現在絶賛公開中の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、ガンダムシリーズの歴代最高興行収入を達成し、SNSでも大きな話題を呼んでいます。
公開から一カ月近くが経過し、多くの人々がすでに映画を観たことでしょう。
私自身も『SEED』のリアルタイム放送を学生時代に追っかけていた世代であり、公開初日に劇場に足を運びました。
その際に、言葉では表現しきれないほどのさまざまな感情が湧き上がったのではないでしょうか。
本記事では、機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのあらすじやネタバレ、感想を紹介していきます。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのあらすじ
時はC.E.(コズミック・イラ)――。
この時代には、遺伝子を調整された優れた身体能力や頭脳を持つ「コーディネイター」と、自然のままに生まれた「ナチュラル」と呼ばれる二つの人類が存在していた。
コーディネイターとナチュラルの思想がぶつかり合い、武力紛争へと発展していた。
その最中、「デスティニープラン」と呼ばれるシステムが提案され、個々に役割を強制的に与え、競争のない社会を築くことを目指した。
しかし、「デスティニープラン」は人類の自由な未来と希望を守るために拒絶され、戦争の中で多くの犠牲が出たが、結局戦争は終結した。
しかし、コーディネイターとナチュラルの対立や憎しみは今もなお、各地に影を落としている。
C.E.75、戦いはまだ続いていた。独立運動やブルーコスモスの侵攻が続き、事態を収束させるべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが設立され、キラたちはその一員として各地の戦闘に介入することになる。
そして、新興国・ファウンデーション王国から、ブルーコスモスの本拠地への合同作戦が提案される。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのネタバレ
プラント経済特区オルドリン市に侵攻するブルーコスモスの軍隊。コンパスが介入してこの戦闘を止めようとする。
ミレニアムから出撃したMS隊が大気圏に突入し、夜間の市街地での戦闘に入る。
このシチュエーションでは、MSの巨大さと重みを強調し、テンポを落として描かれている。キラの活躍が目立つが、彼の一人での自立的な姿勢も見える。
戦闘後、夜遅くに自宅に戻ったキラは、デュランダルの言葉が頭に浮かび、自分の選択が正しかったのか迷う。キラがデスクで眠りにつくと、不安そうに彼を見つめるラクスがいる。
翌日、ふたりでバイクで出かけるが、キラは終わりの見えない戦いに対する自分の役割に疑問を感じ始める。
コンパスのメンバーはファウンデーションを訪れ、ミケール大佐の逮捕に協力したいと申し出る。
そこでラクスは宰相のオルフェに奇妙な共感を覚える。
オルフェは差別のない世界を築くために手を差し伸べるが、キラは彼を避ける。
オルフェはラクスに親しみを示し、一方でキラには明白な敵意を向ける。
ここでは、キラとオルフェの関係や、ラクスとアグネスの関係など、複雑な人間関係が描かれる。
ファウンデーションとユーラシア連邦の軍事境界線でミケールの逮捕のための合同作戦が始まる。
戦闘が混乱する中、キラはブラックナイトスコードの能力で暴走し、ユーラシア領に侵攻してしまう。
これを機に物語は大きく動き出す。
オルフェはフリーダムの撃墜を進言し、混乱に乗じてブラックナイトスコードは核ミサイルを発射する。
これらはファウンデーションの陰謀であり、アークエンジェルとジャスティスが撃墜され、フリーダムも戦闘不能になる。
キラたちはアスランの救援で脱出するが、ラクスは捕らえられてしまう。
コンパスは戦力を失い、キラの行動により活動が停止する。
キラたちはオーブ領のアカツキ島に避難するが、そこでアスランからアウラ女王がかつてメンデルで遺伝子研究を行っていたことを知らされる。
さらに、ブラックナイトスコードは「アコード」と呼ばれる進化したコーディネイターであり、ラクスもその一人であることが明らかになる。
その時、ユーラシア連邦に向けてレクイエムが発射される。
オルフェは世界に自分たちの存在を知らせ、デスティニープランを促し、地球に5日間の期限を与える。
アスランはラクスの救出を提案するが、キラは何もできず、何も変えられない自分はラクスにふさわしくないと考え、戦うことを拒否する。
しかし、アスランの説得で再び戦う決意を固め、仲間たちと行動を開始する。
オーブの協力を得て、ストライクフリーダム弐式やデスティニーSpecⅡ、インパルスSpecⅡを受領し、ラクスを救出し、ファウンデーションの陰謀を止めるための最後の戦いに出撃する。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの感想
感想は非常に満足のいくものでした!
最初は女性キャラの唇に関する議論があったものの、実際に観てみると作画について評価できる点が際立ちました。
令和の時代において、SEEDが正統な形で蘇っていることは本当に素晴らしいことです。
特に女性キャラの唇に関するわずかな違和感以外は、TV版よりも動きがスムーズで魅力的なキャラクターたちに感嘆しました。
一方で、初めての予告編から気になっていたのは、モビルスーツの描写が3Dになっていたことでした。
しかし、実際に観てみると、この滑らかな感じが適しているという印象を受け、2Dの作画も良好でした。
ただし、やはりいくつかの箇所でカクカク感が残ることも否めないですが、総合的には許容範囲だと感じました。
そして、最も重要なストーリーに関しては、スペシャルエディションも観ている身として、「あの後にまた戦いがあるのか!」という驚きはSEEDファン全体の共通の感情でしょう(笑)。
それを踏まえても、ブルーコスモスの残党やディスティニープランの要素が絡んでくるのは予想内の範囲だと言えるでしょう。
2時間の尺を考えるともっと広げるのは難しかったと思いますし、初めて観る人にもわかりやすいように、今回の悪役のような存在は概して予想通りで良かったと思います。
物語全体がSEEDファンと新規ファンの両方を喜ばせる素晴らしいバランスになっていました。
みんながスピーディーに話すことから生まれる驚異的なテンポも、往年のファンと新しいファンの両方を満足させる良いバランスになっていたと思います。
全員がシン・ゴジラに匹敵するスピードで話すため、TV版の昼ドラ風のテンポが一掃され、これで良かったと感じました。
ただし、音楽に関しては、SEEDの神曲が揃っている中で、劇中で流れたのはミーティアぐらいでした。
もちろん、ライブ映画になるため難しいところもありますが、音楽はすべて過去の曲で良かったのではないかという願望があります。
特にミーティアが流れる場面も、若干盛り上がりに欠けているように感じ、ミーティアの曲に合わせてミーティアがレクイエムを破壊しまくる展開で、『うおおおおおええええい!!ひび割れたこーこーろがあああ燃え尽きる夜を抱くけどおおお!!!』と興奮する場面を期待していましたが、キラとラクスの場面で比較的淡々と流れ、もう少し動きが欲しかったと感じました。
公開から三週間ほど経ってからようやく鑑賞しましたが、やはり大ヒットしているのもうなずけますね!
まとめ
以上、機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのあらすじやネタバレ、感想を紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
おそらく、この記事を読んでいる方々の多くは、すでに映画を鑑賞されていると思いますが、本作は一度見ただけではもったいないほどの価値があり、何度も繰り返し観る価値のある映画だといえるでしょう。
また、考察を読んでもう一度見るとより理解を深めて楽しむことができるのでぜひもう一度観にいってみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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