映画「嘘八百京町ロワイヤル」は、中井貴一と佐々木蔵之介の“骨董コンビ”の活躍を描いたお宝コメディ第2弾！
新たな舞台・京都で仕掛けはさらに大掛かりになり、ますますパワーアップしたコンゲームが楽しめる。
そこで今回の記事では、映画「嘘八百京町ロワイヤル」ネタバレ・あらすじ！ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「嘘八百京町ロワイヤル」解説
贋物仕事から足を洗った古物商・小池則夫と陶芸家・野田佐輔。
京都と堺でそれぞれ再出発した2人だったが、あるテレビ番組に過去をすっぱ抜かれてしまう。
そんななか、則夫は謎の京美人・橘志野から、騙し取られたという古田織部の幻の茶器の相談を受ける。
キャスト
- 小池則夫：中井貴一
- 野田佐輔：佐々木蔵之介
- 橘志野：広末涼子
- 野田康子：友近
- 大原いまり：森川葵
- 牧野慶太（陶芸王子）：山田裕貴
- 億野万蔵：竜雷太
- 嵐山直矢：加藤雅也
- よっちゃん：坂田利夫
- 野田誠治：前野朋哉
- 西田：木下ほうか
- 材木屋：宇野祥平
- 田中四郎：塚地武雅
- 後醍醐：桂雀々
スタッフ
- 監督：武正晴
- 音楽：富貴晴美
- 脚本：今井雅子、足立紳
映画「嘘八百京町ロワイヤル」ネタバレ・あらすじ
映画「嘘八百京町ロワイヤル」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
5,000円
則夫の京都の店にテレビ番組「あなたのお宝見せてえな」の取材が入るところから始まります。
則夫の店には、占い師として人気の娘・大原いまりの占いを目当てに行列ができています。
取材に訪れた鑑定家の億野万蔵と“陶芸王子”牧野慶太は、店内の則夫の自慢の茶碗を鑑定しますが、結果はたったの5000円。
則夫はテレビカメラの前で赤っ恥をかいてしまいます。
5000万円
一方、佐輔はギャラリーで展示会を開いていましたが、テレビの影響で客足が遠のき、オーナーから展示会の打ち切りを告げられます。
その頃、贋作の依頼が100万円で舞い込みますが、佐輔は怪しいと感じて断ります。
則夫の店には橘志野が訪れ、彼女の美貌に惹かれた則夫に、千利休の後継者・古田織部が本阿弥光悦に贈ったとされる「はたかけ」の写真を見せます。
「はたかけ」は志野の父の形見ですが、認知症の母が道具屋を名乗る人物に騙し取られたといいます。
警察に被害届を出すも手がかりはなく、志野の話を聞いた則夫は、過去に「はたかけ」の贋作を作った佐輔に再び贋作を作らせ、同業者のピエールに本物の所在を調べさせました。
結果、本物は古美術店「嵐山堂」にあり、その価格は5000万円と判明しました。
嵐山堂
則夫は志野に贋作を渡しますが、彼女はそれをネットオークションに出品。
則夫と佐輔は志野を尾行し、高級クラブのホステスであることを突き止めます。
志野は騙したことを認め、国立古美術修復センターの裏で贋作を大量に作って横流ししている実態を話します。
「嵐山堂」が関与し、甘い汁を吸っているとも。
志野の父は「嵐山堂」に先代の時代から仕えていましたが、現トップの嵐山直矢が家督を継いだ際に疎まれ、店を追われたといいます。
直矢が贋作を流すようになったのは二代目になってからだということでした。
則夫と佐輔は、評判を貶めた億野と牧野が直矢の鑑定家であることから、志野と手を組み「嵐山堂」に一泡吹かせようと決意。
はたかけ
則夫は友人の青山を介して内山ディレクターを紹介してもらい、テレビ番組「お宝一期一会」で直矢一派を取り上げようとします。
内山ディレクターは「嵐山堂」と交渉し、渉成園での茶会で本物の「はたかけ」を生放送で披露するよう依頼。
佐輔は再び「はたかけ」の贋作を数個作成します。
準備を進める中で、則夫と佐輔は直矢の父が知人のよっちゃんにそっくりであることに気付き、よっちゃんに父の役を演じさせる計画を立てます。
則夫は直矢に先代の筆跡そっくりの手紙を送り、直矢は怯えます。
結末
いよいよ「お宝一期一会」の生放送の日が到来。
嵐山堂が所蔵する本物の「はたかけ」が披露され、志野はそれで茶を点てます。
億野が絶賛した直後、仕込んでおいた複数の「はたかけ」が並び、場は大混乱。
テレビ局がCMを入れて事態収拾を図る中、則夫は直矢を問い詰めます。
直矢はよっちゃんを見て怯え、牧野が贋作作りに関与していたことを認めます。
騒動はさらに続き、億野が出来レースを暴露し、警官に扮した番組スタッフが乗り込みます。
則夫と佐輔は茶碗を持って逃亡し、直矢は警察に逮捕されますが、大金を握らせて解放されます。
ラストシーン
一仕事終えた則夫と佐輔たちは居酒屋「土竜」で打ち上げ。
警察官に扮したスタッフが現れ、直矢から巻き上げた金を山分けして物語は幕を閉じます。
映画「嘘八百京町ロワイヤル」ラストシーンの意味と考察や感想
則夫と佐輔が、悪事を働く直矢たちを見事に出し抜き、彼らの悪行を暴露するシーンは、正義の勝利と策略の巧妙さを強調しています。
これは、古物商や鑑定の世界における不正や欺瞞への批判を通じて、観客に真実と正義の大切さを訴えています。
複数の「はたかけ」が並ぶことで、何が本物で何が偽物かが曖昧になる状況が描かれます。
このシーンは、美術品の鑑定や価値に対する疑問を投げかけ、視聴者に対して、物事の本質や価値を見極める難しさを考えさせます。
則夫と佐輔の計画には多くのユーモアが盛り込まれており、特によっちゃんが直矢の父親を演じる場面など、コメディ要素が作品の緊張感を和らげています。
これにより、深刻なテーマを扱いつつも、エンターテインメント性を失わないバランスが保たれています。
古美術品の世界の裏側を描くことで、この業界の腐敗や欺瞞を風刺しています。
これは、現代社会における真偽や価値観についての問いかけでもあり、観客に対して、信じるべきものや価値の判断基準について考えさせます。
感想
映画「嘘八百 京町ロワイヤル」は、前作の魅力を引き継ぎつつ、さらにスケールアップしたエンターテインメント作品でした。
ユーモアとスリル、そして人間ドラマが巧みに織り交ぜられたこの映画は、最後まで飽きることなく楽しむことができました。
まず、ストーリー展開が非常に巧妙で、緊張感と期待感を持続させる構成には感心しました。
古物商の則夫と陶芸家の佐輔が、京都を舞台に再びタッグを組み、悪事を働く直矢たちに一矢報いるという筋書きは、正義が勝つカタルシスを存分に味わわせてくれました。
特に、終盤の「お宝一期一会」生放送での逆転劇は、手に汗握る展開で非常に痛快でした。
また、キャラクターたちの個性が光っており、それぞれの役割が物語に深みを与えていました。
則夫と佐輔のコンビはもちろんのこと、新キャラクターの橘志野も魅力的でした。
彼女の謎めいた登場から、実は高級クラブで働くホステスであることが明かされるまでの過程は、観客に新たな驚きを提供しました。
志野の過去や動機が明らかになることで、物語に厚みが増し、彼女が則夫と佐輔と共に直矢に立ち向かうシーンは感動的でした。
さらに、映画全体に漂うユーモアのセンスが絶妙で、シリアスな場面でも笑いを誘う場面が多々ありました。
特に、よっちゃんが直矢の父親を演じるシーンは、緊張感の中にも笑いを提供し、観客を楽しませることに成功していました。このバランスが映画の魅力を一層引き立てていたと感じました。
最後に、映画が描く古美術品の世界の裏側には、社会的なメッセージが込められていると感じました。
贋作の問題や、価値が曖昧になる状況など、現実の世界でも起こりうる問題を風刺しており、観客に深い考察を促します。
何が本物で何が偽物か、そしてそれをどう見極めるかというテーマは、現代社会における信頼や価値観の揺らぎをも象徴しているようでした。
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まとめ
今回の記事では、映画「嘘八百京町ロワイヤル」ネタバレを解説しました。
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それでは最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
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