映画「ミュージアム」は、カエルのマスクを被った殺人犯と、家族を奪われた刑事のスリリングな攻防を描く!
大友啓史監督、小栗旬、妻夫木聡共演によるノンストップスリラーです。
そこで今回の記事では、映画「ミュージアム」ネタバレ・あらすじ!最後のシーンの意味と考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
映画「ミュージアム」解説
雨の日にだけ起こる連続猟奇殺人事件を捜査する刑事・沢村。
事件の被害者にはある共通点があることが判明し、妻・遥もターゲットであることが分かる。
冷静さを失った沢村は、アーティストを自称する犯人・カエル男の罠にはまり、追い込まれていく。
キャスト
- 沢村久志:小栗旬
- 沢村遥:尾野真千子
- 西野純一:野村周平
- 菅原剛:丸山智己
- 秋山佳代:田畑智子
- 橘幹絵:市川実日子
- 沢村将太:五十嵐陽向
- 沢村久志の父:大森南朋
- 岡部利夫:伊武雅刀
- 関端浩三:松重豊
- カエル男:妻夫木聡
スタッフ
- 監督:大友啓史
- 原作:巴亮介
- 音楽:岩代太郎
映画「ミュージアム」ネタバレ・あらすじ
映画「ミュージアム」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
事件発生
自宅で寝ていた沢村に、事件発生の電話がかかってくる。
現場に急行すると、彼の部下・西野が豪雨の中で嘔吐していた。
そこで発見されたのは、犬に食い殺された無惨な姿の被害者だった。
現場にいた犬も検査を受け、その体内から「ドッグフードの刑」と書かれた血まみれの紙片が見つかった。
被害者は20代の女性で、犬を飼っていたことが判明するが、犯人は依然として不明のままだった。
刑の名
数日後、また別の場所で殺人事件が発生する。
次に見つかったのは、肉をそぎ落とされた男の死体。
椅子にテープでくくりつけられ、近くには計りが置かれており、中には男の肉が入っていた。
現場からは再び「刑の名」が記された紙片が発見される。
警察は最初の事件の被害者との接点を捜査し、両者が「少女樹脂詰め殺人事件」の裁判で陪審員を務めていたことを突き止める。
この事実により、捜査は急展開を迎えるが、沢村の妻・遥もその裁判の陪審員だったため、彼は不安に苛まれる。
犯人の動機
遥に連絡を取るが繋がらず、彼女は家庭を顧みない沢村に嫌気がさし、息子を連れて家を出ていた
妻の無事を祈る沢村だが、犯人の殺人は止まらない。
裁判で陪審員を務めた人々を保護しようとするも、警察が到着する頃には既に殺人が行われていた。
結果として、5人が「刑の名」のもとに殺されてしまう。
ある日、沢村は犯人と遭遇し、負傷する。
同時に、犯人により妻・遥が連れ去られてしまう。
沢村は部下の西野を呼び出し、捜査の進展を確認するが大した成果はない。
犯人の動機を探る中で、犯行が怨恨ではない可能性を考え始める。
カエル男
裁判で有罪となり死刑となった男が留置所で自殺しており、犯人がその男の復讐を目的としているわけではないかもしれないと気づく。
思案に暮れる沢村の前にカエルの被り物をした男が現れる。
雨の中、店の外に出て追いかけるが、車にはねられてしまう。
幸い大事には至らなかったが、カエル男の後を追うのは西野に任せた。
沢村が動けるようになった頃には二人はビルの屋上にいた。
そこで、西野を突き落とそうとするカエル男と対峙するが、男は沢村の説得に応じず、西野を突き落としてしまう。
一軒の屋敷
西野は死亡し、沢村は怒りにまかせて車から飛び降り、重要参考人として追われることになる。
単独で犯人を追い続ける沢村は、男が光に対するアレルギーを持っていることを突き止める。
町の病院を巡り、ついに橘という女医に辿り着く。
銃を突きつけて問いただすと、彼女は男の存在を教える。
指定された場所に急行し、一軒の屋敷に辿り着く。
地下に潜り込んだ沢村は、これまでの被害者の写真や模型、そして自宅の監視映像を発見する。
そこで突然背後から襲われる。
冷蔵庫の中
目を覚ますと、沢村は狭いコンクリートの部屋に監禁されていた。
そこには、妻と息子を模したようなマネキンがあり、小さなマネキンの手にはジグソーパズルが入った箱があった。
ドアは頑丈でロックされており、パスワードを入力しないと開かない。
与えられたハンバーガーとコーラを食べながらパズルを完成させると、現れたのは「E,A,T」の文字だった。
沢村は嫌な予感を抱きながら部屋を出ると、冷蔵庫の中に妻と息子の切断された頭があった。
叫ぶ沢村の前にカエルのフードをかぶった男が現れる。
太陽の光
怒りに駆られて追いかける沢村は、途中で男を発見し銃を突きつけるが、それは死んだと思っていた妻の遥だった。
抱きしめる沢村の背後に本物の犯人が現れ、息子を人質に取って遥を撃つよう要求する。
遥も息子のために銃を向けるが、警察が駆けつけ、犯人は逃走を図る。
だが家は既に警察に包囲されており、太陽の光を浴びた犯人は顔が腫れ上がり、その場に倒れて気を失う。
結末
事件から数ヶ月後、沢村一家は平穏な日々を取り戻そうとしていた。
犯人は女医の橘によって殺されようとしていた。
晴れた日、沢村の息子の運動会で、沢村と遥は息子の晴れ姿をカメラに収めていた。
その姿は理想的な家族そのものであったが、カメラに映る息子は首をかきむしっていた。
映画「ミュージアム」最後のシーンの意味と考察や感想
事件後、沢村一家が日常を取り戻そうとする様子は、家族の再生や絆の再確認を描いています。
息子が首をかきむしる動作は、犯人であるカエル男が光に対してアレルギー反応を示していたのと同じ行動です。
これは、息子が犯人から何らかの影響を受けた可能性を示唆しています。
具体的には、犯人が息子に対して精神的なトラウマや何らかの方法で影響を与えたことを暗示しているかもしれません。
息子のこの行動は、映画全体のサイコスリラー的な要素を強調し、完全な解決や安堵の終わりではなく、まだ続く恐怖や影響を残していることを示しています。
観客に不安や疑念を抱かせ、物語の余韻を引き立てる効果があります。
感想
この映画は、全編を通して非常に緊張感がありました。
カエル男の不気味さと冷酷な手口が視聴者の不安感を常に掻き立て、手に汗握る展開が続きました。
特に、雨の日の暗い雰囲気や突然現れる犯人の姿が恐怖を増幅させ、見ていて息が詰まるような感覚を覚えました。
小栗旬演じる沢村刑事のキャラクターには非常に感情移入できました。
仕事に忙殺され、家庭を顧みることができずに苦悩する姿がリアルに描かれており、彼の妻と息子に対する愛情が垣間見える瞬間には胸が熱くなりました。
特に、妻と息子を守るために必死になる姿には強く共感し、彼の痛みや絶望感が伝わってきました。
カエル男の冷酷さと知性が際立っており、彼の計画がいかに綿密であるかが徐々に明らかになる過程は見応えがありました。
彼の動機や背景が少しずつ明かされることで、物語が一層深みを増し、最後まで目が離せませんでした。
ラストシーンで息子が首をかきむしる姿には衝撃を受けました。
犯人の影響が息子にまで及んでいるのではないかという不安が残り、物語の余韻を強く感じさせました。
完全なハッピーエンドではなく、どこか不安を残す終わり方が、この映画の持つダークな魅力をより一層引き立てていたと思います。
パルが刺されるシーンは、犬好きとして目を覆いたくなるような辛い場面でした。
しかし、最後にパルが元気な姿を見せてくれたことで、少しだけ救われた気持ちになりました。
動物への愛情も描かれており、その点も好感が持てました。
ただし、物語の展開にはいくつか突っ込みどころも感じました。
警察の行動や捜査の進め方に対しては不自然さを覚える場面がありました。
例えば、犯人が確定しているのに単独で行動する警察官や、応援の警察が遅すぎる点など、もう少し現実味を持たせてほしかったと思いました。
全体として、映画「ミュージアム」は緊張感とサスペンスに満ちた作品であり、キャラクターの深みや物語の展開に引き込まれました。
不安感を残すラストシーンや、カエル男の冷酷さが印象的で、強く記憶に残る映画でした。
それでもなお、物語のリアリティに関する部分では改善の余地があると感じましたが、非常に楽しめました。
まとめ
今回の記事では、映画「ミュージアム」ネタバレを解説しました。
映画「ミュージアム」は、カエルのマスクを被った殺人犯と、家族を奪われた刑事のスリリングな攻防を描く!
大友啓史監督、小栗旬、妻夫木聡共演によるノンストップスリラーです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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