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映画「ザ・ウォッチャーズ」のあらすじやネタバレ考察・感想

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映画ネタバレ・感想
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映画『ザ・ウォッチャーズ』は、1999年の『シックス・センス』で有名になり、アカデミー賞に二度ノミネートされたM・ナイト・シャマラン監督がプロデューサーを務め、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが監督と脚本を手掛け、2024年6月21日(金)に日本で公開されました。

イシャナ・ナイト・シャマランにとって、この作品は初の長編監督作であり、A・M・シャインの小説を基に脚本にも挑戦しています。

本記事では、映画「ザ・ウォッチャーズ」のあらすじやネタバレ考察をしていきます。

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映画「ザ・ウォッチャーズ」のあらすじ


出典:ザ・ウォッチャーズ公式サイト>>

森の中で何かから必死に逃げている男ジョン(アリステア・ブラマー)は、「Point of return」(帰還不能地点)と書かれた看板の前で時間を気にしていました。

周囲が暗くなってくると、木の上に逃れようとしますが、謎の怪物に引っ張られてしまいます。

芸術家の卵であるミナ(ダコタ・ファニング)は、働いているペットショップの店長からダーウィンと名付けられたインコを配達するように頼まれます。

ミナとダーウィンは配達先に向かいますが、森の中で車が故障して止まってしまいます。

仕方なくダーウィンと一緒に車を降りて周囲を探しますが、いつの間にか迷い込んでしまい、車のあった場所に戻れなくなってしまいます。

徐々に暗くなりつつある森の中を彷徨い歩いていると、マデリンと名乗る老女(オルウェン・フエール)を見つけます。

彼女の後をついていくと、小さな小屋に辿り着きます。

扉を開けたマデリンは、手遅れになる前に中に入るようミナに呼びかけ、ミナは小屋に駆け込むのでした。

 

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映画「ザ・ウォッチャーズ」ネタバレ考察

映画「ザ・ウォッチャーズ」ネタバレ考察していきます。

 

ウオッチャーの存在

小さな小屋の中には、老女マデリーンの他に若い男女シアラ(ジョージナ・キャンベル)とダニエル(オリヴァー・フィネガン)がいました。

不思議なことに、この小屋の半分は壁ではなく巨大な鏡となっており、マデリーンによると、この小屋は「クープ/coop」と呼ばれ、4人はこの鏡の向こう側にいる“ウォッチャー(監視者)”から監視されているそうです。

ミナは最初は信じられませんでしたが、巨大な鏡に耳を当てると、その向こう側に確かに謎の存在の息遣いや鳴動を感じることができたため、信じざるを得ない状況になります。

翌朝、ミナは森から脱出しようとしますが、マデリーンは「Point of return 44」と書かれた看板を見せ、この場所が人里から遠く離れており脱出は困難であること、そしてここでの生活について説明し始めます。

このクープ(小屋)からは逃れることができませんが、ウォッチャー達は地下に住んでいて日光の下には出られないため、日中は自由に行動して良いが、日没までにクープに戻らないと襲撃されて殺されてしまうのです。

そして、クープ内では「普通に振る舞う」などの生き残るためのルールがあることを教えられます。

夜になり、暇を持て余したダニエルは、今日あったことを鏡の向こう側にいるであろうウォッチャーに向かって独り言を言い始めます。

鏡に興味を持ったミナが何となく鏡をノックすると、鏡の向こう側から激しいノックが返され、ミナは恐怖を感じます。

彼らはなぜ鏡越しにこちらを監視し続けるのか、全く意味がわからないまま監禁生活が始まるのです。

 

監視をする理由

ミナは長い間ここにいるダニエルとシアラからウォッチャーの住処に続く穴の場所を教えてもらい、ロープを使ってその穴に入って探索を始めることにします。

井戸のような穴を降りると、広い空洞が広がっており、ミナはそこでかつて誰かが持っていたであろうビデオカメラや人形、自転車などを見つけます。

これらを脱出の手段に使えると考えたミナは、ダニエルの力を借りて自転車などの備品を引き上げます。

穴の中には日光が差し込んでおり、日光の中にいたミナは背後からウォッチャーの気配を感じて振り向くと、日光で焼かれて引っ込む六本指の怪物を目撃します。

ミナは見つけたビデオカメラや懐中電灯をすべて持ち帰り、これらの持ち主がシアラの恋人ジョンのものであることが判明してシアラは驚きます。

ミナは夜の外の様子を知るためにビデオを外に設置し、クープのテレビに接続します。

すると、突然裸の男性の足だけが映り、クープのドアをノックし始めます。

ノックの主はジョンと名乗り、シアラがドアを開けようとしますが、マデリンに止められます。

冷静になったシアラが最近読んだ本について尋ねると、外にいるジョンは答えようとせず急に姿を消します。

その後、扉を開けなかった怒りをぶつけるかのように、小屋を激しく叩き始めます。

やはりそれはジョンの姿をしたウォッチャーであることが判明しますが、ウォッチャーがなぜ人間の姿を真似して小屋に入ろうとするのか、謎は深まるばかりでした。

 

ウォッチャーズの正体

ある日、日暮れ時にマデリンとミナが森に取り残され、ミナはウォッチャー達の姿を目撃します。

彼らは身長2-3mで、痩せた人間に似ていましたが、四足で歩行し、蜘蛛のような動きをしていました。その咆哮はまさに怪物そのものでした。

ミナとマデリンはなんとかクープに戻ることができましたが、興奮したウォッチャー達がそれぞれの声でクープの扉を開けるよう叫び続け、扉を破壊し始めます。

4人は偶然、クープの床に地下へ続く頑丈なシェルターの扉を発見し、扉が破られる直前に地下へ逃げ込みます。

地下には明るい照明があり、大量の資料とモニターが散乱している研究室のような場所が広がっていました。

録画されていたビデオを再生すると、ここがローリー・キマーティンという男がウォッチャーを研究していた場所であることが判明します。

彼らがウォッチャーと呼ぶ怪物はハーフリングとも呼ばれており、人間界から追放された妖精たちでした。

地下に住むハーフリングたちは、いずれ人間に成り代わるために人間のことを学ぼうとし、その起源を探るために研究を続けていたのです。

さらにビデオを見続けると、キマーティンはウォッチャーの一人を捕獲して研究を続けましたが、意思の疎通ができず、ウォッチャーを助けることは無駄だと悟り、最終的には捕らえたウォッチャーと自分を殺す銃声で録画が終わっていました。

 

真の黒幕は?

夜が明けると、4人は近くの湖に向かって必死に走り続けますが、ダニエルはジョンに擬態したウォッチャーに襲われて命を落とします。

残った三人はボートに乗って脱出に成功し、街に戻ります。

街に戻ったミナは、キマーティンがかつて働いていた大学に向かい、彼の姪を装って彼のオフィスに入り込みます。

そこで彼の収集した多くのハーフリングに関する資料を調べていると、一組の写真に驚きます。

写真にはキマーティンとマデリンが仲良く写っており、二人が結婚していたこと、そして本物のマデリンは2001年に亡くなっていたことが分かります。

ミナは、自分たちが人間だと思っていたマデリンが実はハーフリング(ウォッチャー)だったことを知り、急いでシアラの元へ向かいます。

解放されたマデリンは、日光を克服したウォッチャー「デイウォーカー」となり、人間に復讐を誓ってシアラとミナを襲い始めます。

しかし、ミナは自分の双子の妹ルーシーや母との死別について話し、同情を誘います。

人間界から追放されたのは不公平だったと認めると、デイウォーカーはなぜか納得してその場を去ります。

その後、ミナは双子の妹ルーシーに会いに行き、自分の体験を語ります。

ミナが「マデリン」が他の人の姿をして現れている気がすると話していると、その外で少女に擬態したマデリンが二人を監視している姿が見られ、物語は幕を閉じます。

 

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映画「ザ・ウォッチャーズ」感想

映画「ザ・ウォッチャーズ」は、その斬新な設定と緊迫した展開が印象的でした。

物語の中心には、森の中で囚われた四人と、彼らを監視する謎の存在「ウォッチャー」があります。

特に印象に残ったのは、クープと呼ばれる小屋の中にある巨大な鏡で監視されているという設定でした。

四人の生存と日常の取り決め、そしてウォッチャーたちの正体に関する謎解きが、物語の緊張感を高めていきます。

物語は徐々に明らかになる秘密と、キャラクターたちの探求心を通じて展開されます。

特にマデリンというキャラクターの複雑さや、彼女が実はウォッチャーであることが明かされたシーンは、驚きと共に物語に深みを与えています。

また、ウォッチャーたちの本当の目的や、彼らがどうして人間を観察し続けるのかという疑問も興味深いものでした。

終盤の展開では、キャラクターたちの生死にかかわる緊迫したシーンが次々と描かれ、最後まで目が離せない展開でした。

特に、ミナが自分の過去と向き合いながら、ウォッチャーたちとの対決に臨む場面は感動的でした。

 

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まとめ

出典:ザ・ウォッチャーズ公式サイト>>

以上、映画「ザ・ウォッチャーズ」のあらすじやネタバレについて考察しました。

いかがでしたでしょうか?

映画「ザ・ウォッチャーズ」は、M・ナイト・シャマランがプロデューサーを務め、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが監督、脚本を務める親子共同の作品です。

鏡や鳥カゴといったモチーフが巧みに使われており、自分や他者と向き合うこと、自由の意味、心理的なバリアなど、テーマは王道的なものとなっています。

また、この作品はスリラー/ホラーとして制作されていますが、観た印象ではSFファンタジーのファンも満足できる内容になっています。

ぜひ劇場でご覧になってください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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