映画「海月姫」は、東村アキコの同名漫画を原作にした2014年の日本映画です。
監督は川村泰祐で、主演は能年玲奈、菅田将暉、長谷川博己などが務めています。
クラゲオタクの主人公・月海と、彼女を取り巻く個性豊かな仲間たちのラブコメディーです。
そこで今回の記事では、映画「海月姫」ネタバレ・あらすじ！考察や感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「海月姫」解説
主人公の月海はクラゲが大好きなオタクで、鹿児島からイラストレーターを目指して東京に上京し、オタクばかりが住むアパート「天水館」に暮らしています。
天水館の住人たちは「尼～ず」と呼ばれる女性オタク集団で、男性とは無縁の生活を送っています。
- 倉下月海（くらした つきみ） – 能年玲奈
クラゲオタクで、本作の主人公。鹿児島から上京し、天水館でオタク仲間と共に暮らしています。 - 鯉淵蔵之介（こいぶち くらのすけ） – 菅田将暉
政治家の家系に生まれたイケメンで、女装趣味を持つキャラクター。月海をおしゃれ女子に変身させるきっかけを作ります。 - 鯉淵修（こいぶち しゅう） – 長谷川博己
蔵之介の兄で、未来の首相候補とされるイケメンですが、恋愛には疎い一面があります。 - ばんば – 池脇千鶴
鉄道オタクで、天水館の住人の一人。外見は特徴的で、常に爆発頭のような髪型をしています。 - まやや – 太田莉菜
三国志オタクで、天水館に住む住人の一人。常に激しいリアクションを見せるキャラクターです。 - 千絵子（ちえこ） – 馬場園梓
和物オタクで、天水館の住人。家庭的な一面を持ち、尼～ずのまとめ役でもあります。 - ジジ様 – 篠原ともえ
枯れ専オタクで、年配の男性にしか興味がない天水館の住人。おっとりとした性格です。 - 稲荷翔子（いなり しょうこ） – 片瀬那奈
再開発事業を進める不動産業者で、天水館の取り壊しを狙っています。 - 花森よしお – 速水もこみち
鯉淵家の執事で、蔵之介や修のサポートをしているキャラクターです。 - 鯉淵慶一郎（こいぶち けいいちろう） – 平泉成
蔵之介と修の父親で、大臣を務める政治家。天水地区の再開発を進めています。 - 月海の母 – 浅見れいな
月海の回想シーンに登場し、彼女にクラゲを愛する心を教えた存在です。 - 熱帯魚店員 – 中村倫也
月海がクラゲを救おうとした際に対応したペットショップの店員。
映画「海月姫」ネタバレ・あらすじ
映画「海月姫」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
「尼～ず」
倉下月海は鹿児島から上京し、イラストレーターを目指して東京で暮らしています。
月海が住む「天水館」は、女性オタクばかりが集まるアパートで、月海もクラゲオタクとしてその一員です。
天水館の住人たちは、男嫌いで「尼～ず」と自称しており、外界との接触を避けるように生活しています。
自由な生き方
ある日、月海は行きつけのペットショップで、いつも見ているクラゲ「クララ」が危険な状態であることに気づきます。
店員に助けを求めますが、冷たくあしらわれてしまいます。
その時、突然現れた絶世の美女が月海を助け、クラゲを無事に購入することができました。
この美女は月海を自宅まで送り届け、天水館に泊まることになります。
しかし、翌朝その美女が実は男性で、女装趣味を持つ鯉淵蔵之介であることが発覚します。
蔵之介は政治家の家系に生まれたもので、自由な生き方を求めて女装を楽しんでいました。
恋愛経験
蔵之介は天水館に出入りするようになり、月海を変身させようと試みます。
彼は月海を無理やりおしゃれな服に着替えさせ、化粧を施します。
変身した月海を見た蔵之介の兄・修は、一目で彼女に恋をしてしまいます。
修は大臣である父親の影響で真面目に育ち、恋愛経験が乏しい30歳のエリートですが、月海の純粋さに心を惹かれます。
取り壊しの危機
その頃、蔵之介の父が推し進める天水地区の再開発計画が進行しており、天水館が取り壊しの危機に瀕しています。
住人たちは危機を感じ、何とかして天水館を守ろうと奮闘します。
月海が偶然作ったクラゲのぬいぐるみが好評を得たことから、蔵之介はクラゲドレスを作って売り、資金を集めようと提案します。
結婚を前提
月海と「尼～ず」の住人たちは、クラゲドレスを作るために一丸となって作業を始めます。
月海はドレス作りに夢中になりながらも、修との距離が縮まっていきます。
ある日、月海がペットショップでクラゲを眺めていると、修と再会します。
修は月海が以前水族館で会った女性であることに気づき、彼女に対する想いを深めます。
修は月海に対して結婚を前提に付き合ってほしいと告白しますが、月海は自分の容姿や生活環境の違いに不安を抱きます。
大きなショック
一方、天水館の住人たちはクラゲドレスを完成させ、蔵之介の提案で天水地区でファッションショーを開催することを決めます。
しかし、ファッションショー当日に天水館のオーナーが土地を売ると言い出し、住人たちは大きなショックを受け、やる気を失ってしまいます。
ファッションショー
蔵之介は父親が街頭演説を行っている最中に乱入し、ショーの開催を宣伝します。
この出来事はテレビで放送され、月海たちもこれを見て天水館に駆けつけます。
夜になると、天水館には多くの人々が集まり、ショーは盛大に始まります。
深海をイメージした幻想的なファッションショーで、月海たちが作ったクラゲドレスが披露され、観客からは大きな喝采を浴びます。
ファッションショーは大成功を収め、クラゲドレスの注文が次々と舞い込みます。
結末
その結果、天水館の取り壊し計画は撤回され、住人たちはドレス作りに忙しくなります。
蔵之介の提案で、クラゲドレスのブランド名は「ジェリーフィッシュ」となり、月海たちはファッションブランドとしての新たな道を歩み始めることになります。
映画「海月姫」ドラマとの違い
「海月姫」は、2014年に映画化され、2018年にドラマ化されました。
この二つの作品にはいくつかの違いがありますが、それぞれに独自の魅力があります。
以下では、映画版とドラマ版の違いを紹介します。
鯉淵兄弟の設定
映画版では、鯉淵蔵之介が弟、鯉淵修が兄として描かれていますが、ドラマ版ではこの設定が逆転し、蔵之介が兄、修が弟という設定になっています。
この変更により、ドラマ版ではキャラクター間のダイナミクスが異なるものとなっています。
原作との距離感
映画版が公開された時点では、原作漫画はまだ完結していませんでした。
そのため、映画版は原作の一部をベースにしたストーリー展開となっており、オリジナルの要素も含まれています。
一方、ドラマ版は原作が完結した後に制作されているため、原作の最終エピソードやキャラクターを反映した構成となっています。
新たなキャラクターの登場
ドラマ版では、原作に登場するBL作家の目白先生こと目白樹音が重要な役割を果たし、その素顔を見せるシーンが追加されています。
このキャラクターは映画版には登場していないため、ドラマ版では新たなエピソードが楽しめます。
キャストの違い
映画版とドラマ版では、キャストが大きく異なっています。
映画版では能年玲奈さんが倉下月海を演じ、菅田将暉さんが鯉淵蔵之介を演じています。
一方、ドラマ版では芳根京子さんが月海を演じ、瀬戸康史さんが蔵之介を演じています。
このキャスト変更により、それぞれの作品で異なる雰囲気が生まれています。
ビジュアルと世界観の再現度
映画版は、キャラクターのビジュアル再現度が高く、特に馬場園梓さんが演じる千絵子が原作のキャラクターそのままと話題になりました。
ドラマ版もビジュアルに力を入れていますが、映画版の再現度には一歩及ばないという声もあります。
エピソードの違い
ドラマ版は、映画版にはないエピソードがいくつか含まれており、原作の魅力を忠実に再現しながらも新しい視点を提供しています。
映画版はよりコンパクトにまとめられているため、テンポよくストーリーが進む一方で、ドラマ版はキャラクターの成長や人間関係をじっくり描くことができています。
映画「海月姫」感想
映画「海月姫」を観て、まず感じたのはキャラクターたちの個性が本当に際立っていることです。
主人公の月海が自分の好きなものに真っ直ぐな姿に、共感できる部分がたくさんありました。
クラゲオタクである月海が、周りの人たちとの出会いを通じて少しずつ変わっていく様子は、観ていて温かい気持ちになります。
また、女装趣味の蔵之介が月海をサポートする姿も、ただのコメディーに終わらず、二人の関係性が深まっていく過程が丁寧に描かれていて良かったです。
映画全体に、明るくポップな雰囲気が流れていて、笑いながら観られるところも気に入りました。
最後に、ファッションショーのシーンはとても感動的でした。
皆で協力して作り上げたクラゲドレスが、観客を驚かせるシーンは、まさにこの映画のクライマックスで、頑張ってきた月海たちが報われる瞬間を見たようで、心が温まりました。
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まとめ
今回の記事では、映画「海月姫」ネタバレを解説しました。
映画「海月姫」は、笑いと感動が詰まったラブコメディーでありながら、登場キャラクターたちの成長や友情がしっかりと描かれた作品です。
月海たちが自分の好きなものを大切にしながら、困難に立ち向かい、新しい一歩を踏み出す姿は、多くの人に勇気を与えてくれるでしょう。
原作ファンも初めての方も、ぜひ楽しんでいただきたい映画です。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました＾＾
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