映画「ベロニカは死ぬことにした」は、2005年日本映画|パウロ・コエーリョのベストセラー小説を、舞台を日本に置き換えて映画化。
余命わずかの女性が愛と生への欲求に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマです。
そこで今回の記事では、映画「ベロニカは死ぬことにした」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「ベロニカは死ぬことにした」解説
退屈な人生に絶望して自殺を図ったトワ。
気がつくと彼女は風変わりなサナトリウムに入院していて、院長に「あと7日間の命」だと宣告される。
変わった患者たちと過ごすことになった彼女は、絵描きの夢を忘れられず言葉を失った男・クロードと出会う。
キャスト
- トワ:真木よう子
- クロード:イ・ワン
- ショウコ:風吹ジュン
- サチ:中嶋朋子
- 婦長:荻野目慶子
- 田中哲司
- 片桐はいり
- 京子:多岐川裕美
- 紅子:淡路恵子
- 院長:市村正親
スタッフ
- 監督:堀江慶
- 原作:パウロ・コエーリョ
- 音楽:アンドレア・モリコーネ
- 脚本:筒井ともみ
映画「ベロニカは死ぬことにした」ネタバレ・あらすじ
映画「ベロニカは死ぬことにした」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
自殺未遂からの入院
トワは図書館での仕事を終えた後、自宅で酒を飲み、睡眠薬を服用して自殺を図ります。
しかし、目覚めると彼女は森の中にある療養所のベッドに縛られていました。
精神病院に収容されているトワは、暴れると看護師に押さえつけられ、注射を打たれます。
病院で院長から「余命は1週間、長くて10日」と告げられたトワは、病院から脱出しようと試みますが、看護師に阻止されます。
看護師に「私はおかしくない」と訴えるトワに対し、看護師は「ここに来る人は皆そう言う」と冷静に返答します。
新たな出会い
同じ病室のサチと会話を試みるものの、サチの話がトワには理解できません。
リビングでは他の患者たちが騒いでおり、トワは馴染めずに一人で座っています。
サチから「自殺したんでしょう、睡眠薬がいる?」と尋ねられ、手に入れる方法を尋ねると、ショウコという人物を紹介されます。
ショウコは病院の「ヌシ」として知られ、回復しているにもかかわらず退院していません。
トワがリビングでショウコに話しかけようとすると、画家風の男がトワをバカにし、周囲の人たちも同調します。
怒ったトワはその男を殴り倒しますが、別の男に襲われます。
そこに現れた青年クロードがトワを助け、ショウコは「あなたはもうすぐ死ぬのに、クロードはずっとあなたを見つめている。何か意味があるのでしょう?」と語りかけます。
内面的な葛藤
院長はトワに自殺の理由を尋ねます。
トワは「図書館で働き、彼氏もいたが、若さを失うと何も良いことがなくなり、退屈な人生にうんざりしていた」と答えます。
ショウコは自分がかつて優秀な弁護士だったことを話し、トワを町に連れ出します。
ショウコは薬局で大量の睡眠薬を購入し、映画館に行きます。
ショウコは「昔、夫とこの映画館に来たときに突然息苦しくなり、パニック障害と診断された。
その後も発作が続き、会社から解雇され、夫に診療所に入院させられた。
しかし残りの人生を他人のために生きようと決めたの」と語ります。
映画館で再び発作が起こり、ショウコはロビーに出ます。
トワは「あなたは立ち直ったわ」と励まします。
他の入院患者
精神病院では、サチが催眠療法中に意識が飛び、医師や看護師たちが騒ぎます。
意識が戻ったサチは「15歳の初恋が破れてから、その人を忘れるために多くの男性と付き合ったが忘れられなかった。催眠術で自分の体から抜け出し、飛びたかった」と答えます。
トワは「愛する者がいるからいい。私には何もない」と返します。
トワの家族とクロードの支え
酒に酔った婦長が現れ、院長のことを褒めながら自分のリストカットの跡を見せます。
その時、バルコニーからクロードがトワを見つめています。
トワの母・京子が面会に訪れるものの、トワは「会いたくない」と怒り、立ち去ります。
京子は院長に「夫と別れてから一人でトワを育て、不自由させなかった。ピアノをしていた彼女には音楽大学に行ってほしかったが、ある日…」と話します。
学生時代、トワはピアノの試験で演奏できなくなり、次の番の女の子に笑われたことがトラウマとなっていました。
トワとクロードの結びつきと院長の言葉
トワがピアノの前に座っていると、クロードが現れます。
トワは「私は楽しくピアノを弾きたかった。父は喜んでくれたが、母は自分の理想を押し付けただけだった」と話し、暴れ出します。
クロードはトワを押さえつけ、大声で助けを呼びます。
落ち着いたトワに院長はクロードのことを話します。
「クロードは政治家の子供として育てられ、政治家になるための教育を受けていたが、本人は画家になりたかった。しかし、両親に反対されて以来心を閉ざしていた。君を助けるために声を出したんだ」と説明します。
トワの新たな決意
院長はトワに「君もここに来て1週間だ。何も変わっていないと言うが、何も変わらないわけではない。成長しているんだ」と告げます。
ショウコは「楽しいことは最後の最後まで諦めないで」と言います。
サラも「気持ちいいことがしたいなら、オナニーをすればいい。自分で気持ちいいことができるから」と助言します。
さらに、ショウコは「重要なのは、自分自身を受け入れること。自分自身を好きになってほしい」と続けます。
ピアノの前での決意
トワはピアノの前に座り、目の前にはクロードがいます。
彼女は突然オナニーを始め、クロードに「もうすぐ死ぬの。最後の彼氏になって」と言い、彼を見つめます。
トワはクロードと一緒にピアノを弾き始めます。
その後、病院内の人々が集まり、トワとクロードを交えてパーティーが始まります。
トワが院長に余命を尋ねると、「24時間、あるいはそれより短いかもしれない」と告げられます。
愕然としたトワはクロードに「私の命はあと一日しかない」と話し、病院を飛び出します。
二人で食事をしながら話し合い、クロードは黙ってトワの話を聞きます。
トワは「私がいなくなっても、私の絵を描いてほしい」と頼みます。
退院と嘘の余命
その後、病院ではショウコが退院します。
院長室では医師が「院長の嘘の余命宣告は素晴らしい。あの言葉で生きる勇気を与えているんですね」と話しています。
実際にトワに告げられた余命も院長の嘘だったのです。
その夜、トワとクロードは結ばれます。
愛し合う中でクロードがトワに話しかけます。トワもクロードも大きく成長したのです。
そしてトワはもう一度生きようと決めたのでした。
映画「ベロニカは死ぬことにした」ラストシーンの意味と考察や感想
映画『ベロニカは死ぬことにした』は、絶望の中で自己発見と再生を果たす主人公トワの感動的な物語を描いています。
自殺を試みた後、トワは精神病院に収容され、余命宣告を受ける中で生と死、自己受容について深く考えさせられます。
彼女の入院生活は、孤立と絶望の中から希望と生きる意味を見出す旅となります。
精神病院での経験が、彼女に生きる力と勇気を与え、特にクロードとの関係は再生の象徴として描かれます。
院長の嘘の余命宣告が、トワに真剣に残りの時間を考えさせ、生きることの重要性を再確認させる要素となっています。
トワは、ショウコやサラ、クロードといった人物との出会いを通じて、自己受容と成長を遂げます。
特にクロードとの愛の関係が、彼女に新たな意味をもたらし、再び生きる決意を固める重要な役割を果たします。
この映画は、困難な状況でも希望と生きる意味を見つける力を伝える感動的な作品であり、自己受容と成長の重要性を描いています。
トワの物語を通じて、観客は生きることの価値や自己の受け入れについて深く考えることができるでしょう。
感想
映画『ベロニカは死ぬことにした』を観た感想は、非常に心に残るものでした。
自殺を試みた主人公トワが、精神病院での入院生活を通じてどのように自己発見と再生を遂げるかを描いたこの映画は、深い感動を与えてくれました。
トワが精神病院に収容され、余命宣告を受ける中で感じる孤立感や絶望感は、観る者に強い共感を呼び起こします。
特に、精神病院での孤独や不安、そしてそこからの脱却の過程は、とてもリアルで、心に響きました。
彼女が病院で出会う人々との関わりが、彼女に生きる力を与える様子は、私たちにも希望を感じさせてくれます。
ショウコやサラ、クロードといったキャラクターとの出会いが、トワにとっての転機となるのが印象的でした。
ショウコの過去とその後の変化、サラの助言、クロードとの深い関係が、トワに新たな視点と勇気を与えます。
特に、クロードとの関係は、トワの再生の象徴として非常に感動的で、彼との時間が彼女の生きる意欲を取り戻すきっかけとなります。
院長の嘘の余命宣告が、トワに生きることの大切さを再認識させるという展開も、深い意味を持っています。
この嘘がなければ、トワは本当の意味での変化を遂げることはなかったかもしれません。
映画は、困難な状況でも希望を持ち続けることの大切さを教えてくれる作品だと感じました。
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まとめ
今回の記事では、映画「ベロニカは死ぬことにした」ネタバレを解説しました。
映画「ベロニカは死ぬことにした」は、2005年日本映画|パウロ・コエーリョのベストセラー小説を、舞台を日本に置き換えて映画化。
余命わずかの女性が愛と生への欲求に目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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