映画「グッドフェローズ」は、実話ベースのクライム・ドラマ。
カオティックでスピーディーなM・スコセッシの演出もさることながら、R・デ・ニーロやJ・ペシが繰り出す鬼気迫る演技にも圧倒されます。
そこで今回の記事では、映画「グッドフェローズ」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と伏線を考察していきます。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
映画「グッドフェローズ」解説
ブルックリンを牛耳るマフィアに憧れ、彼らの世界に足を踏み入れたヘンリー。
ジミーやトミーらと悪事を重ねた果てに、ケネディ空港で600万ドルを強奪する大きなヤマを成し遂げる。
だが、FBIの追求を恐れるジミーが口封じのために仲間たちを殺していくように。
キャスト
- ヘンリー・ヒル:レイ・リオッタ
- ジェームズ・“ジミー”・コンウェイ:ロバート・デ・ニーロ
- トミー・デヴィート:ジョー・ペシ
- カレン・ヒル:ロレイン・ブラッコ
- ポール・“ポーリー”・シセロ:ポール・ソルヴィノ
- 少年時代のヘンリー:クリストファー・セロン
- ミッキー・コンウェイ:ジュリー・ガーフィールド
- スタックス・エドワーズ:サミュエル・L・ジャクソン
- フランキー・カーボーン:フランク・シヴェロ
- フレンチー:マイク・スター
- ビリー・バッツ:フランク・ヴィンセント
スタッフ
- 監督:マーティン・スコセッシ
- 原作:ニコラス・ピレッジ
- 脚本:マーティン・スコセッシ、ニコラス・ピレッジ
映画「グッドフェローズ」ネタバレ・あらすじ
映画「グッドフェローズ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
1955年、ニューヨークのブルックリン
ヘンリー・ヒルは少年時代からマフィアに憧れ、地元のボスであるポーリーのもとで下働きを始める。
ヘンリーはポーリーに認められ、街で最も恐れられている男、ジミーを紹介され、ジミーは弟分のトミーとヘンリーを組ませる。
不法な売買で警察に捕まったヘンリーは、取り調べでも決して口を割らなかったことで、先輩マフィアから一人前の男として認められる。
その時、この世界の掟が「仲間を売るな」「決して口を割るな」であることを学ぶ。
一人前のマフィアへ
成人したヘンリーとトミーは、ジミーの指示で空港貨物の強奪など規模の大きな仕事もするようになり、一人前のマフィアとして贅沢な暮らしを送っていた。
ヘンリーはカレンと出会い、恋に落ちた2人は結婚する。
カレンはマフィアの妻としての立場に戸惑っていたが、すぐに慣れていく。
ある日、ヘンリーの店で出所祝いをしていた大物マフィアのバッツを、侮辱されたことに激昂したトミーとジミーが殺してしまい、ヘンリーもバッツの死体を埋める手伝いをする。
ガンビーノの幹部だったバッツの行方を仲間は躍起になって探していた。
トミーは、生意気な口を効いたという理由だけで若いウェイターまで撃ち殺してしまうほど血の気が多かった。
麻薬の売買
ヘンリーの愛人のことでカレンは激怒し、ヘンリーに銃口を向け、ヘンリーは家を出る。
カレンはポーリーやジミーに泣きつき、ヘンリーは帰るよう説得されカレンとの関係が修復される。
フロリダでの暴行事件でヘンリーとジミーは逮捕され、10年の実刑判決を受ける。
刑務所でヘンリーはポーリーが忌み嫌う麻薬の売買を始め、その一方でカレンが運び屋をしていた。
出所後、ヘンリーはポーリーに挨拶に行くが、麻薬売買の禁止とジミーとトミーへの警戒を忠告される。
しかし、ヘンリーは金になる麻薬の売買を続け、ジミーとトミーも引き入れる。
史上最大の強奪
ケネディ空港からのルフトハンザ貨物強奪計画がジミーの指示で進み、ヘンリーも仲間に加わる。
史上最大の強奪は成功し、600万ドルの現金が手に入る。
しかし、ジミーは発覚を恐れ、関係者を次々と殺害していた。
トミーはファミリーの幹部になることを許され、ヘンリーとジミーも喜んでいた。
しかし、ファミリーの罠でトミーは殺され、その出来事がヘンリーとジミーの関係に変化をもたらす。
麻薬中毒になったヘンリーは警察にマークされ、逮捕される。
保釈後、ポーリーに助けを求めるが、縁を切られる。
ジミーに殺されることを恐れたヘンリーは警察の保護下に入り、ジミーとポーリーの罪を証言する。
足を洗ったヘンリーは警察の保護の下で退屈な日々を過ごすのだった。
映画「グッドフェローズ」ラストシーンの意味と伏線を考察
ラストシーンは、主人公ヘンリーがマフィアとの関わりを断ち切り、警察の保護下で静かな生活を送ることを示しています。
この結末にはいくつかの意味や伏線が含まれています。
ヘンリーがマフィアの掟を破り、警察の保護下に入ることで、過去の選択の結果に対する反省と転機が示されます。
彼がかつては裏社会の一員として犯罪に手を染めていた過去と、そこからの脱却を象徴しています。
ヘンリーがジミーとポーリーの罪を証言することで、組織内での裏切りが明らかになります。
この行動は、彼が自らの責任を取ると同時に、かつての仲間との縁を断つ決断を下したことを示しています。
裁判での証言は、彼が過去の罪に立ち向かい、新しい人生を歩むための第一歩となりました。
そして、警察の保護下に入り、退屈な日々を送るヘンリーの姿は、以前の派手な犯罪生活とは対照的です。
彼が今後、法の下で平穏な生活を送ることを選択したことを示唆しています。
この結末は、彼の過去の行動の結果としての自己救済というテーマを強調しています。
ヘンリーがかつてのマフィアの仲間との繋がりを断ち切り、警察の保護下で新しい人生を始めることは、物語全体で提示された伏線の結末です。
彼の過去の行動や仲間との関係が、最終的に彼の運命を決定付けることになりました。
映画「グッドフェローズ」感想
「グッドフェローズ」は、マフィア映画の金字塔として、マーティン・スコセッシ監督が描いた衝撃的な犯罪ドラマです。
この映画は、実話を基にした原作「Wiseguy」を元に、主人公ヘンリー・ヒルの半生を描いています。
観客を裏社会の深淵に引き込むリアルな描写とテンポの良いストーリーテリングが、映画史においても特に高く評価されています。
映画の魅力は何といっても、主人公ヘンリー・ヒルを通じて描かれる「犯罪の栄光と没落」のリアルさです。
ヘンリーは子供の頃からマフィアに憧れ、やがて組織の一員としての成功を掴みます。
しかし、その生活は次第に崩壊へと向かい、友情や家族、そして自分自身をも失っていく様子が圧倒的な説得力で描かれています。
この過程は単なるフィクションではなく、真に迫る現実感があります。
さらに、俳優陣の演技も圧巻です。
レイ・リオッタの緊迫感あふれる演技は、観客をヘンリーの内面に引き込みます。
また、ロバート・デ・ニーロとジョー・ペシの存在感は圧倒的で、特にペシ演じるトミーの狂気的なキャラクターは、観る者に強烈な印象を残します。
特に、ペシが放つ「Funny how?」というシーンは、映画ファンの間で語り継がれる名場面です。
音楽のセンスも素晴らしく、1950年代から1970年代の名曲が物語を彩り、シーンに深みを加えています。
音楽が流れるたびに、時代の空気感が鮮明に蘇り、物語にさらなる臨場感を与えています。
全体的に、「グッドフェローズ」は、単なる犯罪映画ではありません。
人間の欲望、恐怖、そして友情と裏切りを鋭く描き出したヒューマンドラマでもあります。
この映画は一度観ただけでは語り尽くせないほど多くのテーマを孕んでおり、何度でも観返したくなる不朽の名作です。
2. 映画「グッドフェローズ」面白いポイント (約1000字)
面白いポイント1:スピード感あふれるストーリーテリング
「グッドフェローズ」の大きな魅力の一つは、スピーディーな物語展開です。
スコセッシ監督のテンポ良い演出と編集は、観客を一瞬たりとも飽きさせません。
ヘンリーの幼少期から犯罪生活の頂点、そして破滅までを一気に駆け抜ける物語は、ジェットコースターのようなスリルがあります。
面白いポイント2:キャラクターの個性が際立つ名演技
ジョー・ペシが演じるトミー・デヴィートは、観る者を震え上がらせる存在です。
彼の予測不能な暴力性は、映画全体に緊張感を与えています。
一方で、ロバート・デ・ニーロ演じるジミー・コンウェイの冷静かつ計算高い性格は、トミーとは対照的で、ヘンリーとの関係性を一層引き立てています。
面白いポイント3:日常と非日常が交錯するリアリティ
映画の中で描かれる犯罪の場面はもちろん緊張感がありますが、ヘンリーが家族と過ごす日常シーンも非常にリアルです。
例えば、食卓での会話やパーティーのシーンは、犯罪者たちの人間的な一面を垣間見せます。
この日常と非日常の対比が、物語に深みを与えています。
面白いポイント4:音楽と映像の絶妙なマッチング
サウンドトラックにはクラシックなロックやポップスが使われており、物語を一層引き立てます。
特に、クリームの「Sunshine of Your Love」が流れるシーンは、映画史に残る名場面の一つとして知られています。音楽の選曲が物語のムードを完璧に補完しています。
面白いポイント5:裏社会の生々しさを映す描写
マフィアの世界を描いた映画の中でも、「グッドフェローズ」は特にリアルな作品です。
ヘンリーの視点を通じて描かれるこの世界は、犯罪の栄光とその代償を鮮明に映し出します。
華やかな生活の裏に潜む恐怖や孤独感が、観る者の心に深く刺さります。
映画「グッドフェローズ」口コミ
正直、これほど完成度の高いマフィア映画は他にないと思います。登場人物の心理描写や、犯罪の栄光と没落をリアルに描いた点が素晴らしい。ジョー・ペシの狂気的な演技には圧倒され、映画を観た後もしばらく余韻が残りました
最初は少し怖そうだなと思って観始めましたが、物語のテンポが良く、あっという間に引き込まれました。特に、音楽がシーンとすごく合っていて、最後まで楽しめました!映画に詳しくない私でも、ストーリーを追いやすかったです。
実話を基にしているだけあって、映画全体にリアリティがありました。特に、マフィアがどのようにして日常生活を送っていたのかが垣間見える点が興味深かったです。これを観ると、単なる娯楽映画ではなく、歴史的な記録としても価値があると思いました。
正直、マフィア映画って初めて観たのですが、家族の絆や友情の描き方が印象に残りました。危険な世界に生きる人々の人間らしい側面を丁寧に描いていて、感動しました。音楽も懐かしい感じで好きです!
スコセッシ作品の中でも、これは最高傑作です!細部までこだわり抜いた演出と、テンポの良い編集が際立っています。一つひとつのシーンが映画史に残る名場面で、何度観ても飽きません。映画好きなら必見の一本です。
まとめ
今回の記事では、映画「グッドフェローズ」ネタバレを解説しました。
映画「グッドフェローズ」は、実話ベースのクライム・ドラマ。
カオティックでスピーディーなM・スコセッシの演出もさることながら、R・デ・ニーロやJ・ペシが繰り出す鬼気迫る演技にも圧倒されます。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
コメント