映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」ネタバレ・考察!ラストの伏線紹介

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は、荒木飛呂彦原作「ジョジョの奇妙な冒険」の傑作スピンオフを映画化。

ルーヴル美術館の内部で撮影を行い、「モナ・リザ」を背景にした貴重なシーンなどを実現している。

そこで今回の記事では、映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」ネタバレ・考察!ラストの伏線紹介していきますので最後までお読みください(^▽^)/

目次

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」解説

特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い想いを抱いた女性から、この世で最も黒い絵の噂を聞く。

時はたち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は、取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。

キャスト

  • 岸辺露伴:高橋一生
  • 泉京香:飯豊まりえ
  • 岸辺露伴(青年):長尾謙杜
  • 辰巳隆之介:安藤政信
  • エマ・野口:美波
  • 奈々瀬:木村文乃

スタッフ

  • 監督:渡辺一貴
  • 原作:荒木飛呂彦

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」ネタバレ

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

予期せぬ運命

有名漫画家の岸辺露伴が古物屋を訪れる。

店主の見下す態度に怒り、店主に「ヘブンズ・ドアー」をかけ、作品に対する敬意を示す言葉を刻む。

その後、オークションで黒い絵を見つけ、泉京香に取材の許可を取り付ける。オ

ークション会場で『Noire』を落札するが、絵は期待外れだった。

岸辺露伴がオークションで手に入れた黒い絵を取り戻そうとする中、犯人たちとの激しい対決が始まる。

絵の裏に書かれた言葉が露伴の興味を引き、彼は次の取材先を決意する。

一方、犯人たちは絵の持つ脅威に直面し、予期せぬ運命に翻弄される。

見てはいけない

露伴は祖父の亡き後、廃業した旅館で暮らしていた。

そこでは彼のほかにも奈々瀬という女性が暮らしており、彼女に勝手にデッサンされる出来事があった。

露伴は彼女に謝罪し、その後彼女は露伴の作品に興味を持ち始める。

数日後、奈々瀬の部屋に招かれた露伴は、未完成の作品を見せられるよう迫られる。

断ると突然電球が切れ、部屋を明るくするために灯したランプの光のもと、奈々瀬は最も黒い絵について語り始める。

それは200年以上前に山村仁左右衛門が描いたとされる絵で、その顔料はご神木から取られたもので、決して見てはいけない、触れてはいけないと言われているという。

そして、急に露伴を追い出し、翌日、祖母が立っており、蔵の整理を頼まれた川鳥という人物との連絡が取れないことに困っていた。

あなたを守ってあげたい

一週間後の雨の日、奈々瀬の気配を感じた露伴が彼女の部屋を訪れると、彼女が抱きついてきた。

「露伴くん!」という彼女の声に、露伴は彼女を抱きしめ、「あなたを守ってあげたい」と言いながら頬に手を触れようとします。

しかし、彼はそれを止め、ヘブンズ・ドアーを発動させずに手を離します。

奈々瀬は露伴が落としたマンガを拾い上げると、その中に描かれた黒髪の泣いている女性を見て突然怒り出し、ハサミで紙を何度も切り裂きます。

そして、「ごめんなさい」と謝りながら部屋を出て行き、二度と戻ってきませんでした。

ルーブル美術館職員のエマ・野口

祖母に奈々瀬のことを尋ねるが、あいまいな返答しか得られない露伴。

そのとき、ラジオからは行方不明だった川鳥が溺死体で見つかったとのニュースが流れ、川鳥が仲介した買い手であるフランス人のゴーシェが絵を取りに来たことがわかります。

日本語が話せるルーブル美術館職員のエマ・野口は、岸辺露伴のアテンドを任され、露伴たちを出迎えます。

彼女は露伴から依頼されたモリス・ルブランと山村仁左右衛門の調査依頼メールを転送し、情報提供します。

ルーブルに到着した泉は喜び勇んでガラスのピラミッドをバックに写真を撮ります。

エマによれば、ルーブルでは許可を得て模写している人々がおり、その中にはモリス・ルブランもいたとのこと。

一方、山村仁左右衛門については知らないが、地下倉庫に東洋美術が百点以上あるため、そこに作品がある可能性があると語ります。

見捨てられた倉庫

ルーブル美術館で、日本人男性の辰巳隆之介が慇懃無礼に露伴に接し、その直後に男性の叫び声が響きます。

皆が駆けつけると、ジャックが何かに怯えて逃げる姿を目撃し、彼は吹き抜けから転落してしまいます。

その夜、エマはジャックが一命を取り留めたことと、「見捨てられた倉庫」に仁左右衛門の作品があることを報告します。

露伴たちはすぐに倉庫へ向かいますが、途中で辰巳が現れ、一緒に行くことになります。

マリィからの連絡で、ジャックに仁左右衛門の名を教えたゴーシェ・ビゴットが行方不明であることが判明します。

彼はかつて露伴が祖母に頼まれた絵を受け取った人物でした。

モリスを殺した

地下倉庫の入口で消防隊のユーゴとニコラスに危険物を預け、彼らの先導で中に入ります。

倉庫に到着し、暗闇の中でフェルメールの作品らしき絵画を見つけます。

しかし、その絵画はすべて保管庫に移されているはずであり、辰巳がこれを偽物と判断し処分するよう指示します。

露伴はそこでモリス・ルグランの名前入りのペティナイフを見つけ、全ての事象に疑問を抱きます。

辰巳がフェルメール作品を贋作と決めつけ、それをモリスに描かせていたこと、モリスがおかしくなり黒い絵を描きあげ、足を洗いたいと言い出したこと、そしてその彼を殺してしまったことを白状します。

露伴は辰巳の背後に黒髪があり、無数の蜘蛛が蠢いていることに気づきます。

辰巳の前には死んだはずのモリスが現れ、首に手をかけて襲いかかります。

エマは亡き息子ピエールの姿を見ています。

黒い家

露伴はこの部屋の暗闇が山村仁左右衛門の描いた黒い絵であり、その中に奈々瀬の肖像画があることに気づきます。

彼は泉に「見るな」と叫び、エマを連れて部屋を出るよう指示します。

残された辰巳は倒れ、ユーゴも幻影に向かって抵抗しています。

仁左右衛門の絵は、見る人やその祖先の罪や後悔を具現化させる力を持っていたのです。

ついに山村仁左右衛門の姿が露伴の前に現れました。

斧を持った落ち武者のようなその男は、死者であるため「ヘブンズ・ドアー」が効かない。

絶体絶命の露伴の前に、奈々瀬が現れ仁左右衛門を抱き止めます。

「何もかも、全て忘れて」と奈々瀬が告げ、露伴はその言葉に従って「ヘブンズ・ドアー」で「すべての記憶を一切なくす」と自ら書き込みます。

山村仁左右衛門

目を覚ました露伴は、左手の甲に「顔の文字をこすれ」と書かれているのを見てその通りにし、すべての記憶を取り戻します。

一方、地上に逃れた泉はエマに、息子が責めるために現れたのではなく一緒にいたかったのではないかと語ります。

そして、5歳のときに亡くなった自分の父の写真を見せ、それがエマに撮られた泉の写真と同じアングルであることに気付きます。

人間の手に負えない美術館

取材を終えた露伴はルーブルを「人間の手に負えない美術館」と評し、泉は「そういえば、綺麗な人でしたね」と答えます。

露伴が泉に絵を見たことを尋ねると、泉は何のことか分からない。

奈々瀬の過去のページを読み始めた露伴は、彼女が藩の御用絵師である山村家の仁左右衛門に嫁いだことを知ります。

仁左右衛門は蘭画の画風を取り入れるなど進歩的な考え方を持っていましたが、そのために父親から疎まれて追い出された過去がありました。

貧しいながらも幸せに暮らしていたふたりですが、奈々瀬が病に倒れてから雲行きが怪しくなっていきます。薬や医師代がかさみ、父親を頼ることになった仁左右衛門に、父親は自分を超える絵を描いたら許すと言います。

取り付かれたように奈々瀬の絵を描く仁左右衛門でしたが、美しい黒髪を表現する顔料が見つかりませんでした。

黒い樹液

ある日、菩提寺を訪れた奈々瀬は、ご神木から黒い樹液が染み出しているのを見つけ、持ち帰ります。

その樹液が気に入ったようで、奈々瀬はそれから少しずつ樹液を取っていましたが、仁左右衛門に気づかれてしまいます。

身体を心配する彼は、これからは自分で取りに来ると言って聞き入れません。

しかし、山村家へ戻ってこられては困る弟は彼をこっそり尾行し、奈々瀬がご神木から樹液を取っていることを奉行所に訴え出てしまいます。

役人によって捕らえられそうになった仁左右衛門を助けようと奈々瀬は自分が悪いのです、と言って間に入りますが、役人に殴り倒されてしまいます。

その姿に逆上した仁左右衛門は役人たちを殺してしまいました。

奈々瀬の謝罪

死にゆく奈々瀬を執念で描き上げたのがあの黒い絵だったのです。

その怨念は絵に宿り、見るものに後悔の幻影を見せる呪いの絵となってしまいました。

奈々瀬はそのことを悔やみ、仁左右衛門の恨みを断ち切るために若き露伴の前に現れたのです。

奈々瀬の謝罪を受け入れた露伴でしたが、彼女の存在は露伴にとっても重要な過去の一部でした。

奈々瀬の姿が消え去ると同時に、彼女の旧姓が「岸辺」であることが露伴に明らかになりました。

一方、いつものように露伴の自宅を訪れる泉。

しかし、今回は異変がありました。

泉が持ってきた顔料や材料は露伴には必要なく、彼は泉を追い出します。

静寂が戻った露伴の家の中には、奈々瀬によってズタズタにされたマンガの原稿が、なぜかきれいな状態で置かれていました。

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」ラストに繋がる伏線

「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の物語のラストに繋がる伏線はいくつかあります。

  1. 奈々瀬の黒い絵の存在: 物語の中で奈々瀬が描いた黒い絵は、後に山村仁左右衛門によって呪いの絵となりました。この絵が物語の核となり、奈々瀬の過去と露伴の遭遇が重要な意味を持ちます。
  2. 露伴の原稿の保存: 奈々瀬によってズタズタにされたはずのマンガの原稿が、物語の終盤で奇跡的にきれいな状態で露伴の家に置かれています。この伏線は、物語の結末で露伴が失った記憶を取り戻す鍵となります。

これらの伏線が物語のラストに繋がり、物語の謎が解き明かされるきっかけとなります。

まとめ


今回の記事では、映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」」ネタバレを解説しました。

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は、主演は『図書館戦争』シリーズなどで高い身体能力を見せた岡田准一。

さらに磨きをかけた俊敏なアクションと振り切れたコミカルな演技で二面性のある主人公を演じる。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次