映画「CUBE」は、立方体の空間に閉じ込められた6人の男女の脱出劇を緊張感たっぷりに描いた心理サスペンスです。
背筋の凍るような殺人トラップや難解な暗号など、こだわり抜かれた設定に驚かされます。
そこで今回の記事では、映画「CUBE」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味の考察と感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
映画「CUBE」解説
ある日突然立方体の連なる空間に閉じ込められた6人の男女。
経歴も年齢もバラバラの彼らは、警察官のクエンティンを筆頭に出口を探し始める。
だが部屋の中には恐ろしいトラップが仕掛けられており、極限状態に置かれた彼らの精神は次第に追い詰められていく。
キャスト
モーリス・ディーン・ウィン
ニコール・デ・ボア
デヴィッド・ヒューレット
ニッキー・グァダーニ
アンドリュー・ミラー
ウェイン・ロブソン
ジュリアン・リッチングス
スタッフ
- 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
- 音楽:マーク・コーヴェン
- 脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ、アンドレ・ビジェリク、グレーム・マンソン
映画「CUBE」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味の考察と感想
映画「CUBE」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
立方体の部屋
見覚えのない怪しい光に包まれた立方体の部屋で目を覚ましました。
部屋の各壁には扉が設置されており、オルダーソンはその中の一つを開けて進みます。
しかし、突如として細い網状のワイヤーに襲われ、無残にも肉片となってしまいました。
別の部屋
そんな状態で閉じ込められていたのは、警察官で現在妻と別居中のクエンティン、この建物の外壁を設計したワース、数学の天才である女子高生のレブン、精神科医師であるハロウェイ、そして、脱獄の天才であるレンの5人だった。
彼らは共通性のない全くの他人で、なぜ自分達がここにいるかの検討もつかない。
6人は脱獄のプロであるレンを先頭に、この無限に続く立方体の部屋からの脱出を試みます。
しかし、レンもまた部屋の罠を突破できず、酸を浴びて顔の半分を失い死亡してしまいます。
3桁の数字
レブンは扉の前に書かれている3桁の数字に気づき、素数が含まれている部屋には入ってはいけないという法則を見つけます。
その法則に従い進んでいた彼らですが、途中でその法則が間違っていることに気づかされます。
さらに、クエンティンが暴走し始め、ハロウェイを殺害するなど、仲間割れが深刻化していきます。
険悪な雰囲気が続く中、一行はついにこの部屋の真の法則が素数ではなく因数にあることに気付きます。
自閉症のカザン
自閉症のカザンが因数を解く能力を持っていることも判明します。
カザンの力を頼りに、部屋を進んでいく彼ら。
しかし、忍耐の限界に達したクエンティンが暴走を始めます。
彼は以前ハロウェイを殺しただけで飽き足らず、今度はレブンの胸をナイフで突き刺してしまいました。
ワースが必死に抵抗しますが、彼もクエンティンに腹部を刺されてしまいます。
その時、出口に向かって部屋が移動を始めました。
終着の部屋
クエンティンはカザンが先に入った終着の部屋に移ろうとしますが、ワースがクエンティンの足首を掴んで離しません。
クエンティンは動く部屋と他の部屋との間に挟まれ、身体を切断されて死んでしまいました。
部屋に取り残されたワースはいずれ出血多量で命を落とすでしょう。
唯一、カザンだけが無事にこの謎の立方体群の建物から抜け出すことができました。
映画「CUBE」ラストシーンの意味の考察と感想
最終的に、唯一無事に立方体から脱出するのは自閉症のカザンです。
彼の脱出は、無垢で純粋な存在が最終的に解放されることを象徴していると言えます。
映画全体を通じて、他の登場人物たちは自身の過去の罪や欠点、欲望に囚われていますが、カザンだけがそのような影響を受けず、最も純粋な心を持っています。
映画を通じて描かれる立方体は、無機質で冷酷なシステムの象徴です。
登場人物たちはその中で生き延びるために奮闘しますが、多くはシステムに抗えず、結局はその犠牲となります。
カザンが唯一脱出できたことは、システムの中で純粋さや無知が時に最も強力な武器になることを示唆しているかもしれません。
立方体の存在理由や背後にある意図が明かされないまま映画が終わることで、視聴者にはこのような実験やシステムがどこかで続いているという不気味な印象が残ります。
このエンディングは、人間の理解を超えた大きな謎や制御不能なシステムの存在を強調していると言えます。
感想
「CUBE」のラストシーンは、観客に強烈な印象を残すものです。
映画全体を通して続く緊張感と絶望感が、カザンの脱出によって一瞬の解放をもたらしますが、それが本当に救いなのかは疑問が残ります。
このエンディングは観客に多くの問いかけを投げかけ、考えさせられるものです。
映画は最後まで緊張感を維持し、観客を引き込む力があります。
すべての謎が解かれないまま終わるため、観客によっては消化不良に感じるかもしれません。
他のキャラクターの悲惨な結末が重く、救いのないストーリーに感じました!
映画「CUBE 一度入ったら、最後」面白いポイント
魅惑的なキューブ空間のデザイン
無数の部屋がつながるキューブ空間のビジュアルは目を見張るものがあります。 一見すると単調な構造ですが、色やトラップの配置、部屋ごとの独特な雰囲気が作品の緊張感を際立たせています。 この迷宮のような空間に観客自身も迷い込んだような感覚を味わえるのが、この映画の醍醐味の一つです。
極限状況での人間ドラマ
登場人物たちは、それぞれ異なる背景や性格を持ちながら、極限状況下で協力せざるを得ません。 しかし、その協力関係が崩れていく過程が非常にリアルで、観ていて手に汗を握ります。 特に、信頼が裏切りへと変わる瞬間の演出は、息を呑むほど緻密です。
終盤に明かされる驚愕の真実
映画全体を通じて謎めいた空間の正体が、終盤で明らかになる展開は衝撃的です。 その真実を知ったとき、物語全体を振り返って「そうだったのか」と納得しながらも、深い余韻を残します。
トラップのスリルと緊張感
キューブ内に仕掛けられた数々のトラップが、物語にスリルを加えています。 部屋に入るたびに何が起こるかわからない恐怖は、観客をも巻き込みます。 特に、わずかな判断ミスが命取りになる描写は、極限状況のリアルさを際立たせています。
自分ならどうする?という問いかけ
この映画はただ観るだけでなく、自分が同じ状況に置かれたらどうするかを考えさせられる作品でもあります。 「生き残るためにはどんな決断をするべきか?」という問いが、観終わった後も心に残ります。
映画「CUBE 一度入ったら、最後」口コミ
まとめ
今回の記事では、映画「CUBE」」ネタバレを解説しました。
映画「CUBE」は、立方体の空間に閉じ込められた6人の男女の脱出劇を緊張感たっぷりに描いた心理サスペンスです。
背筋の凍るような殺人トラップや難解な暗号など、こだわり抜かれた設定に驚かされます。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました^^
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