映画「長江哀歌」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想

映画「長江哀歌」は、2007年|中国|時代に翻弄されながらも精一杯生きる市井の人々を描くドラマ!

ダム建設で水没する古都を舞台に人間の生の瞬きを描き出す。

そこで今回の記事では、映画「長江哀歌」ネタバレ・あらすじ!考察や感想・続編に繋がる伏線を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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目次

映画「長江哀歌」解説

長江の景勝地・三峡の畔にある古都・奉節は、ダム建設によって水没することが決まっている。

別れた妻子を探す炭鉱夫・サンミンは、妻子が住んでいた場所がすでに水没したことを知る。

一方、音信不通の夫を探すシェン・ホンは、夫の工場を訪ねるが…。

 

キャスト

  • シェン・ホン:チャオ・タオ
  • ハン・サンミン:ハン・サンミン
  • ワン・トンミン:ワン・ホンウェイ
  • グォ・ビン:リー・チュウビン
  • ヤオメイ:マー・リーチェン
  • マーク:チョウ・リン
  • 歌う少年:ホァン・ヨン

 

スタッフ

  • 監督:ジャ・ジャンクー
  • 音楽:リン・チャン
  • 脚本:ジャ・ジャンクー

 

映画「長江哀歌」ネタバレ・あらすじ

映画「長江哀歌」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

長江の壮大なプロジェクト

中国の大河である長江。アジア最長のこの川は、三つの峡谷に囲まれた三峡地区で、国家の威信をかけた「三峡ダム」の建設が進行中です。

この巨大なプロジェクトにより、多くの町や村が将来的にダム湖の底に沈む運命にあります。

 

サンミンの旅路

物語は、山西省で炭鉱夫として働く男、サンミンが登場するところから始まります。

彼は16年前に別れた妻ヤオメイと娘を探すため、長江の三峡の街・奉節に向かいます。

サンミンは地元の人々に頼んで、ヤオメイが以前暮らしていた場所に案内してもらいますが、その場所はすでにダム建設によって水の底に沈んでいました。

サンミンは役所に出向き、ヤオメイの消息を調べてもらいますが、手がかりは得られません。

仕方なく、奉節の安宿を借りて、しばらくの間この街に滞在しながら妻子を探し続ける決意を固めます。

 

ヤオメイの義兄と新たな職場

サンミンは宿の主人から義兄、つまりヤオメイの兄の居場所を教えてもらい、早速義兄のもとを訪れます。

義兄からの情報によれば、ヤオメイはここから南の地域で船に乗って働いているとのことです。

サンミンは義兄の言葉を信じ、奉節に留まっていればいずれヤオメイと娘に会えるだろうと考えます。

そのため、地元の住民が捨て去った建物の解体作業の職に就くことにしました。

サンミンは作業場で、気のいいチンピラのマークと意気投合し、共に作業に励みます。

 

シェン・ホンの到着と再会

同時に、奉節の港にシェン・ホンという看護師の女性が到着します。

彼女は山西省からやってきたもので、三峡の工場に働きに出たまま2年間も音信不通となっている夫グォ・ビンを探しに来たのです。

シェン・ホンは、グォ・ビンがこの地で違法に住民の立ち退きを強制する仕事をしていると聞き、グォ・ビンの友人トンミンに会います。

トンミンはシェン・ホンをグォ・ビンの職場である住民撤去管理部に案内しますが、その時グォ・ビンの姿は見当たりませんでした。

しかし、管理部で働く若者から、グォ・ビンが経営者のディン女史と怪しい関係にあるという情報を得ます。

 

結末と新たな決意

その後、シェン・ホンはトンミンに案内され、グォ・ビンが経営しているという屋外の社交ダンス場に出向きます。

シェン・ホンは、夫が以前はダンスをしなかったことを思い出しながら、その場の様子を見守ります。

そこでは、ダム建設で大金を得た男がいて、その男が合図をすると、彼が架けた橋に明かりが灯りました。

シェン・ホンはようやくグォ・ビンと再会しますが、夫の不倫に怒り心頭のシェン・ホンは、グォ・ビンに「好きな人がいる。明日、その人と上海に行くから」と嘘をつきます。

翌日、シェン・ホンはグォ・ビンとの離婚を決断し、一人で船に乗って三峡を離れていきます。

 

旅立ち

奉節で建物解体の仕事を続けていたサンミンは、マークと一緒に食事に行く約束をしていましたが、待ち合わせの場にマークは現れませんでした。

実はマークは解体現場で事故死していたのです。

その後、サンミンは義兄からヤオメイの居場所がようやく見つかったという連絡を受けます。

ヤオメイは義兄が作った莫大な借金のカタとして、義兄に金を貸した船主の元で働かされていることがわかります。

サンミンはヤオメイを連れて帰りたいと考えますが、船主は3万元という大金を返さなければヤオメイを返さないと要求してきました。

サンミンは金を作るために山西省に戻り、再び炭鉱で働くことを決意します。

奉節でできた新しい友人や同僚たちに別れを告げ、旅立っていきました。

 

映画「長江哀歌」ラストシーンの意味と考察や感想

サンミンは、奉節での建物解体作業中に親しくなったマークの突然の死を経験します。

その直後、サンミンはヤオメイの所在がわかったとの連絡を受けますが、彼女は義兄の借金のカタとして船主のもとで働かされています。

サンミンは、ヤオメイを取り戻すために必要な大金を集めるため、再び炭鉱で働く決意をします。

 

ラストシーンの意味と考察

  1. 人間の運命と変化 ラストシーンでは、サンミンの決断と行動が彼の運命の変化を示しています。彼の人生は、ダム建設によって引き起こされた社会的・経済的な変化に大きく影響されています。サンミンが再び炭鉱で働く決意をする場面は、彼が運命に立ち向かい、生活を支えるために再起を図る姿を描いています。長江の変化とともに、サンミンの個人的な試練も描かれています。
  2. 社会的な問題の象徴 映画は、長江のダム建設による影響を背景に、社会的な問題や個人の苦悩を描写しています。ラストシーンでのサンミンの決断は、ダム建設によって影響を受けた人々の生活の厳しさと、それに対する対応を象徴しています。ダムの建設が地域社会や個人に与える影響は、単なる物理的な変化にとどまらず、社会的・経済的な問題を引き起こしています。
  3. 個人の希望と再生 サンミンが再び炭鉱で働く決意をすることで、個人の希望と再生のテーマが強調されています。彼は困難な状況にもかかわらず、家族との再会を目指して努力を続けます。この決意は、希望を持ち続けることの重要性と、困難に直面しながらも前に進む力を象徴しています。
  4. 感情的な余韻 映画のラストシーンは、観客に深い感情的な余韻を残します。サンミンの旅路と彼の決断は、個人の物語だけでなく、広い社会的背景や歴史的な変化とも繋がっています。感情的なシーンは、映画が伝えたかったメッセージとテーマを強調し、観客に強い印象を与えます。

個人的な感想

映画『長江哀歌』のラストシーンは、非常に感情的でありながらも深い考察を促すものでした。

サンミンの努力と決意は、現代社会における個人の力と希望を象徴しており、観客に強いメッセージを伝えています。

長江という大河とともに変化する世界の中で、個人の物語がどのように展開するのかを見守ることができる貴重な体験でした。

 

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まとめ


今回の記事では、映画「長江哀歌」ネタバレを解説しました。

映画「長江哀歌」は、2007年|中国|時代に翻弄されながらも精一杯生きる市井の人々を描くドラマ!

ダム建設で水没する古都を舞台に人間の生の瞬きを描き出す。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

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