものころからの吃音が治らずに悩んでいます。

妻の二三子とは別居中で、うまくいっていません。

次男の雄二は東京で風俗雑誌のライターとして働いていますが、満たされない日々を送っています。

長女の園子は美容師を夢見ていましたが、今は街のスナックで働き、日々酒に溺れています。

母のタクシー会社「稲丸タクシー」は甥の進が引き継いでいました。

そんな中、突然こはるが帰ってきます。

 

こはるが帰ってた

タクシー会社のスタッフたちはこはるを温かく迎えますが、3兄妹は戸惑いを隠せません。

こはるは昔のように朝食を作り、4人で食卓を囲みますが、会話は弾まず、ぎこちない雰囲気が漂います。

母を恋しがっていた園子は最初は戸惑いながらも次第に嬉しさを見せ、大樹も母の気持ちを理解しようと努めますが、雄二の態度は冷たさを隠しません。

こはるが戻ってからしばらくすると、「稲丸タクシー」への嫌がらせが始まります。

これは事件以来頻繁に行われていたことでした。

3兄妹は“殺人者の子ども”としていじめを受け、心に傷を負っていたのです。

 

小説家になる夢

母の行動は彼らを苦しめていたのでした。

やがて、こはるの記事を書いていたのが雄二であることが発覚します。

このことを知った園子は激怒し、兄妹の間に亀裂が生じます。

雄二は母を許せない気持ちと、小説家になる夢を叶えたいという複雑な思いを抱えていたのです。

 

覚せい剤の運び屋

大樹は妻の二三子との関係がさらに悪化し、ついには手をあげてしまいます。

自分も父と同じように暴力を振るう人間になってしまったと感じ、大樹は母こはるに怒りをぶつけます。

こはるはかつて大樹がエロ本を万引きした店で同じように万引きをし、「これでも立派な人間だと言えるのか?」と問いかけます。

そんな中、新人運転手の堂下が10万円を前借りします。

彼は離れて暮らす高校生の息子のためにそのお金を使い、久々に楽しい時間を過ごしますが、その息子が覚せい剤の運び屋であることが判明します。

 

特別な一夜

元ヤクザである堂下は、無理やり覚せい剤の運び屋をタクシーに乗せることになります。

そしてその運び屋が自分の息子であると知り、自暴自棄になります。

泥酔状態でこはるをタクシーに乗せ、危険な運転を始めます。

3兄妹は事件の時のようにこはるを追いかけます。

堂下がタクシーごと海に飛び込もうとするのを、ぎりぎりで止めます。

雄二に殴られた堂下は慟哭し、こはるは「ある人にとっては何でもない一夜でも、誰かにとっては特別な一夜」と告げます。

 

新たな一歩

雄二はこはるに関する記事データをすべて削除し、園子は庭でこはるの髪をカットします。

家族は笑顔を取り戻し、止まっていた時間が再び動き始めます。

家族は新たな一歩を踏み出します。

 

映画「ひとよ」ラストシーンの意味と考察や感想

15年前の悲劇的な出来事から、兄妹たちは心に深い傷を負い、それぞれが孤立した生活を送っていました。

しかし、母親のこはるが帰ってきたことをきっかけに、彼らは再び一つの家族として歩み始めます。

最後のシーンでこはるが子供たちの髪をカットする場面は、家族の絆が再び結び直され、共に新たなスタートを切る象徴となっています。

大樹、雄二、園子はそれぞれの形で母親を受け入れ、過去の出来事を乗り越えようとします。

特に雄二は、母親の記事を書いたことが発覚し、家族との対立を深めましたが、最終的には母親に関する記事データを削除することで、母親を赦し、自らも新たな道を歩む決意を表しています。

これは、家族が過去の傷を乗り越え、互いに赦し合う重要性を示しています。

ラストシーンでは、こはるが家族と共に過ごす姿が描かれています。

このシーンは、家族が過去の出来事を乗り越え、新たな未来に向けて歩み出す姿を象徴しています。

特に、こはるが家族と共にいること自体が、家族の再生を示しており、彼らが共に新しい生活を築いていく希望を感じさせます。

 

感想

映画「ひとよ」は、家族の愛と絆の力を描いた感動的な作品です。

過去の悲劇から立ち直り、新たな一歩を踏み出す家族の姿には、深い感動を覚えます。

特に、ラストシーンで描かれる家族の再生は、観る者に希望と温かさを与えてくれます。

また、田中裕子さんをはじめとするキャストの素晴らしい演技が、物語に深みを与えています。

こはるの強さと優しさ、大樹の葛藤と成長、雄二の複雑な感情、園子の再生への意志など、それぞれのキャラクターが丁寧に描かれており、物語に引き込まれました。

 

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まとめ


今回の記事では、映画「ひとよ」ネタバレを解説しました。

映画「ひとよ」は、尊くも時に残酷な家族の絆、言葉にできない究極の愛を描いたヒューマンドラマです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

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