小学校のグラウンドで追いかけっこで女性が重傷!大津地裁が小学生の2人に賠償命令

2024年7月25日、大津地裁は滋賀県草津市立の小学校のグラウンドで発生した事故に関連し、小学生の男子2人に対して賠償命令を下しました。この事故では、当時小学6年生だった2人が追いかけっこをしている最中に、グラウンドゴルフ愛好会の活動に来ていた80代の女性と衝突し、女性が転倒して太ももの骨を折る重傷を負いました。判決では、男子2人に周囲への注意義務を怠ったとして88万3041円の賠償金が命じられました。

 

目次

事件概要

2024年7月25日、大津地裁は、滋賀県草津市立の小学校のグラウンドで80代の女性が小学生にぶつかられてけがをしたとして、男性2人に賠償命令を下しました。判決では、当時小学6年生の男子2人に対し、周囲への注意義務を怠ったとして88万3041円の賠償金を命じました。訴訟の背景には、2019年11月に発生した事故があります。

 

事故の経緯

2019年11月、当時小学6年生だった男子2人が学校のグラウンドで追いかけっこをしていた際、女性と衝突しました。女性はグラウンドゴルフ愛好会に参加するために来ており、その際に転倒し、太ももの骨を折る大けがを負いました。この事故により、女性は賠償を求める訴訟を起こしました。

 

学校側の対応

事故発生後、学校側は直ちに応急処置を施し、女性を医療機関へ搬送しました。しかし、事故当時の状況を把握していた教員や校長らの過失については問題視されませんでした。裁判では、教員や校長が当時の状況を把握していなかったため、学校や市の過失責任は問われませんでした。

 

判決の内容

池田聡介裁判長は、男性2人に対して周囲への注意を怠ったとして賠償責任を認定しました。判決では、「周囲に対する通常の注意を払っていれば女性の接近を認識するのは容易だった」と述べられました。ただし、女性がグラウンドの中央を歩いていたことから、賠償額の60%を過失相殺しました。

 

市の責任について

判決では、教員や校長らが当時の状況を把握していなかったことから、市に対する過失は認められず、市への請求は棄却されました。これにより、市の責任は問われない結果となりました。

 

今後の影響

この判決は、学校のグラウンドでの事故に対する注意義務や責任についての重要な判断を示しています。今後、学校や教育機関は、同様の事故を防ぐためにより一層の注意を払う必要があると考えられます。

 

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