映画「ターミナル」は、巨大空港で生活することを余儀なくされた男をめぐる、笑いと涙の物語です。
そこで今回の記事では、映画「ターミナル」ネタバレ・あらすじ!どこまでが実話なのか?考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「ターミナル」解説
東欧の小国クラコウジアからNYを訪れようと、JFK空港に降り立ったヴィクター。
だが、出国手続きの際に母国でクーデターが発生したためにパスポートが無効になってしまう。
帰国も出国もできなくなった彼は、仕方なく空港内で生活をすることに。
キャスト
- ビクター・ナボルスキー:トム・ハンクス
- アメリア・ウォーレン:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
- フランク・ディクソン:スタンリー・トゥッチ
- ジョー・マルロイ:シャイ・マクブライド
- エンリケ・クルズ:ディエゴ・ルナ
- レイ:バリー・シャバカ・ヘンリー
- トーレス:ゾーイ・サルダナ
- グプタ:クマール・パラーナ
スタッフ
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- 脚本:サーシャ・ガヴァシ、ジェフ・ナサンソン
映画「ターミナル」ネタバレ・あらすじ
映画「ターミナル」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
ビクター・ナボルスキーの到着
物語は、主人公ビクター・ナボルスキーがアメリカのケネディ国際空港に到着する場面から始まります。
東欧の母国クラコウジアでクーデターが発生し、政府が崩壊したため、彼のパスポートとビザが無効になってしまいます。
クーデターの影響で帰国の便もなくなり、アメリカへの入国も許可されないナボルスキーは、空港内のトランジット用ラウンジでのみ自由に過ごすことを許されます。
こうして彼は、アメリカに入国できる日を空港で待ち続けることになります。
空港での生活
ナボルスキーの状況に困惑した管理官ディクソンは、彼をラウンジの外に出して不法入国者として扱おうとします。
警備を意図的に手薄にするなどの策を講じますが、真面目なナボルスキーは決して外に出ようとしません。
そのうち、ナボルスキーは旅客用カートの片付けで小銭を稼ぎ、ハンバーガーを買うなどして空港内での生活に適応していきます。
彼の純朴な人柄は、空港で働く人々にも好意的に受け入れられ、清掃員のグプタをはじめ、友人が増えていきます。
また、不倫の恋に悩むフライトアテンダントのアメリアとも出会い、次第に親密な関係を築いていきます。
目的の達成
やがて、ナボルスキーは空港内で内装工事を手伝うようになるなど、空港の住人としての生活がますます充実していきます。
ある日、母国クラコウジアの混乱が終結し、ナボルスキーは1日だけ有効な特別ビザを手に入れます。
数え切れないほどの人々から祝福と見送りを受けた彼は、ついにアメリカ合衆国の扉を開け、外の世界へと足を踏み出します。
ナボルスキーがニューヨークに行きたかった理由は、亡き父との約束を果たすためでした。
それは、父が憧れていたジャズミュージシャンのサインをもらうことでした。
ニューヨークに出たナボルスキーは、そのミュージシャンを訪ね、サインをもらいます。
約束を果たした彼は、ついに「うちへ帰る」と言って旅を締めくくります。
映画「ターミナル」どこまでが実話なのか?考察と感想
スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ターミナル』は、祖国でのクーデターによりパスポートが無効になり、ニューヨークのJFK国際空港内で長期間生活することになった男と空港の人々との交流を描くヒューマンドラマです。
東ヨーロッパ出身の主人公をトム・ハンクスが演じていますが、この物語は完全なフィクションではなく、実在の人物にインスパイアされています。
実話の元となったメフラン・カリミ・ナセリさんの物語
映画の題材となったイラン出身のメフラン・カリミ・ナセリさんは、オランダのブリュッセルからイギリスのロンドンへの移動中に難民パスポートを紛失したため、経由地であるフランスに入国できなくなりました。
その結果、彼はシャルル・ドゴール空港のターミナル1で1988年から2006年までの18年間を過ごすことになりました。
この出来事は、映画『ターミナル』の主人公の状況と非常に類似しています。
ナセリさんの物語は、映画のフィクションとは異なり、パスポート紛失による法的な問題から空港での生活を強いられたという現実的な背景があります。
また、彼の物語は1993年のフランス映画『パリ空港の人々』でも描かれており、こちらもナセリさんがモデルとなっています。
映画と実話の違い
映画『ターミナル』では、東ヨーロッパの架空の国クラコウジアでクーデターが発生し、主人公ビクター・ナボルスキーがアメリカに入国できず、空港で生活するという設定です。
このフィクションの要素は、ドラマ性を高めるために創作されています。
一方、実際のナセリさんの物語は、彼が難民パスポートを紛失したことから始まります。
法的な手続きの不備と国際的な政治問題により、彼はシャルル・ドゴール空港で18年間を過ごしました。
この長い期間の中で、空港スタッフや他の旅行者との交流もあったでしょうが、映画のようなロマンチックな展開や感動的な人間ドラマは脚色されています。
感想と考察
『ターミナル』は、スピルバーグ監督の手によって、実話をベースにした感動的なフィクションに仕上げられています。
映画は、異国の地での孤立や絶望を描きつつも、人間の温かさや希望を感じさせる作品です。
トム・ハンクスの演技は、ビクター・ナボルスキーというキャラクターに深みを与え、観客に共感を呼び起こします。
実話のナセリさんの物語は、現代社会の法的システムや国際問題を浮き彫りにしています。
難民問題や国境を越えた移動の困難さ、そしてその中で生き抜くための人間の強さと適応力を感じさせます。
ナセリさんが心臓発作で亡くなったというニュースは、多くの人に彼の物語を再認識させました。
彼の人生は、映画やニュースを通じて広く知られることとなり、その中で彼が経験した困難や希望が多くの人々に伝わったことは、彼の人生の意義を再確認させるものです。
映画『ターミナル』は、ナセリさんの実話からインスパイアされたフィクションでありながら、現実の困難に立ち向かう人間の強さと温かさを描く優れたヒューマンドラマとなっています。
実話とフィクションの境界を考えるきっかけとなり、人間の尊厳と希望について深く考えさせられました。
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まとめ
今回の記事では、映画「ターミナル」ネタバレを解説しました。
映画「ターミナル」は、巨大空港で生活することを余儀なくされた男をめぐる、笑いと涙の物語です。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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