映画「祈りの幕が下りる時」は、加賀恭一郎はなぜ「新参者」になったのか…。
完結編にしてシリーズ最高の感動巨編です。
事件の裏に隠された人の心の謎を解く、という要素が大きな話題になりました。
そこで今回の記事では、映画「祈りの幕が下りる時」ネタバレ・あらすじ!泣けるシーンの考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「祈りの幕が下りる時」解説
東京都日本橋のアパートで女性の絞殺死体が発見される。
やがて捜査線上に美しき舞台演出家・浅居博美が浮上。
捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。
それを知った加賀恭一郎は激しく動揺し…。
キャスト
- 加賀恭一郎:阿部寛
- 浅居博美:松嶋菜々子
- 松宮脩平:溝端淳平
- 金森登紀子:田中麗奈
- 浅居厚子:キムラ緑子
- 宮本康代:烏丸せつこ
- 大林:春風亭昇太
- 音尾琢真
- 浅居博美(20歳):飯豊まりえ
スタッフ
- 監督:福澤克雄
- 原作:東野圭吾
- 音楽:菅野祐悟
- 脚本:李正美
映画「祈りの幕が下りる時」ネタバレ・あらすじ
映画「祈りの幕が下りる時」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
スナック「セブン」
仙台市で、田島百合子はスナック「セブン」のバイト面接にやって来ます。
彼女は「人生の酸いも甘いも経験しているから、お水の世界でやっていける自信がある」とアピールし、その人柄を評価されて採用されます。
面接官の印象では、百合子はどこか孤独を感じさせる女性で、結婚していたが離婚し、仙台市に移り住んだ様子でした。
「セブン」で働き始めた百合子は、仕事に順応し、恋人もできて明るくなった様子でした。
しかし、ある日突然、急性心不全で亡くなってしまいます。
綿部俊一
百合子の恋人だと名乗る綿部俊一から、息子である加賀恭一郎に母の死を知らせる手紙が届き、遺留品を引き取るよう依頼されます。
加賀は母との思い出が少なく、幼少期に父・隆正が全ての家事と育児を百合子に押し付けた結果、彼女は心を病んでしまい、離婚後は会っていませんでした。
両親の離婚後、加賀は両親とも縁を切り、東京で警察官として独りで暮らしていました。
そのため、母の恋人の存在も知らず、調べようとしましたが行方不明になっていました。
16年後
そして16年の歳月が流れたのです。
ある日、加賀は同僚刑事の松宮脩平から、最近発生した二つの不可解な殺人事件について相談されます。
一つはホームレスの焼死体が発見された事件で、被害者の身元は不明のまま。
もう一つは、押谷道子という女性が自宅アパートで何者かに首を絞められて殺害された事件でした。
この二つの事件には共通点がありました。
殺害現場が近く、殺害日時も近接していたのです。
特に押谷道子が殺害されたアパートは、越川という住人がかつて住んでいたものでしたが、越川も行方不明になっていました。
アパートの中には、日本橋、京橋、心斎橋など、日本にある12の橋の名前が記されたメモが残されていました。
12の橋の名前
加賀はこれらの橋の名前に心当たりがありました。
母・百合子の遺留品の中にあったカレンダーに、同じ12の橋の名前(1月浅草橋、2月左衛門橋、3月西河岸橋、4月一石橋、5月柳橋、6月常盤橋、7月日本橋、8月江戸橋、9月鎧橋、10月茅場橋、11月湊橋、12月豊海橋)が記載されていたからです。
さらに、メモとカレンダーの筆跡を鑑定すると同一人物のものと判明しました。
加賀は母・百合子と越川の間に何らかの関係があることに驚き、また母の離婚後の人生について知りたいという思いもあり、松宮と共に事件の捜査に加わることを決意します。
事件の真相に
偶然にも、押谷道子は加賀の友人である浅居博美と知り合いでした。
浅居博美はかつて歌舞伎役者だった過去を持ち、現在は舞台演出家として成功している人物です。
加賀は押谷が殺害されたことを博美に告げ、越川という人物について何か知らないか尋ねますが、博美は何も知らないと言います。
加賀は事件の背後に隠された真実に迫りながら、母・百合子と越川の関係、そして押谷道子との接点を追い求めます。
捜査が進む中で、加賀は自らの過去や母の人生に直面し、事件の真相に近づいていきます。
苗村誠三
加賀は押谷の事件を追う中で、浅居博美が毒親である母親・浅居厚子の存在に悩んでいることを知る。
厚子は認知症になる前、浅居の父・忠雄に借金を負わせ、借金取りに脅されて自殺に追いやられた過去があった。
浅居は施設で育ち、父の死後、ひとりで育ってきたが、その記憶は曖昧だという。
加賀が浅居博美の父を調べると、中学時代の担任だった苗村誠三という人物が浅居博美の母と関わっていたことがわかる。
しかし、浅居や苗村について詳しい情報を知る人物はおらず、事件の解明が難航する。
浅居の将来のため
加賀は12の橋に注目し、日本橋で行われる橋洗いイベントについて調査します。
過去のイベント写真に浅居の姿が写っており、浅居が誰かと電話している様子が写されていました。
しかし、浅居は事件や苗村に関する情報を明かそうとせず、加賀は彼女の行動に疑念を抱きます。
一方で、加賀の父・隆正が亡くなり、彼が最後に息子である加賀を思っていたことがわかる。
加賀は父の看護師から、父の死に方や子供のことを考えていたことを聞き、浅居にそのことを伝え、浅居は過去について話し始める。
浅居博美の父である忠雄は、借金取りに追われる身となり、浅居と共に夜逃げする。
その途中で浅居は、夜逃げ先の旅館で自分を襲おうとした男性を箸で刺してしまい、殺害してしまう。
忠雄はこの出来事を知り、その男性の身分を奪い、浅居の将来のためにその身分で生きていくことを決意する。
全ての真実
浅居は父の行方を追っており、たまに橋洗いの現場で電話をしていた。
ある日、浅居の友人である押谷道子が、忠雄が自殺したと聞かされていたにもかかわらず、忠雄を目撃する。
忠雄は押谷を殺したことが明るみになることを恐れ、自ら焼身自殺を図るが、浅居に見つかってしまう。
忠雄は自分の過去を打ち明け、もう隠れて逃げることに疲れたと語る。
しかし、浅居は父を楽に死なせるため、自らの手で忠雄を殺す。
そして、忠雄が横道として生きていた間に加賀の母と出会い、恋人関係になっていたことを知る。
浅居は父の恋人の息子である加賀に近づき、偶然ではなく必然的に出会ったことを説明する。
加賀は、母が死んだ知らせの手紙を送ってくれた恋人が浅居博美の父であったことを知り、浅居から手紙を受け取る。
手紙には母が加賀の未来を気にかけ、幸せであることを祈っていたことが書かれていた。
浅居は全ての真実を語った後、逮捕される。
加賀は母の愛情に触れ、新しい人生のスタートを切る。
映画「祈りの幕が下りる時」泣けるシーンの考察と感想
映画「祈りの幕が下りる時」には、観客の心を強く揺さぶる泣けるシーンがいくつか存在します。
それぞれのシーンが深い感情と人間関係の複雑さを描き出し、観客に強い印象を与えます。
以下にいくつかの泣けるシーンを紹介します。
母・百合子の愛情が明らかになるシーン
加賀恭一郎が母・百合子の遺留品の手紙を読み、母がずっと自分のことを気にかけていたことを知るシーンです。
百合子は自分の人生がどんなに困難であっても、息子の幸せを第一に願っていたことが手紙に表れています。
親が子を思う無償の愛と、母が息子に伝えたかった愛情の深さを強調しています。
このシーンは非常に感動的で、多くの観客が涙を流す場面です。
母親の無償の愛という普遍的なテーマが描かれており、観る者の心に深く響きます。
自分も親から愛されていると感じた瞬間や、親を失った悲しみがフラッシュバックするような強い感情を呼び起こしました。
忠雄の自己犠牲と愛情が明かされるシーン
忠雄が娘の浅居博美を守るために、横道として生き続ける決意をするシーンです。
彼は娘の将来を守るために、自分の人生を捨ててまで別人として生きるという自己犠牲を選びます。
この行動は、親が子供のためにどこまで犠牲を払えるかというテーマを深く掘り下げています。
親の自己犠牲というテーマが強く描かれたこのシーンは、観客の胸を打ちます。
自分の幸せを犠牲にしてでも子供を守ろうとする親の姿は、多くの人々に共感を呼び起こし、涙を誘います。
浅居博美が父を楽に死なせるシーン
浅居博美が父を楽に死なせるために、自らの手で殺すシーンです。
父が自分のためにすべてを犠牲にしてきたことを知り、その愛情に応える形で、彼を苦しみから解放する決断をします。
愛する者を救うための究極の選択を描いています。
このシーンは非常に重く、心に深い悲しみを残します。
父と娘の間に流れる深い愛情と、苦しみから解放するための選択は、観る者に強い衝撃と感動を与えます。
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まとめ
今回の記事では、映画「祈りの幕が下りる時」」ネタバレを解説しました。
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それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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