今回紹介する映画は、『DUNE デューン 砂の惑星 PART2』です。
『メッセージ』の監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴ氏が再び手掛け、ティモシー・シャラメが主演するSF大作の続編です。
今回はDUNE デューン 砂の惑星 PART2のネタバレを含む感想や、あらすじを解説します。
本作はまさに圧巻で、映画史に残るSFの傑作となっています。
ぜひ映画館で観て、その迫力を体感してみてください。
それでは、本題に入ります。
デューン 砂の惑星 PART2のあらすじ
『デューン 砂の惑星 PART2』
とてつもない情報量です。復習必須。
『Part1』観て無いとかは論外。キャラと固有名詞の相関などは頭に入れて鑑賞しないと置いてかれる事確実です。実際、鑑賞後のご近所の反応はポカンとされてました。私も情報補完してまた観ます。 pic.twitter.com/IbeQQzZlSB— nico (@nico40984150) March 8, 2024
若者ポールは、皇帝の命令に従い、一族とともに惑星デューンへと移住することになる。
だが、その移住は砂漠の星への過酷な旅であり、アトレイデス家とハルコンネン家の対立が激化する。
父を失い、全てを奪われたポールは、宇宙の未来をかけた戦いに身を投じる。
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デューン 砂の惑星 PART2のネタバレ
質の高いスパイスが得られる惑星アラキス(デューン)は、アトレイデス家が統治していました。
しかし、皇帝シャダム4世(演:クリストファー・ウォーケン)の嫉妬により、ハルコンネンにアトレイデス家の抹殺が命じられ、多くの血が流れました。
この出来事を皇帝の娘であるイルランコリーノ王女(演:フローレンス・ピュー)が語っています。
その後、父であるシャダム4世は、レト・アトレイデス公爵を自らの息子として扱っていましたが、なぜ突然アトレイデス家の血統を断絶したのか理解できません。
アトレイデス家を失ったアラキス(デューン)にとって、この出来事が何を意味するのか、考えさせられます。
ポール・アトレイデス(演:ティモシー・シャラメ)と彼を守る母親であるレディ・ジェシカ(演:レベッカ・ファーガソン)は、ハルコンネンの追手から逃れながら旅を続けます。
追手が近づいてくる中、砂漠の民フレメンのスティルガー(演:ハビエル・バルデム)たちに助けられ、目的地のシエッチに向かいます。
しかし、シエッチに到着すると、フレメンたちは彼らをスパイと疑い、特にジャミス(演:バブス・オルサンモクン)を殺したポールを敵視します。
そんな中、ポールを救世主と信じるスティルガーが評議会を開き、彼らを助けることが未来を救う手段だと説得します。
祖先の記憶
スティルガーはジェシカに内密に、ベネ・ゲッセリットのマザーが亡くなったため、彼女に代わりを務めるように要請します。
ジェシカはベネ・ゲッセリットとラマッロ牧師(演:ジウジ・メルリ)に合流し、「命の水」と呼ばれる致死性の毒物を飲むことになります。
ジェシカは毒による痙攣に襲われますが、無事に克服し、先祖の記憶を受け継ぎ、弱者を助けることを決意します。
一方で、ポールは仲間たちの中で自分を信頼していないことに気付きますが、スティルガーが彼らを説得します。
ハルコンネンの偵察部隊がポールを追って巨大な戦車を投入し、砂漠に身を隠すポールとフレメンの戦士たちは奮戦し、ポールの活躍で空を飛ぶオーニソプターを破壊します。
これにより、ポールはリサン・アル・ガイブ(救世主または預言者)として受け入れられ、仲間たちからの信頼を勝ち得ます。
最後に、ポールとチャニ(演:ゼンデイヤ)は距離を縮め、キスを交わす仲になります。
ムアドディブ・ウスル
歳月が過ぎ、ポールはフレメンたちとの訓練を重ね、チャニと共にフェダイキンの正式な戦士として認められ、砂漠のカンガルーネズミにちなんで“ムアドディブ・ウスル”の称号を授けられます。
しかし、ポールは南へ向かう謎の人物(後にジェシカであることが判明)や、恐ろしい怪物たちの幻覚を見るようになります。
ポールはサンドワームライダーになるための試練に挑み、フレメンたちの前で成功裏に巨大なシャイ=フルード(サンドワーム)に乗り、喝采を浴びます。
その姿は予言の救世主としてのものであり、ジェシカは他のフレメンにポールが救世主であることを広めるため、アラキス南部に向けて準備を始めます。
一方、ウラジミール・ハルコネン男爵(演:ステラン・スカルスガルド)はポールを殺せず、スパイスの支配をできないラッバーン(演:デイヴ・バウティスタ)を降格させると脅迫します。
焦ったラッバーンは大軍を率いて捜索を行いますが、砂嵐に乗じて襲撃してくるポールとフレメンに敗れ、撤退します。
公開処刑
男爵は、ラッバーンの弟である残虐なフェイド=ラウタ(演:オースティン・バトラー)の公開イベントに出席します。
その場には、マザー・モヒアム(演:シャーロット・ランプリング)やベネ・ゲセリットのレディであるマーゴット・フェンリング(演:レア・セドゥ)もいます。
闘技場の中央にフェイドが立つと、3人の男が現れ、フェイドに襲いかかります。
フェイドは危うくも見事に三人を殺害し、その後、男爵との謁見の場で、ラッバーンがスパイスの生産とフレメン討伐に失敗し、降格し、フェイドにアラキスの統治者を継がせることを告げます。
ラッバーンが反対しようとするが、フェイドによって制止され、ナイフを首に突きつけられます。
一方、モヒアムとマーゴットは、ポールの異名である“ムアドディブ”がアラキス中に広まっていることから、ポールがまだ生きている可能性について話し合います。
マーゴットはフェイド=ラウタを誘惑し、彼の娘を身ごもる計画を立てます。
同時に、惑星デューンに密輸業者の一団が降り立ち、フレメンたちが彼らに襲いかかりますが、ポールが彼らの中に剣術指南者のガーニー・ハレック(演:ジョシュ・ブローリン)がいることに気付き、襲撃を中止させます。
ガーニーはフレメンたちにハルコンネンに対抗する武器が足りないと感じ、ポール、チャニ、スティルガーを連れてアトレイデス家に伝わる隠し場所に案内し、原子弾頭を見せます。
生命の水
一方、南部の寺院に到着したジェシカは、サンドワームの幼体から生命の水が採取される過程を目撃します。
フェイド・ラウタは軍隊を率いて大規模な捜索を始め、フレメンたちは次々に捕らえられて殺されます。
ポールは襲撃を知り、フレメンたちを守るために迎え撃とうとしますが、フレメンたちは南部に撤退することを決定します。
ジェシカの足跡を追って寺院にたどり着いたポールは、男性にとっては猛毒である生命の水を飲み、ジェシカが体験した予言を自らも体験し、成長したジェシカのお腹の中にいる妹のアリア(演:アーニャ・テイラー=ジョイ)からのビジョンを見ます。
気絶している間に多くのフレメンの民やジェシカが集まり始め、遅れて登場したチャニは意識を失ったポールの姿を見て動揺します。
ジェシカのアドバイスで、チャニは自身の涙と命の水を混ぜた液体をポールに飲ませ、ポールは目覚めますが、自分勝手な行動をとったことに腹を立てたチャニはポールに対して怒りを覚え、頬を叩いて立ち去ってしまいます。
掌握
目覚めたポールは、ジェシカと2人きりになるとビジョンで、ジェシカが男爵の娘であり、自分は男爵の孫であることを知ります。
誰も知り得ない情報をビジョンで得たポールは、“クウィサツ・ハデラッハ(生命の水を飲んだベネ・ゲッセリットと同じ能力を持つ男性)”となります。
他のフレメンの指導者たちが神殿に集まる中、中央に立ったポールはリザン・アル・ガイブであると自覚し、民を率いるリーダーとなることを伝える大演説を行い、全員の心を掌握します。
しかし、チャニは予言こそがフレメンを奴隷にしてきたと主張しますが、誰にも伝わることはありません。
徐々にチャニの心がポールから離れ、彼のもとを離れていくのです。
聖戦が始まった
皇帝や男爵、フェイドを含むハルコンネン一族がかつてない戦力をデューンに投入し、フレメンを殲滅するための作戦を開始します。
フレメンの戦士たちは、侵略者たちの準備が整う前に核弾頭を使用し、大きな被害を与えた後、サンドワームに乗って奇襲を仕掛け、ハルコンネン軍の多くを撃破します。
ポールは男爵に対し、玉座に這いつくばる男爵を祖父と呼び、ナイフで首を突き刺して殺害します。
同時に、ガーニーはラッバーンを刃で殺害します。
ベネ・ゲッセリットや評議会の見守る中、ポールは父の復讐として皇帝に挑戦し、スパイスの供給を断つと脅します。
皇帝はフェイドを代理の決闘者として指名し、2人は決闘を行います。
激しい戦いの末、ポールは負傷しながらもフェイドを倒し、決闘に勝利します。
フェイドはポールに「よく戦った」と言い残し、息絶えます。
ポールは皇帝を討とうとしますが、皇帝の娘イルランが介入し、ポールとの結婚を条件に助命を懇願します。
皇帝はポールの前にひざまずき、イルランとの結婚に同意します。
ポールは王女の手を取ろうとしますが、チャニを見ると、彼女は涙を流しながらその場を去ります。
その後、ポールはガーニーに反対者を楽園に送ると伝え、フレメンの全軍に行軍を命じます。
ジェシカはお腹の中のアリアに「聖戦が始まった」と述べます。
チャニはサンドワームを呼び出し、どこか別の場所へ向かう準備をしているところで、物語は終わります。
デューン 砂の惑星 PART2 の感想
映画を配信で楽しめるのは便利だけど、映画館での体験も大事だなと改めて感じます。
DUNEは前作でスターウォーズの元ネタになったと聞きましたが、今作はむしろ旧約聖書の雰囲気が濃厚でした。
この映画の壮大な音楽は巨匠ハンス・ジマー。
重低音の響きがドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映像美と相乗効果で大変な事になっています。
複雑に見えるけれど、意外とストーリーはわかりやすかったです。
まとめ
otocotoに『デューン 砂の惑星 PART2』評「ドゥ・オア・ダイ、不穏な救世主のつくり方」を寄稿させていただきました!怒涛の砂漠。ド級のスペクタクル。興奮して変な擬音しか言葉が出なくなる。これぞ体験型の大傑作。そして砂漠のロマンス、女性たちの映画。 @dunemovie_jphttps://t.co/KGg5I9Exdy pic.twitter.com/9DeEsI2cy2
— 宮代大嗣 / Daishi Miyashiro (@maplecat_eve) March 15, 2024
以上、デューン 砂の惑星 PART2 あらすじやネタバレ、感想を解説しました。
いかがでしたでしょうか?
この記事を何度も繰り返し読んで、前作を再び観賞してから新作を見ると、理解が飛躍的に向上するかもしれませんね。
また、考察を読んでより理解を深めて再度鑑賞してみると良いでしょう。
デューン 砂の惑星 PART2 の劇場でしか味わえない迫力をもう一度味わってみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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