映画「愛にイナズマ」ネタバレ・あらすじ！ラストシーンの意味を考察

映画「愛にイナズマ」は、石井裕也監督史上最もポップ＆ハッピーな作品。

社会の理不尽さに打ちのめされた恋人たちが、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げる！

そこで今回の記事では、映画「愛にイナズマ」ネタバレ・あらすじ！ラストシーンの意味を考察していきます。

それでは最後までお読みください(^▽^)/

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映画「愛にイナズマ」解説
1. キャスト
2. スタッフ
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まとめ

映画「愛にイナズマ」解説

26歳の折村花子は、夢だった映画監督デビューが目前に控えていた。

だが、家賃を滞納し強制退去寸前、助監督からは露骨なセクハラを受け、卑劣で無責任なプロデューサーにだまされ、ギャラももらえず、企画も奪われ、全てを失い失意のどん底に落とされ…。

キャスト

折村花子：松岡茉優
舘正夫：窪田正孝
折村誠一：池松壮亮
折村雄二：若葉竜也
落合：仲野太賀
携帯ショップの女：趣里
ホテルの社長：高良健吾
原：MEGUMI
荒川：三浦貴大
配送会社の社長：北村有起哉
鬼頭三郎：中野英雄
則夫：益岡徹
折村治：佐藤浩市

スタッフ

監督：石井裕也
音楽：渡邊崇
脚本：石井裕也

映画「愛にイナズマ」ネタバレ・あらすじ

映画「愛にイナズマ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

赤

26歳の折村花子は幼い頃から映画監督になる夢を抱いていた。

彼女は街を歩きながら、特に「赤」という色に強い興味を持ち、その色をテーマにした写真を撮影していた。

ある日、花子はビルの屋上で自殺を図ろうとする男性と、その様子をスマートフォンで撮影する人々に遭遇する。

野次馬の一人が男性に対して非難の言葉を投げかけ、救助隊が駆けつけて事なきを得るものの、花子はカメラのトラブルで一部始終を撮り逃してしまう。

その後、赤い自転車に乗ったガーゼマスクの男性が現れ、花子がカメラを向けるも撮影することはできなかった。

後にその男性は食肉流通センターで働いていることがわかった。

ありえないこと

花子は監督デビュー作となる映画「消えた女」の制作に取り掛かっていた。

しかし、プロデューサーの原や助監督の荒川は自殺未遂の話題には興味を示さなかった。

制作費として1500万円が提示された花子は、より熱心にプロジェクトに取り組み、「消えた女」の内容を説明する。

そのストーリーは花子の失踪した母・美樹をモデルにし、家族をテーマにしたものだ。

しかし、荒川が美樹の失踪理由を問い詰めると、花子は理由がないと答え、荒川を呆れさせる。

原は脚本の修正を要求し、一同は飲食店が自粛中だったため、花子のアパートで会議を行うことになった。

花子は再び自殺未遂の現場での出来事を訴え、「ありえないこと」が起きていると主張するが、荒川は花子の家族の状況に疑問を投げかけた。

映画のオーディションに受かっていた

街中でカメラを向けていた花子は、先日出会ったマスクの男、正夫と再び出会った。

しかし、正夫はすぐに姿を消した。

その夜、路地で酒を飲んでいた男たちと少年が口論になり、正夫が仲裁に入ったが逆に殴られた。

男たちは去り、正夫は血を流し始めた。

花子は撮影しようとしたが、またもやカメラが調子を崩してしまった。

後にバーで再び正夫と出会い、互いに自己紹介した。

正夫は花子が話していた「ありえないこと」について言及し、正夫の友人で役者の落合が花子の映画のオーディションに受かったことがわかり、花子と正夫は意気投合した。

落合の自殺

翌朝、泥酔した正夫は自宅で目を覚ますと、落合から花子の名を呼んでいたと告げられた。

一方、花子はスタッフと病院でロケハンをしていたが、荒川と意見が対立し、病院側から施設を撮影場所とする条件として人間ドックの受診を求められた。

映画の撮影が始まるが、花子は監督を降板させられ、代わりに荒川が監督になった。

一方、正夫は落合の異変に気付き、落合が自殺した。

落合の葬儀に参列した花子は、原から監督降板の理由が「花子の病気が判明したため」だと告げられる。

花子は原に抗議するが、原は無視した。

実家に帰る

雷雨の夜、花子は正夫のアパートに行き、正夫が去った後に通帳と印鑑を見つけた。

正夫は映画の制作資金として使ってほしいと言い、花子と共に映画制作に取り組むことを誓った。

花子は正夫をアシスタントとして雇った。

花子は長いこと会っていなかった父・治からの電話を受け、10年ぶりに実家に戻ることにした。

同時に、治は自らの病気を長男であるホテルチェーンの社長秘書・誠一に伝え、実家に呼び寄せた。

治の次男で助祭を務める誠二も誠一に連れられてやってきた。

末期の胃がん

実家で父と兄二人と再会した花子は、家族全員が赤い服を着せられており、美樹の失踪理由を問い詰めた。

花子は美樹が治の過去の傷害事件と、その後の荒んだ生活から逃れるために海外へ行ったことを告げられていたが、治と兄たちは真相を隠しているのではないかと疑念を抱くようになった。

家族の間で激しい口論が勃発し、誠一が勢いで治の病気を話してしまい、花子は愕然とする。

その後、治は美樹に電話をかけようとしたが、出たのは佐々木智夫という男だった。

佐々木は美樹が3年前に亡くなったこと、遺骨は海に散骨されたことを告げた。

家族は驚きと悲しみに包まれ、治の友人である則夫が治の過去の事件を打ち明ける。

治が傷害事件を起こしたのは、則夫の娘をもてあそんだ男を殴り、その男が失明したためだった。治

はその後、末期の胃がんで余命1年を宣告されていた。

前向きに未来を歩んでいく決

一家は携帯の解約手続きのために携帯ショップへ行くが、本人以外が手続きできないと告げられる。

その後、一家は則夫の店で夕食を取ることになり、そこで特殊詐欺グループの男たちが計画を立てているのを目撃する。

騒動の中、花子は一部始終を撮影するが、カメラは壊れ、映像も失われる。

それでも花子と正夫は落ち込むことなく、絆を取り戻すことを誓う。

雷雨の中、一家と正夫は家に帰るが、停電してしまう。

しかし、花子は一家との絆を取り戻し、前向きに未来を歩んでいく決意を新たにした。

消えない男

1年後、治は雄二の教会に現れ、子供たちを抱きしめることができなかったことを後悔し、雄二も涙を流す。

しかし、治は突然姿を消した。

一方、誠一は接待の席で自分の妹が映画監督であることを話し、無名だと侮られて怒りを爆発させる。

花子兄妹は雄二の提案で、家族の思い出の海辺に集まり、全員でハグすることを決める。

彼らは治も一緒だったらと後悔するが、正夫がスマホの動画を見せ、1年前に酔っ払った治が三人にふざけてハグしていた様子を発見する。

その後、花子兄妹と正夫の4人はフェリーに乗り、思い出の海に治の遺骨を散骨する。

花子は映画のタイトルを「消えない男」に変更し、意志を示して撮影を再開する。

映画「愛にイナズマ」ラストシーンの意味を考察

ラストシーンでは、花子兄妹と正夫の4人が家族の思い出の海辺に集まり、治の遺骨を散骨する場面が描かれています。この場面にはいくつかの意味が含まれています。

家族の絆の再確認: 治の遺骨を散骨することで、家族は再び結束し、過去の出来事や不和を乗り越えて絆を再確認します。特に花子は、家族と共にいることの大切さを実感し、新たな一歩を踏み出すことができます。
癒しと成長の象徴: 治の遺骨を海に散骨することは、過去の傷を癒し、成長と新たな始まりを象徴しています。家族が共に行動することで、過去の苦しみや後悔を克服し、前に進む力を得ることができます。
映画のタイトル変更の象徴: 映画のタイトルが「消えない男」に変更されたことも重要です。これは治の存在や思い出が家族の心に永遠に残ることを示しています。また、この変更は花子の強い意志と決意を表しており、彼女が映画制作への情熱を取り戻し、新たなステージに向かっていくことを象徴しています。

総じて、ラストシーンは家族の再生と成長、そして新たな始まりへの希望を象徴しています。家族が過去の出来事を受け入れ、共に未来に向かって進んでいくことが描かれています。