沈黙の戦隊のネタバレ紹介!感想も解説

沈黙の戦隊のネタバレ紹介!感想も解説

20241988年から1996年まで、講談社の週刊漫画誌『モーニング』で連載された作品『沈黙の艦隊』が、作者のかわぐちかいじ氏が実写化を無謀と感じていたにも関わらず、ついに実写映画化されました。

物語は、秘密裏に建造された日本初の原子力潜水艦を巡る戦闘と政治的な駆け引きを描いた軍事サスペンスです。

この作品は、Amazonスタジオが初めて製作した日本の劇場版映画となりました。主演の大沢たかおは、実写化に関して今しかないとの信念からプロデューサーとしても力を注いだとされています。

この記事では、映画『沈黙の艦隊』のネタバレ紹介とともに、物語を現代にも響くようにするための設定変更や脚色、そして作中で表現された潜水艦乗りの孤独と2020年代の孤独の共通点などを考察し解説します。

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目次

沈黙の戦隊のあらすじ

日本の海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」が米軍の原子力潜水艦との衝突事故で沈没し、全員が殉職したと公表された。

しかし、別の潜水艦「たつなみ」の艦長である深町洋は、事故音声の再確認を行い、乗員が生存した可能性を示唆する証拠を発見する。

深町は過去の出来事から海江田艦長を疑い、海江田の行動に不信感を抱く。同時に政府の海原渉は極秘の「シーバット」計画に関する情報を得る。

これは日本の初の原子力潜水艦であり、非核の方針を覆す計画だった。

「シーバット」の乗組員は米軍として偽装され、「やまなみ」の沈没事故が偽造され、その存在がトップシークレットとなった「シーバット」の正式な乗員となった。

海江田が艦長を務める「シーバット」が米海軍の原潜たちとの遭遇を経て、海上での脱出行動に移った。

彼らは通信回線を開き、緊張した状況の中で交渉を開始した。

しかし、合流地点には「キーウェスト」の他に「オクラホマシティ」「ナッシュビル」という米海軍の原潜が潜んでいることに気づいた海江田は、急に音響魚雷を発射命令。

それにより米原潜のソナーを無力化し、「音紋」の記録を妨害した後、そのまま暗い深海に姿を隠した。

「シーバット」は米海軍の指揮から逃走した。

情報は米海軍の艦隊司令部、ホワイトハウス、そして首相官邸にも届くが、渉は海江田たちがなぜ「シーバット」を強調するのか不思議に思っていた。

そして、「シーバット」は核ミサイルを搭載可能な潜水艦であり、その真の目的は日本の核武装だと渉が知り、交渉を提案するも、父である大悟に却下された。

大悟たちは、書類上では「シーバット」を米軍に偽装し、日本政府の関与が露呈しないよう、海上自衛隊の潜水艦で「シーバット」を捕獲することを決定。

海上自衛隊の深町は、追跡は困難であると理解しながらも、任務を果たすため「たつなみ」を出航。

同時に米国の大統領も「シーバット」の撃沈を命じ、太平洋第7艦隊を出撃させた。

一方で、海江田は「シーバット」内でモーツァルトの「交響曲第41番」を流しながら、敢えて米原潜のソナーに位置を感知させ、それらの捜索を妨害。

そして、海江田は覚士に艦内の音量を下げながら、戦闘を誤魔化すため「キーウェスト」たちのソナーを乱す。

その結果、「シーバット」は「キーウェスト」の真横に姿を現した。

「キーウェスト」は攻撃を逃れようと後続の2隻に「シーバット」を攻撃命令するが、海江田は艦を操作して「キーウェスト」の艦尾に近づき、不発弾の魚雷を発射。その結果、「キーウェスト」は損傷し、航行不能になった。

しかし、2隻の後続の米原潜も魚雷攻撃に備えつつも、「シーバット」は急速に潜航し、再び姿を消した。同時に、戦闘中に艦長室で軟禁されていたライアンが見張りの役割も担いながら覚士に襲い掛かったが、乗員によって制止された。

しかし、ライアンの拘束を解かせた海江田は、「捕虜ではなく見届け役として」と伝え、シーバットをフィリピン沖に浮上させた。

不発弾魚雷による“挑発”により、ほぼ太平洋第7艦隊に囲まれた中、海江田は通信回線を開いたのだった。

 

沈黙の戦隊のネタバレ

出典:沈黙の戦隊公式>>

「弾頭は通常のものではない」「全艦隊は即座に停止せよ」と海江田が伝える。彼は「シーバット」に極秘で積まれた核弾頭の存在を告発する。

第7艦隊を指揮する提督ボイスは、太平洋艦隊司令官ローガン・ステイガーの「核弾頭は確実に搭載されていない」との確約にもかかわらず、原子力空母「ロナルド・レーガン」を前進させ、「シーバット」を押し潰そうとする。

しかし、海江田と「シーバット」が回避せずにいることに折れたボイスは、「シーバット」に搭載された核弾頭の爆発を回避すべく、空母に回避命令を出す。

「シーバット」は空母「ロナルド・レーガン」の艦尾に接近し、再び通信を開く。海江田は、「この海域の5キロ範囲に、核兵器を使用せずに我々が直面する可能性を示す」「我々はこの艦に“現実”を宿した」と述べます。

そして、彼は「シーバット」からの米海軍離脱と「やまと」という独立した軍事国家の建国を宣言した。

渉は、海江田と『やまと』によって試されていると確信している。

一方、海域に到着した深町は、原潜「シーバット」の艦長であり「やまと」の国家元首となった海江田に“入国”を申し出た。

「やまと」に入国し、目的を問いただす深町に対し、海江田は地球を“ひとつの国家”とすることで戦争をなくす唯一の方法だと答えるが、深町はかつての怒りをぶつける。

ベネット大統領は「シーバット」「やまと」を“敵艦”と認定し、その撃沈を米海軍に命じる。第7艦隊は広範囲爆撃を行うことに決定。

海江田と名を変えた原潜を追跡する深町は、攻撃を試みるが「やまと」が急速潜航したために魚雷は外れる。

第7艦隊は攻撃を実行し、その後「たつなみ」のソナーから「やまと」の位置が浮かび上がる。

多数のミサイル攻撃が「たつなみ」に大きなダメージをもたらす。

その後、米原潜たちが「やまと」への攻撃を開始するが、海域からの撤退を待たずに「シャドーゾーン」を利用した「やまと」の戦術により「ナッシュビル」が自滅して座礁する。

海江田は、「コロンビア」が「やまと」にワイヤーを巻き付け、攻撃を試みるが、海江田は「やまと」を深海へ誘導しました。

「オクラホマシティ」は「やまと」に引きずられ危機に陥りますが、ワイヤーを外し沈没を免れました。

その後、「コロンビア」も攻撃を試みますが、「やまと」に翻弄され、航行不能に陥ります。海江田は米原潜を撃退し、自衛権の行使と主張します。

海江田と深町は意見が合わず、別々の艦を進めます。

日本では情報統制により事件は報道されず、米国のベネット大統領は極秘の「リヴァイアサン・プロジェクト」を進めようとします。竹下は海江田との会談に意欲を見せます。

海江田は深町に、日本との軍事同盟に関する交渉を進めると告げました。

 

沈黙の戦隊の感想

俳優でありプロデューサーの一人としても関わった大沢たかおは、当時の不穏な世界情勢に触発され、「今こそこの作品が必要だ」と感じ、撮影中にロシアのウクライナ侵攻などの現実がその想いを強化したと述べています。

一方で、原作漫画がタブーに挑み、日本中で大きな波紋を広げたことで知られています。

その漫画の連載は30年前のものであり、大沢たかお自身も「30年前と今では人々の価値観や感覚が大きく変わった」と話しています。

そのため、本作では現在の視点に合わせ、設定の変更や脚色が行われています。

たとえば、原作に登場する副長・速水が女性として描かれるなど、現在の女性自衛隊員の活躍に合わせた描写が取り入れられています。

 

まとめ

以上、沈黙の戦隊のネタバレや感想などを解説しました。

映画『沈黙の艦隊』のラストで海江田が言及した「まず動かなくてはならない国」である日本との「軍事同盟」交渉の内容や、米国が進める「リヴァイアサン・プロジェクト」の全貌については、多くの謎が残されています。

感想としては、明確な続編製作を示唆する形で終わる印象でしたが、そのシリーズ展開が前後編か、それとも3部作になるのかは未定です。

このシリーズは、現代の視点で物語を展開し、原作漫画をどのように描き、発展させていくのか、多くの期待を抱かせています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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