映画「フェイブルマンズ」ネタバレ・あらすじ!ラストの意味と怖いのか考察と感想

映画「フェイブルマンズ」ネタバレ・あらすじ!ラストの意味と怖いのか考察と感想

映画「フェイブルマンズ」は、巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督が贈る初の自伝的作品です。

両親との葛藤や絆、いじめ体験、ある大物監督との出会いなど、虚実入り混じったエピソードが綴られています。

そこで今回の記事では、映画「フェイブルマンズ」ネタバレ・あらすじ!ラストの意味と怖いのか考察と感想を紹介します。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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目次

映画「フェイブルマンズ」解説

初めて映画館を訪れて以来、 映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年は、8ミリカメラを手に家族の休暇や旅行の記録係となり、妹や友人たちが出演する作品を制作していた。

そんななか一家は西部へ引っ越し、そこでの出来事がサミーの未来を変えていく。

 

キャスト

  • ミッツィ・フェイブルマン:ミシェル・ウィリアムズ
  • バート・フェイブルマン:ポール・ダノ
  • ベニー・ローウィ:セス・ローゲン
  • サミー・フェイブルマン:ガブリエル・ラベル
  • ハダサー・フェイブルマン:ジーニー・バーリン
  • レジー・フェイブルマン:ジュリア・バターズ
  • ティナ・シルドクラウト:ロビン・バートレット

スタッフ

  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • 音楽:ジョン・ウィリアムズ
  • 脚本:スティーヴン・スピルバーグ、トニー・クシュナー

映画「フェイブルマンズ」ネタバレ・あらすじ

映画「フェイブルマンズ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

1952年

サミー・フェイブルマン少年は暗い映画館を怖がっていました。

科学者の父バートは映写機の仕組みを冷静に説明し、音楽家でピアニストの母ミッツィは優しく寄り添います。

初めて両親に連れられて映画館に入ったサミーは、『地上最大のショウ』の上映が始まると、すぐにスクリーンに釘付けになり、心を奪われます。

特に汽車と車の衝突シーンに魅了されたサミーは、父に汽車のおもちゃを買ってもらい、映画を再現して何度も衝突させます。

それを見かねたミッツィはサミーに8ミリカメラを与え、「これで衝突シーンを撮影すれば、何度でも見返せるし、おもちゃも壊れないわ」とアドバイスします。

サミーの初めての撮影は大成功し、これを機に妹たちを役者にして次々と作品を撮り始めました。

 

ゼネラル・エレクトリック社にスカウト

月日が経ち、バートはRCA社での革新的なコンピューターライブラリーシステムの開発で功績を認められ、ゼネラル・エレクトリック社にスカウトされます。

一家はアリゾナへ引っ越すことになりますが、RCAの同僚で親友のベニーも同行することになりました。

ミッツィの「親友を置いていけない!」という強い願いがあったためです。

引っ越しの最中も、サミーはカメラを手放さず、家族の様子を記録し続けます。

アリゾナでの新しい生活が始まり、サミーはジョン・フォード監督の『リバティ・バランスを射った男』を観て大きな影響を受け、映画作りへの情熱が徐々に高まっていきました。

 

 

高性能な8ミリカメラ

次に挑戦するのは、第二次世界大戦を描く大作。

サミーはより高性能な8ミリカメラと編集機が必要だと考えますが、父バートからは「ただの趣味のためにそんなものは必要ない」と一蹴されてしまいます。

そんな中、祖母が突然亡くなり、母ミッツィは深い悲しみに沈みます。

彼女の笑顔が消えたのを見て、バートはサミーに8ミリ用の編集機を買い与え、一緒に行ったキャンプ旅行の映像を編集して映画を作るように依頼します。

これが妻を元気づける助けになると考えたのです。

 

調教師からハリウッドへ

翌日、ミッツィの叔父であるボリスおじさんが妹の訃報を聞いて訪れました。

彼はかつてサーカスのライオン調教師からハリウッドへ転身した変わり者で、一族からは疎まれていました。

しかし、彼の語る映画界の話にサミーは心を奪われます。

ボリスはサミーに「芸術は輝かしい栄光をもたらす一方で、深い孤独をもたらす」と忠告します。

その言葉は、サミーにとって深く心に残るものでした。

キャンプ旅行の映画を編集している最中、サミーは買ってもらった編集機を使って映像を確認していると、あるショッキングな事実に気づきます。

映像の中で、ミッツィとベニーが親密な関係を示している場面が映り込んでいたのです。こ

れにより、サミーは家族の秘密に葛藤し、ミッツィに対して冷たく接するようになります。

 

シニアスキップデー

その後、バートはコンピューター開発の成功により、IBMからオファーを受け、一家はカリフォルニアへ引っ越すことになります。

しかし、今回はベニーを連れて行くことができず、家族は彼と別れを告げ、アリゾナを後にします。

新しい高校で、サミーはユダヤ人であることからいじめに遭い、厳しい日々を過ごします。

しかし、親しくなったモニカの勧めで、上級生が卒業前に1日学校を休んでビーチで遊ぶイベント「シニアスキップデー」の撮影ボランティアを引き受けることにします。

サミーはこのイベントの映像を編集し、卒業式で上映します。

この作品は大好評を博し、サミーは一躍称賛を浴びます。

 

大手テレビ会社CBS

ミッツィはベニーを忘れることができず、バートと別れてアリゾナに戻ってしまいます。

高校を卒業したサミーはバートと二人でロサンゼルスに残り、大学に通い始めました。

しかし、学校にもなじめず、仕事も見つからないサミーは大学を辞めることを考え始めます。

そんな時、突然大手テレビ会社CBSから一通の手紙が届きます。

なんと、それは採用通知で、しかも念願だったドラマの助監督を任されることとなりました。

サミーは大いに張り切ります。

 

ジョン・フォード

さらに驚きの出来事が続きます。

スタジオの責任者の紹介で、サミーはジョン・フォード監督の専用オフィスに招かれることになりました。

ジョン・フォードは、サミーが映画作りの夢を抱くきっかけとなった映画『リバティ・バランスを射った』の監督でした。

遅れてオフィスに現れたフォードは、ゆっくりと椅子に座り、葉巻に火をつけながら壁に飾られた写真を指し示し、サミーに言います。

「地平線が上か下にある絵画は面白い。しかし、真ん中にあるのは退屈だ」

 

地平線

この教えを胸に刻んだサミーは、オフィスを出た後、軽やかな足取りで歩き始めます。

その後ろ姿をカメラが捉えた時、地平線が真ん中にあることに気づいたカメラは慌てて上に向け、地平線を下に移動させます。

この一瞬は、サミーが映画の世界で自分の道を見つけたことを象徴しているかのようでした。

 

映画「フェイブルマンズ」ラストの意味と怖いのか考察と感想

映画「フェイブルマンズ」のラストシーンでは、サミーがジョン・フォード監督に会い、フォードから映画制作についての重要な教えを受けます。

フォードが語る「地平線が上か下にある絵画は面白い。しかし、真ん中にあるのは退屈だ」という言葉は、映画制作の核心をついています。

これは、視覚的な構図においても、物語の構成においても「平凡なものよりも、非凡なものを追求せよ」というメッセージを含んでいます。

この教えを受けたサミーがスタジオを後にするシーンでは、カメラが地平線を真ん中に捉えていることに気づき、急いで上に向けて調整するというユーモラスな演出がなされています。

この瞬間は、サミーが映画の世界で自分の道を見つけ、新しいステージに進むことを象徴しています。

 

ラストシーンが怖いかどうか

ラストシーン自体が「怖い」と感じる人は少ないでしょう。

このシーンはむしろ希望と新たな始まりを象徴しています。

サミーがジョン・フォードからのアドバイスを受け入れ、自分の未来に向けて踏み出す姿が描かれており、観客に対してもポジティブなメッセージを送っています。

 

感想

「フェイブルマンズ」は、スティーヴン・スピルバーグ監督が自身の少年時代を基にした自伝的な作品です。

この映画は、映画への情熱と家族の絆、そして成長の過程で直面する困難を丁寧に描いています。

サミーが初めて映画を観たときから、映画制作に情熱を抱き、その夢を追い続ける姿が感動的です。彼の映画に対する純粋な愛情が伝わってきます。

ミッツィとバート、そしてベニーとの関係を通じて、家族の複雑な絆と葛藤がリアルに描かれています。

特にサミーが母親の秘密に気づく場面は、家族の絆が試される瞬間として強く心に残ります。

ジョン・フォード監督との出会いは、サミーにとって転機となる重要な場面です。

フォードからのアドバイスが、サミーの未来を照らし出す希望の光となります。

サミーが次々と作品を作り上げる過程や、編集機を駆使してキャンプ旅行の映画を作るシーンなど、映画制作の楽しさと苦労が伝わってきます。

スピルバーグ監督自身の体験が色濃く反映されているため、彼の作品を愛するファンにとっても、特別な意味を持つ映画と言えるでしょう。

 

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まとめ


今回の記事では、映画「フェイブルマンズ」ネタバレを解説しました。

映画「フェイブルマンズ」は、巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督が贈る初の自伝的作品です。

両親との葛藤や絆、いじめ体験、ある大物監督との出会いなど、虚実入り混じったエピソードが綴られています。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

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